2019年12月12日更新

漫画「カイジ」に登場したギャンブルゲームを一挙紹介!【ざわ……ざわ……】

このページにはプロモーションが含まれています
逆境無頼カイジ

AD

『賭博黙示録 カイジ』のギャンブルゲームを一挙紹介!賭けるのは金、そして命……

ギャンブルを題材にした「カイジ」は、1996年から連載をスタートさせ、今なお愛され続けている名作マンガです。 中でも「カイジ」最大の魅力となっているのが、福本伸行オリジナルのギャンブルゲームの数々でしょう。ギャンブルと言っても、複雑なルールのものばかりではありません。「限定ジャンケン」などシンプルなゲームも多く、読者にも分かりやすくなっています。 そして、「カイジ」ではギャンブルと共にお金を巡る人間同士の争い、友情、そして裏切りが複雑に描写されています。くじけながら、困難なギャンブルを制覇していくカイジの姿も見どころです! 今回は、そんなカイジが経験したギャンブルを解説し、カイジが歩んだ結末についても明らかにしていきます。

限定ジャンケン

海上を舞台にした、カイジ初めての試練

限定ジャンケンは「カイジ」に出てきた最初のゲームです。 始めに、胸元のマジックテープに貼り付けられる星を3つと、グーチョキパーそれぞれ4枚ずつ、計12枚のカードが与えられます。このカードを使ってジャンケンをし、勝ったら星を1つ得ることができるのが「限定ジャンケン」です。 カードを消費しきった時点で星3つが胸元に残っていた人が勝ち。制限時間以内に集まらなかった、カードが残っていた場合は負けとなり、別室送りに。また、このゲームは帝愛側が星の買取を行っており、星を多く得ようとする挑戦者の裏切り行為が横行しました。 カイジは仲間を作って見事星3つを達成しますが、カードを消費できずに脱落に。星3つを仲間に託したまま、裏切りに合ってしまいます。ですが、カイジは他の脱落者の切り札を強奪することで、別室行きを上手く回避するのでした。

AD

鉄骨渡り

カイジ、地上74mの決死の綱渡り

鉄骨渡りは、富豪への見世物として行われたギャンブルで、細い橋を渡りゴールにたどり着いたら勝ちと言う簡単なものです。 まず挑戦者は、高さ8~10mほどにかかる細い橋を渡ります。これは、落ちても運よく助かることもあるギャンブル。しかし次に用意されたのは、落ちれば即死の高さ74mのビルの間に架けられた鉄骨でした。ビル間の強風や細くなっていく足場に、ほとんどの挑戦者が転落していきます。 最後まで渡り切ったのは、カイジと佐原。佐原が一歩リードしていたものの、隣のビルの扉を開けた瞬間に突風が襲い、そのまま帰らぬ人となりました。カイジは巧妙に隠された別ルートを使って、見事生還したのでした。

Eカード

帝愛幹部・利根川とカイジの対戦

Eカードは、計10枚のカードを使用した2人用ゲームの名前です。 カードの種類は「皇帝」「市民」「奴隷」の3種。それぞれ「皇帝」1枚と「市民」4枚を持つ皇帝側、「奴隷」1枚と「市民」4枚を持つ奴隷側に分かれ、カードを場に出し合って勝敗を決めます。 3種のカードはジャンケンのように、皇帝>市民>奴隷>皇帝の三すくみになっています。奴隷側はどこで相手が「皇帝」を出すか読まねばならず、読み違えれば負け。奴隷側にとって非常に不利なゲームです。 このゲームの最中、カイジは利根川がイカサマをしていることに気づきます。そして、それを逆手にとり逆転勝ちを果たすのでした。利根川は、兵藤の指示で10秒間の「焼き土下座」を強要されることとなりました。

AD

ティッシュ箱くじ引き

帝愛会長・兵藤を前に敗れ去るカイジ

死んでいった仲間たちの無念を晴らすべく、カイジが帝愛の会長・兵藤に挑んだゲームです。作中でカイジが即席で作ったゲームでもあります。 手順は実に単純で、ティッシュの空き箱を用意し、中にティッシュで作ったくじを入れます。くじの中に当たりのものを混ぜ、順番に手を入れてくじを引いていき、先に当たりを引いた方が勝ちです。 カイジは兵藤に勝つため、ティッシュ箱内部の側面に当たりくじを引っかけておく仕掛けを思いつきます。しかし、この仕掛けは兵藤に見抜かれており、カイジは敗北してしまいます。そして、このゲームによって利根川から得た2000万円と、指を4本失ってしまいました。

地下チンチロリン

地底の刺客、E班の大槻

地下労働施設の班長・大槻が編み出したギャンブルで、常来のチンチロリンのルールに地下施設オリジナルルールを混ぜています。 ルールはいたって簡単。親と子を決めサイコロを振り、出た目が親より勝っていれば勝ち。役によって決められた金額が受け取れます。ただし、賭けに使われるお金は地下施設で流通しているペリカ(普通のお金の10分の1の価値)のみです。 大槻はこのギャンブルで、456の目しかない「四五六賽」というサイコロを使ってイカサマをしていました。しかしカイジによってイカサマは看破。あげくに最強の役ができる「1」の目しか出ないサイコロを使用され、1800万円の損失を出し大敗しました。

