2020年9月10日更新

強い絆にグッとくる!親子の関係を描いた感動する映画18選【洋画編】

『ライフ・イズ・ビューティフル』
© MELAMPO CINEMATOGRAFICA/zetaimage

親子の強い愛や絆を描いた映画は、いくつになっても感動するもの。この記事では、家族のさまざまな関係を描いた洋画を18本紹介します。あなたの人生の指標になる作品が見つかるかもしれません。

目次

人生のヒントになるかも?親子の絆を描いたドラマチックな映画18選

SOMEWHERE
©︎Focus Features/Photofest/zetaimage

多くの人にとって家族とは、寄り添ってくれる存在でもあり、悩ましい存在でもあります。ときには親や子どもとの向き合い方に、深い悩みや葛藤が伴うこともあるでしょう。だからこそ、親子の関係を描いた映画にはつい感情移入してしまいます。 この記事では親子の強い絆、愛を描いた洋画を18作品紹介。それぞれの形で描かれる家族の物語は、あなたの人生にヒントを与えてくれるかもしれません。

『エデンの東』(1955年)

親から愛されないことに葛藤を抱える青年の生きざま

原作は父からの愛情に飢えた青年を主人公とした、ジョン・スタインベックの同名小説。伝説の名優ジェームズ・ディーンは、本作での映画初主演をきっかけに一躍スターダムにのし上がりました。 舞台は1917年、アメリカの小都市サリナス。厳格な父に育てられたトラスク家の次男・キャルは、兄ばかり期待されることにいら立ちを抱えていました。彼は第一次世界大戦による景気変動を利用して父の事業の失敗を取り返しますが、父からは戦争ビジネスを否定されてしまいます。 親から愛されないことへの鬱屈とした思いを抱えた青年の言動は、現代人にも十分に通ずるところがあるはず。本作は1955年のゴールデングローブ賞ドラマ部門で、作品賞に輝いています。

『ロレンツォのオイル/命の詩』(1992年)

病に侵された息子を救うため奔走した夫妻の物語

不治の病に侵された息子を救うため、自力で治療法を探り出した夫妻の実話に基づく伝記映画。夫妻を演じたニック・ノルティ、スーザン・サランドンの鬼気迫る演技が見どころです。 1人息子のロレンツォが不治の難病だと宣告されたオドーネ夫妻。現在の医学では息子を救う手立てがないと知り、自力で治療法を探り始めます。 息子の看病に追われながら研究や資金集めに奔走する2人。彼らはさまざまな難題に直面しながら、ついには治療の突破口となるオイルを見つけ出すのでした。 本作で登場する治療法は、実際に数多くの子供たちを救っています。壮絶な闘病シーンは見ていて辛くもありますが、夫妻の深い愛情は感動もの。スーザン・サランドンは本作で、1992年のアカデミー賞とゴールデングローブ賞にノミネートされました。

『マイ・ルーム』(1997年)

20年ぶりに再会した姉妹が確執を乗り越えるまで

メリル・ストリープ、ダイアン・キートン、レオナルド・ディカプリオら豪華俳優陣で描くヒューマンドラマ。戯曲の映画化作品で、20年ぶりに再会した姉妹の確執と和解を描いています。 夫と離別した美容師のリーは、シングルマザーとして子供2人を育てていました。しかし反抗期の長男が放火して自宅を失い、家出して以来20年ぶりに実家に戻ることに。 そこでは姉のベッシーが高齢の父とおばの面倒を見ながら暮らしていましたが、姉自身は白血病に侵されていたのです。互いにわだかまりを抱く姉妹でしたが、次第に絆を取り戻していき……。 本作では、病気や介護といった重くなりがちな題材をユーモラスに描き出しています。姉のベッシーを演じたダイアン・キートンは、本作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。

『ライフ・イズ・ビューティフル』(1999年)

迫害から家族を守り抜く父親の姿に涙

『ライフ・イズ・ビューティフル』
© MELAMPO CINEMATOGRAFICA/zetaimage

ユダヤ人迫害の危機から、ユーモアの力で家族を守ろうとする父親の奮闘を描いたイタリア映画。カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリに輝いたほか、アカデミー賞でも主演男優賞など3部門を獲得した珠玉の名作です。 陽気なユダヤ系イタリア人のグイドは、妻のドーラ、1人息子のジョズエと幸せに暮らしていました。しかし第二次世界大戦が始まるとナチスに捕えられ、強制収容所に連行されてしまいます。 グイドは怖がるジョズエに「これはゲームなんだ」と嘘をつき、収容所の生活でも希望を与え続けました。戦争は終わり、ナチスは撤退を始めますが……。 コメディアンでもあるロベルト・ベニーニが監督脚本、さらには主演を務め、ユダヤ人迫害という深刻なテーマを明るいコメディタッチで描き切っています。ラストシーンは涙なしに見られません。

