映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は衝撃の展開!?伏線とメッセージ性をネタバレ考察【ドラクエ5が3DCGで映画化】
映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』衝撃の展開に賛否両論!?隠された伏線と作品のメッセージ性とは【ネタバレ注意】
国民的人気RPG「ドラゴンクエスト」が3DCGアニメーションになった、映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』がついに公開となりました。 原案となるのは「ドラゴンクエスト」シリーズの第5作「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」。総監督には「ALWAYS」シリーズの山崎貴、監修に「ドラクエ」の生みの親・堀井雄二が携わっており、公開前からファンの期待値は高まっていました。 しかし、物語後半の展開はあまりにも衝撃的!観終わった人に、大きな動揺を与えました。今回は、そんな映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の伏線をピックアップし、作品を通して描かれたメッセージをひも解いていきます! ※この記事には、映画のネタバレが含まれます。未鑑賞の人は十分に気を付けて、読み進めてください。
映画「ドラクエ5」のあらすじは?【ネタバレ】
原作ゲーム「ドラクエ5」のあらすじ
1992年に発売され“名作”と名高い『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』が原案となっている本作。主人公の人生を親子三代で描く「ドラクエ5」は、これまでの「ドラクエ」シリーズとは一線を画す画期的な作品として当時絶賛されました。 それまではシリーズの定番である「勇者が魔王を倒す」という目的を持って冒険の旅に出る設定でしたが、「ドラクエ5」の主人公の最初の目的は母親の捜索。大魔王ミルドラースの存在がゲーム終盤まで明かされないことも話題になりました。 また、「結婚相手を選ぶ」「子供が生まれる」というライフイベントが盛り込まれ、人生そのもののような重厚なストーリーが展開されたことでも注目された作品です。
映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のあらすじ(幼年~青年編)
映画「ドラクエ5」のストーリーはゲームと同様に、少年リュカが父パパスと冒険の旅をしているところから始まります。旅の目的は、ゲマに捕らえられたリュカの母マーサを助け出すため。その途中、ビアンカやフローラ、ヘンリー王子やベビーパンサーのゲレゲレと出会います。 ついにゲマと対面したパパスとリュカ。しかしゲマの圧倒的な力によって、パパスは殺されてしまうのです。さらに、リュカとヘンリーは捕らえられてしまい、ゲマの奴隷として働くことに……。
リュカとヘンリーは奴隷として10年間もの間、働き続けました。しかしある日、ヘンリーが死体に紛れ込んで逃げ込むという作戦を思いつき、2人は脱獄に成功するのです。 ヘンリーと別れたリュカは、父の遺した日記を読み、「天空の勇者」を探す旅に出ます。メキメキ実力をつけた彼は、キラーパンサーとなったゲレゲレと再会し、新たな仲間スライムのスラりんを連れ、次の町サラボナへと向かうのでした。 サラボナで待ち受けていたのは、フローラ、そしてビアンカとの再会でした。街を支配していたブオーンを、ビアンカと協力して倒し、屈服させることに成功。その後ビアンカと結婚し、子供をもうけます。 しかし彼らの家は、ゲマたちに狙われてしまいました。ゲマはビアンカを攫うために動いていたのです。彼女を助けようと交戦するリュカでしたが、ゲマによって石にされてしまいます。 また、魔界への門を開けることを拒んだビアンカも、ゲマによって石に変えられてしまうのでした。 それから、8年の月日が流れます。
映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のあらすじ(青年編・後半)
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<テレビ・ラジオ>
8月3日(土)
NTV「ウチのガヤがすみません!映画コラボ特番」映画特番
TBS「王様のブランチ」
作品特集・インタビュー(#佐藤健、#有村架純、#波瑠、#山田孝之)
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物語後半では、成長したリュカの息子がついに登場します。
リュカとビアンカの息子アルスは、両親が石に変えられてしまってから8年の間、サンチョに育てられていました。 彼はリュカの石化を解くことに成功。しかしそこにギガンテスの群れが現れ、ピンチを迎えます。リュカはとっさに「天空の剣」をアルスに渡すと、彼はその剣を抜き、ギガンテスを一瞬で片づけてしまいました。「天空の勇者」はアルスだったのです。 彼らは、マスタードラゴンを仲間に引き入れて、ゲマのいる城へ向かうことに。あまりにモンスターが多く苦戦しますが、ヘンリーが軍隊を率いて駆けつけ状況は優勢に。そして、リュカとアルスはともにゲマを打ち倒すことに成功するのです。 魔界の門を閉じるため、門の中に「天空の剣」を投げ入れたアルスでしたが……。
