『白暮のクロニクル』最終回ネタバレ・全話あらすじ!原作漫画の結末は?【実写ドラマ化】
タップできる目次
- 『白暮のクロニクル』のあらすじ
- 第1巻のあらすじ・ネタバレ
- 第2巻のあらすじ・ネタバレ
- 第3巻のあらすじ・ネタバレ
- 第4巻のあらすじ・ネタバレ
- 第5巻のあらすじ・ネタバレ
- 第6巻のあらすじ・ネタバレ
- 第7巻のあらすじ・ネタバレ
- 第8巻のあらすじ・ネタバレ
- 第9巻のあらすじ・ネタバレ
- 第10巻のあらすじ・ネタバレ
- 第11巻のあらすじ・ネタバレ
- 【考察】雪村とあかりの関係性は?
- 『白暮のクロニクル』のキャラたち
- 『白暮のクロニクル』の魅力
- 2024年に実写ドラマ化されることが決定!
- 連載終了後に実写化されるか予想してみた
- 『白暮のクロニクル』の作者はゆうきまさみ
- 『白暮のクロニクル』原作漫画のあらすじネタバレ!実写化に期待
『白暮のクロニクル』のあらすじ
物語の舞台は2015年。伏木あかりは保健所での新人研修の最中にオキナガが殺されるという事件に遭遇します。その後、厚労省大臣参事・竹之内唯一の辞令により「夜間衛生管理課」に配属となり、オキナガの監督を行う仕事に就くことになります。 そして、上司の久保園に連れていかれた私設図書館でオキナガの雪村と出会うあかり。雪村は過去に自分の想い人が殺害された連続殺人事件を追いかけており、あかりもオキナガたちの生活に触れながら雪村と共に事件を追うことに。 果たして事件の犯人「羊殺し」は誰なのか、犯人は何故殺人を続けるのか、最初から最後まで目が離せません。
物語の鍵となる“オキナガ”とは?
『白暮のクロニクル』にはオキナガという生物が存在します。オキナガは漢字では「息長」などと表現され、社会的には「長命者」と呼ばれて政府に保護されています。 彼らは太陽が苦手で日中の活動がほとんどできないこと、実際に血を吸うこともあることから吸血鬼のような見方をされていますが厳密には違います。 彼らは一般人を眷属化させる際には、血を吸うのではなく己の血を与えます。そのため作中では「給血鬼」などと表現したことも。血を吸うのも生命維持には必要なく、十字架やニンニクが苦手といったことも全くありません。 この物語ではオキナが社会的に保護され、厚生労働省が彼らの世話を引き受けているというのが独特なところ。作品のメインは殺人事件を追うミステリーですが、オキナガと社会の関わりなどについても触れています。
第1巻のあらすじ・ネタバレ
焼肉店で起きた殺人事件を警察が捜査していると、厚生労働省の参事だという竹之内が現れ被害者は保護観察対象のオキナガである久我井龍一だと伝えます。 同じく厚労省から焼肉店に食中毒検査に来ていたあかりは、竹之内に気に入られ「夜間衛生管理課」に配属されることになりました。 あかりが上司の久保園と訪れたのは按察使文庫という場所。そこにいたのは10代の少年にしか見えない雪村魁。魁はオキナガ案件と呼ばれる事件を警察よりも先に解決するため、夜衛管に協力している人物で実年齢は88歳でした。
第2巻のあらすじ・ネタバレ
魁は自殺を図った鳴宮涼子に話を聞くために自らの血を使い涼子を蘇生しますが、涼子は黒幕の名を言うことなく死んでしまいます。 あかりは父に祖母の姉とされていた棗が、実は本当の祖母であったことを聞かされました。棗は父を生んですぐに亡くなったため、妹が引き取って育てたのだそうです。 一方、魁は羊殺しの捜査に進展が見られないことに苛立ちを隠せません。これまでの周期を考えると、また半年で新たな被害者が出てしまいます。竹之内への電話で魁は「棗を殺した奴を今回も逃がす気じゃねーだろーな!」と声を荒げるのでした。
第3巻のあらすじ・ネタバレ
魁が羊殺しに執着しているのは、想い人であった棗を殺されたことが原因でした。あかりは管理対象であるオキナガ・長居が消えたので松波とともに自宅を訪ねます。 長居は何も問題を起こしていないが、年を取らないことを気味悪がられ吸血鬼だとの噂を流され夜逃げしてしまったのです。このように周囲の目線に耐えられず居場所を移すオキナガは多く、全国で11名のオキナガが消えています。 オキナガは血を吸って仲間を増やすわけではありませんが、吸血鬼だと気味悪がられ1つの場所に長く居られないオキナガをあかりは気の毒に思うのでした。
第4巻のあらすじ・ネタバレ
