2020年4月9日更新

ゴジラ歴代映画シリーズ一覧【昭和〜平成、ハリウッド版も含む全作品を紹介】

ゴジラキングオブモンスターズ
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怪獣映画の代表「ゴジラ」の人気は凄まじく、1954年の第1作から多くの作品が製作されています。この記事では「昭和」「平成」「ミレニアム」の日本のシリーズはもちろん、アニメ版・ハリウッド版の映画もまとめて紹介!

目次

怪獣映画の元祖!ゴジラシリーズの作品を一挙紹介!

1954年の1作目から数々の作品が作られてきたゴジラシリーズ。 シリーズ1作目から15作目が「昭和ゴジラシリーズ」、16作目から22作目が「平成ゴジラシリーズ」、23作目から28作目が「ミレニアムシリーズ」と分類されています。 他にもアニメーション映画やハリウッド作品など、様々な派生シリーズが存在する「ゴジラ」。 この記事では日本の各シリーズを初めとした、ハリウッドやアニメ版まで含む、ゴジラ映画36作品を紹介しましょう!

『ゴジラ』(1954年)

記念すべきシリーズ第1作目

海底に眠っていた怪獣「ゴジラ」が水爆実験によって目覚め、東京を襲撃する本作。記念すべき第1作であり、日本の怪獣映画の元祖だと考えられています。 当初、映画化の企画は「G作品」と名づけられ、秘密裏に進められていました。怪奇幻想作家の香山滋が初稿を1週間ほどで書き上げ、いよいよ映像化に向かって動き出します。 このあたりからチームに参加したのが、言わずと知れた円谷英二。『ゴジラ』は封切りと同時に異例の観客動員数を記録し、空前の大ヒット作品となりました。 宝田明、河内桃子、志村喬らが出演しましたが、アイパッチ姿の芹沢博士を演じた平田昭彦がとても印象的でした。

『ゴジラの逆襲』(1955年)

1作目の大ヒットを受け、急きょ3ヶ月で撮影された続編

『ゴジラ』の予想外の大ヒットを受け、急きょたった3ヶ月で撮影されたという続編です。 魚群探査機パイロットが、岩戸島に不時着した同僚の救助に向かい、断崖で戦うゴジラと新たな巨大怪獣アンギラスを目撃したことから、物語は始まります。二大怪獣は今度は大阪の街に上陸し、ゴジラの逆襲が繰り広げられました。 本作で怪獣同士のバトルが実現し、以降の作品へも大きな影響を与えています。

『キングコング対ゴジラ』(1962年)

東宝創立30周年記念作品として7年ぶりに復活したゴジラ

東宝創立30周年記念作品として製作され、7年ぶりに復活したのが本作『キングコング対ゴジラ』です。初回興行時の観客動員数1120万人は、当時の歴代邦画観客動員数第2位の記録であり、シリーズの中では歴代最高となっています。 ゴジラ映画としては初めてのカラー作品。アメリカ発の怪獣であるキングコングが登場し、日米怪獣対決が話題になりました。主人公の桜井修には高島忠夫が扮しています。

『モスラ対ゴジラ』(1964年)

怪獣同士の闘いでゴジラが初黒星を喫した作品

シリーズの第4作であり、1964年公開の『モスラ』の続編。ゴジラがモスラと死闘を繰り広げます。本作においては、ゴジラ=悪、モスラ=正義として描かれ、ゴジラが他の怪獣との戦いで初黒星を喫した作品として知られています。ちなみに主な襲撃地点は名古屋でした。 同年には『宇宙大怪獣ドゴラ』と『三大怪獣 地球最大の決戦』を合わせた3作品が相次いで公開されており、第一次怪獣ブームの礎を築いた作品と称されています。 宝田明、星由里子ら人気俳優が出演しましたが、なんと言ってもインファント島の双子の小美人を演じたザ・ピーナッツが強烈な印象を残しました。

『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年)

ゴジラを初めて善玉として描いた転換点

人類の脅威であったゴジラを初めて善玉として描いた、シリーズの転機となる作品。「三大怪獣」とはゴジラ・ラドン・モスラのことで、シリーズ最大の悪役キングギドラが初登場した作品でもあります。シリーズでは初めてタイトルから「ゴジラ」が外れた作品としても有名です。 黒澤明による『赤ひげ』の公開が延期され、お正月映画として急きょ本作が公開された結果、1964年はゴジラ映画が2本公開された唯一の年になりました。 夏木陽介、星由里子、小泉博、志村喬、ザ・ピーナッツの面々が出演しています。

