2019年2月14日更新

映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』はゲームを超えるか?「ドラクエ5」が3DCGアニメに

国民的ゲームシリーズ「ドラゴンクエスト」の映画化が決定しました!総監督に山崎貴、監修に堀井雄二を迎えた映画版は、ゲームファンからも注目が集まっています。今回は原案となったゲームの内容や、映画の製作状況などをお伝えします。

「ドラクエ」が3DCGでアニメーション映画化!『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の最新情報を紹介

国民的人気テレビゲーム「ドラゴンクエスト」が映画化されることが発表されました! 原案となるのは名作「ドラクエ5」、監督は山崎貴と、早くも話題になっています。あまりにも有名な作品の映画化に、ゲーマーならずとも注目してしまいますね。 この記事では、原案となった「ドラクエ5」の内容から、山崎貴監督、そして監修を務める堀井雄二のコメントを紹介。また、製作状況や公開日などを紹介します。

原案は名作「ドラゴンクエスト5 天空の花嫁」

※この見出しは映画のネタバレになる可能性があります!情報を入れたくない人は飛ばしてお読みください。

映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の原案となっているのは、1992年に発売され「名作」と名高い『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』です。本作は、これまでの「ドラクエ」シリーズ、およびRPGとは一線を隠す画期的な作品として当時絶賛されました。 ストーリーは、父親と共に冒険をしてきた少年が成長していく物語。結婚し、妻と共に冒険をつづける物語。そして主人公が成長した自分の子供たちと冒険する物語という三部構成になっています。 これまでのドラクエシリーズでは、最初から魔王を倒すことが目的出会ったのに対し、本作では当初の目的は母親を探すこと。魔王の存在は、ゲーム終盤まで明かされないというひねりのある展開が話題に。 また、「結婚相手を選ぶ」「子供が生まれる」というライフイベントを盛り込み、人生そのもののようなストーリーが展開されたことでも注目されました。

『STAND BY ME ドラえもん』の山崎貴が総監督に就任!

今回、フル3DCGで映画化される『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の総監督は、山崎貴が務めています。 山崎は、映画監督として実写映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどでも知られていますが、日本のVFXの第一人者でもあり、VFX制作会社・白組に所属。2014年にはフル3DCGアニメーション映画『STAND BY ME ドラえもん』の監督を務めました。

今回のドラクエ映画について山崎は……?

今回のドラクエ映画化について山崎は、実は4年前にオファーを受け、そのときには「ゲームと映画は似ているようで凄く違うメディアなので、正直無理だと思い断った」のだとか。しかし、試行錯誤するうちに映画として勝負できる手を思いついたと語っています。 また、今回「ドラクエ5」の映画化に参加する決意をした理由は、そのストーリーにあるとか。親子三代にわたる壮大な物語が山崎の心を動かしたのでしょう。 ゲームはプレイヤーそれぞれにイメージや思い入れが違ってくるので、最適解を見出だすために多くのドラクエファンに取材したという山崎。「皆さん凄く真剣に語ってくれるので、それが励みにもなりつつ、こんな熱量の人たちを相手にしなくてはいけないのか……と少し恐ろしくもなりました(笑)」とも。 山崎は、人生そのものが描かれているドラクエ5を青春映画にしたいと語り、さらにこの映画が“ドラゴンクエストワールドへの入り口”の役割も果たせたらうれしい、とコメントしています。

監督を務めるのは八木竜一と花房真

『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』で監督を務めるのは、山崎と同じく白組所属の八木竜一。山崎とは盟友として、『friends もののけ島のナキ』(2011)で共にフル3DCG映画監督デビューを果たしました。八木は『STAND BY ME ドラえもん』でも、山崎と共同監督を務めています。 また、今回八木とともに監督に就任したのは、やはり白組の花房真です。花房は白組のアートディレクターとして活躍し、やはり山崎が監督した「もののけ島のナキ」や『STAND BY ME ドラえもん』にも携わっています。 経験豊富なスタッフが製作陣に名を連ね、映像には安心感が持てますね。

「ドラクエ」シリーズの生みの親、堀井雄二が監修を務める

『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』には、監修として「ドラクエ」シリーズの生みの親である堀井雄二が参加しています。 ライターからゲームクリエイターに転身した堀井は、1986年にファミコンのゲーム『ドラゴンクエスト』を世に送り出した人物。そのヒットを受け、2017年に発売された最新作(2019年2月現在)『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』まで、全てを手がけてきました。

