2021年2月12日更新

映画『カイジ ファイナルゲーム』新しいギャンブルに豪華なキャスト!観客の評価もネタバレ解説

このページにはプロモーションが含まれています
カイジ 藤原竜也
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

AD

映画『カイジ ファイナルゲーム』をネタバレ解説!この面白さ“悪魔的”

『カイジ ファイナルゲーム』 ポスター
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

福本伸行の人気漫画を原作として製作された実写映画版「カイジ」シリーズ。過去には2009年映画『カイジ 人生逆転ゲーム』、2011年映画『カイジ2 人生奪回ゲーム』と続いてきました。主演した藤原竜也の代表とも言える作品になり、漫画ファンだけでなく幅広い層から人気を博しています。 そして2020年1月にはシリーズ最終章となる『カイジ ファイナルゲーム』が公開。この記事では「ファイナルゲーム」のキャスト情報や、見どころとなる各ゲーム、さらには観客の評価まで紹介します。

映画「カイジ」シリーズを観返したい人はこちら!配信状況をチェック

「ファイナルゲーム」のあらすじ【ネタバレなし】

2020年、国を挙げて行われた東京オリンピックが終わり、日本の景気は急速に落ち込んでいきました。そんな金持ちの強者が貧乏人の弱者を虐げる中で、自堕落に暮らしていたカイジ。 黒崎という男が社長を務める派遣会社からはクズと罵られ、わずかな給料を手渡される日々を過ごしていました。ある日、1缶1000円に値上がりしたビールをあおる彼の前に、ハンチョウこと大槻が現れます。 そして見せたのは「第5回若者救済イベント開催!バベルの塔」と記された1枚のチラシ。彼が言うには、金を持て余した老人たちが主催する、一攫千金のイベントが開かれるとのことでした。 最初は無理だと戸惑うカイジでしたが、その後に大きな運命が待ち構える決死のギャンブルに挑みます。

AD

原作者考案!「ファイナルゲーム」オリジナルのギャンブルに挑む

【バベルの塔】

『カイジ ファイナルゲーム』 広瀬奏(新田真剣裕) カイジ(藤原竜也) 桐野加奈子(関水渚)
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

カイジの前にかつての「ハンチョウ」こと大槻太郎が現れます。今では大槻は帝愛グループ企業の1つを任される社長にまで出世していました。 彼が言うには、金を持て余した老人が主催する、勝利すれば大金を手に入れられる若者救済のイベントが行われているとのこと。それが「バベルの塔」です。 街中どこかのビルの屋上に長い棒が立てられ、棒のてっぺんには1枚のカードが貼り付けられます。そのカードの表には打ち込んだ金額が与えられる電卓となっており、その上限はなんと9億999万円。 裏にはある極秘情報を得ることができる魔法のキーとなっており、勝者は表か裏のどちらかを選ぶことができます。カイジは大槻から塔が建てられる予定のビルの情報を得て、賞金の5割を条件に軍資金をもらうのでした。

あらかじめ得ていた情報により、カードに向けて隣のビルから橋のように鉄骨をかけるカイジ。落ちたら命はない状況は第1作の「ブレイブメンロード」を想起させ、思わず「まるであの時の橋じゃねーか」と叫びます。 塔には次第に参加者が群がり始め、マジックハンド付きのドローンまで登場する始末。ドローンはあたりの物を投げられ墜落しますが、カイジに気づいた他の参加者たちが鉄骨を揺らします。 落ちそうになったカイジはカードへ向けて飛び、一瞬カードに手が触れるものの、カードもカイジも落下。カードは他の参加者の手へ渡ってしまいますが、電卓は反応しません。カードには最初に手を触れたものにか反応しない機能が備わっていたのです。 見事勝者となったカイジは、裏の魔法のキーを選びます。過去の優勝者は命を落としており、今のご時世顔を晒して大金を得ることは危険だと判断したのでした。