『怪獣大戦争』(1965年)

ゴジラが宇宙に飛び出し活躍する異色作

6作目の『怪獣大戦争』は、ゴジラを代表とした「怪獣映画」とSF要素の強い「空想科学映画」という、東宝特撮の二大看板を合体させた異色作。 怪獣同士の対決よりも、地球人とX星人の物語が主に描かれた本作。ゴジラが初めて宇宙に飛び出して活躍する作品として、話題になりました。日本とアメリカの合作映画であり、ゴジラ、ラドン、キングギドラが登場します。 公開当時に流行していた漫画『おそ松くん』のギャグ「シェー!」をゴジラが披露するという、コミカルな姿も見られました。

『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(1966年)

若大将の真似をして鼻をこするゴジラが見られる!

「キングコング」の企画にアメリカ側が難色を示したために、「キングコング対エビラ」が実現せず、急きょ主役のキングコングをゴジラに置き代えて本作が製作されました。 本作におけるゴジラがキングコングに近いユーモアのある性格をしていたり、落雷を浴びて復活したりといった展開は、こういった理由があったためでした。若大将の加山雄三を真似て、ゴジラが鼻をこするというコミカルなシーンも見ることができます。前作に続き、宝田明と水野久美が共演しました。

『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年)

ゴジラの子供が初登場!シリーズ初の海外ロケも敢行

前作の『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』に続き、南海の島が舞台となっており、グアム島で初の海外ロケが敢行されたことも話題になりました。 本作で初めてゴジラの子供であるミニラが登場する他、カマキラス、クモンガという新しい昆虫系怪獣も登場します。テレビの普及によって、怪獣映画ブームに陰りが見えはじめていたところ、久々のヒット作品になりました。主人公の楠見恒蔵博士に高島忠夫、ヒロインは前田美波里が演じています。 ミニラが登場したことで、一時、ゴジラはオスかメスかで議論が巻き起こるほどでしたが、東宝の宣伝文句では「パパゴジラ」と明記されていました。

『怪獣総進撃』(1968年)

登場する怪獣の数は、昭和ゴジラシリーズ最多!

前作『ゴジラの息子』のヒットによって東宝の怪獣路線の継続が決定し、集大成として製作されたのが9作目『怪獣総進撃』です。 登場する怪獣の数は、ゴジラ、ミニラ、ラドン、モスラ(幼虫)、アンギラス、バラン、バラゴン、ゴロザウルス、マンダ、クモンガ、キングギドラの11体と、2004年に『ゴジラ FINAL WARS』が公開されるまで最多を誇っていました。 企画段階の仮題は『怪獣忠臣蔵』であり、「歌舞伎の顔見世のように」多数の怪獣を並べたと言われています。

『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』(1969年)

シリーズで唯一、怪獣の存在しない現実世界が舞台

本作は子供向けの映画をまとめて上映する企画、第1回「東宝チャンピオンまつり」の一編として公開されました。 怪獣はゴジラ、ミニラ、ガバラ、カマキラス、クモンガ、アンギラス、ゴロザウルス、マンダ、エビラなど多数登場。しかしその怪獣たち全てが、いじめられっ子である一郎少年が夢の中で想像したものという、他の作品にはない異色の設定がなされました。 一郎少年と同じ団地に住む「発明おじさん」こと南信平を天本英世が怪演しています。

『ゴジラ対ヘドラ』(1971年)

当時、切実な社会問題だった公害を背景にした作品

当時、大きな社会問題であった公害を背景に作られた11作目が『ゴジラ対ヘドラ』です。 田子の浦港のヘドロ公害を題材に、そこから生まれたグロテスクな怪獣ヘドラとゴジラが闘いました。また当時の若者文化や風俗なども描かれ、公害に関しては解説アニメが挿入されるなど、かなり異色の作風となっています。

『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(1972年)

地球を守る正義の味方として英雄化したゴジラ

本作ではゴジラは地球を守る正義の味方という立場を明確にしており、劇中にはゴジラのテーマソングも挿入されています。公開時のキャッチコピーは「宇宙のわるもの怪獣をやっつけろ!ゴジラがんばれ地球をまもれ!」でした。 またゴジラとアンギラスが、アニメのふきだし形式で会話するシーンまで存在し、賛否両論が巻き起こりました。ウーマン・リブ、ヒッピー、教育ママなど、当時の社会風俗も描かれています。ゴジラ、アンギラス、ガイガン、キングギドラが登場しました。

