2019年12月24日更新

+Ultraアニメ作品一覧!【高クオリティなフルCGが魅力】

キャロル&チューズデイ

「ノイタミナ」に次ぐ深夜アニメ枠として誕生した「+Ultra」。深夜アニメ界においては比較的斜め上の作品を持つ「ノイタミナ」に対し、それ以上の意欲作を展開する「+Ultra」のコンセプトとは、一体どんなものなのでしょうか。

目次

「+Ultra」が生まれたキッカケや、作品の特徴は?

「+Ultra」(プラス・ウルトラ)とは、フジテレビ系列放送局の深夜アニメ枠の名称です。フジテレビの木曜0時55分(水曜深夜)の30分枠に置かれています。担当プロデューサーいわく、「+Ultra」は「ノイタミナ」の兄弟のようなもの。2018年3月に枠の立ち上げが発表され、半年後には第1弾作品が放送開始となりました。 アニメがメジャーコンテンツとなり、視聴者の目が肥えてきたことが誕生のきっかけ。また、海外で日本アニメが再評価されていることも理由の1つです。そのため、「ノイタミナ」が国内向けなのに対し、「+Ultra」は海外にも意識を向けた作品をラインナップ。適正なコストと時間を用意して、高クオリティ作品を作る体制を整えているのもポイントです。 ラインナップ作品の特徴は、そのほとんどがフルCG制作という点でしょう。内容も、日本的要素の少ない、全世界でフラットに見られるものを取り上げています。

1.『INGRESS THE ANIMATION』(2018年10月~12月)

『INGRESS THE ANIMATION』(イングレス・ジ・アニメーション)は、「+Ultra」第1弾作品。NIANTIC(ナイアンティック)社のスマホゲーム、『Ingress』を題材としたアニメ作品です。 謎の物質、XM(エキゾチック・マター)の研究と実用化を目指すヒューロン社の研究所で、爆発事故が発生。警視庁の特殊捜査官、翠川誠(みどりかわまこと)は現場に駆けつけるも、捜査は中止に。 帰宅すると、パソコンに謎のメッセージが届き、突然スマホにIngressのアプリがインストールされてしまいます。アプリの指示に従い、爆発事故唯一の生き残り、サラ・コッポラを病院から連れ出す誠。しかし、ヒューロン社の特殊部隊に襲われ、逆にサラをさらわれてしまいました。 誠は、XMによって異能力を得た「センシティブ」の1人。彼は自身のサイコメトリー能力を使い、仲間と共にサラ救出へと向かいます。

2.『revisions リヴィジョンズ』(2019年1月~3月)

『revisions リヴィジョンズ』は、「+Ultra」第2弾のオリジナルアニメ作品。モーションキャプチャを取り入れながら、ほぼ全て3DCGで描かれています。 堂島大介は、自身を「世界の救世主」だと信じてやまない高校生。彼の信念は、小学生の頃に起こった誘拐事件での言葉がきっかけでした。しかし、同様に誘拐にあった幼なじみたちからは、その“痛さ”に呆れられています。 あるとき、得体の知れない存在が「渋谷」一帯を襲撃。街の外を見ると、そこは辺り一面の荒野でした。「渋谷」はなんと、大介たちの暮らす2017年から371年後の2388年に飛ばされていたのです。 そこに現れたのは、一連の出来事の原因となった「リヴィジョンズ」に対抗する未来の少女、ミロ。彼女は、目の前で起こった現象について、説明を始めます。そんな彼女は、かつて誘拐された大介たち5人を助け、彼らに言葉をかけた人物でした。

3.『キャロル&チューズデイ』(2019年4月~10月)