【最後の審判 ~人間秤~】

『カイジ ファイナルゲーム』 最後の審判
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

「最後の審判 ~人間秤~」は保有資産が拮抗している2人が行うゲーム。全財産を金塊に換えて天秤に乗せ、その重さを競います。 このゲームでは支援者を用意できるのが特徴で、「Family」「Friend」「Fixer」「Fan」の4つに分類された支援者も金塊を乗せることが可能。勝利の鍵は、相手の支援者をどれだけ自分たちに取り込めるかとなります。 東郷の弱点は「Family」。しかし東郷には愛人とその子供がおり、過去に手切れ金代わりに見たこともない絵画を送っていたと、廣瀬の口から語られました。その愛人が見つかるかどうかも重要になります。 そして残る「Fan」とは会場の観客。観客は持っている金貨を秤に投げ込むことができ、賭けた方が勝てば賭け金が倍になる仕組みです。「Fan」を多く獲得することも必要となります。

AD

金塊となった資産が秤に積まれてゲームスタート

準備に時間がかかり10分遅れたため、12時10分から17時10分の対決時間でゲームスタート。 まずは「Friend」です。黒崎は自身の会社の派遣社員に借金をさせて金を用意。東郷の友人も象牙と珊瑚を持ってきたものの、黒崎の手回しによって違法に取引されたものとされ、価値なしと査定されます。頼りにしていたIT企業の社長も、会社の粉飾決算の証拠を握られ脅されたため黒崎側へ。 続いて「Fixer」でも、10億融資される予定のはずが3000万のみとなります。まだわずかに東郷側がリードしているものの、逆転は時間の問題でした。 「Family」では黒崎の3日前に結婚したという資産家の娘が110億の小切手を出します。東郷の弟も負けじと推定資産額50億とされる土地の権利書を査定するものの、なぜかわずかの金貨にしかなりません。 黒崎が言うには、今しがた政府によってその土地の近くにゴミ処理場の建設が発表され、価値が大暴落したとのこと。

なぜかこちらの情報が黒崎側に流れていることに疑問を持つカイジ……

その時大きな絵画の包みを持った廣瀬が現れます。彼こそが東郷の愛人の息子。東郷をずっと恨んでいた廣瀬は、母と子を描いた絵画を黒崎にベットします。しかし絵画は全くの価値なし。 なぜならその絵は、東郷自身が「理想の未来」を描いたものだったのです。金のために生きていた東郷は、廣瀬の母である宏美の優しさに触れ、心を入れかえていましたが、身体の弱かった宏美は出産時に死去。東郷はずっと子供を探していたのでした。 真実を知った廣瀬は葛藤しながらも、額縁の値段と言って渡された欠けた金貨を東郷側に投げますが、無情にも弾かれてしまいました。

最後の「Fan」で観客を味方につける黒崎。金が足りないと判断したカイジは、切り札として取っておいた10億円を「ドリームジャンプ」で10倍にします。 時計は終了時刻の17時10分を示すものの、カイジは時計に細工をして5分早めていました。そして残り時間でドローンを使って金塊を入れていきます。 あとはどれだけ観客の金貨を得られるか。そこに「沼」を共に攻略した坂崎孝太郎が現れます。彼の声で観客たちは東郷側にも金貨を次々と投げ入れ始めました。 そして決着の時。わずかな差で負けたかに思われましたが、時計の針に乗っていた金貨が、時を刻むごとに落ちてきました。最後に勝敗を決めたのは、1枚の欠けた金貨。東郷側が見事な逆転勝利を収めるのでした。

AD

【ドリームジャンプ】

「ドリームジャンプ」は死のギャンブル。1~10のロープが用意されており、ロープが繋がっているのは1本のみのバンジージャンプです。10分の1の確率でしか生き残れないこのゲームで、金持ちは誰が生き残るのかに賭けては楽しんでいました。 カイジは10億円を10倍にするという条件で挑戦します。