『ゴジラ対メガロ』(1973年)

怪獣島をすみかとし、指令に従って出動するという設定に

前作『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』の流れに続き、ゴジラは正義の味方として怪獣島に住み、人工知能を持つロボット「ジェットジャガー」の要請を受けて出動するという設定になっています。登場する怪獣はゴジラ、メガロ、ガイガン、アンギラス、ラドン。 怪獣同士の闘いも、「怪獣タッグマッチ」というコンセプトに従い、ゴジラがVサインをしたり、メガロが尻を叩いて挑発するなど、かなり擬人化したコミカルな描写が特徴となっています。低予算ながら、メガロがダムを破壊シーンはオープンセットにミニチュアが組まれており、迫力のある見せ場となっています。

『ゴジラ対メカゴジラ』(1974年)

沖縄を舞台にしたゴジラ誕生20周年記念映画

シリーズ14作目『ゴジラ対メカゴジラ』では、人気キャラクターのメカゴジラが初登場しました。ゴジラ誕生20周年記念映画として、翌1975年に開催予定だった沖縄国際海洋博覧会に絡められた本作。1972年に日本へ返還されたばかりの沖縄本島を舞台として描かれています。 沖縄らしく、キングシーサーという味方の怪獣が登場。過去数作品に見られたコミカルな描写は影を潜め、残虐な描写が増えていることが特徴です。 メカゴジラの人気は相当なもので、後に「対」を「VS」と「×」に変えた同じコンセプトの映画が2作品製作されるほどでした。

『メカゴジラの逆襲』(1975年)

メカゴジラを前面に押し出した昭和シリーズ最後の作品

本作では、前作に登場したメカゴジラを中心に据えています。より強固に改造されたメカゴジラと、新怪獣チタノザウルスにゴジラが立ち向かいました。タイトルにゴジラ以外の怪獣名だけが使用された唯一の作品です。 メカゴジラは人気を博しましたが、15作目の本作を最後に「昭和ゴジラシリーズ」は一度幕を閉じます。9年後の「平成ゴジラシリーズ」まで、「ゴジラ」映画は休止となりました。

『ゴジラ』(1984年)

誕生30周年記念映画として9年ぶりに甦ったゴジラ

1作目の1954年以来、30年ぶりにゴジラが日本に出現したという設定で、それまでのシリーズとのつながりはありません。そのため正義の怪獣ではなく、再び人類の敵として描かれます。 またショッキラスと名づけられた新怪獣が登場。ゴジラに寄生していたフナムシが、放射性物質を浴びて巨大化したことで誕生しました。興行収入は17億円を記録するヒット作となり、16作目にして新しいシリーズのスタート作品となりました。

『ゴジラvsビオランテ』(1989年)

ファン投票で1位に選ばれたこともある人気作

前作『ゴジラ』の続編として、新たな怪獣ビオランテが登場します。 物語は単純な怪獣同士の戦いではなく、ゴジラ対自衛隊の様相が深く描かれ、より大人向きの作品になっています。 監督・脚本に『ヒポクラテスたち』などで知られる大森一樹、音楽に「ドラゴンクエスト」シリーズのすぎやまこういちを起用するなど、それまでのシリーズにはない新しさが意識された作品です。 キャストは、研究所のエース研究員である桐島一人に三田村邦彦、精神開発センターの研究員で桐島の恋人でもある大河内明日香に田中好子が扮しました。

『ゴジラvsキングギドラ』(1991年)

東宝創立60周年記念、19年ぶりに人気怪獣キングギドラが復活

昭和ゴジラシリーズの怪獣の中で、とりわけ人気の高かったキングギドラが再登場することで話題になった本作。キングギドラとの対決は、1972年公開の第12作以来19年ぶりとなり、1対1で対決するのは18作目の本作のみとなっています。 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の影響を受け、タイムトラベルという新しいテーマを取り入れて製作されました。放射能で怪獣化する前の「ゴジラザウルス」という恐竜が登場するなど、ゴジラの誕生秘話が明らかになります。 他に登場する怪獣は、メカキングギドラとドラットです。出演俳優はヒロインのエミー・カノーに中川安奈、超常現象専門のノンフィクションライターである寺沢健一郎を豊原功補が演じました。

『ゴジラvsモスラ』(1992年)