オキナガの大量失踪事件は希梨香というオキナガが計画したものでした。事件は無事に解決しあかりは日常業務に戻ることに。 そんな中、按察使文庫を訪れた梶田直は魁に吸血鬼の話を聞かせてくれとせがみます。直の妹・杏奈と連絡が取れなくなり、杏奈とオキナガが関係していると話す直。 デリヘル嬢として小遣い稼ぎをしていた杏奈は、オキナガと知り合いお金をもらって血を与えていました。失踪する前日には首に噛み跡を残していたと言いますが、魁は妹探しを引き受けませんでした。 2日後、首に噛み跡が残されている全裸の女性の遺体が発見されます。
第5巻のあらすじ・ネタバレ
デリヘル嬢連続殺人事件は無事に解決しましたが、あかりは意見の衝突から魁と少し距離を置くようになりました。 合コンに参加し、医大時代の先輩・山田一太と再会したあかりは、実習までしたのに医師免許を取らなかったことをもったいないと言われてしまいます。 久保園に魁は見た目は若くても戦前生まれなのだから衝突するのは仕方がないと諭されたあかり。お盆休みにある研修を受けることを勧められました。 避暑と思って気楽にと言われてあかりは数日後、山の中にある療養施設・長野光明苑を訪れていたのです。
第6巻のあらすじ・ネタバレ
あかりが研修で訪れた長野光明苑で起きた豪雨被害は、死者こそだしませんでしたが施設に隠されていた犯罪を暴くことになり、世間の目はオキナガに対して厳しくなってしまいました。夜間衛生管理課にも苦情の電話がたくさんかかってきます。 按察使文庫を訪れたあかりは、フリーのライター・谷名橋と出会いました。主に殺人をテーマにしている谷名橋と起きてきた魁と羊殺しについて語ります。 谷名橋が言うには、連続殺人鬼は犯行を重ねる度に雑になりボロを出すとのこと。羊殺しが70年もボロを出さずに犯行を続けているなんて信じられないと語るのでした。
第7巻のあらすじ・ネタバレ
魁とあかりは、魁の想い人である棗の孫があかりであることを知ります。あかりの父は魁と会い、実母である棗の話を聞き出しました。父は実母について深く聞けないまま生きてきたので、実母について知りたい思いがあったのです。 羊殺しが題材にした映画が制作されることになり、テレビで発表されました。これまで報道では隠語が使われていた羊殺しという名称についても使用され、これで羊殺しが世間に連続殺人鬼として認知されるのは明らかです。 年末には犯行を行う羊殺しを、必ず止めなければならないと魁は決意を強めるのでした。
第8巻のあらすじ・ネタバレ
羊殺しを題材にした映画は主演俳優が毒殺、さらに追い詰められた犯人が自殺したことが原因で謎を残したままお蔵入りになってしまいました。 羊殺しの犯行周期まであと1ヶ月半となった頃、あかりは魁に呼び出されます。魁はあかりに棗の仇をとりたいか尋ね、あかりも仇を取りたいと答えました。 その後、あかりの携帯に映画のヒロインで羊殺しの被害者だという鈴川なえから話したいことがあると連絡が。なえが事件に遭遇したのは昭和18年。棗が死んだ昭和30年より以前から羊殺しは始まっていたのです。 なえはあかりの上司である竹之内が犯人ではないかと当時から疑っていると話すのでした。
第9巻のあらすじ・ネタバレ
羊殺しの犯行周期が迫り焦る魁は、あかりにきつく当たってしまいます。 腹を立て按察使文庫を立ち去ったあかりが出会ったのは魁の兄だというオキナガ・桔梗凪人です。凪人は登録をしていない野良のオキナガで、あかりは登録を促しますが拒否し連絡先だけ交換し別れました。 翌日、職場で竹之内と久保園に呼び出されたあかりは、羊殺しに深く関わる本条勇一(旧名雀城英了)が見つかったことを伝えられます。入院中の雀城を訪ね話を聞くと雀城は「あれはまだ続いているのか」と声を荒らげ興奮するのでした。
第10巻のあらすじ・ネタバレ
魁は桔梗凪人(茜丸)が羊殺しの犯人だと断定しますが行方はわからず、あかりが行方不明になってしまったと連絡が入ります。 目撃情報によるとあかりは小柄な少年と歌舞伎町方面に消えたとのこと。茜丸だと焦る魁はあかりに電話をかけ続けました。魁の電話に出たのは茜丸で、茜丸は24日にあかりを殺害することをほのめかし電話を切ったのです。 あかりと茜丸の居場所を必死で捜査しますが、茜丸の罠にかかり居場所を突き止めることができません。魁はある推測をし、1人荻窪へと向うのでした。
第11巻のあらすじ・ネタバレ
茜丸は捕らえられ、あかりは無事に助けられました。茜丸との戦いで重傷を負った魁は入院している病院で老人からもう1人の羊殺しについての話を聞きます。 戦後まもなく、茜丸は殺人を繰り返し奪った食料を子どもたちに与えていました。そのグループにいたのが「ボーヤ」と呼ばれていた市哉です。 母の死を目撃した市哉に茜丸が蘇生するためには新鮮な内臓を神に捧げる必要があると告げたことから、羊殺しという特殊な犯行は始まっていたのでした。
【考察】雪村とあかりの関係性は?
