2019年3月25日更新

オリヴィア・コールマンが『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞を受賞するまでの軌跡

オリヴィア・コールマン
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イギリス出身の女優オリヴィア・コールマンは2019年アカデミー賞主演女優賞を獲得し話題となりました。そんなコールマンに主演女優賞をもたらした映画作品や、彼女が出演した作品の変遷などについてまとめています。

アカデミー女優!オリヴィア・コールマン

オリヴィア・コールマン
©️zz/KGC-161/starmaxinc.com/Newscom/Zeta Image

2019年、オリヴィア・コールマンはアカデミー賞主演女優賞受賞の栄誉を獲得しました。コールマンは日本ではよく知られた女優とは言い難いのですが、これから知名度上昇間違い無し!この記事ではアカデミー賞主演女優賞をもたらした作品から、過去の出演作までまとめます。

『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞主演女優賞

『女王陛下のお気に入り』は2019年のアカデミー賞を賑わせた作品のひとつです。数々の賞にノミネートされた本作が手にしたのは主演女優賞でした。公開当時から批評家の中でも「特にコールマンの演技が傑出している」との声が上がっています。 映画の舞台は18世紀はじめのイギリス王宮。蜜月の関係にあった女王と側近との間に、一人の女中が乱入。女王のお気に入りを狙って画策します。その女王を演じたのがオリヴィア・コールマンです。ヴィジュアルこそ威厳と風格の漂う女王ですが、側近に見せる顔は真逆。グズグズのメンタルと横暴な振る舞いとで周囲を混乱させます。しかしオリヴィア・コールマンが演じた女王は、ただわがままなだけの人間ではありません。そのわがままさに説得力があるように感じられるのです。 生まれてからずっと周囲の人間から崇められ続けたら、横暴になってしまうのも無理もないかもしれない・・・。厳しくも親身になってくれる側近に心奪われてしまうかもしれない・・・。環境によってその人間性を捻じ曲げられてしまっただけの一人の女として描かれていたように思います。

アカデミー賞受賞時のスピーチが超キュート!

2019年アカデミー賞授賞式の中で最もホンワカした空気になったのはオリヴィア・コールマン受賞のシーンでしょう。2018年主演女優賞受賞のフランシス・マクドーマンに名前を呼ばれたコールマンは目を大きく見開いて驚いている様子でした。両脇に座った夫と共演のエマ・ストーンから熱いキスを受けて半ば呆然としたまま舞台へ。この時エマは明らかに一番興奮しており、目に涙を溜めているように見えます。 舞台に上がったコールマンは「I have to thank lots of people.(お礼を言わなくちゃいけない人がたくさんいる)」と言い、まるで今思いついた人を順に挙げたかのように関係者へのお礼を述べていきます。 中でも共にノミネートされていたグレン・ローズ(『天才作家の妻 40年目の真実』)へは「You’ve been my idol for so long.(長い間私のアイドルだった)」と述べ、それにはグレン・ローズも大笑い。その後も矢継ぎ早に様々な人への感謝の意をまくしたて、最後には勢いでレディ・ガガに投げキッスで終了。この親しみやすいキャラクターがオリヴィア・コールマンの魅力をよく表しています。

オリヴィア・コールマン出演作品の変遷

オリヴィア・コールマンのことを『女王陛下のお気に入り』で初めて知った方も多いのでは?そんなコールマンの出演作をまとめました。実はあの映画にも出演していたのです。

サイモン・ペッグ、ニック・フロストとも共演?!

エドガー・ライト監督、サイモン・ペッグ、ニック・フロストの『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』にオリヴィア・コールマンが出演していました。コールマンはドリス・サッチャー警部補役で出演。サイモン・ペッグ演じる警察官が配属となった田舎の警察署で働く紅一点の警官役です。「婦警さんだ。ブラを見た」と言うニック・フロストに「男女共、名称は警官だ」と諌めるサイモン・ペッグの掛け合いで覚えている人も多いのでは?

ドラマ『ナイト・マネジャー』ではトム・ヒドルストンとも共演

オリヴィア・コールマンのことは海外ドラマウォッチャーの方がよく知っているかもしれません。コールマンは『ナイト・マネジャー』で2016年にゴールデングローブ助演女優賞(テレビ部門)を受賞しています。『ナイト・マネジャー』は『マイティ・ソー』のロキ役でおなじみトム・ヒドルストン主演のスパイドラマ。2019年3月現在amazon primeなどで観ることができ、シーズン2の製作も決定している話題作です。オリヴィア・コールマンのクールな表情を観ることができます。

映画『ロブスター』にも出演でランティモス監督の常連?

オリヴィア・コールマンにアカデミー賞主演女優賞をもたらした『女王陛下のお気に入り』で監督を務めたヨルゴス・ランティモス。今注目の映画作家の一人ですが、彼の過去作品『ロブスター』にもオリヴィア・コールマンが出演しています。コールマンが演じるのはとある特殊なホテルの支配人。奇妙で危険なホテルのルールを宿泊者に叩き込んでいきます。シュールな世界観とコールマンのむっつり顔が絶妙にマッチ。ヨルゴス・ランティモス監督とオリヴィア・コールマンのタッグは今後も注目です。

オリヴィア・コールマンは高貴な役がお似合い?

『女王陛下のお気に入り』で女王役を演じたオリヴィア・コールマンですが、彼女の出演作品を見ると実は似たような役柄を演じています。 映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』 キャロル(マーガレット・サッチャー首相の娘)役 映画『私が愛した大統領』(上画像) エリザベス王妃役 映画『女王陛下のお気に入り』 アン王女 ドラマ『ザ・クラウン』 エリザベス2世役 エリザベス王妃とその娘を両方とも演じた女優は、2019年現在でオリヴィア・コールマンだけと言われています。コールマンは、高貴なイメージとその裏腹にある人間らしい泥臭さを、その卓越した演技力で表現できる唯一無二の女優なのです。

夫で俳優のエド・シンクレアとの間に二人の子供

オリヴィア・コールマン エド・シンクレア
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2019年アカデミー賞受賞式、主演女優賞発表のタイミングでエマ・ストーンの反対側に座っていたのが、オリヴィア・コールマンの夫で俳優のエド・シンクレアです。コールマンがケンブリッジ大学に通っていた頃、演劇クラブでのオーディションで将来の夫となるエド・シンクレアと出会います。 エド・シンクレアのテレビへの露出は多いとは言えませんが、イギリスの科学番組風コメディ「Look Around You」への出演が確認できます。この番組には実はコールマンも出演しています。 そして授賞式スピーチでの呼びかけにもあった通り、オリヴィア・コールマンとエド・シンクレアとの間には二人の子供がいます。母としての一面も彼女の演技力に深みを増しているのでしょうか。

オリヴィア・コールマンの今後

一気にスターダムへ駆け上がったオリヴィア・コールマンの注目される次回作は、Netflixオリジナルドラマ『ザ・クラウン』です。先ほど紹介した通り、コールマンはまたも女王役で出演しています。オリヴィア・コールマンの今後も目が離せませんね!