お正月映画の邦画記録を19年ぶりに更新した大ヒット作

ゴジラと並ぶ人気怪獣のモスラ、さらにモスラの亜種であるバトラが、ともに幼虫と成虫の形で登場します。 当時ちょうど開業直前だった横浜ランドマークタワーが破壊されるシーンや、国会議事堂でモスラが羽化するシーンなど、見どころの多い内容となっています。 主人公トレジャーハンターの藤戸拓也を、別所哲也が演じました。ヒロインには小林聡美が扮し、怪獣の闘いだけではなく、夫婦の復縁の物語も描かれ、大人も楽しめる展開が意識されています。

『ゴジラvsメカゴジラ』(1993年)

最終兵器メカゴシラとゴジラの闘いを描く、生誕40周年記念作品

1974年に公開された『ゴジラ対メカゴジラ』に続き、メカゴジラが二度目の登場を果たしました。 同年公開され大ヒットとなったCGによる恐竜映画『ジュラシック・パーク』を意識した本作。CGにはない実写ならではの味を出すため、ミニチュアによる撮影にこだわった作品となっています。 また日本映画として初めて、実験的にドルビーデジタル5.1chサラウンドフォーマットが使用されたことも話題になりました。 主人公である国連G対策センターのロボット技師・青木一馬には高嶋政宏が扮し、ヒロインの五条梓を佐野量子が演じました。

『ゴジラvsスペースゴジラ』(1994年)

G細胞によって誕生したスペースゴジラが登場!

21作目の本作では、ゴジラの他に、リトルゴジラ、スペースゴジラ、MOGERA、フェアリーモスラが登場し。5体もの怪獣が活躍するのは平成シリーズ最多となりました。さらに人気のモスラ、バトラ、ビオランテも少しだけ登場します。公開時のキャッチコピーは「破壊神降臨」であり、スペースゴジラの初登場も話題となりました。 また平成ゴジラシリーズとしては唯一、ゴジラがヒーロー的に扱われているのが特徴です。 主人公であるGフォース少尉の新城功二には橋爪淳、ヒロインの三枝未希には小高恵美が扮し、二人の恋愛模様も描かれた内容になっています。

『ゴジラvsデストロイア』(1995年)

ゴジラの死を描いた、平成シリーズ完結編

ゴジラの死を描いた本作は、シリーズ1作目の『ゴジラ』に対するオマージュにもなっています。 登場する怪獣は、ゴジラ、ゴジラジュニア、デストロイアで、ホラー映画のような衝撃的な映像も特徴です。配給収入は20億円を突破し、その年の邦画配給収入第1位を記録するヒット作品となりました。 ハリウッド版『GODZILLA』が1997年に公開される見通しであったことから、22作目にして平成ゴジラシリーズの完結編として位置づけられました。 主人公である国立物理化学研究所所属の物理学者・伊集院研作には辰巳琢郎が扮し、ヒロインには石野陽子が抜擢されました。また1作目から製作に関わっていた田中友幸、音楽担当の伊福部昭の最後の作品としても知られています。

『ゴジラ2000 ミレニアム』(1999年)

新しく生まれ変わったゴジラ登場!「ミレニアムシリーズ」第1作目

第3期にあたる「ミレニアムシリーズ」の第1作目、通算23作目の作品です。炎をイメージし、背びれが鋭利に強調された、斬新なデザインに生まれ変わったゴジラが登場します。 他に登場する怪獣は、宇宙人ミレニアンが怪獣化したオルガ。本作では怪獣が自然災害的存在として位置づけられており、人類がいかに対抗するかがテーマとなっています。 1998年に公開されたハリウッド版『GODZILLA』が、従来のイメージとは大幅にかけ離れたものであったことから、本作が企画されました。 主人公となるゴジラ予知ネットワークの主宰・篠田雄二を村田雄浩が演じ、阿部寛、西田尚美、佐野史郎らが共演しています。

『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』(2000年)

ゴジラが日本の歴史を塗り替えたという設定で描いた意欲作

20世紀最後の作品となった第24作目が『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』。本作でのゴジラは過去3度日本を襲い、現代史に深い影を落とした怪獣という設定です。1954年に東京を襲撃したゴジラと同じ個体で、オキシジェン・デストロイヤーに倒されていなかったという背景に基づいています。 その他、メガギラス、メガヌロン、メガニューラが登場し、東京の渋谷やお台場を襲撃。本作は、手塚昌明の監督デビュー作品であり、主人公のGグラスパー隊長・辻森桐子を田中美里が演じました。共演は他に、谷原章介、勝村政信らです。

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年)

