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城桧吏、『万引き家族』子役は第2の柳楽優弥?11歳にしてカンヌを経験し注目集まる

2018年6月8日更新

是枝裕和監督の『万引き家族』がカンヌ国際映画祭の最高賞、パルム・ドールを受賞。そして授賞式でレッドカーペットを堂々と歩く、小学生ぐらいの男の子の姿が目を引きました。彼こそ出演者の一人、城桧吏(じょうかいり)です。注目の子役・城桧吏を紹介します。

『万引き家族』でカンヌ受賞を経験した子役・城桧吏(じょうかいり)

2018年5月、第71回カンヌ国際映画祭において、是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞に当たるパルム・ドールを受賞したというニュースが届きました。 日本人の作品のパルム・ドール受賞は、1997年の今村昌平監督『うなぎ』以来21年ぶり。是枝作品は、2004年に『誰も知らない』を主演した柳楽優弥が最優秀男優賞を、2013年に『そして父になる』が審査員賞を獲得しています。 いわばカンヌ映画祭常連とも言える是枝裕和とともに、授賞式でレッドカーペットを歩いた幼い男の子がいました。『万引き家族』に出演した城桧吏(じょうかいり)です。今回は注目の城桧吏を紹介します。

子役・城桧吏の気になるプロフィール

城桧吏は2006年東京都生まれの俳優です。スターダストプロモーションに所属しています。 2015年から、小学生男子7人組アイドルグループ、スタメンKiDSのメンバーとして活動。曲もリリース、配信しています。 2017年のNetflix配信ドラマ『僕だけがいない街』の杉田広美役で子役デビューし、2018年には映画『となりの怪物くん』で主人公の兄・吉田優山(古川雄輝)の幼少期を演じました。 そして、2018年に是枝裕和監督の『万引き家族』に出演し、作品はカンヌ映画祭の最高賞、パルム・ドールを受賞の快挙を成し遂げました。

カンヌ最高賞、パルム・ドールに輝いた『万引き家族』

親の死亡後も年金を不正に受給していた実際の事件をもとに、是枝裕和監督が「家族の絆とは?」、「社会とは?」と問いかけながら、10年かけて作り上げたのが本作です。 舞台は東京の下町。社会の底辺で暮らす家族が主要登場人物です。父は日雇い仕事、母はクリーニング店でパート、母の妹は風俗店でバイト、息子は学校に通っておらず、家主の祖母の年金が収入源。足りないものは万引きでまかないます。 彼らはギリギリの生活をしながらも笑顔が絶えません。ある日、ゆりという女の子を拾った家族は、娘として迎い入れ一緒に暮らしていくことにします。しかしある事件をきっかけに家族はバラバラになり……。 父親役はリリー・フランキー、母親役は安藤サクラ、母の妹・亜紀役に松岡茉優、祖母を樹木希林が演じます。

城桧吏が演じた『万引き家族』の柴田祥太

城桧吏は『万引き家族』で、リリー・フランキー演じる柴田治の息子・柴田祥太を演じています。治と祥太は足りない生活費を稼ぐために、万引きを実行します。 最底辺の生活なのに、笑顔の絶えない毎日……。学校は家で勉強できない人が行くところと教えられていたため、学校には通っていませんでした。ゆりがやってきてからは、彼女に万引きの仕方を教える兄的存在になります。 少しいびつな状況ですが、そんな難しい役を弱冠11歳でなしとげた城桧吏は素晴らしい演技者と言えます。ピュアな表情から大人びた表情まで出せると、スタッフからの評判も高いようです。

オーディションを突破し、是枝作品に見事抜擢

是枝裕和監督作品に登場する子役には台本を渡さないのが、是枝流の子役の魅力の出し方です。監督が撮影の日に口伝えで台詞を教え、なるべく自然体の演技を引き出そうとします。是枝作品の子役が生き生きとしている秘密はここにあるのでしょう。 『万引き家族』の城桧吏は、ゆり役の佐々木みゆとともにオーディションを突破して役をつかみました。是枝監督は、「オーディションで出会ったふたりの子どもたちが本当に素晴らしく、毎日ワクワクしながら撮影に臨んでいます」と、二人を絶賛しています。 また、城桧吏の「眼力の強さ」と「色気」も、是枝監督のお気に入りポイントだったようです。

城桧吏は第2の柳楽優弥となるか?最年少カンヌ受賞者の今後に注目

是枝裕和監督の『誰も知らない』(1999年)は、母親のネグレクトにより、子どもだけで助け合いながら生活していく中で兄弟の一人が死んでしまうという、実際の事件を元にした作品です。 主演は当時14歳の柳楽優弥で、カンヌ国際映画祭・主演男優賞を史上最年少で受賞しています。この快挙は大きなニュースになりました。 さて、城桧吏はどうでしょう? 11歳ながらブラックタイをしめて堂々とレッドカーペットを歩く姿が報じられていました。男優賞こそ獲得していませんが、彼の演技はパルム・ドールを獲得する要素の1つとなりました。 『万引き家族』のイベントで将来の展望について聞かれた際は、「是枝監督の作品にもまた出たい」としながらも「アクションとかホラーにも挑戦したい」と幅広い作品に興味があることを示しました。彼自身の成長とともに、今後の活躍が気になるところです。