映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』衝撃のクライマックスとは
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<新聞・雑誌>
8月3日(土)
「日経エンタテインメント!」
インタビュー(#佐藤健、#山崎貴総 監督)
「毎日小学生新聞」
インタビュー(佐藤健)
8月5日(月)
「週刊プレイボーイ」
インタビュー(山崎貴総監督)
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物語のクライマックスには、衝撃の展開が待ち受けていました……。
アルスが魔界の門に「天空の剣」を投げ入れた瞬間、世界が静寂に包まれます。すべての動きが止まってしまった世界で、リュカだけが意識を保っていたのです。 そこに、ついに魔王・ミルドラースが姿を現すのですが、我々の知っているミルドラースの姿ではありませんでした。 彼は、「お前がミルドラースか?」というリュカの問いかけに対し、厳密には「ミルドラースのキャラクターコードを装ったコンピュータウイルスだ」と答えます。 実はこれまで描かれてきた物語はすべて、「ゲームの中の世界」の出来事だったのです。主人公はリュカという名前でこのゲームをプレイしていることを、思い出します。 ウイルスは「こんなのはただのプログラムだ、大人になれ」と主人公に言い放ちます。しかしこの世界が「俺にとってはもう一つの現実だ」と、ウイルスに立ち向かう主人公。彼の攻撃にギリギリで耐えているところに、なんとスラりんが駆けつけます。 実はスラりんは、このゲームを監視するアンチウイルスプログラムだったのです。スラりんの助力もあって、ウイルスを倒した主人公。彼はリュカとして、最高のハッピーエンドを迎えたのでした。
【ネタバレ】フローラとビアンカ、どっちと結婚する?
多くのゲームファンにとって「ドラゴンクエスト5 天空の花嫁」が原作となれば、最も気になるのはやはり、フローラとビアンカ、どっちと結婚するのかということでしょう。 自分がどっち派だったか、という目線からも楽しめますよね。
リュカが結婚する相手は……。
映画「ドラクエ5」で、主人公リュカが結婚相手に選ぶのは……。
リュカは、もともと好意を寄せていたフローラにプロポーズします。このままとんとん拍子に幸せな家庭を築くのだろう……。と思われましたが、リュカが泊っていた宿屋にある老婆が現れます。 老婆は、自分の本心に気づく薬をリュカに渡すのです。その薬を飲んだ彼は、自分が本当に好きなのは、なんでも気兼ねなく言い合える相手であるビアンカだと気づくのです。 その後、フローラの住む城へプロポーズを取り消しに行ったリュカ。改めてビアンカに告白し、2人は結婚します。 この流れはフローラが可哀そうな展開ですが、実はフローラが望んだことでした。宿屋でリュカの前に姿を現した老婆は、彼女が魔法で変身した姿だったのです! リュカの本当の気持ちを察したフローラは、彼が本当の幸せをつかめるように、自らがフラれる道を選んだのでした。
原作にはない神展開に、思わず心が震えてしまいます。
【ネタバレ】賛否両論!?衝撃の展開にはさまざまな伏線があった
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<テレビ・ラジオ>
8月3日(土)
NTV「ウチのガヤがすみません!映画コラボ特番」映画特番
TBS「王様のブランチ」
作品特集・インタビュー(#佐藤健、#有村架純、#波瑠、#山田孝之)
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物語後半で明らかになる衝撃の展開には、実は伏線がありました。
物語のクライマックスで、ミルドラースの代わりに現れたのは、ゲームに忍び込んだウイルス。その衝撃の展開に、観客は驚いたことでしょう。この展開には、いくつかの伏線がありました。 一つ目は、映画がゲーム画面で始まること。ドット文字が画面に映し出され、ストーリーのあらましが語られます。その後リュカが生まれる場面までは、懐かしのゲーム画面でストーリーが進むのです。ゲームファンの心を掴む演出かと思いきや、実は主人公がゲームのプレイヤーであることが匂わされていたのです。 次に、リュカが自身に「じこあんじ」をかけていたことが分かるシーン。老婆(フローラ)が渡した薬によって、リュカがビアンカへの気持ちに気づく場面では、彼の深層心理が映し出されます。その時、「じこあんじ」というドット文字が出現するのです。 これは、ゲームをプレイする直前に主人公がかけた自己暗示でした。いつもビアンカを選んでしまう彼は、今回こそフローラを選びたいと発言した際、それがゲームの設定に影響を及ぼしたのです。 また、登場人物の発言にも、ところどころに伏線が隠されていました。「今回のミルドラースは……」など、まるで敵の設定が数パターンあるかのようなセリフが登場します。 主人公がゲームプレイヤーだったというメタ的な構造は、賛否両論に分かれるところだとは思いますが、散りばめられた伏線が一気に回収されるので、鳥肌級の快感があります。
【ネタバレ】映画「ユア・ストーリー」が伝えたかったメッセージとは?
