ドラマ「シグナル」の最終回ネタバレ・全話あらすじ!犯人の正体と衝撃すぎる結末とは
坂口健太郎が連続ドラマで初主演を務めるドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』。 過去の悲しい出来事から警察を信用できなくなり、自ら刑事となった主人公・三枝健人(さえぐさけんと)。ある日突然、無線機から聞こえてくる声の主と繋がり過去の未解決事件に挑んでいきます。 この記事では海外ドラマを原作とするドラマ「シグナル」の各話ネタバレを紹介していきます。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。
第1話のあらすじ・ネタバレ
過去と現在を繋ぐ無線機が未解決事件を解くカギに?
1995年4月、ある小学校で女子児童・綾香が誘拐され、数日後に遺体で発見される事件が発生しました。 事件当時、綾香に近づく女性を目撃していた三枝健人は警察へ。しかし、小学校1年生だった健人の話を聞く人はおらず、警察のカウンター席にメモを残して去りました。そのメモを事件担当の大山(北村一輝)刑事が見つけポケットへ。 一方、警察は中本管理官(渡部篤郎)指揮のもと、遺留品に残った親指の指紋から割り出した男性・橋本を被疑者として断定。全力をあげて行方を捜していました。 しかし、大山は親指の指紋しか見つかっていないこと、橋本のクレジットカードには女性用の服やバッグの購入履歴が多数あることから、橋本犯人説に疑問を持っていました。そんな大山に苛立ちを見せる中本管理官。 綾香の事件から5年後、三枝警部補から閉鎖した谷原記念病院に行くように指示された大山は単独で潜入。排水溝に親指のない橋本の首つり遺体を発見します。驚いた大山は無線機で三枝に呼びかけた直後、何者かに背後から襲われ行方不明に……。 綾香事件の時効が間近に迫った2000年、三枝健人(坂口健太郎)は南山田交番に配属する警察官となり、プロファイリングを独学でマスターしていました。ある日、健人は警察の廃棄用ゴミ袋の中から、三枝警部補と呼びかける古ぼけた無線機を発見します。 大山と面識がなく現在は巡査である健人は不審に思いながらも「誰ですか?」と尋ねると「三枝警部補、大山です。橋本は利用されて殺された。真犯人は別にいる。」と返ってきました。確かに自分に向けた連絡だったのです。 橋本の名前から綾香の事件を連想した健人は、急いで谷原記念病院へ。そこには大山の姿はなく、白骨化した橋本の遺体が見つかりました。 もともと、橋本犯人説に疑問を抱いていた大山の同僚・岩田一夫(甲本雅裕)、桜井美咲(吉瀬美智子)は真犯人説を唱えますが、警察のメンツを重んじる中本は、真犯人説を無視。マスコミを呼んで「犯人の橋本は自殺した。」と発表してしまいます。 しかし、「真犯人は谷原記念病院にいた看護師で、証拠もある」とマスコミに叫ぶ健人の姿が放送されたことから、情報提供の電話が続々と警察に入ります。警察は、吉本圭子(長谷川京子)と名乗る看護師の情報により、吉本の同僚・前川を連行しました。 ところが、背格好は似ているものの地味な前川を見た健人は別人だと気づき、情報提供者の吉本に疑いを向けます。自己顕示欲の強い吉本はマスコミが押し掛ける警察の近くにいるという健人のファイリング通り姿を現し、美咲によって逮捕されました。時効まであと40時間……。
第2話のあらすじ・ネタバレ
衝撃!無線機の交信で過去の殺害事件が未遂に変わる!
