ⓒ2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会

映画『幼な子われらに生まれ』あらすじ・キャスト【浅野忠信×田中麗奈】

2017年11月8日更新

これまで数々の作品が映像化されたきた直木賞作家・重松清の同名小説『幼な子われらに生まれ』が映画化され、2017年8月に公開されます。主人公の夫婦を演じるのは浅野忠信と田中麗奈。本作の概要と見どころに迫ってみます。

重松清の傑作小説を映画化『幼な子われらに生まれ』

『幼な子われらに生まれ』

直木賞作家の重松清が1996年に発表した傑作同名小説が、20年の歳月を経て、ついに映画化される運びとなりました。

発表した当時から、『遠雷』『大鹿村騒動記』など数々の名作を手掛けてきた大御所脚本家・荒井晴彦と重松の間で映画化の約束をしていたようで、実際、荒井が本作の脚本を執筆しています。

中年サラリーマンと再婚した妻を主人公に、それぞれの元妻と元夫、さらに親の違う子供たちをはさんで、悩み葛藤しながらもゆっくり前へと進んでいく姿を優しいまなざしで追いかけたヒューマン・ストーリーです。「家族」というもののあり方を根本から見つめ直す重松清らしい作品です。

イベントで出演キャストが役作りの難しさを語る!

『幼な子われらに生まれ』のあらすじ

再婚した妻・奈苗、そして奈苗の連れ子である二人の娘とともに幸せな日常を送っている中年サラリーマンの信。さらに奈苗の妊娠が判明し、すると思春期をむかえた長女の薫が実の父親に会いたいと言い出します。しかし、奈苗の離婚の原因は前夫・沢田のDVであり、できれば会わせたくないというのが本心。

なんとかうまくやってきた長女との関係はぎくしゃくし始め、つい前妻との間にもうけた実の娘・沙織と無意識のうちに比較してしまうことも……。頑張って誠実に守ってきた家族が壊れ始め、奈苗がおなかに授かった新しい命のことすら幸せだと思えなくなってしまいます。

血はつながらなくとも、パッチワークのように築き上げてきた家族の中で、不器用な大人たちはそれぞれに葛藤しながらも、少しずつ成長していきます。

『幼な子われらに生まれ』でW主演する浅野忠信と田中麗奈

信/浅野忠信

先妻との間に娘がおり、やはりバツイチで2人の子持ちである奈苗と再婚した中年サラリーマンの信を浅野忠信が演じます。元妻と今の妻、それぞれとの娘たちの間で大きく揺れ動きます。

1990年の映画『バタアシ金魚』で脇役ながらデビューした後、映画界になくてはならない役者として成長してきた浅野忠信。その確かな存在感は国内にとどまらず、アジアやハリウッドの作品にも多数出演しています。2016年にはマーティン・スコセッシ監督の大作『沈黙 -サイレンス-』に通辞役で出演しました。

2014年の映画『私の男』で演じた主人公の腐野淳悟役は非常に高い評価を受け、国内のみならず、第36回モスクワ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞しています。

奈苗/田中麗奈

快要去上海。好久没去。很高兴来这样的机会。

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信の再婚した妻・奈苗を演じるのが田中麗奈です。新たな命を授かった喜び、思春期を迎えた長女との難しい関係、さらに信が先妻との間にもうけた娘に対する微妙な想いなど、揺れ動く気持ちを演じ分ける難しい役どころです。

デビュー間もない1998年の主演映画『がんばっていきまっしょい』がいきなり各映画賞の新人賞を独占し、一躍人気女優となった田中麗奈。以来、映画・ドラマの両方で確かな足跡を残してきました。

2016年には『葛城事件』と『嫌な女』という2本の映画に出演。前作では、無差別殺傷事件を起こした青年と獄中結婚する星野順子という難役を見事に演じています。プライベートでは、2016年2月に都内の病院に勤める医師と結婚しました。

