(C)2016 PSB Film LLC

スタトレファンも必見!『500ページの夢の束』はダコタ・ファニングの新たな代表作に

2018年9月6日更新

多くの映画やドラマに出演し、「天才子役」の名を欲しいままにしたダコタ・ファニング。そんな彼女が、大人の女優として新境地を見せる『500ページの夢の束』をご紹介します。「スター・トレック」シリーズのファンも必見の一作です!

『500ページの夢の束』は ダコタ・ファニングの新たな代表作に!?

『アイ・アム・サム』(2001)や『マイ・ボディーガード』(2004)、『宇宙戦争』(2005)など数々のヒット作で存在感を放ち、天才子役と呼ばれたダコタ・ファニング。 そんな彼女が大人の女優として新境地に挑む『500ページの夢の束』は、ファニングにとって特別な作品のようです。脚本を読んで、彼女は本作のキャラクターを他の人に演じてほしくないと思ったとか。 ファニングが今までとは違うチャレンジになると感じながら、強い意気込みで挑戦した『500ページの夢の束』。 主人公の大好きな「スター・トレック」が鍵となる、心温まる本作をご紹介しましょう。

スタトレファンも必見!『500ページの夢の束』のあらすじ

500ページの夢の束
(C)2016 PSB Film LLC

「スター・トレック」シリーズが大好きで、その知識では誰にも負けないウェンディ。自閉症を抱える彼女は、わけあって唯一の肉親である姉オードリーと離れて暮らし、ソーシャルワーカーのスコッティの協力を得てアルバイトをはじめました。 ある日ウェンディは、「スター・トレック」の脚本コンテストが開催されることを知ります。 渾身の作を書き上げた彼女でしたが、郵送では〆切に間に合わないと気づき、愛犬のピートを連れてハリウッドまで脚本を届けに行くことに。ウェンディがいないことに気づいた周囲は大騒ぎになります。 はじめてひとりで外の世界に飛び出したウェンディ。その旅で彼女を待ち受けるものは?そして、彼女が脚本に込めた本当の想いとは……?

主人公ウェンディが抱える自閉症って?

500ページの夢の束
(C)2016 PSB Film LLC

自閉症とは、先天的な原因でコミュニケーションや想像力、対人関係に支障がでるなどの特徴が見られる障害です。詳しくはまだ不明ですが、先天的な脳機能の違いが原因と考えられています。 かつては重度の知的障害を伴うことが7割〜8割とされていましたが、現在では重い知的障害を合併している人から、平均よりもIQの高い人まで様々であることがわかっています。 知的障害と自閉症ははっきりと区切ることができるものではなく、虹の光のような連続性があるため「自閉症スペクトラム」と呼ばれています。 ウェンディは人とのコミュニケーションが苦手なようですが、日々のルーティンや脚本の執筆はさほど問題なくできるようです。

実力派ぞろいのキャストをご紹介

ダコタ・ファニング/ウェンディ役

500ページの夢の束
(C)2016 PSB Film LLC

1994年生まれのダコタ・ファニングは、1999年に洗濯用洗剤のCMでデビューし、ショービジネスの世界へ。 同年、映画『I Am Sam アイ・アム・サム』(2001公開)でショーン・ペン扮するサムの娘ルーシーを演じ、放送映画批評家協会賞最優秀若手俳優賞を受賞。全米映画俳優組合(SAG)賞では、史上最年少でノミネートするなど、一躍天才子役として知られるようになります。 その後も活躍をつづけ、英語版『となりのトトロ』(2004)では草壁サツキ役を担当。また、『宇宙戦争』で2度目の放送映画批評家協会賞受賞を果たしました。

トニ・コレット/スコッティ役

500ページの夢の束
(C)2016 PSB Film LLC

ソーシャルワーカーのスコッティを演じるトニ・コレットは、オーストラリア出身の女優です。 オーストラリアの国立演劇学院で学んだ後、1994年に『ミュリエルの結婚』でゴールデングローブ賞にノミネート。以降、実力派女優として注目されるようになります。 1999年には『シックス・センス』でアカデミー賞に、2006年には『リトル・ミス・サンシャイン』でゴールデン・グローブ賞にノミネート。また、テレビシリーズ『ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ』(2009〜2010)では、ゴールデン・グローブ賞とエミー賞で主演女優賞を受賞しました。