AD

パチンコ「沼」

カイジ、1玉4000円のパチンコ台に挑む

裏カジノの支配人、一条聖也が考案したパチンコ台です。難攻不落と言われ、これまで何人もの挑戦者たちが挑み、敗れ去ってきました。しかし、当てれば最低3億の大金が得られることから、カイジは仲間と共に沼に挑みます。 沼ではまず「釘の森」「可動役物」「三段クルーン」と、3つの関門を超えなければなりません。通常でもこの関門を突破するのは至難の業ですが、一条が裏でこっそり操作しており、沼攻略は不可能かに思われました。 しかしカイジは一条が行っている操作を看破し、最終決戦の前にパチンコへ細工、また裏カジノのビル全体に大掛かりな仕掛けをすることで、見事沼を攻略してしまいました。

17歩

一瞬たりとも気が抜けない地雷ゲーム

17歩は麻雀をアレンジしたギャンブルで、悪徳金融業の社長・村岡が考案しました。 まず全自動雀卓で山を作り、34牌を使って好きな手牌を作ります。この時、手牌はテンパイの状態にしなければなりません。 そして、余った牌を順番に切っていき、その間自分のあがり牌を待ちます。相手が先にあがり牌を切ったら勝ち。自分が相手のあがり牌を切ってしまうと負けになるといったルールです。 このゲームは地下チンチロリンの時に仲間になった三好と前田に誘われたギャンブルですが、実は2人は村岡の手先でした。当初、カイジは村岡のカモになり資金を失ってしまいますが、兵藤和也に資金を借り、わざと自分の手を盗み見させることでギャンブルに勝利しました。

AD

愛よりも剣

和也が事実を基に描いたギャンブル小説

兵藤和也の小説に登場するゲームで、和也の元交際相手とその男が実際に体験したゲームです。 まず、用意された2つの箱の中に、1組の男女がそれぞれ入ります。1箱あたり足に2か所ずつ、胴に5か所ずつ計14か所の穴が開いており、そのうち9か所は鉄板入りで貫通しません。 そして、男女が交互に任意の箇所を指定し、穴に9本の剣を刺していきます。上手く鉄板の入っている穴を指定できれば無傷で済みますが、もし鉄板の入っていない穴を指定した場合、足なら大怪我、胴なら即死は免れないでしょう。 男は2人とも無事生還できるよう、お互い均等にリスクを分け合う方法を考えますが、女は男の考えが読めず大激怒。自分の命が危ないからと、男を殺す目的で剣を指定します。 胴に刺さった剣で絶命する間際、男は最後の力を振り絞って女の胴に剣を刺すよう指示。女は泣いて命乞いをしますが、無情にも剣は女の体を貫き、2人とも絶命したのでした。

救出ゲーム

3人で行う友情破滅ゲーム

救出ゲームは、日本人債務者と身寄りのない外国人2人が参加した、和也プロデュースのギャンブルです。 始めに3人は、ランプのついたヘルメットをかぶらされ、くじ引きで決めた順に席に座ります。この時、一番後ろの人物には前にいる2人のランプが見え、真ん中の席は前1人のランプが見えた状態です。そして、ルーレットを回してランプの点いた1人が「救出者」、残りの2人は「人質」になります。 「救出者」は自力で自分が救出者だと気づき、制限時間内にベルトを外して前方の装置にあるボタンを押さなければいけません。ただし、耳には大音量の音楽が流されており、耳で情報を得ることや相手に「救出者」かどうか伝えることはできません。 当初、このゲームは上手くいきかけていました。しかし、「人質を見殺しにすれば賞金独り占め」という和也の言葉で、一気に崩れることとなります。

AD

ワンポーカー

カイジと和也の一騎打ち

カードの数字の大小で勝ち負けを決める、和也オリジナルの賭けポーカーです。 自分と相手それぞれに2枚ずつカードが配られます。具体的な数字は見えないものの、数字が2~7(DOWN)なのか8~A(UP)なのかが相手に見えている状態です。 そして、相手の札を予想してどちらの札を場に出すか決めます。相手のカードより数字が大きければ勝ち。通常のポーカーと同じよう、賭け金(ライフ)のつり上げが可能となっています。 カイジは初回からライフが2と少なく、カード運にもめぐまれずに窮地に立たされます。しかし、チャンとマリオが自分たちの命をライフ代わりに差し出したことで、和也を逆に窮地に追い詰めたのでした。

「カイジ」のギャンブルはまだまだ続く!

今回は「カイジ」のギャンブルについて解説してきました。 どのギャンブルもよくひねられており、また、ワン・ポーカーや17歩などは実際に試して面白かったという方もいます。しかし「カイジ」の世界ではいろいろな制約やイカサマもあり、制覇は一見不可能に見えるでしょう。それでもカイジは、持ち前の推理力と土壇場での運により死を回避していきます。 カイジがどのようにギャンブルをクリアし、絶対絶命のピンチから救われていくのか。手に汗握る展開に、「カイジ」にハマる人が続出しています。 また、2019年現在は『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』も連載しています。いつもと趣向の違う「カイジ」を読むことができますのでぜひチェックしてみてください。