綾香誘拐殺害事件の時効まであと20分、吉本圭子(長谷川京子)は警察に連行され、美咲(吉瀬美智子)による取り調べが始まりました。健人(坂口健太郎)や美咲達は、吉本が身代金目的で綾香を誘拐し殺害、当時交際相手だった橋本を殺害して罪を被せたと考えていました。 しかし、美咲の質問をのらりくらりとかわし不敵な笑みを浮かべる吉本。綾香の事件では自分を真犯人とする決定的な証拠がないことを知っていたからです。そして、ついに綾香事件の時効成立。 吉本は堂々と取り調べ室から出てエレベーターの前へ。そこへ、科捜研のDNA鑑定結果を持った美咲や健人達刑事が駆け付け、橋本殺害の容疑で吉本を逮捕します。吉本は綾香殺害の翌日に橋本を殺害しており、綾香事件は時効になっても橋本殺害の時効にはまだ時間があったのです。 実は、橋本の首に巻かれていたロープから微量の血痕が発見され、健人らは科捜研にDNA鑑定を依頼。この血痕は吉本が橋本を殺害する時についたもので、決定的な証拠となりました。 ある日、無線機から息苦しそうな大山(北村一輝)が「次は3年前の私と繋がります。過去は変えられます。諦めないでください」と健人に告げます。その直後、無線の向こうでは銃声の音が鳴り響き……。 綾香の事件後、殺人事件の時効制度が廃止され、中本管理官(渡部篤郎)が長期未解決事件捜査班を立ち上げます。そして、岩田(甲本雅裕)、美咲、山田(木村祐一)、鑑識・小島(池田鉄洋)をメンバーに任命しました。 一方の健人はプロファイリングを学ぶため渡米。8年後、プロファイラーになった健人は警部補に昇進して帰国し、美咲達の未解決捜査班に配属されました。 捜査班は、20年前に起きた7人の女性連続殺害事件を捜査することになり、健人はプロファイリングを開始。ある夜、自宅でプロファイリングを続けていた健人の耳に、無線機の雑音が聞こえてきました。綾香の事件以来、交信が途絶えていた無線機が繋がったのです。 ところが、無線機の相手・大山は初めて健人と会話するようなぎこちない態度でした。大山が女性連続殺人事件の4人目を捜査していることに気づいた健人は、5人目の被害者の名前と殺害現場を告げました。 健人から聞いた5人目の殺害現場に行った大山は、倒れている被害者を発見。しかも、まだ生きています。慌てて救助する大山でしたが、背後から犯人が襲ってきました。 一方、プロファイリング中の健人は、5人目の被害者の横に書かれた「殺害」の文字がうねりながら動きだし、「未遂」に変化する瞬間を見てしまいます。呆然とする健人……。
第3話のあらすじ・ネタバレ
無線機で変えた過去が新たな犯罪を呼ぶ?!
1997年の世界にいる大山と20年後の2018年にいる健人は無線機で繋がっており、同じ連続殺人事件を捜査しています。 健人(坂口健太郎)から告げられた5番目の犯行場所に駆け付けた大山(北村一輝)は、倒れている被害者・中島亮子を発見。被害者の生存を確認した大山は逃げ去る犯人を追跡し、バス停付近にいた青年・木村を逮捕します。 「違う!違う」と叫ぶ木村を城西署に連行した大山は、無線機を使って健人に呼びかけ犯人逮捕を報告しました。しかし、20年後の未来にいる健人の手元には、木村は誤認逮捕で取り調べ中に心筋梗塞で死亡と記録された書類が……。 大山が取り調べ室に駆け付けると健人の言った通り、発作を起こした木村が亡くなっていました。しかも、捜査本部には6番目の被害者が出たという通報が入りました。 謹慎処分となった大山は落ち込みますが、友人の北野みどり(佐久間由衣)に励まされて事件の捜査を1人で開始します。 事件当夜の逃走経路を辿った大山は、犯人がバスを使って逃走したと考えてバス会社に向かいました。ところが、謹慎中の捜査がばれた大山は仲間の刑事達に手錠をかけられ壁に打ち付けてある金具と繋がれ、身動きできない状態になってしまいます。 一方、健人は目立たない犯行場所だった1~5番目に比べて6・7番目が人目に付きやすい場所だったこと、6・7番目の犯行が短期間の間に行われていることに気づきます。目に付く場所で短期間に犯行を行う理由が犯人に起きた、犯人に何か変化があった……と考え込む健人。 やがて、プロファイリングを続ける健人と未解決班のメンバーは、被害者が同じ系統の路線バスに乗っていたことを突き止めます。 バス会社に向かった桜井(吉瀬美智子)と健人は、当時の運転手・田中が行方不明になっていたため、田中と親しかった女性事務員・八代を訪ねることにしました。しかし、矢代は自宅アパートで20年前の連続殺人事件と同じ方法で殺害されていたのです。 管理官の中本(渡部篤郎)は、未解決班の捜査が新たな事件を引き起こしたと激怒し、捜査から外すように指示しました。 一方、手錠に繋がれたままの大山は、無線機の健人から聞いた6番目の被害者が友人のみどりだったため、力任せに手錠と金具を引き外しました。みどりの救出に向かった大山は……。
第4話のあらすじ・ネタバレ
ついに連続殺害事件の犯人を逮捕!衝撃の事実が明らかに!
