あなたは気づいた?映画『シンゴジラ』に出てくる小ネタまとめ【エヴァとの共通点も】
タップできる目次
- 『シン・ゴジラ』がもっと面白くなる小ネタまとめ【ネタバレ注意】
- 1. シンゴジラの生態・スペック
- 2. シンゴジラの正体は古代の海洋生物
- 3. 形態変化が映画考察の糸口に
- 4. 総勢329名出演!隠れキャストに気付いた?
- 5. 登場人物の役名に隠された小ネタ
- 6. 映画のキーパーソンはリケジョの星、尾頭ヒロミ
- 7. ゴジラといえば伊福部音楽
- 8. エヴァファンには堪らない!鷺巣詩郎による音楽も
- 9. 明朝体に早口。「エヴァンゲリオン」を彷彿とさせる演出
- 10. 似てるのは名前だけじゃない!?「ヤシオリ作戦」と「ヤシマ作戦」
- 11. “シンゴジラ”と“使途”の共通点
- 12. 鉄道マニアも喜ぶ無人在来線爆弾
- 13. ラストで見せたゴジラの尻尾の謎【ネタバレ注意】
- 14. 庵野秀明が「29」という数字に込めた想い
- 15. 庵野監督曰く『シン・ゴジラ』は「矢口の成長物語」だった
- 映画『シン・ゴジラ』は観れば観るほど面白い!
『シン・ゴジラ』がもっと面白くなる小ネタまとめ【ネタバレ注意】
2016年7月に公開され、翌年の第40回日本アカデミー賞では、最優秀作品賞を含む最多7冠を達成した映画『シン・ゴジラ』。「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明が総監督・脚本、ゴジラの怪獣造形に関わってきた樋口真嗣が監督を務めました。 ゴジラ映画29作目の本作は「現実(ニッポン)VS虚構(ゴジラ)」のキャッチコピーのもと、興行収入80億円超えの大ヒットを記録することに! 公開されるや否や、過去の概念を覆す新しいゴジラ像に日本中が沸き、作品のメッセージの解説や考察も飛び交いました。この記事では、もっと『シン・ゴジラ』が面白くなる小ネタから、庵野監督の代表作「エヴァンゲリオン」との共通点までまるっと紹介していきます。 *本編のネタバレに触れています。未視聴の方はご注意ください。
1. シンゴジラの生態・スペック
「ゴジラ」シリーズ最大サイズ!?
登場早々に街を破壊、自衛隊のミサイルを物ともしない皮膚の硬さを見せつけ、火炎放射と放射性物質で東京を地獄絵図に変えたシン・ゴジラ。アメリカのエネルギー省(DOE)に在籍した研究者・牧吾郎が、神の化身「呉爾羅」に因んで、「ゴジラ」と名付けました。 身長118.5m、全長333m、体重92000tとシリーズ歴代最大サイズを誇り、初代ゴジラを思わせる赤く発光した体と昭和のゴジラをリアルにしたようなフォルムが特徴です。 必要に応じて進化あるいは退化を行う、という従来とは一線を画する特性を持ち、自己増殖による無限繁殖、有翼化などの可能性も言及されました。巨災対はそんなゴジラを無力化すべく自衛隊と協力し、エネルギー切れにさせた後、「在来線爆弾」を放ちます。 激しい抵抗を受けますが、最後はゴジラを凍結することに成功したのでした。
2. シンゴジラの正体は古代の海洋生物
ゴジラの頭部をよく見ると、深海魚のように裂けた口の中は乱杭歯という恐ろしい形になっており、瞳がかなり小さいことがわかります。 これはその正体に由来しており、ゴジラは元々古代の海洋生物だったそうです。核開発が活発化する60年前、世界中で深海に投棄された放射性廃棄物を摂取するのに適した生物が出現し、生態変化を起こした成れの果ての姿がゴジラなんだとか。 DNAは人類の8倍の情報量を誇り、最初の生物は爬虫類なのか、魚類なのかすらわからないほどの変貌を遂げたゴジラは、人間のエゴから生まれたのです。 生物なのに食事を必要とせず、生命維持エネルギーすらも体内の核融合炉で作り出せてしまうのは、核の力を取り込んだからなのでしょう。言ってしまえば、生物の宿命=死すら超えた存在であり、「人類の絶望」そのものでした。
3. 形態変化が映画考察の糸口に
新たなゴジラ像の確立に成功
4. 総勢329名出演!隠れキャストに気付いた?
5. 登場人物の役名に隠された小ネタ
6. 映画のキーパーソンはリケジョの星、尾頭ヒロミ
7. ゴジラといえば伊福部音楽
8. エヴァファンには堪らない!鷺巣詩郎による音楽も
9. 明朝体に早口。「エヴァンゲリオン」を彷彿とさせる演出
10. 似てるのは名前だけじゃない!?「ヤシオリ作戦」と「ヤシマ作戦」
11. “シンゴジラ”と“使途”の共通点
12. 鉄道マニアも喜ぶ無人在来線爆弾
13. ラストで見せたゴジラの尻尾の謎【ネタバレ注意】
14. 庵野秀明が「29」という数字に込めた想い
『シン・ゴジラ』はゴジラシリーズの29番目の作品です。初代ゴジラ公開年は昭和29年。『シン・ゴジラ』の公開日は2016年7月29日。 大の特撮ファンである庵野監督の初代『ゴジラ』へのリスペクトや愛が伝わってくるエピソードですね。そして329番目の『シン・ゴジラ』の出演者は、野村萬斎でした。
15. 庵野監督曰く『シン・ゴジラ』は「矢口の成長物語」だった
映画『シン・ゴジラ』は、人類が一岩となって巨大不明生物に立ち向かうストーリーであると同時に、矢口蘭堂(長谷川博己)の成長物語でもありました。 矢口を演じた長谷川はORICON NEWSのインタビューに対し、撮影の後半に「これは矢口の成長物語かもしれない」と、庵野監督に言われたと明かしています。矢口の「内閣官房副長官」という役職は現実でも目立つことはないですが、30代で就くことが難しいポジションなのは確か。登場した当初は、優秀な政治家然とした無機質な印象を受けました。 しかし、ゴジラの出現と共に彼の感情が爆発したり、赤坂の現実主義と対立する理想主義者として描かれたりと、純粋で熱い一面が表面化します。上層部の反発や別組織との協力、それぞれの譲れない信念の衝突などの中で、ある意味変わらざるを得なかったとも言えるでしょう。 人として、そして政治家としての成長が「だが、今は辞めるわけにはいかない。事態の収束にはまだ、ほど遠いからな」という最後の台詞に表れているのかもしれません。
映画『シン・ゴジラ』は観れば観るほど面白い!
1度の鑑賞だけでは情報量が多く、その勢いに圧倒されてしまうかもしれません。 しかし1つずつ映画を構成している要素を分解して観てみると、そこには監督らが仕掛けた小ネタやメッセージがたくさん隠れていることが分かりました。 何度観ても面白い『シン・ゴジラ』。これを機にもう1度観なおしてみてはいかがでしょうか?