映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が伝えたかったメッセージはいったい何だったのでしょうか?
クライマックスでは、リュカVSミルドラースではなく、ゲームプレイヤーVSウイルスという衝撃的な展開となった本作。ここには、ただ物語を斬新にするというのではなく、重要なメッセージが隠されているのではないでしょうか。 ミルドラースの代わりに現れたウイルスは、主人公に「大人になれ」と言い放ちます。その意図は、この世界は所詮ゲームの中なのだから、現実の世界に勝る価値などない、というもの。 しかし主人公は、ゲームに夢中になっていた頃を思い出します。そして「ドラクエ」の世界は、自分にとって「もう一つの現実」だと言い返すのです。 実際に「ドラクエ」をプレイしていた人たちにとっては、経験があることでしょう。現実の嫌なことを忘れられるほど世界観にのめり込み、青春時代の一部を彩った「ドラクエ」。それこそ、今でもビアンカ派とフローラ派が熱い議論を交わすこともあるなど、ファンにとっては“ただのゲーム”ではないのです。 昨今では、「ドラクエ」に限らずゲームをプレイする人が多数です。しかし昔から変わらず、親にはゲームより勉強をしろと言われたり、大人がゲームばかりやっていると人間性を疑われたりしてしまう、ということは“あるある”ですよね。 多くの人には、青春時代を捧げた何かがあるはずです。ゲームだけではなく、勉強にしろ、スポーツにしろ、誰もが「主人公」だった時代が……。 本作はそんな時代を思い出させ、思わず胸が熱くなります。副題になっている「ユア・ストーリー」は、まさに観客自身のストーリーを表していたのです。
映画「ドラクエ5」豪華声優キャスト・キャラ一覧
キャラクター名 | 声優キャスト |
---|---|
リュカ | 佐藤健 |
ビアンカ | 有村架純 |
フローラ | 波瑠 |
ヘンリー | 坂口健太郎 |
パパス | 山田孝之 |
スラりん | 山寺宏一 |
サンチョ | ケンドーコバヤシ |
プサン | 安田顕 |
ルドマン | 松尾スズキ |
マーサ | 賀来千香子 |
ブオーン | 古田新太 |
ゲマ | 吉田鋼太郎 |
ミルドラース | 井浦新 |
『ドラゴンクエスト・ユア・ストーリー』の声優陣がついに明らかに。 主人公のリュカ役の佐藤健、ビアンカ役の有村架純、フローラ役の波瑠など豪華俳優陣が声優として本作に参加します。さらに、ゲームの人気キャラの一人パパス役に抜擢されたのは、なにかと「ドラクエ」に縁深い山田孝之。 その他にも安田顕、古田新太、山寺宏一吉田鋼太郎らが声優キャストとして名を連ねています。
リュカ/声優:佐藤健
⚔️ボイスキャストが あらわれた!⚔️
— 『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』公式 (@DQ_MOVIE) August 1, 2019
#映画ドラクエ 公開までのカウントダウンに合わせて、キャラクターの声を務めたキャスト写真をご紹介✨
ラストは、リュカ役 #佐藤健 さん????