健人(坂口健太郎)から7番目の被害者が友人のみどりだと聞いた大山(北村一輝)は、犯行現場周辺を必死に探しました。そして、女性の悲鳴が聞こえたため駆け付けてみると、手足を縛られて死んでいるみどり(佐久間結衣)を発見。大山はみどりの名を呼びながら泣き崩れました。 一方、管理官の中本(渡部篤郎)の命令で八代英子(真瀬樹里)の捜査を外された未解決事件捜査班。しかし、捜査班のメンバーは内密に捜査を開始していました。 鑑識・小島(小池鉄洋)は現場から採取した指紋、山田(木村祐一)は八代宅近くに駐車していた車載カメラの映像を解析した結果、バス運転手・田中修一(モロ師岡)が有力な容疑者として浮上しました。 バス会社の社員達は「田中が溺愛する息子・ヒトシを自分が運行するバスに乗せていた」と証言。さらに、田中が長期入院中のヒトシを看病していることも分かりました。 健人は、これらの証言などから連続殺人事件の犯人は息子のヒトシ、この事実を知っている八代英子を殺害したのは父親の田中とプロファイリングします。 実は、1997年にいる大山も田中とヒトシを疑っていましたが、証拠がなく逮捕できませんでした。さらに、大山から逃げようとしたヒトシがビルから飛び降りてケガを負ってしまい、2018年の現在も車椅子の生活を続けていたのです。 一方、田中に会うために単独で病院へ向かった美咲(吉瀬美智子)は、背後にいたヒトシから首を絞められますが、駆け付けた山田と健人に間一髪のところで救出されました。そこへ小島から「田中が城西署に自首して、連続殺害事件を自白している」という連絡が入ります。 取調室で健人と対面した田中は「息子は悪くない。」言い、ヒトシの罪をなかなか認めようとはしません。しかし、目の前に並べられた被害者の写真を見た田中は、ついにヒトシの犯行を自供し八代殺害を認めました。 健人はトランシーバーで大山に「大山さんとみどりさんのおかげでヒトシと田中を逮捕できました。ありがとうございました。」と報告。大山はみどりと行くはずだった映画を観ながら、泣いていました。
第5話のあらすじ・ネタバレ
過去を変えるのは危険?新たな悲劇に苦しむ大山と健人!
女性連続殺害事件解決後、大山(北村一輝)の存在が気になる健人は(坂口健太郎)、かつての同僚・岩田(甲本雅裕)に消息を聞きました。すると、「暴力団との収賄が発覚した大山は懲戒免職になり、2000年以降行方不明になっている。」と答えました。 驚いた健人が当時の関係者・元暴力団員に会いに行くと「大山に違法営業をゆすられて300万円を渡した」と証言し、領収書も残されていました。 しかし、健人は証拠が揃いすぎていること、2000年にトランシーバーで繋がった際に銃声が聞こえたことなどから、大山の身に何か起こったのではないかと推察します。 その頃、元暴力団員から報告を受けた中本(渡部篤郎)は、健人について詳しく調べるよう岩田に命じていました。 一方、1998年にいる大山は城ケ崎地区で起きた連続窃盗事件を捜査していました。被害に合ったのはセキュリティー完備された裕福な家ばかりで、犯人逮捕につながる指紋も残っていませんでした。 そこで、大山は5年前に窃盗罪で逮捕し、現在は一人娘・和美(吉川愛)のために更生している工藤(平田満)の元を訪れます。父親の懲役期間に大山から面倒を見てもらった和美は、「父を信じて欲しい」と言い、オススメの曲を録音したカセットテープ手渡します。 犯人像が掴めない大山から連続窃盗犯を教えて欲しいと頼まれた健人は、「その事件は2018年の現在でも未解決のままです。もしかしたら、犯人は下調べのために郵便物などを漁っているかもしれない」と伝えました。 大山との通信後に居眠りした健人は、今までなかった工藤逮捕の報道をネット検索で発見。被害者宅の郵便受けから見つかった工藤の指紋と目撃証言が決め手となったのです。 さらに、和美が焼死する事件も新たに発生しており、大山は過去を変えたことを後悔していました。 2018年に出所した工藤は和美の焼死に関係している大学研究員の娘・矢部香織(野崎萌香)を自宅から拉致し、冷凍庫に閉じ込めてしまいます。 一方、矢部香織の父から通報を受けた城西署では捜査を開始。健人は工藤が意図的に防犯カメラに映り指紋を残していると考えました。健人は単なる誘拐事件ではなく、怨恨の可能性があると中本に主張しますが……。
第6話のあらすじ・ネタバレ
健人と大山を阻む警察の闇と桜井美咲の殉職!