雪村とあかりはたまたま出会いますが、実はその関係性は祖母の代から始まっていたことが明かされていきます。雪村の想い人であった棗の孫があかりという関係性から、2人の信頼関係は増したように感じられました。 また、あかりの孫の代まで2人の関係性は続いていきます。あかりの孫を見る雪村の感極まった表情には2人が積み重ねてきた関係の深さが感じられ、グッときてしまうのではないでしょうか。 雪村のあかりの呼び方も、「君」から「伏木」へ、そしてまた「君」へと変化するのも2人の関係性をよく示しています。
『白暮のクロニクル』のキャラたち
主人公は厚生労働省の伏木あかりとオキナガの雪村魁の2人。伏木は元保健所の職員でしたが、厚生労働省に勤めるオキナガ竹之内の推薦で厚生労働省へ。背が高く祖母譲りの眉が特徴的で、仕事真面目でお人好しなところがあります。 もう一人の主人公雪村は竹之内の血分けによってオキナガとなった人物。戦争時代から生き延びているため、10代後半という見た目に反して考えが古いところも。物怖じしない性格のため、あかりとはよく衝突をします。電子機器の一切に疎く、服は黒の上下を着回すなど私生活には無頓着です。 以上、主人公の2人を筆頭にオキナガとして1600年の長きを生きる竹之内、雪村が住んでいる図書館を運営している按察使薫子、仕事が出来てユーモアもあるあかりの上司・久保園など。多数の魅力的なキャラが存在します。
『白暮のクロニクル』の魅力
物語の魅力はいくつかありますが、まずは世界観。オキナガという存在が社会の中に溶け込んでいて、普段は意識されずに見過ごされていますが、ひとたび事件が起きると世間の注目を浴びるという現代社会の背景が上手く描かれています。 そして雪村が追う殺人事件。これが物語のメインですが、そこに様々な人、事件が絡み合っていて「犯人はこの人か?」「怪しいのはこの事件か?」と追っていく内に引き込まれていきます。 物語を追うキャラですがメインの2人は勿論、脇を固めるキャラたちも個性的かつ魅力的。それぞれキャラが立っているのに、濃厚すぎず物語の中できちんと役割を果たしていて非常に自然です。 生粋のミステリーというよりは人間模様などを描いた作品というテイストが強いですが、一気に読みたくなる魅力的な作品です。
2024年に実写ドラマ化されることが決定!
『白暮のクロニクル』は2024年にWOWOWで実写ドラマ化されることが決定しています。70年にわたり起きる連続殺人事件の謎を追う、見た目が18歳で実年齢88歳の吸血鬼探偵の物語ということで期待大! この不可思議な話を実写化するスタッフは、メイン監督が「連続ドラマW-30ダブル」を手掛けた中川和博、脚本は「連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班」の小山正太や山崎太基ら、音楽は富貴晴美という豪華な面々です。 吸血鬼探偵が挑むことになる怪死事件は、実写ドラマ化されさらにパワーアップすること間違いなし!
