2024年11月1日更新

ラドンを徹底紹介!空の大怪獣について知っておきたい6つのこと

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ラドン、ゴジラキングオブモンスターズ
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空の大怪獣ラドンを徹底紹介

ラドンといえば、東宝が製作してきた怪獣映画に登場する架空の空飛ぶ翼竜怪獣。ゴジラやモスラについては知っていても、ラドンについては意外と知らない人も多いのではないでしょうか? この記事ではゴジラ、モスラとともに東宝の三大怪獣に数えられるラドンについて、形態や能力、名前の由来やモデルなど基本的な情報を紹介します。また、登場作品とヒット作を年表にしてわかりやすく紹介! ハリウッド版の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、CGで描かれているラドン。本作を観る前に、ぜひ一度ラドンについておさらいしておきましょう。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

ラドンとはどんな怪獣?

ラドンは、中生代白亜紀後期に生息していた翼竜プテラノドンが突然変異したという設定の、架空の怪獣です。1956年の『空の大怪獣ラドン』に、阿蘇の大空洞で孵化した古代翼竜として初登場しました。 頭部には2本の角状の突起があり、くちばしは鳥に近く、小さく短い歯が生えています。腹には尖った鱗が連なり、尻尾は楕円形です。 直立して二足歩行することができ、翼を広げて走ることも可能。超音速で飛んで、“ソニックブーム”と呼ばれる衝撃波を巻き起こします。 初期「ゴジラ」シリーズに登場するラドンは、前述のように三大怪獣に称される人気怪獣。ゴジラやモスラとは意思疎通ができ、対決することもありますが、共闘することもあります。他2つの怪獣と比べると知名度はやや低いラドンですが、実際の恐竜がモデルになっていることや、大きな翼を持つフォルムの美しさなどから、一部のファンからは非常に愛されているキャラクターです。

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名前の由来とそのモデル

形態デザインのモデルとなったのは翼竜のプテラノドンで、その名前も「(プテ)ラ(ノ)ドン」から取られたそうです。海外では「Rodan」と表記されるため、ロダンと呼ばれています。 また、声は人間の声とコントラバスの音が素材となり、それらを加工したものが使用されました。 初代ラドンはプテラノドンの突然変異という設定のもと、恐竜に近い怪鳥といった形態。『三大怪獣 地球最大の決戦』に登場した2代目ラドンはより鳥に近づいた形となりました。以降、作品を経るごとに少しずつモデルチェンジを繰り返し、『ゴジラvsメカゴジラ』では頭部の角が3本に増えています!

登場作品とヒット作をおさらい

『三大怪獣 地球最大の決戦』,ゴジラ、キングギドラ
© 東宝

ラドンの名がついた冠映画は、実は2019年3月時点でもデビュー作の『空の大怪獣ラドン』のみ。しかしそれ以降もヒット作に登場しています。 例えば1964年の『三大怪獣 地球最大の決戦』では、地球に落ちた隕石から生まれた宇宙超怪獣キングギドラを、ゴジラとモスラとともに追い払う活躍を見せました。また、1993年の『ゴジラvsメカゴジラ』には“ファイヤーラドン”が登場し、ベビーゴジラをめぐるゴジラとメカゴジラの戦いに参戦します。

ラドンの登場作品一覧

公開年 作品タイトル
1956年 空の大怪獣ラドン
1964年 三大怪獣 地球最大の決戦
1965年 怪獣大戦争
1968年 怪獣総進撃
1993年 ゴジラvsメカゴジラ
2004年 ゴジラ FINAL WARS
2019年 ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

デビュー作にて唯一の冠映画『空の大怪獣ラドン』

ラドンのデビュー作『空の大怪獣ラドン』は、東宝初のカラー怪獣映画として1956年12月26日に公開されました。東宝の怪獣映画の1作で、「ゴジラ」シリーズの本多猪四郎が本編、円谷英二が特撮監督を担当しています。 阿蘇付近の炭鉱の坑道内で、原因不明の事故と殺人事件が連続して発生。炭鉱夫が犯人と疑われたものの、なんと真犯人は古代トンボの幼虫・メガヌロンでした。警察と自衛隊はヌガメロンを追って坑道に追い詰めますが、その時の発砲で落盤が発生してしまいます。 その頃、ラドンは阿蘇の大空洞で卵から孵化しており、大量に発生したヌガメロンを捕食していました。阿蘇の上空で目撃された超音速の未確認飛行物体こそ、生まれたてのラドンでした。 自衛隊が出動し、ラドンは一時佐世保で追撃されます。しかしさらにもう一頭のラドンが出現して、福岡の街を破壊。2頭のラドンは生まれた場所に戻り、自衛隊も攻撃準備を進めますが、ラドンたちは阿蘇の噴火によって最期を迎えるのです。

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『ゴジラvsメカゴジラ』に登場するファイヤーラドンがかっこいい!

ファイヤーラドンは『ゴジラvsメカゴジラ』に登場する進化形で、口からウラニウム熱線を吐くことができます。同作でゴジラの熱線を浴びて破れたラドンが赤く変化した姿が、ファイヤーラドンとなりました。 ベビーゴジラのことを同じ巣で生まれた兄弟だと思っているようで、輸送中のベビーゴジラをコンテナごと奪っています。対ゴジラ兵器のメカゴジラと戦いますが、激闘の末に倒されてしまいます。 ベビーゴジラを追ってきたゴジラもスーパーメカゴジラに倒されますが、瀕死のファイヤーラドンはゴジラにエネルギーを分け与えて復活させます。さらにファイヤーラドンの風化した粉が、スーパーメカゴジラを制御不能に陥らせるのです。

ラドンがハリウッド版『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に登場

2014年のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』から5年、2019年5月31日に、続編となる『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が日米同時公開されました。 『三大怪獣 地球最大の決戦』を思わせるようなゴジラ、モスラ、ラドンに加えてキングギドラも登場。ラドンのデザインはより自然に近い形に寄せられ、皮膚にゴツゴツした火山岩の要素を取り入れられているようです。 何よりの特徴は、これまで着ぐるみで撮影されてきたラドンがCGで描かれること。着ぐるみや操演ではできなかった、空中で身軽に回転するラドンを見ることができます! ハリウッド版の監督を務めるマイケル・ドハディがラドンのファンであるため、予告にも多く登場し、圧倒的存在感を放っています。本編での活躍も大いに期待できそうです!

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ハリウッド版での活躍が楽しみ!空飛ぶ大怪獣ラドン

初期の「ゴジラ」シリーズに登場するラドンも、ハリウッド版のラドンもそれぞれ違っていて見どころがたくさんあります。デビュー作『空の大怪獣ラドン』から観て、着ぐるみラドンの変遷をたどってみるのも良し、最新版のハリウッド作で進化したCGラドンの迫力を体験するのも良し! 1954年の第1作目『ゴジラ』から始まった「ゴジラ」シリーズも、様々な怪獣の登場を経て、ハリウッドへ渡り「モンスターバース」シリーズに拡大。三大怪獣のラドンにもさらなる活躍の場が広がっているようです。