窃盗事件の被害者・白石の目撃証言と郵便受けの指紋が決定的な証拠となり、工藤(平田満)が逮捕されます。大山(北村一輝)に連行される際、無実を訴える工藤は娘の和美(吉川愛)を身内に預けることに決め、バスに乗り込む娘を見送りました。 ところが、大山と工藤が警察に到着した頃、和美の乗ったバスが事故を起こして炎上していました。その様子を流すテレビニュースを見た工藤は和美の名を呼び絶叫……。 事故当時、同じバスには矢部英介(小須田康人)と香織(野崎萌香)親子も乗っていました。英介はより重症の和美を助けようとした救助隊を遮り、娘の香織を優先するように頼んでいました。ケガをして動けない和美は、バスの中に取り残されてしまい焼死。 事実を知った工藤は服役中に何度も脱走し刑期は20年間に延長、出所した直後に香織を誘拐し保冷車に閉じ込めました。矢部親子に和美と自分の苦しみを味合わせたいという工藤の復讐だったのです。 一方、健人(坂口健太郎)はバス事故現場周辺に工藤と香織がいると考え、英介宅にいた美咲(吉瀬美智子)とともに急いで事故現場へ。現場には必死に保冷車の扉を開こうとする英介と、それを見つめる工藤がいました。健人は工藤を逮捕、美咲が英介のもとに駆け寄ります。 工藤が服役中に電気技術を学んだ話を思い出した健人は、危険を察知して美咲の名を呼びながら追いかけます。 保冷庫の中に入った美咲は誰もいない庫内に困惑し、内部の電気配線に触れます。その瞬間、庫内に充満していたガスに引火して爆発炎上。美咲は炎に包まれて殉職、傍には焼け焦げた身分証明書が落ちていました。 一方、別の保冷庫に閉じ込められていた香織は警察によって救出され、誘拐事件は解決しますが、警察内部では殉職した美咲への悲しみが広がっていました。 その頃、1998年にいる大山は工藤のアリバイを警察幹部がもみ消していたこと、警察の厳重な警戒態勢とセキュリティをくぐり抜けるのは不可能なことから犯行内部説を疑います。大山は目撃証言をした白石に会いに行き、再度質問しますが答えはあやふやなものでした。 同僚の岩田(甲本雅裕)は大山に再捜査を止めるように忠告します。白石の父が経済界の大物だったため、幹部から圧力がかかったのです。 一方、真犯人を逮捕すれば美咲の死を防げると考えた健人は、再捜査を開始。そして、一見無関係に見えた盗事件被害者の3人にヨットという接点があることに気づきます。 健人から「盗品を見つけることが真犯人逮捕に繋がる」と聞いた大山は、岩田の制止を振り切って捜査を続けるのでした。
第7話のあらすじ・ネタバレ
危険が迫る大山と岩田、兄の事件の真相に近づく健人!
