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青春映画『少女邂逅』に注目集まる!作品の魅力とは?【MOOSIC LAB 2017観客賞】

2018年6月29日更新

若手監督・ミュージシャンの登竜門とされる映画祭MOOSIC LAB 2017にて観客賞を獲得したことで話題を呼んでいる映画『少女邂逅』。弱冠23歳の監督自身の実体験を基にして描かれる、10代の少女たちのリアルな世界を体現した今作について解説していきます。

弱冠23歳の監督が描く、眩しくも残酷な少女たちの青春風景

若手監督・ミュージシャンの登竜門としても名高い映画祭MOOSIC LAB 2017で、7回すべての上映で満員御礼を記録し、本映画祭で観客賞を受賞した映画『少女邂逅』。23歳の若手監督と新鋭注目キャスト陣のタッグで話題を呼んだ今作が、ついに2018年6月30日より全国順次公開ということで、観客の期待感も高まりを見せています。 劇場上映間近の今作の概要や注目のスタッフ陣やキャスト陣、見どころなどを徹底的に解説していきます。

君だけでよかった。君だけがよかった。

学校でのいじめによる精神的苦痛が原因で声が出せなくなり、自己主張もできず周囲へ助けも求められぬまま、鬱屈とした毎日を過ごす主人公・小原ミユリ。そんな彼女は山で拾った一匹の蚕「紬(つむぎ)」との穏やかで奇妙で友情関係を築いていた。 しかしある日いじめっ子の清水に紬を取り上げられ、捨てられてしまう。唯一の友達を失い、絶望の淵に佇んでいたミユリだったが、次の日彼女が通う学校に「富田紬(つむぎ)」という名の少女が転校してきて......。 いじめがきっかけで「場面緘黙症」となり声が出なくなってしまったという、監督自身の14歳の頃の実体験を基に、少女たちの光り輝く残酷で痛ましい日々の記憶を描いた作品となっています。

圧倒的な存在感を放つ若手注目キャスト陣

ミスiD2016グランプリ、保紫萌香

主人公・小原ミユリ役を務めるのは、過去の大会で玉城ティナなどを輩出したミスiD2016で、4000人の候補者の中から見事グランプリに輝き話題を呼んだ保紫萌香。同コンテストの審査員を務めた歌手の大森靖子から「絶対的な存在」と評され、「本物」と絶賛された若き逸材です。 テレビや映画、ミュージックビデオへの出演など、幅広いジャンルで活躍しており、今作が自身初の映画主演作であり、声が出せない主人公のもどかしさと脆さを繊細な表現力で演じ切りました。

一線を画す独自の空気感、モトーラ世理奈

ミユリの学校にやってきた謎の転校生・富田紬を演じたのは、2016年発売のRADWINPSのアルバム「人間開花」のジャケットを飾り一躍脚光を浴びたモトーラ世理奈。原宿でスカウトされたのをきっかけに15歳でデビューし、2017年にはファッション雑誌「装苑」の専属モデルに抜擢。 周囲から一線を画す独特で繊細な存在感を武器に、モデル業の他にも人気急上昇中の歌手・吉澤嘉代子の「残ってる」のPVやテレビコマーシャルに出演するなど、更なる注目を集めています。今作が映画初出演ながら、不思議な雰囲気を持つ転校生という絶妙な役どころに挑戦しています。

監督はマルチな活動を続ける新鋭、枝優花

今作でメガホンを取ったのは、現在23歳の新鋭と呼び声の高い枝優花。2013年には監督作『さよならスピカ』が早稲田映画まつりで監督賞と観客賞をダブル受賞し、翌年の同映画祭においても監督作『美味しく、腐る。』で観客賞を獲得するなど、10代の頃から映画監督して活動してきました。 映画の他にも、STU48やとけた電球などの数々のアーティストのミュージックビデオ監督を務め、またViViや装苑などのファッション誌のスチール撮影に携わるなど、マルチな才能を発揮し続けており、今後の活躍が見逃せない人物です。

数々のアーティストから支持を受けるアーティスト、水本夏絵

今作の主題歌および劇中歌を担当したのは、現在活動休止中のシンガーソングライターの水本夏絵。2012年に発表したデビューアルバム「転校生」が異例のヒットとなり、タワーレコード・プッシュアイテム「タワレコメン」に選出されたことで注目を集めました。 またキリンジや能年玲奈、西浦兼助(相対性理論)といったさまざまなアーティストや著名人が「今最も好きなアーティスト」としてその名を挙げるなど、活動休止後も根強いファンを獲得し続けるカリスマ的人気を誇っています。

MOOSIC LAB 2017、香港国際映画祭で上映

MOOSIC LAB 2017に向けて、クラウドファンディングで調達した資金で制作された今作。予告編として先行公開されたパイロット版は再生数160万回を突破しました。 また香港国際映画祭にて正式出品されたのを受け、韓国や中国などの諸外国からも公開を熱望する声が寄せられ、今作のメインビジュアルのパロディー写真が「邂逅ごっこ」としてアジア諸国の10代女子の間で流行するなど、劇場公開前から大きな話題を呼んでいます。

10代少女のリアルを切り取った鮮やかな描写

今作の原案は監督の実体験ということもあり、作中に描かれる風景や登場人物の心情から、まさに蚕のように変貌を遂げていく10代の少女のリアルな空気を間近に感じることができます。また、水本夏絵の楽曲が彼女たちが持つ儚さや鮮烈な痛み、息遣いを拡張させ、観客の感情を引き込み、鋭く透明な独自の世界に誘います。

2018年6月30日から全国順次公開!

劇場公開前から日本国内のみならず、アジア諸国からも待望のまなざしを受ける映画『少女邂逅』。残酷な光を放つ少女たちの姿を体現した今作は多くの人々の共感を呼び、国内外の映画祭での上映で脚光を浴びました。そんな期待の一作がついに2018年6月30日より全国で公開がスタートということで、この機会にぜひ劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。