日本を襲うゴジラと、3大聖獣のバトルを描くヒット作

昭和シリーズの人気作『三大怪獣 地球最大の決戦』へのオマージュとして製作されたのが作品です。 本作におけるゴジラは、第1作目だけを踏まえ、それ以降の日本に怪獣は全く現われなかったという設定。悪の権化としての側面が強調され、そこに戦争のイメージが重ねられています。バラゴン、モスラ、キングギドラが護国三聖獣として描かれました。 観客動員数は「ミレニアムシリーズ」最多、興行収入も同年の邦画第3位を記録するヒット作に。「ガメラ」シリーズをヒットさせた金子修介監督が、ゴジラ映画に初挑戦したことも話題に。主人公には新山千春が扮しています。

『ゴジラ×メカゴジラ』(2002年)

フルCGで描かれた、宿敵メカゴジラの復活

本作において、メカゴジラはフルCGによるスピード感あふれた俊敏な動きなど、これまでのロボット怪獣とは一線を画す性能で描かれています。また「3式機龍」が正式な名称として与えられました。 さらに久しぶりに自衛隊の全面協力が実現し、実際の車両や施設などを使用したリアリティと迫力のある映像を特徴としています。 主人公である特生自衛隊三尉・家城茜に、釈由美子が起用され話題となりました。

『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003年)

前作の人気を受けて製作された、一年後を描く続編

前年の『ゴジラ×メカゴジラ』の好評を受けて製作された27作目の本作は、元々ミレニアムシリーズのゴールという位置づけでした。 1961年の映画『モスラ』から繋がる内容で、モスラは卵・幼虫・成虫と全形態で登場します。二大人気怪獣である、メカゴジラとモスラの初共演も話題になりました。 今回も自衛隊の全面協力を得た迫力ある映像の他、東京タワーと国会議事堂の破壊シーンが見せ場となっています。意外にも、ゴジラが東京タワーを破壊したのは本作品が初めてでした。 特生自衛隊一曹の主人公・中條義人には金子昇が扮した他、モスラに伴う小美人役として、大塚ちひろと長澤まさみが出演しています。

『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)

ゴジラ生誕50周年記念作品にして、シリーズ集大成

ゴジラ生誕50周年を記念し、シリーズ最終作として製作されました。 近未来の「20XX年」を舞台に多数の怪獣が集結し、地球防衛軍と戦います。登場する怪獣は、カイザーギドラ、ジラ、ガイガン、ラドン、アンギラス、キングシーサーなどシリーズ最多を誇りました。 監督には新世代のクリエイターとして、2003年の映画『あずみ』の北村龍平を起用。怪獣映画を初めて手掛ける北村によって、歴代ゴジラ映画史上最大の規模で制作されました。4か国で海外ロケが敢行され、外国人キャストも多数出演する国際色豊かな内容となっています。 主人公である地球防衛軍M機関のミュータント兵・尾崎真一にはTOKIOの松岡昌宏が扮し、ヒロインの音無美雪は菊川怜が演じました。

『シン・ゴジラ』(2016年)

庵野秀明監督による最新作にして大ヒット作

2016年に公開された『シン・ゴジラ』は、前作のゴジラ生誕50周年作品である『ゴジラFINAL WARS』が公開されて以来12年ぶり、29作目の日本制作のゴジラ映画です。 総監督・脚本を「エヴァンゲリオン」シリーズで有名な庵野秀明が手掛けた本作。監督を樋口真嗣、主演を長谷川博己が務め、竹野内豊、長澤まさみら豪華俳優陣が出演したことでも話題を呼び、大ヒットとなりました。 映画のキャッチコピーは「現実対虚構」。ここでの「現実」は「ニッポン」を、「虚構」は「ゴジラ」を指しています。

アニメ第一章『GODZILLA 怪獣惑星』(2017年)

2万年後の地球はゴジラに支配されていた

本作はゴジラ初となる長編アニメーション映画の1作目。全三章が製作され、「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズで知られる虚淵玄が脚本に参加しています。 ゴジラや他の怪獣たちによって地球は蹂躙され、人類は滅亡の危機に瀕していました。そこで一部の人類は宇宙船で地球を脱出。新天地を探し求めるもやがて限界が訪れ、地球へ戻ることとなります。 人々にとっては20年ぶりの帰還でしたが、光速航行の影響によって、地球ではすでに2万年が経過していました。長い年月の内にゴジラの恐怖も去ったかに思われましたが――。 怪獣映画としてだけでなく、人々の思いが複雑に絡み合う人間ドラマも見どころです。

アニメ第二章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』(2018年)

新たなメカゴジラの姿に驚愕

「怪獣惑星」の続編。前作でゴジラを見事倒した人間たちの前に、より巨大なゴジラが現れます。 彼らが倒したのは亜種に過ぎず、本物のゴジラは2万年もの間、成長を続けていたのです。対抗する手段はないかと思われましたが、人類にはまだ「メカゴジラ」が残されていました。 本作では開発途中に破壊され、その後も密かに地球に残っていたという設定のメカゴジラ。他のシリーズでは見られない、独自の発展を遂げた姿に注目です。

アニメ第三章『GODZILLA 星を喰う者』(2018年)

高次元怪獣ギドラ襲来!