2018年、健人(坂口健太郎)は工藤(平田満)に、「家族を不幸に陥れた窃盗事件の真犯人を見つけて罪を償わせるべきです。力を貸してください。」と頭を下げました。その態度を見た工藤は捜査に協力することを決め、20年前の窃盗事件当日の記憶をたどりはじめます。 20年前、白石宅に配達に行った工藤は青い車で帰宅した智弘(白石準也)から言い掛かりをつけられ、突き飛ばされた際、郵便受けを触ったことを思い出しました。有力な証拠とされた郵便受けの指紋は、窃盗でついたものではなかったのです。 一方、健人から工藤の話を聞いた大山(北村一輝)は、事件現場周辺で目撃された青い車と智弘の車の関連を調べるため白石宅へ。しかし智弘は青い車を処分するように使用人に命じ、自分は母親所有の車を乗り回していました。 使用人を追跡した大山は、隠されていた智弘の青い車を発見。トランクの中にはコカインが入っていた容器、智弘所有のヨットからは事件の被害品入りのボストンバッグも押収します。使用人の証言と証拠品を揃えた大山は智弘を逮捕しました。 さらに、被害品の中から見つけたフロッピーディスクには現役議員・野沢の裏帳簿が記されており、驚いた大山は鍵付きの引き出しに隠しました。しかし、野沢から圧力をかけられた中本(渡部篤郎)がフロッピーディスクを持ち去ってしましました。 一方、智弘逮捕で過去が変わった2018年の未解決班のデスクには、何事もなかったかのように美咲(吉瀬美智子)が座っていました。ホッとする健人……。 しかし、窃盗事件の被害者達が被害届を取り下げたため、不起訴となった智弘は直ぐに釈放されていました。しかも、バス事故で和美を亡くした工藤は矢部を殺害して逮捕され、2008年に刑務所内で亡くなっていました。健人はショックのあまり呆然と立ち尽くしてしまいます。 工藤の最期と智弘の不起訴について世の中の理不尽さを考える健人と大山。しかし、健人から「新人刑事だった美咲が2018年では捜査班の班長に昇進していると知った大山は胸を熱くします。 健人と大山との会話を密かに聞いていた岩田(甲本雅裕)は、激しく動揺していました。岩田は、闘病中の娘の治療費を捻出するため、今まで中本の言いなりになっていましたが、娘亡きあとは命令を聞く必要はないと考えていました。 岩田は、2008年の集団暴行事件の主犯格として逮捕された健人の兄のこと、事件を捜査していた大山が姿を消した真実を明かそうと決心し、健人を呼び出します。しかし、待ち合わせ場所にいた岩田は何者かに刺され、息も絶え絶えの状態でした。
第8話のあらすじ・ネタバレ
衝撃!健人の兄は犯人のいけにえ?恐るべき中本の企み
瀕死状態の岩田(甲本雅裕)は「俺が大山を殺した。裏庭で確認した、全ての始まりは集団暴行事件だ。」と健人(坂口健太郎)に言い残して亡くなります。呆然とする健人……。 岩田の言った集団暴行事件とは、1999年女子高生・井口奈々(山田愛奈)が10人以上の少年達からレイプされ、同級生だった健人の兄・亮太(神尾楓珠)が主犯格として逮捕されたもの。 亮太は無実を主張しますが、犯行に加わった少年達と奈々の証言により有罪が確定。出所直後の亮太が自宅で死亡しているのを当時小学生だった健人が発見し、警察はこれを自殺と判断していたのです。 数年後、高校生の健人はレイプ犯の1人を突き止めますが、「潰しやすい亮太が使われた」と嘲笑われ、暴行されてしまうのでした。 警察官になった健人は暴行事件の捜査資料を集めますが、どれも重要な部分は黒く塗りつぶされていたため、1999年にいる大山に事件の真相を教えて欲しいと頼んだのです。 一方、集団暴行事件の捜査に参加した大山は、レイプ後に自殺未遂して入院中の奈々に会おうとしますが、病室内で酒を飲んでいる奈々の父から追い払われてしまいます。 レイプ事件の現場となった廃屋の近所に住む奈々の同級生・斎藤裕也は「奈々に勉強を教える亮太のために自宅の一室を借した。」