重松清原作映画『泣くな赤鬼』あらすじ・キャスト【堤真一主演】
重松清の短編小説『泣くな赤鬼』が堤真一主演で映画化
『エイジ』『ビタミンF』『十字架』で知られる重松清による短編小説『泣くな赤鬼』が堤真一主演で映画化されることが明らかになりました。 同作は、短編集『せんせい。』に所収された短編小説で、「先生と生徒」を題材にしたもの。 今回は、そんな映画『泣くな赤鬼』のあらすじやキャストなどについてご紹介します。
『泣くな赤鬼』のあらすじ
城南工業野球部の監督である小渕隆は、日焼けして赤くなった顔とその鬼のような指導ぶりから「赤鬼先生」と呼ばれています。甲子園出場を果たせずに悔しい思いをしたのは、10年前。かつての情熱はなく、疲れた中年になっていました。 そんな時、かつての教え子で「ゴルゴ」と呼ばれていた斎藤智之と病院で再会。才能はあったのに、忍耐のなさから高校をやめてしまったゴルゴは、今では一人前に成長していました。 しかし、赤鬼先生は、ゴルゴがガンのために余命半年であることを知らされます。優しい言葉をかけられず、厳しい指導ばかりでしか教え子に向き合えなかったことに後悔する赤鬼先生は、ゴルゴのために、かつて叶わなかった甲子園への出場を賭け、決勝戦の再現試合を企画するのでした。
豪華なキャストに注目!
小渕隆/堤真一
「赤鬼先生」こと小渕隆を演じるのは、映画『クライマーズ・ハイ』や『本能寺ホテル』、ドラマ「SP」シリーズなどで知られる堤真一(画像中央)です。 堤真一は今回の映画化について「映像化によって、物語の奥にあるものを小説とは違った形で引き出し、膨らませることができる、そんな可能性を強く感じました」と語っています。 また、本作の内容については「野球部監督といち生徒の関係が丁寧に描かれていますが、どこか親子にも通じるような、人と人との関わりについて深く考えさせられる作品です」「僕が演じる野球部の監督は、熱気に満ち溢れた現役監督時代の姿と、時を経て、元生徒と再会したときの疲労感が漂う姿の二面があります。そんな過去と現在の二面性を、決して表面的につくるのではなく、佇まいの違いで表現できればと思っています」と意気込みました。
斎藤智之/柳楽優弥
「ゴルゴ」こと斎藤智行を演じるのは、『誰も知らない』や『ディストラクション・ベイビーズ』などの映画への出演で知られる演技派・柳楽優弥(画像右)。 堤真一との共演を光栄に思っているという柳楽は「自分の学生時代と状況は違いますが、先生と生徒の関係性に感情移入しながら一気に読み終えました。本当に感動しました」と本作の物語についてコメント。 「監督とクランクアップまでしっかりと話し合いながら、斎藤智之という役を丁寧に作り上げていきたいと思っています。この原作の素晴らしさをしっかりと伝えられるように頑張ります。是非楽しみにしていて下さい」と意気込みました。
雪乃/川栄李奈
ゴルゴを献身的に支える妻で元ヤンの雪乃を演じるのは、元AKB48で近年は『センセイ君主』や『亜人』といった映画で女優としてめまぐるしい成長を見せる川栄李奈(画像左)。2018年だけでも5本の映画に出演します。 そんな川栄は出演の経緯について「最初お話を頂いた時、詳細な内容はまだ知らなかったのですが、決定されているキャストの名前をお伺いして、早く撮影したい!という気持ちになりました。タイトルは「泣くな赤鬼」ですが原作を読んだだけで涙が出ました」と説明。 堤や柳楽といった演技派との共演については「経験豊富なお二人に必死に食らいついていこうと思っています」と女優としての野望を語りました。
監督は兼重淳
今回、監督に抜擢されたのは、兼重淳。 1967年群馬県で生まれた兼重は、日本映画学校(現・日本映画大)を卒業後、助監督として数々の現場を経験。2008年公開の『ちーちゃんは悠久の向こう』で監督デビューしました。 その後、監督として『腐女子彼女。』、『キセキ -あの日のソビト-』などを手がけています。
映画『泣くな赤鬼』は2019年6月公開!
豪華キャスト出演で映画化される『泣くな赤鬼』は、2018年の8月から群馬県で撮影が開始されることが予定されています。 気になる公開日は、2019年6月14日。今後新しい情報が入り次第、ご紹介していきます。