そのお家、大丈夫?引っ越しの前に観ておくべき9本の映画 【インテリアの参考にも】

2018年4月17日更新

引っ越しは大事なイベントです。引っ越す前には相当準備が必要でしょう。引っ越し先の最寄りの駅は? 買い物ができるお店は? 近所にお洒落なお店はあるかな? インテリアはどうしよう? そういった様々な疑問に映画が答えてくれます。

引っ越しは大事です

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引っ越しは一大イベントですね。まず新居を探すことに始まり、引っ越し先での荷解まで、様々な煩わしい瑣事をこなすなければなりません。 インテリアはどうしよう? 新しい土地に馴染めるかな? 前の住人は変なものを置いていっていないだろうな……。 不安は尽きませんが、引っ越しをお考えのあなたに是非紹介したい映画があります。これらを予め観ておけば、安心して転居できるはずです。 直近で引っ越しがなくても、いずれはどこかに移り住もうという計画がある方も是非。引っ越しに後悔しないために、観るべき映画ばかりです。

インテリアの参考にしたい映画3選

美人で慎ましい主婦がコーディネートするモノトーンの部屋『パターソン』

かつては、ニューヨーク・インディーズ派の旗手と呼ばれたジム・ジャームッシュ監督。『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984)以来、何気ない日常に漂うペーソスを描くのが得意です。 主人公のパターソン(アダム・ドライバー)はバスの運転手をしながら、詩をノートに認めるような物静かな青年。その生活は一見ルーティンのように平凡な繰り返しのように見えますが、実は詩情に溢れています。 その愛妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)も平凡な主婦のようですが、彼女がコーディネートするインテリアやファッションはとてもユニークです。ソファー、カーテン、ワンピース、ギターまでもがモノクロのツートンで統一されています。

不思議ちゃんの部屋は驚きでいっぱい『アメリ』

原題の意味は「アメリ・プーランの奇想天外な運命」。『ロスト・チルドレン』(1995)のジャン=ピエール・ジュネらしいブラックユーモアに溢れた作品です。アメリを演じたオドレイ・トトゥにとっては出世作となり、2015年にはミュージカルとして舞台で上演されています。 アメリの部屋は壁紙、カーテン、ソファー、カーペットなどが赤で統一されていますが、決して派手な赤ではなく暗い赤茶系なので落ち着いた雰囲気を作っているのです。 また、壁に掛けてある絵のほとんどがミヒャエル・ゾーヴァの作品で、ユーモラスで不思議な気分にさせてくれます。

ヌーヴェルヴァーグ風オシャレなインテリアとファッション『女は女である』

ゴダール監督にとって初のカラー作品です。これ以降のゴダール作品に顕著なように、原色を多用した大胆な色使いになっています。 内容はあまり政治的ではなく、ミュージカル・コメディーです。ストーリーもゴダールらしからぬ単純明快なもの。夫婦(アンナ・カリーナとジャン=クロード・ブリアリ)の痴話喧嘩に第三の男(ジャン=ポール・ベルモンド)を交えた三角関係が中心です。 注目すべきは60年代のお洒落なファッションやインテリアです。夫婦の白を基調とした部屋に、ジャン=クロード・ブリアリの着る青いジャケットと、アンナ・カリーナの真っ赤なカーディガンとタイツがとても映えます。

新天地に行けば切り開かれる!?そんな主人公に背中を押される映画3選

メトロポリス・NYでの新生活『ブルックリン』

原作はコルム・トビーンの小説で、アイルランド・イギリス・カナダ合作作品です。2015年にサンダンス映画祭で上映され、高い評価を受けています。 アイルランドの片田舎で暮らすエイリシュ(シアーシャ・ローナン)は、閉鎖的な状況でもがいていました。心配した姉のローズ(フィオナ・グラスコット)は、彼女にニューヨーク行きを手配してあげます。 新天地アメリカでの生活にわくわくしながら、エイリシュは慣れないデパート勤務に疲弊し始め、ホームシックに悩むのです。ところが、イタリア系の青年トニー(エモリー・コーエン)に見初められて、2人は恋に落ちます。 新しい土地での生活は波瀾万丈ですね。

タイプするマイ・フェア・レディ『タイピスト』

舞台は1950年代終わりのフランス北部。時代は女性の社会進出が一般化し始めている頃です。主人公のローズ(デボラ・フランソワ)は、田舎の雑貨屋で働いている娘。父から縁談を持ちかけられて嫌気がさしたローズは、地元を離れることを決心します。 ローズは、ルイ・エシャール(ロマン・デュリス)の保険代理店に秘書として就職しようと、面接を受けるのです。ローズの特技は、雑貨屋の商品だったタイプライターで覚えたタイピング。 ローズのタイプ早打ちに注目した社長のルイは、タイプライターの早打ち大会に出場するように命じます。どうしても職を得たいローズは、やがて世界大会へ……。