と証言。 この様子を見ていた中本(渡部篤郎)は岩田に「金とコネがなく抵抗できない加藤亮太をいけにえにする」と言いました。驚いた岩田は反対しますが、「その代わり白血病の娘を助けてやる。」と言われ頷いてしまうのでした。 実は、レイプ犯の少年達の親は同じ企業の社員で、穏便に済ませたい企業と裏取引した現役議員・野沢(西岡徳馬)が中本に圧力をかけました。亮太主犯説をでっち上げたい中本は、貧しい家庭の奈々に金を握らせてウソの証言をさせたのです。 2018年の城西署では、大山の収賄事件の関係者で暴力団員の岡本が、「健人が岩田の話を聞きにきた。どうやら岩田を恨んでいたようだ」と証言。中本は、健人を容疑者の1人として扱い、未解決班のメンバーには捜査から外れるように指示しました。 岩田殺害現場付近で急発進した車が岡本のものだと気づいた健人は、岩田殺害は岡本で、用心深い岡本は証拠をどこかに隠しているとプロファイリング。さらに、亮太の冤罪と自殺、大山の収賄事件には黒幕がいると美咲(吉瀬美智子)に話しました。 さらに未解決班のメンバーの極秘捜査により、殺害直前の岩田が岡本所有の別荘に行ったことも判明。急いで岡本の別荘に向かった健人と美咲は、裏庭の土の中から大山の警察手帳を発見し泣き崩れるのでした。
第9話のあらすじ・ネタバレ
中本を拒否した大山の強さと幼い健人に見せた深い愛
2018年、大山(北村一輝)の警察手帳と一緒に見つかった白骨はDNA鑑定により大山のものと断定され、遺骨は健人(坂口健太郎)と美咲(吉瀬美智子)によって年老いた父親のもとへ。 美咲は失踪前の大山から言われた「今週末には全て解決するから、ゆっくり話そう」という言葉を何度も思い出していました。 大山の遺品から見覚えのある焼き鳥屋の名刺を見つけた健人。そこは、苗字を母親の旧姓・三枝に変え、叔父の家に預けられた11歳の健人が、高校卒業までオムライスを食べに通った顔馴染みの店でした。久しぶりに来店した健人との再会を喜ぶおかみ(濱田マリ)は、大山のこともよく覚えていました。 幼い健人が1人で来店してオムライスを注文したため不審に思うおかみに、大山は「あの子にオムライスを食べさせてやって」と十分すぎるほどのお金を渡してきたとのこと。その後もオムライス代金を払い続けた大山は、陰ながら孤独な健人を見守っていたのです。 大山との繋がりに胸を熱くした健人は「僕は、ずっと1人だと思っていた。でも、そうじゃなかった」と涙を流すのでした。 その夜、大山とトランシーバーで繋がった健人は「集団暴行事件の捜査を続けると危険です。手を引いて下さい。大山さんには幸せになって欲しいんです」と伝えます。しかし大山は「危険でも事件の捜査は続けます。僕も三枝警部補の幸せを祈っています」と返答するのでした。 2018年、健人と美咲の前で、被害者の井口奈々(映美くらら)は「事件の主犯格は小川開発社長の息子」と証言。しかし、夫や子供の存在を理由に真実の公表を拒否。少年院にいた亮太から励ましの手紙を受け取っており自殺は考えられないと言い残し、去っていきます。奈々の話から亮太の他殺を疑う健人……。 2000年、大山が小川について調べていることに気づいた中本(渡部篤郎)は、「上手く立ち回る人間になれ。」と警察の暗部へ誘いますが、「犬になるつもりはない」と吐き捨てました。 その頃、少年院から出所したばかりの亮太(神尾楓珠)は、友人の斉藤祐也から真犯人の証拠入りの袋を渡されます。驚いた亮太は大山に連絡。 電話の内容を盗み聞きした岩田(甲本雅裕)は、亮太の自宅に向かう大山を捜査会議に出るように命じて足止めしました。そして、岩田から連絡を受けた人物が亮太のもとへ……。 2018年にいる健人は、岩田が死亡した亮太の血液サンプルの分析を病院に依頼していたこと、血液からは大量の精神安定剤と抗凝固剤が検出されていたことを知ります。精神安定剤で亮太を眠らせた犯人が手首を切った後、血液が固まらないように細工までしていたのです。 亮太が死亡した時間が迫る中、大山と繋がった健人は「兄を助けてください」と悲痛な叫び声を上げます。トランシーバーから聞こえる大山の声に驚愕する美咲……。