遠藤凛子の助言によって、当たりのロープを決める配線を切断。これによって当たりは前回のゲームのままとなります。 そして後は捨てられたハズレ券にない数字を調べるだけ。当たりが「9」だとわかった加奈子はロープを選ぼうとするカイジに数字を伝えようとしますが、声が届きません。口の形から「9」「10」だとわかったカイジは「10」を選びます。 しかし黒服に連れていかれる加奈子が後ろ手に、彼女の「スタート!キュー!」と言う口癖と共にしていたポーズを示していました。それを見逃さなかったカイジは「9」に変更。見事生還を果たすのでした。

【ゴールドジャンケン】

「最後の審判」で勝利したカイジたちの前に高倉が現れ、すでに「天命の儀」は終わったと告げます。政治家たちはトランクを持って、旧円を新帝円に変更しようとしていました。 しかしカイジは東郷が残した策により、印刷局を1000億で買収。彼らが新帝円を取りに向かった「コンテナ」のパスワードを変更していました。政治家は裏取引がバレるのを恐れて預金封鎖を取り止めようと言い出します。 焦る高倉にカイジは、「出入口」「コンテナ」「トランク」のパスワードを賭けて、彼が得意とする「ゴールドジャンケン」による勝負を提案しました。 ゴールドジャンケンは3回勝負。その内1回は手に純金を握って出す必要があり、つまり1回はグーを出さなければなりません。グーで勝てば純金を自分のものにできるため、円の価値が暴落した日本では人気の接待ゲーム。つまり高倉はこのゲームのエキスパート。

AD

果たしてカイジは高倉に勝てるのか

1回はグーを出さなければならないということは、お互いなるべく早くグーを消費したいということ。そしてあいこでも勝ちとなる高倉は、パーではなくグーを出せば、勝てる上にグーを消費できます。 そこでカイジはパーを出しますが、それを読んでいた高倉の手はチョキ。1戦目は高倉が勝利し、2戦目は当然お互いグーを出します。 「出入口」と「コンテナ」が突破され、残る3戦目。カイジがグーではないと読んだ高倉はチョキを出しました。しかしカイジの手はグー。

ジャンケンで始まった「カイジ」の映画が、ジャンケンで幕を下ろす……!

純金は鉄の2倍の重さがあるため、握れば肩や腕にわずかな変化が生まれます。ゲームを知り尽くした高倉は変化を見逃さずグーかそれ以外かを判断していましたが、カイジはそれを見抜いていました。 カイジが読み勝ったものの、新円の入った「トランク」は明日の正午になれば自動で開くため、「トランク」のパスワードはいらないと言う高倉。預金封鎖を取り止める必要はないと、その場を去って行きました。 そして翌日預金封鎖が実行され、日本は混乱に包まれます。そんな国民を尻目に、正午になると意気揚々とトランクを開ける政治家たち。 しかしその中に入っていたのは、表の1枚以外は全て旧円。東郷はパスワードを得るだけではなく、印刷局を使ってトランクをすり替える手はずを整えていたのでした。

その時、ニュースで預金封鎖はデマだという速報が流れます。同時にネット上では、首相含める政治家たちが新円の入ったトランクの前で喜ぶ姿を収めた映像が、匿名で投稿されていました。 コンテナに閉じ込められたり、紙幣がすり替えられたりしていただけでも、預金封鎖は中止になっていたでしょう。しかしカイジはそれだけでは生ぬるいと考え、高倉にゴールドジャンケンを挑みました。 トランクが自動解除されることを知っていたカイジは、高倉が最悪「トランク」のパスワードは捨てるだろうと見越していました。つまり翌日の正午までトランクの中身を確認できなくさせるために、1回だけ勝つことに賭けたのです。 弱者によって日本は沈もうとしているため、多少の犠牲は仕方ないと吠える高倉。そんな彼にカイジは「誰が何にベットするかは自分で決めるもんだ」と訴えるのでした。