『オーロラの彼方へ』(2000年)

時空を超えて父子が協力!家族を守ることはできるのか

時空を超えた父子の絆を描いたファンタジー・サスペンス。日本や韓国でも、テレビドラマとしてリメイクされています。 舞台は1999年のニューヨーク。太陽フレアの影響でオーロラが出現した夜、主人公のジョンは30年前に殉職した消防士の父・フランクと無線機で会話をします。 最初は不思議な出来事に戸惑いますが、ジョンは無線で父に死因を告げ、命を落とすはずだった倉庫での火災を回避させることに成功。無線で喜び合う2人でしたが、過去の歴史を変えたことで、未来のジョンの身の回りに異変が起こり始めるのでした。 未来の息子と過去の父が声だけで連携して連続殺人鬼と対決する展開は、まったく先が読めずハラハラさせられっぱなし。家族を救おうと奔走する父親を演じた、デニス・クエイドの熱演が印象的です。

『遠い空の向こうに』(2000年)

宇宙を夢見る少年と仕事を継いでほしい父との衝突

元NASAエンジニアの実話をもとにした青春映画。宇宙に憧れる少年と、その夢を受け入れられない父親との確執がドラマチックに描かれています。 舞台は米ソ冷戦時代、アメリカの小さな炭鉱町。17歳の少年・ホーマーは、夜空に美しい軌道を描く人工衛星に魅了されます。 彼は仲間たちと始めたロケットづくりにのめり込み、「ロケットボーイズ」として科学フェア出場を目指しはじめますが、炭鉱の責任者を継いでほしい父・ジョンと衝突を繰り返すようになり……。 若かりし頃の名優ジェイク・ギレンホールがホーマーを演じ、確かな演技力でドラマを引っ張っていきます。ジョン役のクリス・クーパー、恩師の女性教員役のローラ・ダーンら助演俳優たちの名演技にも注目です。

『リトル・ダンサー』(2001年)

少年がバレエの才能を開花!父親は反対するが……。

ジェイミー・ベル『リトル・ダンサー』
© USA Films/zetaimage

バレエに夢中になる少年と家族の葛藤を描いた、イギリスの青春映画。家族ドラマに加え、世界的バレエダンサーであるアダム・クーパーの特別出演、大物アーティストによるBGMなど見どころ満載です。 幼い頃に母を亡くした少年ビリーは、炭鉱夫の父から習わされているボクシングが性に合わず、ジムの片隅で開かれていたバレエ教室にこっそり通い出します。思わぬ才能を開花させるビリーでしたが、バレエ通いを知った父は激怒してしまい……。 見事なダンスと演技で観客を魅了した主演のジェイミー・ベルは、2001年の英国アカデミー賞で主演男優賞を獲得。さらに本作は作品賞にもノミネートされるなど、高い評価を得ました。

『アイ・アム・サム』(2002年)

知的障害を持つ父親が娘との暮らしを守るため奮闘!

知的障害を持つ父親が、娘との暮らしを守るために奮闘する姿を描いた感動作。主人公を演じたショーン・ペンはアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、娘役のダコタ・ファニングの演技も絶賛されました。 知的障害で、7歳程度の知能しかないサム。そんな彼に娘が生まれますが、母親は2人を残して出て行ってしまいます。 仲間の助けを借りながら娘を育てていたサムでしたが、役所から養育能力がないと判断され、ルーシーは施設に引き取られることに。サムは娘を取り戻すため、法廷で闘う決意をします。 父子役の2人をはじめ、ミシェル・ファイファーやローラ・ダーンら俳優陣の確かな演技力は見どころ。BGMとして起用された、豪華アーティストによるビートルズのカバーも作品を盛り上げます。

『ビッグフィッシュ』(2004年)

父が語り続けたウソのような昔話の真相は?

