2018年3月19日更新

【Netflixオリジナル】SF映画『アナイアレイション 全滅領域』を徹底解説【ネタバレ注意】

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ナタリー・ポートマン最新作『アナイアレイション 全滅領域』

アカデミー賞受賞経験のある女優・ナタリー・ポートマンの最新作『アナイアレイション 全滅領域』の配信が、2018年3月12日よりNetflixでスタートしました。 本作は、2014年に発表されたSF小説『全滅領域』を原作としたSF映画。残念ながら日本での劇場公開は2018年3月現在予定されていませんが、Netflixでの配信開始により、国内でも視聴が可能になりました。 この記事では、同作のあらすじ、キャスト情報を紹介していきます!(記事後半ではネタバレもあるので注意して下さいね)。

主人公・レナが謎のエリアで戦う姿を描いた物語

『アナイアレイション 全滅領域』は、謎の空間エリアXの調査に出かけ、昏睡状態に陥った夫の妻・レナが主人公。大学教授でもあるレナが、夫に何があったのかを調査するためエリアXに調査に乗り込むというストーリーです。 本作の監督と脚本を担当したのはアレックス・ガーランド。これまでに、ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ原作の映画『わたしを離さないで』や、アカデミー賞視覚効果賞を受賞した『エクス・マキナ』の脚本などを手掛けています。

豪華女優陣が共演

主人公レナと演じるナタリー・ポートマン

『アナイアレイション 全滅領域』で主人公レナを演じるのは、ナタリー・ポートマン。 1994年公開の映画『レオン』で一気に注目を浴びた女優です。一時は学業に専念するため、映画出演を控えめにしていた時期もありますが、「スター・ウォーズ」シリーズ、『地上よりどこかで』『ブーリン家の姉妹』など次から次へと話題作に登場しています。 代表作の一つでもある映画『ブラック・スワン』では、アカデミー賞主演女優賞などのさまざまな賞を獲得しました。 また、本作で大学教授を演じるナタリー・ポートマンですが、ハーバード大学で心理学を学んでいるほか、日本語やドイツ語をはじめとする複数の言語を話せる才女としても知られています。

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探検隊を率いるヴェントレスを演じるジェニファー・ジェイソン・リー

ジェニファー・ジェイソン・リー
©Sthanlee Mirador/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

主人公レナが参加する探検隊を率いる心理学者の女性・ヴェントレスを演じるのは、ジェニファー・ジェイソン・リー。 彼女の父は俳優のヴィック・モロー、母も女優兼脚本家のバーバラ・ターナーです。そんな芸能一家に育った彼女は、子供の頃から映画に出演をしていましたが、ティーンエイジャーになり本格的に演技の勉強を始め、徹底した役作りを行うようになりました。 彼女は、1990年公開の『ブルックリン最終出口』『マイアミ・ブルース』の演技が評価され、ニューヨーク映画批評家協会賞助演女優賞を受賞しています。また、1994年にゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネート、2015年にはアカデミー賞助演女優賞にノミネートされるなど、演技力が高く評価されています。 ナタリー・ポートマン同様、ハリウッドを代表する演技派女優と認識されていると言えるでしょう。

その他の女優陣にも注目!

また、その他の女性キャストには、アニャ・ソレンセン役に、ドラマでの活躍も目覚ましいジーナ・ロドリゲス。ジョシー・ラデク役で、『クリード チャンプを継ぐ男』『マイティ・ソー バトルロイヤル』のテッサ・トンプソン。キャス・シェパード役に、『ヒトラーに屈しなかった国王』のツヴァ・ノヴォトニーが起用されています。

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レナの夫役にはオスカー・アイザックを起用

オスカー・アイザック
WENN.com

また、本作には豪華な女優陣はもちろん『スター・ウォーズ』シリーズなどで知られるオスカー・アイザックも出演しています。劇中では、ナタリー・ポートマン演じるレナの夫・ケイン役を演じています。

確かな実力を持つ製作陣も魅力!