AD

「カイジ」史上最大のスケールが仇となった?気になる観客の評価

正義をかけて国家と闘うカイジに違和感

本作は前2作品に比べ、辛口の評価が目立ちます。低評価の理由の一つに、“現実感の伴わないスケールの大きさ”が挙げられます。 過去作では、“底辺の虫けら(=カイジ)が大金持ちの権力者を倒す”との逆転構造が共感を得ていましたが、本作でカイジが相手にするのは、日本政府の陰謀。底辺の虫けらが正義をかけて国家と闘うという荒唐無稽な設定に抵抗感を抱く観客もいるようです。 見どころとなるゲームについても、「駆け引きが少ない」「これまでのヒリヒリ感、命懸け感が薄い」との評価がみられます。 また、「ファイナル」と銘打っておきながら、ラストは毎度お約束のオチとなっており、「カイジらしい終わり方だった」との好意的な評価がある一方で、「完結感が無い」との厳しい声も上がっています。

1作目&2作目よりパワーアップ!豪華なキャストと鋭い風刺が魅力

前述のように低評価も目立つ本作ですが、パワーアップした魅力もたっぷりです。 まずは何と言っても、豪華キャスト。熱い演技でシリーズを引っ張ってきた主演の藤原竜也はもちろん、過去作で活躍した松尾スズキ、生瀬勝久、天海祐希らベテラン勢が再登場。さらに新キャストとして、福士蒼汰、関水渚、新田真剣佑、吉田鋼太郎らそうそうたる顔触れがそろいました。 舞台設定も、東京オリンピック後の財政破綻した日本という、今後の行く末を暗示しているかのような現実味に惹きつけられます。 そして、ストーリーにちりばめられた日本政府への鋭い風刺も見どころ。国民の貯蓄を頼りに負債を垂れ流し、“弱者の切り捨て”もいとわない劇中の描写は、現実の政府も他人事とは思えないはず。

AD

原作者が登場?「ファイナルゲーム」にまつわるトリビアを紹介!

原作者・福本伸行がカメオ出演

今までの第1作・第2にもカメオ出演していた、「カイジ」シリーズの生みの親である福本伸行。今作では高倉や黒崎が預金封鎖を提案する会議の場にいました。短いセリフでも苦労したとのこと。

ついに完成した「帝愛ランド」

今作でカイジたちが訪れる帝愛ランド。違法なギャンブルが行われる帝愛グループが管理する裏カジノです。 地下に広がるこの施設は、第1作・第2作でカイジたちが強制労働を強いられていた地下帝国が完成した姿。ちなみにロケ地も『カイジ 人生逆転ゲーム』で地下のシーンを撮っていた場所に、帝愛ランドが作られたそうです。

ティフィナグ文字って知ってる?

「最後の審判 ~人間秤~」のために用意された巨大なセット。このセットの中では、看板やゲームの説明文などに、日本語以外にもティフィナグ文字と呼ばれる文字が使われていました。 これは監督の佐藤東弥がモロッコを旅した際に見かけた、ベルベル語のティフィナグ文字を気に入ったため、採用されたアイデアだそうです。ヨーロッパ調の空間にマッチしており、厳かさと得体の知れなさを醸し出しています。

『カイジ ファイナルゲーム』には前作以上の豪華キャストが集結!

実写映画「カイジ」と言えば、豪華キャスト陣が集結することも人気の要因の一つとなっています。過去2作品には香川照之や伊勢谷友介、吉高由里子など、実力派の豪華俳優陣が出演していました。 今回も若手実力派を含めた豪華キャストが参戦!ここからは「ファイナルゲーム」のキーパーソンとなる人物たちを紹介していきます。

AD

カイジ/藤原竜也

『カイジ ファイナルゲーム』 カイジ(藤原竜也)
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

伊藤開司は、シリーズの主人公となる人物です。自堕落な生活を送っていたある日、友人の保証人になったことをキッカケに、彼は多額の負債を抱え込んでします。そして借金取りの提案によって、命をかけたギャンブルゲームに挑んでいくことになってゆくのです。 実写版「カイジ」では、全シリーズを通して藤原竜也が主人公カイジを演じています。藤原は、「一般的なレベルの温度での芝居をしていたらカイジの世界では通用しないので、脳みそが疲れて大変だった」とコメントしました。今回も、極限状態のカイジをアツく演じてくれました。