注目すべき人々との出会い『オール・アバウト・マイ・マザー』

アカデミー外国語映画賞をはじめ、数々の栄冠を受賞したことから、ペドロ・アルモドバル監督にとって出世作となりました。 マドリードで暮らすマヌエラ(セシリア・ロス)は、エステバン(エロイ・アソリン)を女手一つで育ててきたシングルマザーです。しかし、エステバンは突然の交通事故で亡くなってしまいます。エステバンの死を、音信不通の夫に伝えようと、マヌエラはバルセロナに向けて旅立つのです。ところが、ひょんなことから大女優ウマ(マリサ・パレデス)の付き人になります。 バルセロナで、ウマのレズビアンの恋人ニナ(カンデラ・ペニャ)、ゲイの娼婦アグラード(アントニア・サン・フアン)、エイズの妊婦シスター・ロサ(ペネロペ・クルス)など、様々な人々に出会い、マヌエラは徐々に生きる希望を取り戻していくのです。

しかし、引っ越し先にはくれぐれもご注意を…な映画3選

前の住人がとんでもないものを置いていっていませんか?『フッテージ』

フッテージとは動画、映像のことですが、原題は『Sinister(不吉)』というタイトルだけで禍々しい作品です。『ドクター・ストレンジ』(2016)のスコット・デリクソンがメガホンをとりました。 主人公のエリソン(イーサン・ホーク)は、10年前にベストセラーを発表して以来、鳴かず飛ばずの作家。エリソンは家族とともに郊外の一軒家に引っ越しました。しかし、そこが「訳あり物件」であることをエリソンだけが知っていたのです。エリソンは屋根裏部屋で8ミリフィルムと映写機を発見します。 その映像には大木に吊されている一家など、複数の家族の惨殺シーンが記録されていました。エリソンは新作のネタになると考え、自ら調査していくのですが、やがてエリソンの家族に危険が……。

何か霊的なものに取り憑かれてはいませんか?『死霊館』

「死霊館」シリーズの目出度い(?)第一作です。アメリカでは著名な超常現象研究家のロレイン夫妻が扱った事件を、基に作られています。 1971年、若い夫婦と5人の娘から成るペロン一家は、ロードアイランド州の田舎にある、やや古い一軒家を購入。ところが、念願のマイホームで次々に不吉な事件が多発します。妻キャロリン(リリー・テイラー)の体に謎の痣が出たり、愛犬が死んだり、四女シンディ(マッケンジー・フォイ)が夢遊状態で歩き回ったり、無数の鳥が家に激突して絶命したり……。 夫婦はロレイン夫妻(ヴェラ・ファーミガとパトリック・ウィルソン)に相談しますが、やがて驚くべき事実が判明します。

住んではいけない部屋ではありませんか?『残穢 -住んではいけない部屋-』

原作は『屍鬼』の小野不由美による、ドキュメンタリー・ホラー。山本周五郎賞受賞、『ダ・ヴィンチ』の「怪談オブザイヤー」1位などの話題作です。 主人公の小松由美子(竹内結子)は心霊現象に否定的な作家。そんな彼女のもとに読者である久保(橋本愛)という女子大生から、手紙が届きます。その手紙によると久保の部屋で毎晩、「畳を掃くような」異音がするというのです。また、「着物の帯のようなもの」も目撃したとの報告も……。 小松は以前に屋島(笠木泉)という女性からも、同じような手紙を受け取ったことを思い出します。久保と屋島は部屋番号は違うものの同じマンション。 小松は調査を進めるうちに、驚くべき事実に行き当たり、住んではいけない部屋の全貌が明らかになります。

引っ越しの準備はくれぐれも怠りなく……

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いかがでしたか? この世には「住んではいけない部屋」があるので、気をつけましょう。 せっかく引っ越すのですから、思い切ったインテリアにするのもいいですね。パターソンの家のようにモノクロのツートンにするも良し、アメリの部屋のように赤で統一するも良し、『女は女である』の夫婦の部屋にように白で統一して原色の服を着けるのも楽しいです。 新天地に飛び込んだのですから、新しい友だちはたくさん作りたいものでしょう。 ただし、新居の事前調査はくれぐれも怠りなく……。 『フッテージ』のように前の住人は変なものを置いていっていませんか? 『死霊館』のように「訳あり物件」ではありませんか? そもそも、「住んではいけない部屋」では……ありませんか?