最終回のあらすじ・ネタバレ
衝撃の結末!未来に希望を託した大山を探す健人と美咲
2000年3月20日、亮太(神尾楓珠)が持っている証拠品は小川開発社長の息子・陽一が奈々を暴行した時の録音テープでした。母と弟のため真実を明らかにする決意を固めた亮太は、唯一信頼できる刑事・大山(北村一輝)の到着を待っていました。 ところが、自宅にやってきたのは岩田(甲本雅裕)の密告を受けた中本(渡部篤郎)でした。亮太を殺害して録音テープを奪った中本が去った後、幼い健人が亮太の遺体を発見。大山が到着したのは亮太が救急車に運ばれている時でした。大山は亮太を救えなかったのです。 2018年、中本の罠にはめられて岩田殺害の逮捕状が出た健人(坂口健太郎)は、警察から追われることに……。健人からトランシーバーを預かった美咲(吉瀬美智子)の元に、2000年の大山から「お兄さんを救えなかった」と連絡が入りました。18年ぶりに聞く大山の声に震える美咲……。 大山は「先輩を18年待ちました。それなのに遺体で帰ってくるなんて」という美咲の言葉に驚き、返す言葉がありませんでした。そして、美咲が「4月15日、谷原記念病院に行かないで」と伝えた途端、通信が切れてしまいました。 一方、携帯に入っていた「真実を話すから1人で来い」という岡本の伝言を聞いた健人と美咲は、指定の地下駐車場へ。口封じのため中本から追われる岡本が、保身を図るため健人に連絡してきたのでした。 地下駐車場で健人と美咲に接触した岡本は、大山が小僧(亮太のこと)の死因をしつこく調べたから、殺された。自業自得だ。」と言いました。その時、突然1台の車に乗った男達が現れ、岡本を銃殺。美咲を庇った健人は撃たれてしまい、救急車の中で亡くなってしまいます。 2000年4月15日、亮太の自宅のグラスから検出された微量の血液と中本の吸い殻を科捜研に提出した大山。DNA一致の知らせを聞いた大山は、「必ず戻る。約束する」と美咲に告げ、谷原記念病院へ。しかし、大山を尾行していた岡本、岩田、中本らに拘束されてしまうのでした。 中本の「全てから手を引けば命だけは助けてやる。」の言葉に「断る」と返す大山は岡本に刺されます。中本に命じられた岩田が射殺しようとした瞬間、大山がつけたGPSを辿った同僚達が駆け付け岩田を逮捕。トランシーバーで聞いた美咲の忠告を聞き入れた大山が、同僚に事情を話していたのです。 亮太の無実を証明した大山は母と健人に報告。穏やかな生活を取り戻した幼い健人は、大山に「ありがとうございました。」とお礼を言いました。その後、逃亡中の中本は黒幕・野沢議員の手下によって殺害され、その容疑が降りかかった大山は逃亡することに……。 一方、無線機の相手が健人から美咲に入れ替わり大山が生き延びたことで、過去が変化した2018年。救急車内で死亡したはずの健人は、自宅で眠っていました。目が覚めた時。健人の役職はトランシーバーが繋がる前の巡査部長に戻り、未解決班のメンバーも健人が誰か分からない様子でした。 健人が大人になったら開封するように言われた封筒には、野沢議員の汚職と隠ぺい工作の証拠を示すフロッピーディスクが入っていました。2000年の警察に見切りをつけ、2018年の警察に希望を託した大山が健人宛に送っていたのです。 封筒の消印を辿った健人は、同じように大山を探す美咲と会いました。無線機で繋がっていた美咲は健人のことを覚えており、2人で大山を探すため車に乗り込みました。その頃、ある病院に入院中の大山は、今にも繋がりそうな無線機を見つめていました。