アリス・イヴ/オードリー役

イギリス出身の女優アリス・イヴが演じるのは、ウェンディの唯一の肉親でありながら離れて暮らす姉のオードリーです。 両親ともに俳優であるイヴは、オックスフォード大学を卒業後、ロンドンとロサンゼルスを拠点に映画、テレビ、舞台と幅広く活躍。 2009年には、J・J・エイブラムス監督の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』にキャロル・マーカス博士役で出演しました。

監督は『セッションズ』のベン・リューイン

『500ページの夢の束』の監督は、ポーランド生まれ、オーストラリア育ちのベン・リューンです。 刑事弁護士だったリューインは、イギリスのナショナル・フィルム・スクールの奨学金を得て映画製作の道に。卒業後はイギリスのテレビ業界で働きました。 2012年、リューインは障害者の性を扱った『セッションズ』でサンダンス映画祭観客賞を受賞するなど、高評価を受けます。 自身も6歳のときに小児ポリオを患い、日常生活でも松葉杖を使っているリューイン。障害に対して独自の考えを持っており、ウェンディについても「自閉症は二次的な問題」と語っています。

『500ページの夢の束』の見どころは?

大人の女優としてのダコタ・ファニング

500ページの夢の束
(C)2016 PSB Film LLC

本作では、数100キロ離れたハリウッドまで、はじめてひとりで旅をする自閉症の女性を演じたダコタ・ファニング。子役として大活躍していた彼女も、2018年現在、24歳になりました。 ファニングは、大人の女優としてこの難役の役作りにこだわったそうです。 自閉症について大量のリサーチをし、当事者の若者たちとも会ったというファニング。しかし、誰かの真似ではなく、自分だけのウェンディを作り上げる余地を残しておいたとか。 自分自身が日常生活で不安を感じる部分などを、ウェンディに重ね合わせて表現したと語っています。

絶妙なキャスティング

500ページの夢の束
(C)2016 PSB Film LLC

実力派キャストを揃えた本作ですが、「スター・トレック」シリーズに対する目配せも忘れていません。 先述のとおり、オードリーを演じるアリス・イヴは、2009年の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』に出演しています。 また、予告編では男性の警官がウェンディにクリンゴン語(「スター・トレック」シリーズに登場する架空の言語)で話しかけるシーンも。実はこの警官を演じているパットン・オズワルトは、熱狂的なトレッキー(「スター・トレック」のファン)として知られています。

「スター・トレック」シリーズの小ネタが満載!

「スター・トレック」の知識では誰にも負けないウェンディ。 アルバイト先のシナモンロール店が入っているショッピングモールでは、別の店で働くトレッキーたちが何度もクイズ対決を挑んできますが、彼女に答えられない問題はありません。 また、脚本を執筆したマイケル・ゴラムコもトレッキーであり、本作には「スタトレ」に関する小ネタが大量に散りばめられているとか。 ファンならぜひすべて見つけたいですね。

『500ページの夢の束』は2018年9月7日から全国順次公開!

500ページの夢の束
(C)2016 PSB Film LLC

障害を抱えながらも、夢のために困難な状況に立ち向かっていくウェンディの姿を描いた『500ページの夢の束』。その一生懸命な姿に観客は胸を打たれるのではないでしょうか。 また、彼女を取り巻く人々それぞれの想いや困難も描かれていくようです。 ウェンディが、大好きな「スター・トレック」の脚本に託した誰にも言っていない想い、彼女の本当の願いとはなんなのでしょうか。 「スタトレ」への愛に満ち、ユーモラスで元気をもらえる物語『500ページの夢の束』は、2018年9月7日から新宿ピカデリー他、全国で順次公開です。