ケンカしがち!人気お笑いコンビ主演映画おススメ9作品!【ウンナンほか】

2018年9月29日更新

お笑い芸人が、映画やドラマに出演することは決して珍しくありません。人によっては、役者としての仕事の方が多い場合も……。普段はコンビで活動していても、役者の場合はそれぞれで活動することが多い中、今回はコンビで主演をしている映画を紹介します!

なぜお笑い芸人がキャスティングされるのか?

お笑い芸人が映画やテレビドラマでキャスティングされることは珍しいことではありません。なぜなら、彼らが本職にしているお笑いの世界では、コントにしろ、漫才にしろ芝居の要素が多分に含まれています。 しかも、その演技で笑いを取るということは、よほどの演技力がないとできません。その演技力をもってして、笑いも泣きもできる名優なのがお笑い芸人です。 お笑い芸人の持つ演技力による作品のクオリティを保つこともさることながら、彼らの人気に頼ってキャスティングしていることも多々あります。そこで、お笑いコンビがそろって主演している映画でおススメの作品を紹介していきます。

映画好きお笑いコンビ・ウッチャンナンチャン主演!『七人のおたく』【1992年】

1992年に劇場公開された映画『七人のおたく』。その当時、バラエティー番組で大人気のウッチャンナンチャンがコンビそろって、おたく役で初主演を務めました。 ウッチャンナンチャンは、南原清隆と内村光良による二人組のお笑いコンビです。二人とも横浜放送映画専門学院(現・日本映画学校)演劇科出身の同級生コンビ。 監督は映画『湘南暴走族』の山田大樹、原作・脚本は映画『病は気から 病院へ行こう2』の一色伸幸。ウッチャンナンチャン以外のおたく役には、江口洋介や山口智子、武田真治など豪華メンバーが集結しました。 奪われた赤ちゃんを取り返すため、集まった「七人のおたく」たちがそれぞれの得意分野を駆使し奔走するアクション・コメディ。おたく役に振り切った豪華メンバーの芝居がなんとも愉快な作品に仕上がっています。

ブレイク当初のフレッシュなナインティナイン主演!映画『岸和田少年愚連隊』【1996年】

ナインティナインは、サッカー部の先輩にあたる岡村隆史と後輩の矢部浩之が1990年に結成。以後、着々と実績を残し、今なお第一線で活躍中です。 映画『岸和田愚連隊』が公開された1996年頃は、ちょうどナインティナインがブレイクし始め初主演を飾りました。舞台が大阪・岸和田ということもあり、吉本興業の同世代芸人、宮迫博之やFUJIWARA、宮川大輔などが多数出演。 監督は映画『パッチギ』の井筒和幸、中場利一の自伝的小説「岸和田少年愚連隊」を映画『焼肉ドラゴン』の鄭義信と映画『地の塩 山室軍平』の我妻正義が脚色しました。大阪・岸和田に住むケンカに明け暮れる岡村演じるリイチと矢部演じるガイラを中心とした少年たちを主人公に、個性的で愉快な周囲の人々を描いた青春コメディです。 ナインティナインや彼らを取り巻く人気芸人の若かりし頃のやんちゃぶりが、そのままスクリーンに映し出されたような作品に仕上がっています。

千原兄弟最初で最後のコンビでの主演!映画『岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇』【1997年】

映画『岸和田少年愚連隊』に次ぐシリーズ第2弾が、映画『岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇』です。主演は、千原ジュニアと千原せいじによる兄弟お笑いコンビ・千原兄弟。 今回の監督は映画『ラプラスの魔女』の三池崇史。中場利一の同名小説が原作となります。 脚本は映画『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』など三池監督作でおなじみのNAKA雅MURAとテレビドラマ『白線流し』の信本敬子の共同脚本です。ヒロインは鈴木紗理奈が務めました。 千原ジュニア演じるリイチと千原せいじ演じるユウジは、高校を卒業してもフラフラとケンカの毎日。そんな時、鈴木紗理奈演じる恋人がいるにも関わらず、リイチは別の女性から告白されるのですが……。 千原兄弟の兄弟ゆえのコンビネーションが作品のスパイスになっていて、ヒロインの鈴木紗理奈もとてもキュートな作品です。

一躍時の人となった猿岩石主演!映画『一生、遊んでくらしたい』【1998年】

猿岩石は、有吉弘行と森脇和成によるお笑いコンビで2004年に解散しています。1996年、日本テレビ「進め!電波少年」という番組の1企画であるユーラシア大陸ヒッチハイク横断というコーナーで一躍人気者に。 帰国後は、藤井フミヤ・藤井尚之兄弟提供の「白い雲のように」でCDデビューも果たしました。そんな中、初主演した映画が『一生、遊んで暮らしたい』。 監督は映画『武蔵野S町物語』の金澤克次。「岸和田」シリーズの我妻正義が、中場利一の同名エッセイを基に脚色しました。 岸和田に住む有吉演じるリイチと森脇演じる小鉄。好きになった女のためにケンカ三昧の日々から抜け出そうとするも、なかなか元の生活から抜け出すことのできないダメ男二人の青春ドラマです。 2018年現在、猿岩石のツーショットはなかなか見ることができません。貴重な1本ですね。