オキナガは神山智洋が演じる
物語の主人公で不老不死のオキナガ・雪村魁を演じるのは神山智洋です。2024年にはデビュー10周年を迎えるジャニーズWESTのメンバーとしても活躍する神山は、吸血鬼探偵役に意欲満々。 原作で特徴的な魁の髪色を再現するために、何度も美容院に通い魁に近づけたと話します。神山がこだわった見た目はもちろん、子供っぽくも達観した魁のキャラクターは要注目。 見た目年齢18歳で実年齢は88歳という現実ではありえないキャラクターをどう表現してくれるのか、今から楽しみですね。
連載終了後に実写化されるか予想してみた
もし実写化するなら映画?ドラマ?どちらに向いているのか
2017年に連載終了し、大きな反響を呼んだ本作品。もし実写化したらなかなか面白い作品になるのではないでしょうか。オキナガは人と見た目も変わりませんから特殊な演出もなく行けそうですし、固定的なキャラが魅力なので俳優陣も個性的なメンバーを集めたら、と構想が広がりますね。 では、実写化するなら映画なのかドラマなのか。本作品は戦闘シーンなどがある作品ではありませんし、派手な演出もなく、じっくりと読み解いていく作品なのでドラマが向いていそうです。 原作と同じく序盤で「オキナガ」という存在を印象付け、徐々にその謎が解けて過去に向かっていくスタイルを崩さなければ、非常にワクワクするドラマが仕上がるのではないでしょうか。
実写化するならキャストはどんな人がいい?
実写化するなら?という話題を出してみましたが、そうなると当然キャストにも期待しますよね。 まず、あかりですが高身長ということで170センチ近い新垣結衣や榮倉奈々など、元気のありそうな役が似合う女優などが挙がりそうです。実際のあかりはもっと大柄で力もありそうですけどね。 雪村は見た目が若いのでクールな若手イケメンが配役に良さそうです。ミステリアスな雰囲気のある神木隆之介なんかは嵌りそうですね。年齢が10代後半というので難しいですが、二宮和也や山崎賢人なども挙がりそうです。実力派俳優として注目の高い菅田将暉も良さそうですね。 そのほかはクールで渋い竹之内には同じく渋くてイケメンな豊川悦治、色っぽい按察使薫子はセクシーショットが話題になった仲里依紗など似合いそうです。あかりの上司久保園には、小日向文世や志賀廣太郎など「出来るおじさん」のイメージのある俳優がしっくりきそうですね。
実写化の監督や脚本はこの人にやって欲しい!
実写化となれば監督や脚本家も非常に重要です。この人がやったら面白いのでは?と思うのはまず押井守。アニメ作品の監督で有名な彼ですが、実は『パトレイバー』実写化の際に監督と脚本を担当しているなど、実写作品も多数手がけているのです。 そして、もう1人が『踊る大捜査線』で有名な本広克行。実は『踊る大捜査線』はパトレイバーの影響を受けているのだそう。また、本広自身が押井をオマージュしており、監督・本広克行、脚本・押井守でコンビを組んだらとても面白そうです。 他の候補として監督は『アヒルと鴨のコインロッカー』や『ゴールデンスランバー』など、伊坂幸太郎のミステリー作品や『チーム・バチスタの栄光』を手掛けた中村義洋などもいい作品にしてくれそうです。脚本ではアニメ版『パトレイバー』の脚本を担当した伊藤和典も一押ししたいところですね。
『白暮のクロニクル』の作者はゆうきまさみ
ゆうきまさみは1957年12月19日、北海道札幌市出身です。1980年に『機動戦士ガンダム』のパロディ漫画『ざ・ライバル』という漫画でデビューしており、当初はサラリーマンをしながら雑誌で活動をしていたのだそうです。 暫くは本業と並行しての活動でしたが、徐々に漫画活動に精を出すようになり1982年に退職。その頃から彼の代表作となっている『機動警察パトレイバー』の企画を作り、1988年から連載しました。 近未来を舞台としたSF作品『機動警察パトレイバー』は人気を博し、小説、アニメ、と発展。2018年現在も多くのファンから愛されています。 今回ご紹介の『白暮のクロニクル』は2013年より連載。探偵ものをやってみたい、という想いから出来上がった作品なのだそうです。
『白暮のクロニクル』原作漫画のあらすじネタバレ!実写化に期待
『白暮のクロニクル』いかがだったでしょうか。オキナガという存在が社会に関わっていく群像劇としての一面、連続殺人鬼「羊殺し」を追うミステリー作品としての一面、どちらも物語のポイントで、魅力となっている本作品。 記事ではあまり触れませんでしたが、あかりのオキナガへの関わり方や変化していく雪村との関係なども、ヤキモキしたり微笑ましかったり、と読みたくなるポイントの1つです。 既に物語は完結しておりますが、全11巻と程よい量で読もうと思えば一気に読めてしまいそうな量です。眠れない夜のお供などにいかがでしょうか。