奇才ティム・バートン監督が、ダニエル・ウォレスのベストセラーを映像化したファンタジー。父子が和解していく様子が、監督の持ち味であるおとぎ話のような世界観のなかで描かれます。 エドワードは巧みな話術で自分の思い出話を聞かせるのが得意。息子のウィルも幼い頃は父の奇妙な昔話を楽しんでいましたが、大人になってからはホラ話だと突き放し、疎遠になっていました。そんなあるときエドワードが病に倒れ、ウィルは父の本当の過去を探り始めます。 若き日のエドワードを映画「トレインスポッティング」シリーズ、『ムーラン・ルージュ』(2001年)などのユアン・マクレガーが好演。オスカー女優のマリオン・コティヤールらが脇を固めます。

『幸せのちから』(2007年)

ウィル・スミス親子が共演!父子で苦難に立ち向かう

ホームレス生活から実業家として成功した、実在の人物クリス・ガードナーの半生を描いた伝記映画。ウィル・スミスと実の息子ジェイデン・スミスが親子役で共演し、苦難に立ち向かう父子の姿を微笑ましく描いています。 クリスは医療機器のセールスがうまくいかず、家賃や税金を滞納するほど追い込まれ、妻にも逃げられてしまいます。家も失ったクリスは、幼い息子のクリストファーと2人で教会やホテルを転々としながら、株式トレーダーを目指して証券会社の過酷なトライアルに挑むことに。 これでもかとばかりに不運に見舞われるクリスの姿は見ていていたたまれない気持ちになりますが、そのぶんラストは痛快。ウィル・スミスは本作で、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。

『サラエボの花』(2007年)

戦争の傷を負った母子の強い絆を描いた物語

戦争のトラウマを抱えた母親と、思春期の娘との絆が描かれたボスニア・ヘルツェゴビナのヒューマンドラマ。戦争の悲惨さを静かに訴えかけ、2006年のベルリン国際映画祭では、最優秀作品に送られる金熊賞を受賞しました。 紛争の爪痕が残るボスニア・ヘルツェゴビナの首都、サラエボ。シングルマザーのエスマは12歳の娘・サラを育てるため夜遅くまで働いていますが、生活は楽になりません。 サラは父親が紛争で亡くなったと聞かされていましたが、あるとき父親が戦死者リストにないことを知ります。サラに詰め寄られたエスマは、戦争で負った心の傷について語り出すのでした。母親の抱く愛情の強さに胸を打たれる作品です。

『さよなら。いつかわかること』(2008年)

娘たちに何を語るべきか?父親の出した答えとは

戦地に赴いた妻の訃報を知り、娘に何を語るべきか悩む父親の葛藤を描いたヒューマンドラマ。喪失の痛みを負った家族の苦悩を、静かなタッチで映し出した名作です。 2人の娘を持つスタンレーはあるとき、イラクに派兵されていた軍人の妻の訃報を知らされます。妻の死を娘たちにどのように打ち明けるか。思い悩んだスタンレーは、彼女らを遊園地に連れていくことにしますが……。 妻を失った夫としての感情と、父親としての責任感で揺れ動くスタンレーをジョン・キューザックが好演。映画界の巨匠クリント・イーストウッドが音楽を担当し、その多彩な才能を発揮しています。

『海洋天堂』(2010年)

自閉症の息子のために父親が遺せるもの

自閉症の息子を持ち、葛藤に思い悩む父親の姿を描いた中国×香港の合作映画。世界的なアクションスターのジェット・リーが父親役で主演を務め、本格派の人間ドラマで新境地を開いています。 水族館職員のシンチョンは、妻を亡くしてから男手ひとつで自閉症の息子・ターフーを育ててきました。しかしシンチョンはガンに侵されており、余命わずかだと判明します。 自分の死後を悲観したシンチョンはターフーを海に連れ込み無理心中を試みますが、逆に助けられて失敗。今度はターフーに生きる知恵を身に着けさせようと、奮闘する日々が始まります。 息子を思いやる父親の生きざまにグッとくる感動作。アクションを封印したジェット・リーが見せる名演技は必見です。

『SOMEWHERE』(2010年)

スターの父親が娘との生活で大切なものを取り戻す!

『SOMEWHERE』(2010)エル・ファニング
© Focus Features/zetaimage

スターとして浮世離れした生活を送る父親と、その娘の交流を描いたソフィア・コッポラ監督による名作。2010年のヴェネツィア国際映画祭では、最高賞である金獅子賞を獲得しています。 映画スターのジョニーは高級ホテルで暮らし、パーティー三昧の派手な生活を送っていました。しかしあるとき、別れた妻から娘のクレオを預かってほしいという依頼が。 思春期を迎えたクレオとの穏やかな時間を過ごすうちに、ジョニーはこれまでの空虚な日々に欠けていた大切なものを取り戻していきます。 普段の自分と父親として立場のギャップに戸惑いながらも、不器用に愛情を向けるジョニーをスティーヴン・ドーフが好演。クレオを演じたエル・ファニングの若々しさが、映画の魅力を引き立てています。

『リアル・スティール』(2011年)

父子がロボット格闘技で再起を図る!