高倉浩介(たかくら こうすけ)/福士蒼汰

『カイジ ファイナルゲーム』 高倉浩介(福士蒼汰)
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

『カイジ ファイナルゲーム』で重要人物の一人・高倉浩介を演じるのは、人気若手俳優の福士蒼汰です。2011年『仮面ライダーフォーゼ』で主人公役に抜擢され、子供から主婦層まで、多くのファンを獲得しました。 福士は今作への出演に関して、「あのカイジの世界に自分が入れるなんて、身の引き締まる思いを抱きました」「藤原さんとの共演は夢でだったのですが、実際に現場でご一緒させていただいて、学ぶことがたくさんありました」とコメントしています。

桐野加奈子(きりの かなこ)/関水渚(せきみずなぎさ)

『カイジ ファイナルゲーム』桐野加奈子(関水渚)
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

『カイジ ファイナルゲーム』メインキャストの中で紅一点となる桐野加奈子を演じるのは、関水渚(せきみずなぎさ)。2017年に清涼飲料水「アクエリアス」のCMでデビュー後、2019年『町田くんの世界』で映画初主演を果たしました。 今作に関して、関水は「一作目のカイジが公開された時はまだ小学生だったので、カイジの続編に将来自分が携わることができるなんて夢にも思いませんでした」とコメントしました。

AD

廣瀬湊(ひろせ みなと)/新田真剣佑(あらた まっけんゆう)

『カイジ ファイナルゲーム』 広瀬湊(新田真剣佑)
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

『カイジ ファイナルゲーム』でキーパーソン廣瀬湊を演じるのは、新田真剣佑。端正な顔立ちと確かな演技力で注目を集める彼は、アメリカに住んでいた時にもショートムービーなどで俳優活動を行っていたそう。主な代表作には映画『ちはやふる』などがあります。 新田は今作への出演に関して「藤原さんとは以前からプライベートでも付き合いがありますが、現場で会った藤原さんはいつもの雰囲気とは違って本物のカイジで、とても興奮しました」とコメントしました。

黒崎義裕(くろさき よしひろ)/吉田鋼太郎

『カイジ ファイナルゲーム』 黒崎義裕(吉田鋼太郎)
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

『カイジ ファイナルゲーム』で黒崎義裕を演じるのは、吉田鋼太郎です。 吉田は今作への出演に関して「あの藤原竜也演じるカイジとの真っ向勝負なので、いつにも増して気合が入りました。藤原との共演は多いですが、流石に彼の当り役となったカイジは手強かったです」とコメントしました。 香川照之が演じてきた利根川のように、カイジの前に立ちはだかる黒崎。圧倒的な演技からは、目が離せません。

遠藤凛子(えんどう りんこ)/天海祐希

『カイジ ファイナルゲーム』 遠藤凛子(天海祐希)
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

実写映画第1作目『カイジ 人生逆転ゲーム』で遠藤凛子役を演じた天海祐希が、「ファイナルゲーム」にも同役で参加しました。宝塚歌劇団出身で、退団以降も数多くの作品に出演。2020年のドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』では主演を務めました。 1作目では、カイジが命を懸けたゲームへ挑戦するきっかけを作った彼女。最後にカイジを出し抜くなど、常に彼の上を行く存在でした。

AD

坂崎孝太郎(さかざき こうたろう)/生瀬勝久

『カイジ ファイナルゲーム』坂崎孝太郎(生瀬勝久)
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

第2作目『カイジ2 人生奪回ゲーム』に出演した生瀬勝久も、坂崎孝太郎役で帰ってきました。「トリック」シリーズのスピンオフ『警部補 矢部謙三』で初主演を務めた生瀬。近年では2019年の『あなたの番です』などで、名バイプレイヤーとして活躍しています。 家族に逃げられ、裏カジノにいた坂崎。第2作ではカイジと利根川と協力して、イカサマパチンコの「沼」に挑みました。