本作はアニメーション映画「GODZILLA」シリーズの最終章です。メカゴジラも失った人類は、絶望し宗教に陶酔する者が増えていました。 その人々の命を大司教に利用され、別の宇宙からキングギドラが襲来。物理法則を無視し、ゴジラをも追い詰めるのです。異次元のゲートから現れる、異形とも言えるビジュアルは、これまでのキングギドラとは一線を画しています。 ゴジラたち怪獣の真実が明かされる本作。圧倒的な力を前にして、人類は一体どのような道を選択するのでしょうか。

ハリウッド初進出『GODZILLA』(1998年)

エメゴジは地を駆けマグロを食らう

本作で初めてゴジラはハリウッドで映画化されました。『インデペンデンス・デイ』(1996年)や『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年)などで知られるローランド・エメリッヒ監督の手によって、アメリカの地でゴジラが暴れ回る姿が実現しています。 本作最大の特徴は何と言ってもゴジラのビジュアル。これまでとは違って、ティラノサウルスのような恐竜に近い見た目をしています。これはイグアナが突然変異を起こして進化したためで、ゴジラお約束の熱線を吐くこともありません。 監督の名前を取って、「エメゴジ」の愛称で親しまれている本作のゴジラ。他にはない独特な魅力によって、今なおファンから愛されています。

モンスターバース『GODZILLA ゴジラ』(2014年)

ハリウッド初の怪獣クロスオーバー

ゴジラやキングコングが登場する、怪獣映画の一大クロスオーバー「モンスターバース」の1作目。 突如として巨大な古代生物ムートーが出現し、世界は混乱に包まれます。さらにムートーを捕食しようとして、大昔に地球の生態系の頂点に君臨していた生物、ゴジラも現れるのでした。 怪獣を調査する研究機関モナークも本作で登場。モナークに所属する芹沢博士を日本を代表する俳優の渡辺謙が演じています。 本作のゴジラは、人知を超えた神のような存在として描かれました。現代に突如として現れた怪獣たちが、ハリウッドならではの迫力を見せています。

モンスターバース『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)

ゴジラ・モスラ・キングギドラ・ラドンが集結

『GODZILLA ゴジラ』の続編となる本作では、お馴染みのモスラやキングギドラ、ラドンが登場。前作以降、各地で休眠状態の怪獣「タイタン」が発見され、世界の常識が変わろうとしていました。 そんな中、環境テロリストによって眠っていたキングギドラが目を覚まします。他の怪獣たちを支配するほどの強さを持つキングギドラに対し、ゴジラが立ち向かうのですが、人間はどちらの怪獣も攻撃し――。 四大怪獣がスクリーン狭しと大暴れする姿は壮観で、これぞ怪獣映画!と叫びたくなる作品です。

『ゴジラVSコング(原題)』(2020年公開予定)

新たな日米ドリームマッチ

モンスターバースシリーズの最新作は、日本とアメリカを代表する怪獣同士の対決が描かれます。1962年の『キングコング対ゴジラ』のリメイクではなく、新たなストーリーが描かれる予定です。 小栗旬が本作でハリウッドデビューを飾ることも話題を呼んでいます。

ゴジラの進化は止まらない!アニメやハリウッドでも人気の代表的怪獣

36作もの映画が製作されているゴジラは、1954年の第1作から現在まで、さまざまなストーリーが描かれました。現代社会を風刺したシリアスな作風はもちろん、時にコミカルな要素も盛り込まれるなど、その懐の深さこそゴジラが長く愛される理由ではないでしょうか。 近年では『シン・ゴジラ』が怪獣映画の範疇を超えたヒットを見せ、モンスターバースが世界中で注目を集めるなど、まだまだ続いていくであろう「ゴジラ」シリーズ。全映画を通して見ることで、現代へ繋がる、各時代のゴジラの進化を堪能できますね!