『リアル・スティール』ヒュー・ジャックマン ダコタ・ゴヨ
©TOUCHSTONE PICTURES/zetaimage

ロボット格闘技を通じて深まる父子の絆をテーマにしたSFファンタジー。映画『レ・ミゼラブル』(2012年)や「X-MEN」シリーズのヒュー・ジャックマンが主演を務め、息子への愛情と夢への情熱を取り戻す父親を熱演しています。 ボクシングに取って代わり、ロボット格闘技が人気を誇る近未来。元一流ボクサーのチャーリーはしがないプロモーターに落ちぶれていましたが、10年ぶりに再会した息子のマックスとともに、スクラップ置き場で見つけたロボット「アトム」で再起を図ります。 見た目は弱々しいロボット・アトムと父子との快進撃は、まさに痛快です。製作総指揮には巨匠スティーブン・スピルバーグも名を連ねており、迫力満点のロボットバトルは一見の価値あり。

『マイ・マザー』(2013年)

母親に対する甘えや憎しみをリアルに描き出す

気鋭のカナダ人映画監督グザヴィエ・ドランが脚本・主演を兼ね、19歳にしてデビューを飾った注目のヒューマンドラマ。母との愛憎を生々しく、かつ繊細に描き出しています。 母子家庭で暮らす16歳のユベールは、母のシャンタルとそりが合わず、衝突を繰り返してばかり。自らが同性愛者であることも打ち明けられません。 憎しみ合いながらも母との暮らしを手放せないユベールでしたが、手を焼いたシャンタルは彼を寄宿学校に転校させることにします。 ユベールが見せる母親への甘えや憎しみは思春期のリアリティにあふれ、観るものの共感を誘います。劇中何度も繰り返される罵り合いは迫力抜群。鮮やかな映像美も見どころです。

『インターステラー』(2014年)

宇宙に飛び立った父親と帰りを待つ娘の絆を描くSF

インターステラー
©T.C.D / VISUAL Press Agency

人類を救うミッションに挑むため宇宙へ旅立った父と、帰りを待つ娘の絆を描いたクリストファー・ノーラン監督によるSF映画の傑作。妥協のない科学的考証に基づいた壮大な宇宙世界に、圧倒されること間違いなしです。 荒廃した地球に代わる人類の移住先を探し出すため、宇宙へ旅立つミッションに携わることになった元宇宙飛行士のクーパー。反対する娘に「必ず戻ってくる」と言い残し、宇宙へ向かいます。 しかし任務はピンチの連続で難航。宇宙空間における「ウラシマ効果」による時間のずれにより、地上で帰り待つマーフたちは、クーパーを追い抜く速さで年を取っていきます。家族と共有する時間を一瞬にして奪う宇宙でのミッションの先に待つものとは? マシュー・マコノヒーやアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステインなどそうそうたるハリウッドスターたちの名演が、作品の世界観を引き立てます。

『7番房の奇跡』(2014年)

無実の罪で服役する父親と娘の絆を描いた韓国のヒューマンドラマ。本国で大ヒットを記録し、数々の賞を獲得した感動作です。 知的障害のあるヨングは、6歳の娘イェスンと2人でつつましく暮らしていました。しかしあるとき、警察庁長官の娘を殺害した容疑で逮捕されてしまいます。 これは事件解決を急いだ警察による誤認逮捕でしたが、事情をうまく説明できないヨングは刑務所に入ることに。離れ離れになったヨングとイェスンは、冤罪に気付いた刑務所の課長や囚人仲間の力を借りて、刑務所内で再会を果たしますが……。 父子のお互いを想い合うまっすぐな愛情に心打たれること間違いありません。

心に響く名作ぞろい!映画を通してさまざまな親子のかたちを見届けよう

この記事では、親子の関係を描いた映画を18本紹介しました。描かれている親子のかたちはさまざまで、感情移入してしまうような作品が必ず見つかるはず。 もしかしたら人生の指標になるような映画も見つかるかもしれません。ぜひこの記事を参考に、親子を描いた作品を楽しんでみてくださいね。