『キャロル&チューズデイ』は、「+Ultra」第3弾のオリジナルアニメ作品。音楽を題材とした本作は、オーディションで選ばれたシンガーが全歌唱パートを担当し、歌は全て英語歌詞となっています。 人類が火星に移住してから50年後。流行りの音楽は、AI(人工知能)が生み出す時代となっていました。 裕福な家庭に育った少女、チューズデイは、ギターを抱えて家出します。彼女は路上でキーボードを弾く少女、キャロルと出会い、彼女のアパートで暮らすことに。共同生活を経て意気投合した2人は、「キャロル&チューズデイ」を結成します。 あるとき、2人のゲリラ演奏がSNSで拡散し、話題となっていました。彼女たちの可能性に目をつけたマネージャー役のガスやロディなどが集結して、2人はアーティストデビューする方向へ。 そしていよいよ、メジャーデビューをかけてオーディション番組「マーズ・ブライテスト」に挑戦します――。

4.『BEASTERS(ビースターズ)』(2019年10月~12月)

『BEASTERS(ビースターズ)』は、「+Ultra」の第4弾となる作品。板垣巴留(いたがきぱる)の同名漫画を原作とした、フル3DCGアニメ作品です。 二足歩行する動物たちが人間のように生きる世界。草食獣と肉食獣は文明社会を築き、共に生活していました。 レゴシは、「チェリートン学園」に通う高校生のハイイロオオカミ。あるとき、演劇部の仲間、アルパカのテムが「食殺」される事件が発生。疑いの目は肉食獣の彼に向けられるも、結局犯人は行方不明のまま。 新入生歓迎公演が迫る中、レゴシはアカシカのルイから夜間練習の見張りを指示されます。見張り中、彼は本能を暴走させてしまい、通りかかった草食獣に襲いかかってしまいました。食殺の一歩手前で踏みとどまったものの、以来彼は自己嫌悪に。 その後、レゴシは園芸部でハルという名の1匹のウサギと出会います。彼女は、先日暴走したレゴシに襲われた草食獣でした――。

5.『空挺ドラゴンズ』(2020年1月~)

『空挺ドラゴンズ』は、「+Ultra」の第5弾として、2020年1月より放送予定の作品。桑原太矩(くわばらたく)による漫画を原作としており、本作も3DCG制作となっています。 世界には龍(おろち)と呼ばれる生物が大空を飛び回り、人間にとって龍は、食材や資材を多く生み出す資源の1つでした。人々は龍を求めて大空に飛び立ち、次第に「龍捕り」と呼ばれるプロが出現します。彼らは「捕龍船」に乗って龍を捕らえ、加工して売りさばくことを生業としていました。 龍を相手とする龍捕りは、生半可な覚悟では務まらないため、その数は年々減少。残った数少ない現役の捕龍船、「クィン・ザザ号」には、多くの龍捕りたちが共同生活を送っていました。 龍の肉が大好物のミカや新人のタキタ、理由あって地上を離れたヴァナベルなど、老若男女様々な乗組員がひしめくクィン・ザザ号。彼らはそれぞれの事情や想いを胸に、龍と対峙していきます。

今後の「+Ultra」作品にも要注目!アニメ界をけん引していく存在になるか

「ノイタミナ」で得た経験を踏まえ海外に目を向けた「+Ultra」も、誕生してはや1年が経過。様々なチャレンジを試みながら、着実に実績を重ねています。 本枠の作品は、「ノイタミナ」以上に尖ったものばかり。3DCGメインで動かしていることもあり、世界観やデザインはより洗練されたものとなっています。内容も明確なテーマを持ち、問題意識に切り込む姿勢を崩しません。 何より、十分な予算とスケジュールによる制作を推進している点。これこそ、「+Ultra」枠最大の功績と言えるでしょう。 毎クール何十本ものアニメが作られる日本の制作現場は、既にパンク状態。「安くて良質なアニメを作るのが日本」と言われますが、そんな言葉で美化してはいけません。実現できるのであれば、余裕を持った体制を組んで作られるべきです。 「+Ultra」枠の取組が、業界全体に少しでも浸透していくことを願ってやみません。