公開まで遂にあと1日!ぜひ劇場でごらんください!!#ドラクエ #DQ pic.twitter.com/pEnZNQKDgv
主人公のリュカを演じるのは映画「るろうに剣心」シリーズなどで知られる佐藤健。幼い頃からゲームに親しんでいたという佐藤は、小学生の頃に「ドラクエ5」を夢中になってプレイしていたそうです。 大人気ゲームの主人公の声を務めることに重責を感じたと語っていますが、国民的ゲームの声優キャストを務めることに気合いは十分なようで「佐藤なんかに任せてらんねえよという方にも是非この映画を観に来て頂きたいのです。」と責任感のあるコメントを寄せ、映画のタイトルにちなみ「この物語の主人公は、今の時代を生きる“あなた”です」と力強いメッセージを残しました。
ビアンカ/声優:有村架純
⚔️ボイスキャストが あらわれた!⚔️
— 『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』公式 (@DQ_MOVIE) July 31, 2019
#映画ドラクエ 公開までのカウントダウンに合わせて、キャラクターの声を務めたキャスト写真をご紹介✨
第6回目は、ビアンカ役 #有村架純 さん????
元気ハツラツなビアンカと同じポーズに習って????#ドラクエ #DQ pic.twitter.com/Kti3zEgk7A
ヒロインのひとりで、ゲームでは金髪とお転婆な性格が特徴のビアンカを担当するのは、朝ドラ『ひよっこ』などで知られる有村架純。 ドラマチックな内容や、ゲームに触れる人の心に寄り添った構成に感動したという有村。演じるビアンカについて「気が強くはすっぱな部分もあるけれど、心の隅でリュカを想う乙女な心も持った魅力的な女性」とし、そんなビアンカを再現すべく、彼女の芯の強さを意識してブレないように演じたと語っています。
フローラ/波瑠
⚔️ボイスキャストが あらわれた!⚔️
— 『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』公式 (@DQ_MOVIE) July 30, 2019
#映画ドラクエ 公開までのカウントダウンに合わせて、キャラクターの声を務めたキャスト写真をご紹介✨
第5回目は、フローラ役 #波瑠 さん????
ケンドー・コバヤシさんや坂口健太郎さんのように、波瑠さんもフローラと同じポーズで????#ドラクエ #DQ pic.twitter.com/TqXC0YyjMV
おしとやかな性格と青い髪が特徴的な主人公の花嫁候補フローラを担当するのは波瑠。あまりゲームに親しんでこなかったという彼女は、ゲーム好きの友人のほとんどがドラゴンクエストが好きなことがとても印象的だったといいます。 そんな彼女は「今回演じるのが、全ての男性が憧れるお嬢様の役なんて、と驚きましたが、ご一緒した佐藤さんをはじめとしたキャストの皆さんに引っ張ってもらいながらどうにか収録できました。あんなに可憐なお嬢様が私の声で喋っているのはすごく不思議な感覚です。」と収録を振り返るコメントをしています。
ヘンリー/坂口健太郎
⚔️ボイスキャストが あらわれた!⚔️
— 『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』公式 (@DQ_MOVIE) July 29, 2019
#映画ドラクエ 公開までのカウントダウンに合わせて、キャラクターの声を務めたキャスト写真をご紹介✨
第4回目は、ヘンリー役 #坂口健太郎 さん????
ヘンリー王子の佇むポーズに合わせて????#ドラクエ #DQ pic.twitter.com/9cjtJcV9i5
ラインハット王国の王子ヘンリーを演じるのは若手人気俳優の坂口健太郎。シリーズのファンの坂口は何度も繰り返し遊んだ事があるほど「ドラクエ5」は思い入れの強い作品だといいます。 そんな坂口は、「まさか自分がヘンリーの声をさせていただけるとは。と驚きました。わがままな王子だったヘンリーが、大人になって立派な姿になる。そこを声で表現するのが難しかったです。」とコメントしています。
パパス/山田孝之
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— 『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』公式 (@DQ_MOVIE) July 31, 2019
#山田孝之 さんも勇者ヨシヒk…勇者に変身⚔️✨
\#ドラクエ LINEエフェクトが登場⚔️
期間限定のエフェクトは、カメラ・ビデオ通話・チャットライブで使えます????