監督・脚本はイギリス出身のアレックス・ガーランド

『アナイアレイション 全滅領域』の監督はイギリス出身で、イギリスを代表する映画監督ダニー・ボイルとよくコラボレーションすることでも知られるアレックス・ガーランド。 2002年のダニー・ボイル監督の『28日後…』の脚本を手がけたことで注目を浴び、しばらくは脚本家として活動していました。 そんなアレックス・ガーランドは、2015年のSFスリラー映画『エクス・マキナ』で監督デビューを果たし、本作は監督としての2作目の作品となります。

製作はアカデミー賞受賞経験のあるスコット・ルーディン

製作を担当するのは、今までに『アダムス・ファミリー』や『マイ・ルーム』、『天使にラブソングを』『身代金』などの数多くの人気映画の製作で知られ、2007年公開の映画『ノーカントリー』のアカデミー賞作品賞受賞に貢献したスコット・ルーディンです。 『アナイアレイション 全滅領域』の製作は映画の配給元であるパラアマウト映画とスコット・ルーディンプロダクションが2013年に原作の映画化権を購入したことで、製作が決定しました。

ただし、その後キャスティングが難航するなどの理由により、2016年春の撮影開始までに3年の月日を要しました。

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原作は2014年に発表されたSF小説『全滅領域』

『アナイアレイション 全滅領域』は2014年にジェフ・ヴァンダミアが発表したSF小説『全滅領域』が原作となっています。 原作は3部作となっていますが、1作目のみが映画化されており、これについては「脚本を執筆する時点で1作目しか手元に届いていなかったことが理由」とアレックス・ガーランド監督は述べています。

原作との違いに批判が集まる?

『アナイアレイション 全滅領域』の原作『全域領域』では主人公レナはアジア系、ヴェントレスはネイティヴ・アメリカンとのハーフ、という設定になっているものの、ナタリー・ポートマン、ジェニファー・ジェイソン・リー、というどちらも白人女優が演じたことに批判が集まりました。 しかしアレックス・ガーランド監督は女性調査隊のキャラクターの詳細が明らかになるのは、原作の2作目にあたる『監視機構』であり、製作段階で女性たちの素性を知る由もなかったと語っています。

『アナイアレイション 全滅領域』のみどころ

『アナイアレイション 全滅領域』のみどころは何と言っても、主人公レナを始め5人の女性調査隊が戦う姿と言えるでしょう。理解不能な現象が次々と起こる中、勇敢に戦う女性の姿は本作を盛り上げてくれています。その勇姿は、ぜひご自分の目で確かめて見て下さいね!

『アナイアレイション 全滅領域』の結末は?【ネタバレ注意!】

元陸軍兵士であり、現在は大学の生物学の教授であるレナ。彼女の夫・ケインは、不可解な現象が起こり続ける謎の領域エリアXに調査隊のメンバーとして参加するものの、音信不通となってしまいます。 そしてその1年後。ケインのみが無事帰還するも、彼は重傷を負っており、昏睡状態に陥ってしまウノです……。夫の身に何が起こったのか?自分の目で確認するため、レナは自ら調査隊に志願してエリアXに向かうことを決意しました。 そして、ヴェントレス、ソレンセン、ラデク、シェパード、それにレナを加えた5人の女性によって組織された探検隊は、エリアXの奥地に向かうことに。 奥地に進むにつれ、メンバーは時間感覚が無くなるなどの異変を感じ始めます。さらに、突然変異した巨大なワニに謎の怪物に襲われ、シェパードは命を落としてしまうことになるのです。 それでも4人は先に進みますが、ソレンセンが他のメンバーを責め始め、ソレンセンはシェパードを襲った怪物に襲われ、メンバーは3人になります。さらにその後、ラデクは植物に形を変えられてしまいました。 残されたレナとヴェントレスは別々に隕石が直撃したとされる灯台に向かうも、ヴェントレスは謎の光の物体に体を吸収されてしまいます。また、レナも記憶を失い、その間にレナのクローンが作り出されてしま宇野ですが……。しかし、レナは手榴弾を使ってクローンを倒すことに成功するのです。 レナは生還して昏睡状態から覚めたケインと再会。 しかしストーリーの最後では、レナとケインもエリアXで生まれたクローン人間である可能性が暗示されるのでした。

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興行成績はまずまず!内容は自分の目でチェックして見て下さい!

公開前に先の項目で紹介した批判があったものの、興行成績はよく、公開後の初週末の興行収入は1107万ドルを週末興行収入ランキングの初登場4位という記録を打ち出しました。 実力派の女優が集結した本作。 ぜひ、Netflixでチェックしてみてくださいね!