大槻太郎(おおつき たろう)/松尾スズキ

『カイジ ファイナルゲーム』 大槻太郎(松尾スズキ)
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

第1作・第2作どちらにも出演していたハンチョウの大槻太郎役を再び演じるのは、松尾スズキです。舞台で脚本や演出も手掛けており、マルチに活躍する人物です。 第2作では、カイジとイカサマを駆使したチンチロ勝負をしていた大槻。本作では、大槻は帝愛グループ企業の一つで、社長にまで上り詰めていました。カイジを再びギャンブルの世界へ誘う役目を担っています。

西野佳志(にしの けいし)/山崎育三郎

『カイジ ファイナルゲーム』 西野佳志(山崎育三郎)
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

『カイジ ファイナルゲーム』で西野佳志役を演じるのは、山崎育三郎です。ミュージカルの舞台に多く出演しており、2020年には連続テレビ小説『エール』にも出演しました。 西野は、福士蒼汰演じる総理秘書の高倉の部下として動きます。

菅原太一(すがわら たいち)/瀬戸利樹

『カイジ ファイナルゲーム』で菅原太一役を演じるのは、瀬戸利樹です。2016年の『仮面ライダーエグゼイド』で知名度を上げ、2019年のドラマ『偽装不倫』ではピンク色の髪が話題となりました。 瀬戸演じる菅原は、カイジと共に「バベルの塔」に参加。

AD

東郷(とうごう)/伊武雅刀

『カイジ ファイナルゲーム』 東郷(伊武雅刀)
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

『カイジ ファイナルゲーム』で東郷役を演じるのは、伊武雅刀(いぶまさとう)です。声優としてアニメへの出演経験もある伊武は、数々の作品を支えるバイプレイヤーとなっています。 大富豪の東郷は、予告で新田演じる廣瀬が押す車椅子に座っており、只者ではない雰囲気を醸し出していました。

「ファイナルゲーム」を楽しんだら過去作も振り返ろう

過去には2009年『カイジ 人生逆転ゲーム』と2011年『カイジ2 人生奪回ゲーム』の2作品が実写映画化されています。いずれも原作にあるギャンブルゲームを基にした作品でした。 『カイジ ファイナルゲーム』を観たあとに鑑賞すると、より作品の世界観を楽しめるでしょう。

『カイジ 人生逆転ゲーム』(2009年)

『カイジ 人生逆転ゲーム』では、主人公カイジが借金を背負い、「帝愛グループ」が開催するギャンブルに参加するところから物語が始まります。勝てば借金は帳消し、負ければ地下で労働というまさに人生をかけたゲームで負け、カイジは地下行きとなってしまうのですが......。 「鉄骨渡り」や「Eカード」など、シンプルかつ残酷な命を懸けたゲームが多数登場し、盛りだくさんの展開を繰り広げる作品です。 また本作では、香川照之が演じた利根川の「金は命よりも重い」や、カイジがビールを飲んだ時の「キンキンに冷えてやがる」などの記憶に残る名言が多数登場します。

『カイジ2 人生奪回ゲーム』(2011年)

2作目となる『カイジ 人生奪回ゲーム』では、再び「帝愛グループ」が治める地下から物語が始まります。地上に出る権利を獲得したカイジは、他の労働者の期待を一身に背負い、一世一代のギャンブルに。 本作でメインとなるのは「沼」と呼ばれる巨大なパチンコ台です。前作はたくさんのギャンブルゲームが登場したのに対し、今回は作中を通して「沼」を攻略することがテーマとなります。前作では敵だった利根川も協力し、大規模な攻略法を実現していくのが見どころ。 吉高由里子や生瀬勝久、伊勢谷友介など豪華俳優陣がキャスティングされたほか、藤原竜也と香川照之が前作から続投しています。

映画『カイジ ファイナルゲーム』カイジの生き様を見届けろ!

『カイジ ファイナルゲーム』 カイジ(藤原竜也)
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

9年ぶりの新作となった『カイジ ファイナルゲーム』。本記事ではあらすじやキャスト、観客の評価を紹介しました。 最終章となる本作では、原作には無いオリジナルのギャンブルとカイジらしいエンディングに魅了されましたね。