2018年5月17日更新

カンヌ映画祭でガザ地区攻撃に対する抗議運動が展開【ベニチオ・デル・トロらが参加】

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ベニチオ・デル・トロ
©Hahn Lionel/Sipa USA USA/Newscom/Zeta Image

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ガザ地区で無差別攻撃、2014年の侵攻以来最悪の犠牲者数に

イスラエルのアメリカ大使館がエルサレムに移転する問題に対し、パレスチナ自治区のガザ地区でパレスチナ人による抗議運動が展開。これに対して5月14日、イスラエル軍が無差別攻撃を行い、60人以上のパレスチナ人が犠牲に。犠牲者の中には、生後8ヶ月の女児も含まれていました。 2014年のイスラエルによるガザ侵攻以来不安定な状況が続いていたガザ地区ですが、今回の犠牲者数は4年間で最悪な数字に。1948年5月14日のイスラエル建国、その翌日のパレスチナ人が難民となった「ナクバ(大惨事)」からちょうど70年を迎える時期での事件でした。

カンヌ国際映画祭でも抗議運動が展開

5月8日から始まり今回で71回目となるカンヌ国際映画祭でも、開催中に起こったこの事件に対する抗議運動が展開されました。 5月15日、映画祭会場に設けられたパレスチナ映画を紹介するパビリオンの前に、プエルトリコの俳優・ベニチオ・デル・トロや「ある視点」部門の審査員となったフランスの女優・ヴィルジニー・ルドワイヤン、アラブ系イスラエル人の俳優・モハマド・バクリ、さらにパレスチナ文化大臣のイーハーブ・ベッサイソらが集まり、手を繋いで黙祷を捧げました。 また、同じ日、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』上映前のレッドカーペットでは、レバノン系フランス人の女優・マナル・イッサが、ガザ攻撃に対する抗議のプラカードを掲げる一幕もありました。 映画を通して感動を与えたり、問題提起をする人々の集まるカンヌ国際映画祭。彼らの願いが届く日は、来るのでしょうか。