テレビドラマの映画化『マーシャル博士の恐竜ランド』
2003年公開の映画『マーシャル博士の恐竜ランド』。1970年代のテレビドラマ『Land of The Lost』の映画化作品で、様々な奇抜な役を巧みに演じるウィル・フェレルが主役を演じ、公開当時話題となりました。 その話題作が2018年7月に映画天国(日本テレビ、毎週月曜日深夜放送)に登場します。 今回は『マーシャル博士の恐竜ランド』に紹介していきます。
タイムワープ装置を使って時空の旅へ!
『マーシャル博士の恐竜ランド』の主人公はタイムワープを研究する科学者リック・マーシャル。 リックは自分の学説を強く信じるも、学会からは見向きもされず、テレビ番組からも笑い者にされる日々。しかしそんなマーシャルのもとに優秀な若い女性科学者ホリーが現れます。 ホリーは他の人たちとは違い、マーシャルの学説を信じ、さらには研究もサポートすることに。そしてついに二人はタイムワープ装置を完成させ、怪しげなショップの店員ウィルを伴い時空の旅に出発するのです。 3人が旅先で目にするものは、それはなんとも摩訶不思議な光景ばかり!恐竜たちが我が物顔で闊歩し、さらにはトカゲ人間が王国を建国!? 本作は3人が遭遇する想像を絶する体験を面白おかしく描いた作品です。
主役を演じるは奇抜な役はお手の物!ウィル・フェレル
主人公の学者マーシャルを演じるのはアメリカ出身の俳優でありコメディアンのウィル・フェレル。 アメリカの人気コメディー番組『サタデー・ナイト・ライブ』にレギュラー出演し人気コメディアンとしての地位を確固たるものとした後、映画界に進出します。 人気コメディ映画『オースティン・パワーズ』ではトルコ人の暗殺者役、2005年公開の映画『プロデューサーズ』ではナチス狂のドイツ人脚本家役を演じるなどなど奇抜な役を得意としています。その一方で2006年公開の映画『主人公は僕だった』では人生の終わりを告げられそれを阻止すべく翻弄する男性役を見事に演じ、ゴールデングローブ賞にノミネートされました。 本作でもタイムワープを研究する学者を面白おかしく巧みに演じています。
スティーヴン・スピルバーグの強い推薦で長編映画デビュー!フラッド・シルバーリング監督
本作でメガホンを取ったのはアメリカ出身の監督ブラッド・シルバーリング。テレビドラマの監督を経て1995年公開の映画『キャスパー』で長編映画デビューを果たしました。『キャスパー』はスティーヴン・スピルバーグからの直接オファーでメガホンを取ったという逸話があります。 その後も自身の体験をもとに描き、ダスティン・ホフマンが主演を務めた2002年公開の映画『ムーンライト・マイル』やジム・キャリー主演の2004年公開の映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』などのメガホンを取るなど着々とキャリアを積んでいる監督です。
ゴールデンラズベリー賞で7部門賞ノミネート!
映画に携わる人にとって最高峰の賞とも言えるアカデミー賞。その授与式の前夜に開催されるゴールデンラズベリー賞。最低の映画に贈られる不名誉な映画賞として有名です。 そんなゴールデンラズベリー賞に『マーシャル博士の恐竜ランド』は最低作品賞、最低男優賞、最低助演男優賞、最低スクリーンカップル賞、最低監督賞、最低脚本賞、最低リメイク&続編賞の7つもの部門にノミネートされ、見事!?最低リメイク&続編賞の受賞を果たしてしまいました。 ゴールデンラズベリー賞へのノミネートそして受賞はけして名誉なことではありませんが、しかし7部門もノミネートされ、1部門で見事受賞も果たすということは、それだけ世間から注目されていた作品ということの証であることは間違いないでしょう。
興行収入の悪さで重役の首が2つも飛んだ!?
1970年代の人気テレビドラマのリメイク映画ということで公開前から注目を集めた『マーシャル博士の恐竜ランド』。ソニーとディズニーがその映画化権を争い、1億ドルもの製作費がかけられたという事実から、その期待の高さは誰の目にも明らかでしょう。 しかしながら蓋を開けてみれば、アメリカでの興行収入は製作費の半分にも満たない5000万ドル未満という散々な結果に!嘘か誠か、この結果配給会社であるユニバーサル・ピクチャーズの重役2人の首が吹っ飛んだと言われています! 前評判に添えず散々な結果に終わる映画は数多くありますが、重役2人の首を飛ばすことができる映画は『マーシャル博士の恐竜ランド』ぐらいでしょう!
ついに映画天国で登場!
様々な意味で話題の映画『マーシャル博士の恐竜ランド』。ついに地上波に登場です! 日本テレビで毎週月曜日深夜(火曜日1時59分から)放送の『映画天国』。世界的ヒット作品からB級映画まで様々なラインナップで映画ファンに人気の番組で『マーシャル博士の恐竜ランド』が放送されることが決定しました。 放送は2018年7月10日(火)午前1時59分からです。重役の首を吹っ飛ばした伝説の映画、ぜひお見逃しのないように!