脇を支えるその他キャスト

友佳/寺島しのぶ

寺島しのぶ

寺島しのぶ演じる信の前妻・友佳は、大学の助教授として自立していますが、キャリア志向ゆえに信と合わず、一人娘をもうけながら離婚しました。現在は大学教授と再婚しています。

芸能一家に生まれ、自身も大学在学中に文学座に入団し、経験を積んできた寺島しのぶ。映画・ドラマから舞台まで、幅広い活躍を続けてきました。とりわけ2010年に主演した、若松孝二監督の映画『キャタピラー』の黒川シゲ子役は、ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞に輝き、名実ともに実力派女優の名を不動のものにしました。

2007年に結婚したフランス人との間にもうけた長男が、2017年5月3日開幕の「団菊祭五月大歌舞伎」でいよいよ初お目見えです。

沢田/宮藤官九郎

宮藤官九郎

奈苗の前夫である沢田を宮藤官九郎が演じています。DV夫であり、それが原因で離婚しました。

『木更津キャッツアイ』や『タイガー&ドラゴン』など、ユニークな若者たちの人間模様を描く脚本家として絶大なる人気を誇っていた宮藤官九郎。なんといってもオリジナル脚本を担当した朝ドラ『あまちゃん』が国民的人気を巻き起こした立役者の一人です。2019年のNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』を手掛けることも話題です。

脚本家のみならず、俳優として多数の作品に出演。最近では好評のうちに幕を閉じた連続ドラマ『カルテット』の巻幹生役で、独特の存在感を放っていました。

新井美羽

役柄はいまだ明らかではありませんが、新井美羽が発表されたキャスト一覧に名を連ねています。長女の薫あるいは友佳との娘・沙織でしょうか?

2006年9月17日生まれで、子役として目覚ましい活躍をみせている新井美羽。今やドラマのみならずCMなどでも引っ張りだこの人気です。

2017年放送中のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』では、柴咲コウ演じるヒロインの幼少時(おとわ)を演じ、名演技をみせたことは未だ記憶に新しいでしょう。

監督を務めるのは『しあわせのパン』の三島有紀子

『しあわせのパン』

監督を務めるのは注目の女流監督・三島有紀子です。

大学卒業後、NHKで『NHKスペシャル』や『トップランナー』といったドキュメンタリー番組を手掛けていました。NHK退社後、助監督や脚本執筆、テレビドラマの演出などを経験し、2009年ついに『刺青 匂ひ月のごとく』で映画監督デビューを果たします。

2012年に手掛けた初のメジャー長編映画が『しあわせのパン』でした。北海道に移り住んで小さなカフェを営む夫婦と客たちの温かなふれあいを描いた物語で、主人公夫婦を原田知世と大泉洋が演じました。三島有紀子は監督のみならず、脚本も担当。心温まるタッチは多くの共感を呼び、高い評価を受けました。

多数の作品が映像化されてきた原作者の重松清

『恋妻家宮本』

心温まるヒューマンなストーリーが多い重松清の小説は、これまで多くが映像化されてきました。2002年にNHKでドラマ化された直木賞受賞作『ビタミンF』、2015年に西島秀俊と香川照之が主演した『流星ワゴン』は高視聴率を記録しました。これらはごく一部です。

映画化作品では10作目にあたる『恋妻家宮本』が2017年1月28日に公開されたばかりです。重松の『ファミレス』を原作とし、『家政婦のミタ』を手掛けた脚本家・遊川和彦の映画初監督作品としても話題になりました。阿部寛と天海祐希の異色コンビが、子供が巣立っていったあとの熟年夫婦を演じています。

つまり、2017年は『恋妻家宮本』と『幼な子われらに生まれ』という2本の原作映画が公開されるということになります。

映画『幼な子われらに生まれ』の公開日は8月26日!

映画『幼な子われらに生まれ』は2017年8月26日に公開されることがこのたび発表になりました。

多くのファンを持つ傑作小説の20年越しの映画化とあって、首を長くして待っていた読者の方も多いかもしれません。

実力派俳優とスタッフが勢揃いした作品となり、公開がとても楽しみです。