2018年6月10日更新

『全員死刑』監督・小林勇貴が面白い!代表作やその注目の経歴を紹介

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全員死刑
(C)2017「全員死刑」製作委員会

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ヤバすぎる映画監督、小林勇貴

映画監督、小林勇貴を知っていますか?不良に溢れた街で育ち、自身の体験に大いに影響を受けた作品作りで話題となっている人物です。 彼が撮る作品に欠かせないのがなんと言っても不良少年。彼らが繰り広げる暴力の日々を、これでもか!とまでに見せつけるような作品が特徴的です。 そんなヤバすぎる監督小林勇貴について、基本情報から代表作までご紹介します。

小林勇貴の基本プロフィール

小林勇貴は1990年生まれ、静岡県富士宮市の出身です。母子家庭で育った小林は、あまりいい環境で幼少期を過ごしたとは言い難いです。幼稚園の時に遊んでいただけで隣のおじさんに怒鳴られたり、中学生に先輩に森でリンチされたりなど……その刺激的な経験が現在の彼の映画製作に影響を与えているようです。 小林は専門学校を卒業後、デザイナーとして広告会社に就職します。その前から映画制作に対する興味はあったようですが、資金や機材がないことを理由に諦めていました。しかし、そんなできない言い訳をしている自分に嫌気がさした小林は、地元の友達の協力を仰ぎつつ映画制作をスタートします。 そうして地元の本物の不良を出演させた映画が『孤高の遠吠』です。同作が、2015年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞し、小林は映画監督として名を広めていきます。 2017年には実際に起きた事件を元に、間宮祥太朗を主演に迎えた映画『全員死刑』で商業映画デビューを飾り、話題となりました。

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小林勇貴の代表作を紹介

不良と暴力は欠かせない、問題作ばかりの小林勇貴作品の中から代表作を紹介します。

不良しか出てこない問題作

ユヅキ、カミオ、リョータ、ショーヤの4人は静岡県富士宮に暮らす少年たち。彼らは先輩から原チャリを買ったことがきっかけで不良の世界に入ってしまいます。 そこは暴力しか存在しないとんでもない世界でした。拉致、リンチ、監禁、拷問…次々と襲いかかってくる敵に少年たちは勝つまで立ち向かう!実際にあった事件を元にし、本物の不良たちを出演させた超問題作です。

家族を愛するが故に殺し続ける……

2004年に起きた大牟田4人殺害事件を元にした作品。殺害に関わった一家4人が、全員死刑判決を言い渡されたことで話題となった事件です。 首塚家はヤクザ一家。借金苦から、隣人の金貸業を営む吉田一家を襲撃し、金銭を奪う計画を立てます。主犯格は次男のタカノリ。兄のサトシと一緒に、吉田家の次男ショウジが一人でいるところを襲います。 ショウジ殺害をきっかけに、タカノリの暴力は止まらなくなっていきます。吉田家にとどまらず、長男の友人までをもどんどん殺害していきます。彼を突き動かすのは、家族愛でした……。

不良の元締めはおばあちゃん!

『全員死刑』で華々しい商業デビューを飾った小林ですが、それから一変。同2017年に公開された『ヘドローバ』はインディペンデント作品に近い手法で制作されています。 ウェブメディア、VICE MEDIA JAPANによる”作家の脳みそとカメラが直結する〈ケータイで撮る〉映画プロジェクト”第一弾と銘打たれた本作は、全編携帯電話のカメラで撮影された作品なのです。 内容は不良しか住んでない団地を舞台に、不良少年たちをまとめる謎のおばあちゃんにスポットを当てたもの。宗教団体を運営しながら、犯罪行為を犯していくおばあちゃんというだけでもヤバい匂いがプンプンです。そこに団地を襲う謎のモンスターまで登場するという何でもアリな話題作となっています。 この携帯で撮影するという手法に対して、小林は「芸術的なものを踏みつけている感じがいい。携帯は演技ではなくリアルを撮れる」とコメントしています。言葉の通り、小林の持つ携帯カメラによって、人間の凶暴な本質があぶり出されているような作品です。

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次はどんなヤバい作品を撮るのか?

いかがでしたでしょうか?作品だけでなく、監督自身もかなりヤバい人物であることは間違いありません。 本物の不良出演、携帯撮影など、様々な分野で“ヤバい”作品を撮ってきた小林監督。次はどんな分野で禁忌に挑戦してくれるのか。今後の活躍が期待されます。