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本作で、主人公の父親パパスを演じるのは俳優の山田孝之。2016年のゲーム『ドラゴンクエストヒーローズ2 双子の王と予言の終わり』ではツェザール役の声を担当していた山田は、「勇者ヨシヒコ」シリーズのヨシヒコ役など「ドラゴンクエスト」にはゆかり深い俳優ですね。 そんな彼は、「大好きなパパスのプレッシャーは半端ではなかったです。しかし、もし私が主人公の声を演じるとなった場合、演技プランが1つしか思い浮かばないのでパパス役で助かりました。完成を非常に楽しみにしています。ヨシ、いや、山田孝之より。」とジョーク交じりにパパスへの愛情を語っています。
スラりん/山寺宏一
リュカの初めての仲間となるモンスター「スラりん」の声を担当するのは実力派声優の山寺宏一。ゲーム「ドラクエ」シリーズでは2007年の『ドラゴンクエスト ソード 仮面の女王と鏡の塔』で魔王ジェイムの声を担当しており、12年ぶりのドラクエ作品参加となります。 本作ではシンプルな姿ながら表情豊かで親しみやすいスラりんを、いろいろな声で演じたといいます。また、一ファンとして「ゲームをずっとやっていた人にとって夢のような世界が広がっている」とし、「世界中が驚く作品になっていると思います。」と作品への思いを語っています。
サンチョ/ケンドーコバヤシ
パパスやリュカと旅する仲間サンチョを演じるのはお笑い芸人のケンドーコバヤシ。まさにドラクエ世代のようで、同級生とはフローラとビアンカのどちらを選ぶかでケンカした思い出もあるとか。 公式ホームページのコメントでは「私生活では人の言うことを聞かない僕ですが、サンチョを演じている間は、主人の為ならなんでもする所存です。」と、「ドラクエ5」屈指のネタキャラらしい発言もしています。
プサン/安田顕
旅の途中に出会う謎の男・プサンを演じるのは俳優の安田顕。小学生の頃に出合ったのが「ドラクエ1」だったという安田は、娘も「ドラクエ11」に夢中になったとのことで、世代を超えてシリーズを楽しんでいる様子。 ドラクエについて「時代を超えた伝説」としつつ、その3DCGアニメ映画に参加できることに喜びを隠しきれない様子の安田。親子で共有できる作品に参加できたことに喜びを感じているようです。
ルドマン:松尾スズキ
フローラの父であるルドマンの声を担当するのは、俳優・監督・作家と多彩な才能を持つ松尾スズキ。ドラクエとの出合いは会社を辞めた職のない頃で、本作に登場する“復活の呪文”を書き間違えたことがきっかけで、当時の彼女とケンカになったとか! 「まさか、その頃は、それが映画化されて、自分がその出演者になるとは思いもしませんでした。胸熱というやつです。」と当時を振り返り、今回の作品参加について熱く語っています。
マーサ:賀来千香子
リュカの母で、魔物に囚われているマーサを演じるのは女優の賀来千香子です。多くのファンを持ち、広く長く愛されている「ドラゴンクエスト」シリーズに参加できることを光栄に感じているとのこと。 演じるマーサについては「“正しい人”という印象」と話し、「慈愛に満ち溢れ、ゆるぎない強さを秘め、不思議な能力を持った選ばれた存在。そういう雰囲気が出せたら…、と思いました。」と、役への意気込みも語っています。
ブオーン/古田新太
三つ目の巨大モンスター「ブオーン」を演じるのは個性派俳優の古田新太。ブオーンは「ドラクエ5」のモンスターの中でもボスキャラであり、相当な強敵です。 古田は大学の時に「ドラゴンクエスト」と出合ったそうで、先輩しか持っていないファミコンをプレイするために何人もが部屋に入り浸ったという思い出もあるようです。
ゲマ/吉田鋼太郎
モンスターのボスであるゲマの声を担当するのは、舞台や映画・テレビで活躍する俳優の吉田鋼太郎。「ドラゴンクエスト」とは青年時代からの付き合いで、“復活の呪文”を写し間違えて復活できなかった苦い経験もあるそう。 そんな思い入れのあるシリーズ作品で、「まさか自分が登場人物になれるとは思っていなかったので、今作へ参加することが出来て幸せです。重要なボスキャラ・ゲマ役なのでプレッシャーが凄かったです。」と役柄への思いも明らかにしています。
ミルドラース/井浦新
大魔王ミルドラースを演じるのは俳優の井浦新。井浦も小学生の頃に「ドラクエ1」に出合ったそうで、「ドラクエ5」をプレイしていたのは高校三年生だったとか。まさにドラクエ世代! 公式コメントでも「ユア・ストーリーが、DQの真骨頂である勇気と好奇心を、どのような表現で魅せてくれるのか、演じたキャラクターはいったいどんな仕上がりになっているのか、DQファンのひとりとして映画館で楽しみたいと思っています。」と語っており、一ファンとしても本作を楽しみたい気持ちが伝わってきます。
総監督の山崎貴をはじめ、豪華製作陣が勢揃い!
