ドラマ『この世界の片隅に』が放送!2018年夏の連続ドラマに決定
『この世界の片隅に』は「漫画アクション」にて2007年から2009年まで連載された漫画作品です。作者はこうの史代で、単行本は上・中・下巻、そして前編・後編の2つの形式で発売されています。 2011年にはスペシャルドラマ化、2016年にはアニメ映画化され、映画は2018年3月現在も継続上映される異例のロングランとなりました。 そして、ついに連続ドラマ形式で実写化が決定。「女性自身」の報道によるとTBS「日曜劇場」の枠で2018年夏より放送されることが検討されているんだとか。 今回はあらすじやアニメ映画、漫画原作について紹介していきます。
【見逃し注意】毎週のあらすじをネタバレを交えてお届け!
『この世界の片隅に』あらすじ
恋や戦争、家族模様など様々な視点から描かれる物語!
『この世界の片隅に』は、戦前・戦後の広島を舞台とした、浦野すずという女性が主人公の物語です。すずは、想像力が豊かで絵を描くことを得意としています。 本作は、結婚相手である北条周作と幼馴染の水原哲の間で揺れたり、恋敵・リンや嫁ぎ先での小姑との関係に悩みながらも自分の居場所を見つけていくというストーリーで、戦争の描写を交えながら描かれています。
のんが主人公の声を演じたアニメ映画は1年以上続く異例のロングラン!
2016年11月に公開された片渕須直監督によるアニメ映画は2018年3月現在も公開されており、異例のロングヒットを遂げています。日本国内だけでなく、60カ国以上の国でも上映されました。 主人公すずの声を演じたのは女優・のん。原作のすずが内に女性としての情念を秘めた大人の女性というように描かれていたのに対し、映画では少女と女性の境界線にいる、芯のある女性として描かれています。 また、原作では女性目線で描かれていましたが、映画ではそれを補う形で、兵器の詳細や男性登場人物の心情など、男性的な視点も交えた描き方がされています。原作との相違点はあるものの、それが功を奏しヒットに繋がったと言えます。
ドラマ版で主演を演じるのは若手女優・松本穂香!
3000人のオーディションに勝ち、ドラマ版で主演キャストを務めるのは松本穂香です。彼女は、有村架純がヒロインを務めた朝ドラ『ひよっこ』で、青天目澄子を演じその名を全国区に広めました。 2016年放送の月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』にも出演しており、有村架純の妹分としてデビューした経緯があります。 月9や朝ドラに出演したと言っても知名度はまだまだの彼女。最近ではauのCMで神木隆之介と共演したり、ドラマ「SPEC」の続編にあたる『SICK'S 恕乃抄』への出演も決定するなど幅広い場で活躍しています。 ロングランヒット映画のドラマ化ということで、放送前から注目度の高いドラマ版『この世界の片隅に』。本作の主演を務めることで、一気に人気女優の仲間入りとなるかもしれません。
松坂桃李が周作を演じる
すずの結婚相手・北条周作役を演じるのは松坂桃李に決定しました。 松坂といえば、映画『娼年』からNHKの朝ドラ『わろてんか』まで、様々な役を演じてきた俳優です。 すずを支える周作役もその演技力でこなしてくれるでしょう。
北條家を演じるのは豪華俳優陣!
北條円太郎/田口トモロヲ
周作と姉・怪子の父、円太郎を演じるのは、名脇役田口トモロヲ。 ドラマ『バイプレイヤーズ』でもそうそうたるメンバーと共に出演していました。
北條サン/伊藤蘭
周作と怪子の母・サンは伊藤蘭が演じます。 伊藤はアイドルクループ・キャンディーズの元メンバーで、現在はドラマ『DOCTORS 最強の名医』など、女優として活躍しています。
黒村怪子/尾野真千子
あることを理由に嫁ぎ先から実家に戻ってくる黒村怪子を演じるのは尾野真千子です。
二階堂ふみが遊女、村上虹郎が幼馴染を演じる
白木リン/二階堂ふみ
すずと一風変わった友情を育む遊女、白木リンを演じるのは二階堂ふみに決定。二階堂は『翔んで埼玉』の公開を2019年に控えています。 映画では原作に比べてリンのエピソードが削られていましたが、ドラマではどのくらい原作の要素を盛り込むのでしょうか。
水原哲/村上虹郎
すずの幼馴染で、初恋相手の水原哲を演じるのは若手実力派俳優・村上虹郎。 原作では哲とすずは互いに好意を寄せていたものの、一度離れ離れに。そして、周作との結婚後のすずの前に再び現れました。
脇を固めるキャスト陣
すみ/久保田紗友
すずの妹・すみを演じるのは久保田紗友。 久保田はドラマ『過保護のカホコ』でカホコ(高畑充希)のいとこ役を演じていました。
浦野キセノ/仙道敦子
すずとすみの母・浦野キセノを演じるのは仙道敦子です。仙道は「テキ屋の信ちゃん5 青春 完結編」以来23年ぶりの女優復帰ということで注目を集めています。
森田イト/宮本信子
すずを見守る祖母・森田イトを演じるのはベテラン女優・宮本信子。 宮本はすずを演じる松本穂香とは2017年のNHK朝ドラ『ひよっこ』で共演しています。
浦野十郎/ドロンズ石本
ドロンズ石本はお笑い芸人、俳優でその役所はすずたちの父親役となるそう。 過去の作品出演が多いわけではありませんが、どのような演技をしてくれるのか楽しみです。 その他にも木野花や塩見三省、新井美羽、稲垣来泉が出演することが決まっています。
ドラマオリジナルキャラクターも登場!
刈谷幸子/伊藤沙莉
北條家の隣に住んでいる刈谷幸子を伊藤沙莉が演じます。 伊藤は『獣道』で金髪姿の派手なビジュアルを見せましたが、『この世界の片隅に』ではどのようなキャラクターを演じるのか、楽しみです。
堂本志野/土村芳
【✍????#冬きみの証言 15】
— 映画『去年の冬、きみと別れ』公式 (@fuyu_kimi) March 10, 2018
焼死事件の被害者であり、木原坂のモデルを務めていた盲目の美女、吉岡亜希子役を演じた土村芳について、久保田プロデューサーの証言????
「土村さんは芯を食ったお芝居をされる女優さん????なので、短い時間の中で圧倒的な説得力を出してくれました」 pic.twitter.com/6vbOu5siL1
北條家の近所に住み、夫が戦地に赴いている主婦・堂本志野を土村芳が演じます。 土村は映画『去年の冬、きみと別れ』でも重要な役を演じ、注目を浴びました。
こうの史代による原作『この世界の片隅に』は6ヶ国語に翻訳されるほど!
こうの史代の出世作『夕凪の街 桜の国』に引き続き、戦時中の広島を舞台にした『この世界の片隅に』。すずの幼少期が描かれている読み切り短編作品『冬の記憶』『大潮の頃』『波のうさぎ』に続く形で「漫画アクション」に連載されました。 2018年3月現在、英語版や韓国語版など、6ヶ国語に翻訳され、2009年には第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しています。 原作者であるこうの史代は、連続ドラマ化について「連載漫画ととても近い形の映像化であり、実写ならではの要素も楽しみだ」と前向きなコメントを寄せています。
ティーザーが公開!実写ドラマ『この世界の片隅に』は2018年夏に放送!
実写ドラマ『この世界の片隅に』は2018年夏に放送されることが決定しています。 キャストについては色々と解禁されましたが、今後も続々と情報が公開されます。今後の動向を楽しみにしなながら今夏の放送開始を待ちましょう!