映画化について堀井のコメント

30年前(1988年)に「ドラクエ3」が大ヒットした際にもマンガ化や映画化の話が来たという堀井。しかし当時はゲームのストーリーをそのまま別の形で表現しても、面白味に欠けるだろうと断ったそうです。 堀井は、今回の映画化を承諾した理由として、ゲームの表現が多様になったことをあげています。「ドラクエ4」以降はキャラクターを立て、ストーリー性をさらに重視したことで気持ちに変化があったとか。 また、山崎貴率いるチームが製作すると聞いてとても期待していたという堀井。実際にラッシュ(完成前の映像)を見て、ストーリーはしっかりとポイントを押さえており、見応えのある作品だったとコメントしています。 ゲームと映画とでは違う部分もあるとしながらも、それがタイトルの「ユア・ストーリー」にマッチしているとも。堀井は「昔からドラゴンクエストを愛してくれているファンの方にも観てもらいたいですし、まだドラゴンクエストを知らない人にも観てもらってゲームに触れてもらえたら嬉しいですね」と語っています。

ドラクエの音楽といえば!もちろん すぎやまこういち

ゲームをやったことがない人でも、おそらく聞いたことがあるであろうドラクエの音楽。特にオープニングで流れる『序曲』や、それを行進曲にアレンジした『ドラゴンクエストマーチ』は、今や吹奏楽でも定番になっています。 そんな印象的な音楽を作曲したのは、作曲家のすぎやまこういち。フジテレビのディレクターから作曲家に転身したすぎやまは、『帰ってきたウルトラマン』の主題歌やザ・ピーナッツの『恋のフーガ』、ヴィレッジ・シンガーズの『亜麻色の髪の乙女』(2002年に島谷ひとみがカバーしリバイバルヒット)など、多くの名曲を生み出した人物です。 「ドラクエ」シリーズでは、全作でゲーム内音楽のほぼ全てを担当。「ドラクエ」とは切っても切れないすぎやまの音楽は、もちろん映画でも使用されます。

勇者、ビアンカ、フローラ、パパスの声優キャストはいったい誰に?

キャストについての情報は、今のところ全くわかっていません。しかし、ドラクエシリーズは、「CDシアター ドラゴンクエスト」シリーズとしてゲームの1作目から6作目までがオーディオドラマ化されています。 『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』のCDシアターは、1994年の9月から12月にかけて3巻が発売されました。その時のキャストを紹介しましょう。 ゲーム版ドラクエの主人公は基本的にしゃべりませんが、オーディオドラマではそういうわけにもいきません。また、ゲームはプレイヤーが自分のすきな名前をつけますが、CDシアターでは「リュカ」という名前になっています。少年時代のリュカを演じたのは、『魔法騎士レイアース』の龍崎海役で知られる吉田古南美。青年期は「ドラゴンボール」シリーズのベジータ役で有名な堀川りょうが演じています。 主人公の父親パパスには神谷明、幼なじみで結婚相手候補のビアンカは映画「スレイヤーズ」シリーズで白蛇のナーガを演じた川村万梨阿、もうひとりの花嫁候補フローラには2001年の『キャプテン翼』で大空翼役を務めた井上喜久子が演じました。 今回の映画版はいったいどんなキャストが起用されるのでしょうか?

映画『ドラゴンクエスト・ユア・ストーリー』は2019年8月2日公開!

期待が高まる『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』。3DCGアニメ表現には定評のある山崎貴の手による、名作ゲームの映画化とあってゲームファン、アニメファン、映画ファンなど幅広い客層から注目を集めています。 ゲームが原作のアニメ映画は意外と多くありますが、本作はどんな作品になるのでしょうか。とくにゲームファンからは、発表直後の時点でさまざまな期待が寄せられています。 実績のある監督・スタッフのもと、生みの親である堀井雄二が監修、すぎやまこういちの音楽も健在となれば、期待が高まるのも当然でしょう。 ゲームをした経験がない人も、本作をきっかけに「ドラクエ」ワールドにハマってしまうかもしれませんね。