主題歌も担当!ネプチューン主演!映画『ネプチューンinどつきどつかれ』【1998年】

映画『ネプチューンin どつきどつかれ』が公開された1998年は、まさにお笑いブーム真っただ中。フジテレビ「ボキャブラ天国」などに出演して人気を博していたネプチューンが映画初主演となったのが本作です。 ネプチューンは、元々それぞれの活動をしていた名倉潤と堀内健、原田泰造が作ったお笑いトリオ。映画『ネプチューンinどつきどつかれ』は中場利一の「どつきどつかれ岸和田ケンカ青春記」が原作です。 脚本は映画『幸福な食卓』の小松隆史、脚本は「岸和田」シリーズを手掛ける我妻正義と小松隆史監督の共同脚本です。本作でネプチューンは主題歌も担当し、ホフディラン作詞作曲の「君を探して」でCDデビューしました。 原田演じるリイチと名倉演じるガイラ、今回登場の堀内演じるミンチが同シリーズお約束のケンカ三昧の日々を送りながら、恋あり笑いありの物語です。ネプチューンの仲の良さが窺えるような微笑ましい作品になっています。

安定の演技力!ココリコ主演!オリジナルビデオ『岸和田少年愚連隊 超特別篇』【2000年】

映画『岸和田少年愚連隊』に続く「岸和田」シリーズの第5弾が『岸和田少年愚連隊 超特別篇』。本作はオリジナルビデオとしてリリースされました。 この主演を務めたのは、1992年に結成した遠藤章造と田中直樹による同級生お笑いコンビのココリコです。2018年現在は、バラエティー番組以外にも遠藤、田中それぞれドラマや映画に出演し幅広く活躍しています。 監督は映画『皆月』の望月六郎。脚本は映画『岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇』に続いてNAKA雅MURAです。 今回は「岸和田」シリーズの中場利一の原作とは別の完全オリジナル作品。主人公もいつものリイチではなく、遠藤演じるカズと田中演じるユウジです。 ユウジがケンカの際に気絶して時にみた夢の話をしたところカズや他の仲間の夢自慢が始まるのですが……。「岸和田」シリーズの中でも異色の作品。

笑いなしのリアルバイオレンスムービー!ジャルジャル主演!映画『ヒーローショー』【2010年】

映画『ヒーローショー』は、映画『岸和田少年愚連隊』の井筒和幸の監督35周年記念作品。実際に起こった暴行事件を元に、映画『キトキト』の監督・吉田康弘と映画『パッチギ』の羽原大介と井筒監督の3人による共同脚本です。 この主演に抜擢されたのが、後藤淳平と福徳秀介によるお笑いコンビ・ジャルジャル。2003年に結成後、数々の新人賞を総ナメにしました。 福徳演じるユウキは、ヒーローショーのバイト先のある事件に巻き込まれてしまいます。後藤演じる自衛隊上がりの勇気もその事件に巻き込まれ、ついにはとんでもない犯罪が起こってしまうのですが……。 ジャルジャル二人の迫真の演技に、井筒監督からもそこらの若手より全然うまいとのお墨付きが。役者としての一面も期待できるお笑いコンビですね。

元暴走族が今度は万引きGメンに!?バッドボーイズ主演!オリジナルビデオ『万引きGメンは見た!』【2012年】

オリジナルビデオ『万引きGメンは見た!』は、フリライターで万引き対策専門家の伊東ゆうの同名ノンフィクション作品が原作。本作の主演を務めるのは、清人と佐田正樹によるお笑いコンビ・バッドボーイズです。 なんと彼らは元暴走族でしたが、高校時代の教師の勧めでお笑いの道へ進むことに。本作では元暴走族でしたが改心し、スーパーの保安員こと「万引きGメン」として働く祐士を佐田が、その仲間・大輔を清人が演じています。 監督は映画『ケバルト』の山鹿孝起、脚本とプロヂューサーも兼ねています。共演にはプロレスラーの大仁田厚、映画『アウトレイジ最終章』の本宮泰風など。 本当に暴走族だったバッドボーイズが演じているだけあって、妙な説得力がある作品となりました。

シリアスな演技に注目!インパルス主演!映画『樹海のふたり』【2013年】

インパルスは、板倉俊之と堤下敦が東京NSC4期生として知り合い、1998年にコンビ結成。以後、コンビとして数々のテレビのバラエティー番組や舞台で活躍しています。 板倉も堤下も映画『ほんとうにあった怖い話 怨霊』で俳優デビューをしています。単独での活動もあり、それぞれ映画やテレビドラマの出演も多数。 監督・脚本はテレビドキュメンタリー『新宿ノラ猫物語』の山口秀矢。撮影には映画『誰も知らない』など是枝作品を多く手掛ける山崎裕が担当しています。 「樹海」テーマにドキュメンタリーを作っていた板倉と堤下演じるディレクター二人が、互いの現実と向き合いながら、人生について考えていく物語です。遠藤久美子や烏丸せつこ、きたろうなどベテランキャストが脇を固めています。 コントにも定評のあるインパルスだけあって、リアリティのある芝居に次第に引き込まれていきます。

コンビだからこそ生きる演技

今回紹介した作品の半分は、中場利一原作の「岸和田」シリーズでした。出資会社や監督は違えども、この物語の舞台が大阪・岸和田であるということと、主人公たちのコンビ感を表現するためにお笑い芸人コンビに白羽の矢が立ったのでしょう。 その他の作品においても、実際のコンビで演じているからこそより一層リアリティが増し、作品に深みを与えているようでした。お笑いを知らない人でも存分に楽しめること間違いなしです!