『STAND BY ME ドラえもん』の山崎貴が総監督に就任
今回、フル3DCGで映画化される『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の総監督は、山崎貴が務めています。 山崎は、実写映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどで知られていますが、日本のVFX(視覚効果技術)の第一人者でもあり、2014年にはフル3DCGアニメーション映画『STAND BY ME ドラえもん』の監督を務めました。 山崎は今作のオファーについて、実は4年前に受けており、その時はゲームと映画というメディアの違いを考慮して一旦断ったことを明らかにしています。しかしその後、映画製作について試行錯誤しているうちに、今作を映画化できる術を思いついたそうです。 ゲームはプレイヤーそれぞれのイメージや思い入れが違うので、最適解を見出だすために多くのドラクエファンに取材したといいます。「皆さん凄く真剣に語ってくれるので、それが励みにもなりつつ、こんな熱量の人たちを相手にしなくてはいけないのか……、と少し恐ろしくもなりました(笑)。」とコメントしています。
監督を務めるのは八木竜一と花房真の二人
『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』で監督を務めるのは、山崎と同じく白組所属の八木竜一。山崎とは盟友として、『friends もののけ島のナキ』(2011)で共にフル3DCG映画監督デビューを果たしました。八木は『STAND BY ME ドラえもん』でも、山崎と共同監督を務めています。 また、今回八木とともに監督に就任したのは、やはり白組の花房真です。花房は白組のアートディレクターとして活躍し、やはり山崎が監督した「もののけ島のナキ」や『STAND BY ME ドラえもん』にも携わっています。 経験豊富なスタッフが製作陣に名を連ね、映像には安心感が持てますね。
「ドラクエ」シリーズの生みの親、堀井雄二が監修を務める
ついに発表することが出来ました。公開は、この夏で、ドラクエ5を原案にしています。台詞ひとつで深夜まで熱い議論を交わしたこともありました。形にしてくれた山崎監督に感謝です。皆さん、お楽しみに。 pic.twitter.com/xG5x8whwq2
— 堀井雄二 (@YujiHorii) February 13, 2019
『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』には、監修として「ドラクエ」シリーズの生みの親である堀井雄二が参加しています。 ライターからゲームクリエイターに転身した堀井は、1986年にファミコンのゲーム『ドラゴンクエスト』を世に送り出した人物。2017年に発売された最新作(2019年2月現在)『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』まで、全ての作品を手がけてきました。 今回の映画化では、「サブタイトルの“ユア・ストーリー”には、一人の人間が子どもから大人へ成長し親になるという普遍的な人生のテーマが内包されています。ゲームと映画では違う部分がありつつも、このタイトルにはマッチしている」と語っています。
ドラクエの音楽といえば!もちろん、すぎやまこういち
ゲームをやったことがない人でも、おそらく聞いたことがあるであろうドラクエの音楽。特にオープニングで流れる『序曲』や、それを行進曲にアレンジした『ドラゴンクエストマーチ』は、今や吹奏楽でも定番になっています。 そんな印象的な音楽を作曲したのは、作曲家のすぎやまこういち。フジテレビのディレクターから作曲家に転身したすぎやまは、『帰ってきたウルトラマン』の主題歌やザ・ピーナッツの『恋のフーガ』、ヴィレッジ・シンガーズの『亜麻色の髪の乙女』(2002年に島谷ひとみがカバーしリバイバルヒット)など、多くの名曲を生み出した人物です。 「ドラクエ」シリーズでは、全作でゲーム内音楽のほぼ全てを担当。「ドラクエ」とは切っても切れないすぎやまの音楽は、もちろん映画でも使用されています。 ところどころに懐かしの音楽が散りばめられていて、懐かしさと感動が押し寄せてきます。
2019年の夏はドラクエ!「ユア・ストーリー」は思わず胸が熱くなる名作
2019年8月2日に公開された『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』。 クライマックスには、誰も想像しえない驚きの展開が!あまりに衝撃的なので、ネットではすでに賛否両論に分かれていますが、多くの「ドラクエ」ファンの胸を熱くするメッセージが込められています。 さらに、主演の佐藤健をはじめとする豪華声優陣や、山崎貴・すぎやまこういちなど製作陣も一流がそろい踏み!「ドラクエ」ファンでなくても、一見の価値ありです。 ぜひ映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』を観て、友達と感想を言い合ってみてはいかがでしょう。