2020年3月28日更新

トリガー(TRIGGER)制作アニメ作品を一挙紹介!【斬新かつスタイリッシュ】

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トリガー制作アニメ サムネイル

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魂震えるトリガー(TRIGGER)アニメ作品を一挙紹介!

新しいアニメ像を次々と打ち出しているアニメ制作会社TRIGGER。彼らが手掛けるオリジナルアニメは、わかりやすく“TRIGGERらしさ”が前面に出ています。そして、その作風が多くのファンを虜にしています。 2020年4月からは新作オリジナルアニメ『BNA ビー・エヌ・エー』の放送を控え、2019年末に発表された『SSSS.DYNAZENON』への関心も高まっているTRIGGER。 今回は、制作会社にスポットを当て、同社が手掛けたアニメを一挙紹介。各作品の見どころや特徴などを解説していきます。

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アニメ制作会社「TRIGGER」とは?斬新でスタイリッシュな演出が魅力

アニメ制作会社トリガー(TRIGGER)は、もともとガイナックス(GAINAX)に所属していたスタッフが立ち上げた会社。『天元突破グレンラガン』を手掛けた今石洋之監督や大塚雅彦が設立メンバーに名を連ねています。 そのため、TRIGGER作品は、“GAINAX魂”とでもいうべき熱い作風や斬新でスタイリッシュな演出、オタク心を刺激するニッチなこだわりを引き継いだ作品が特徴的です。 大手だったGAINAXと違い、TRIGGERは2011年に設立されたばかりの業界のいわば新参者。大きな看板の外に出たことで、クリエーターとして挑戦してみたい作風や演出を思う存分試せる。そんな意欲作が次々と発表されています。

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【トリガー制作のTVアニメ】

トリガー(TRIGGER)はアニメのオープニングアニメーションや元請からの制作協力も手掛けていますが、ここではトリガーがアニメ本編を制作したTVアニメを紹介していきます。

1.『キルラキル』(2013年10月〜2014年3月)

TRIGGERの手掛けた初オリジナルアニメであり、スタッフの作りたかったものが詰め込まれているのがこの『キルラキル』です。 本作は、TRIGGER設立前、『天元突破グレンラガン』制作時から企画が練られていた作品。そのため、「グレンラガン」に関わったスタッフやキャストも多数本作に携わっています。 着るものに凄まじいパワーを与えるセーラー服を着た主人公・纏流子(まといりゅうこ)。物語前半は、彼女を中心に巻き起こる学園バトルものとして展開します。しかし、そこで終わらないのがトリガー(TRIGGER)らしいところ。ひとつの学園で起こったバトルは、やがて都市へ、そして惑星規模の話へと広がっていくことに。 最新技術を使ったぬるぬると動く戦闘シーンに、あえて手描きにこだわったレトロな背景シーンなど、画面のどの部分を切り取ってもトリガーらしさを感じる作品です。

2.『異能バトルは日常系のなかで』 (2014年10月〜12月)

オリジナルアニメのイメージが強いトリガー(TRIGGER)が、初めて制作した原作モノのアニメが『異能バトルは日常系のなかで』。本作は望公太によるラノベが原作です。 主人公は重度の厨二病を患った高校生・安藤寿来(じゅらい)。彼をはじめとした文芸部の部員たちは、ある日突然異能を使えるように……。それでもたいして変わらぬ日常を過ごしていく彼らの様子を描く作品です。 キャラクターデザインは原作イラストに寄せています。そのためトリガーらしいクセは強くありませんが、寿来が厨二病を発動している際や、異能を使う際。そういったシーンでは、こだわりの垣間見える演出が光ります。 テンポの良さやギャグのキレもよく、学園系日常ものに加わった異能というファンタジー要素がトリガーの強みとうまく噛み合っています。

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3.『宇宙パトロールルル子』(2016年4月〜6月)

『宇宙パトロールルル子』は、トリガー(TRIGGER)設立5周年記念作品。 OGIKUBOに住む地球人の女子高生・ルル子は、父の代理で宇宙パトロール隊員をすることに。OGIKUBO、さらには宇宙を守りながら、女子高生らしく勉強や恋にも多忙な日々を送っていく彼女の日々が描かれます。 15分弱の短尺アニメで1話完結の本作。1話で完結しつつも、「でも続くっ!」と全体としてストーリーが繋がっていく脚本のうまさが光る作品です。 中盤以降は、これまでのトリガー制作アニメへのオマージュがふんだんに盛り込まれています。『キルラキル』や『リトルウィッチアカデミア』、『インフェルノコップ』を視聴してから本作を観ると、散りばめられた小ネタに思わずニヤッとしてしまうでしょう。

4.『キズナイーバー』 (2016年4月〜6月)

『宇宙パトロールルル子』と同時期に放送されたのが、この『キズナイーバー』。前者はトリガー( TRIGGER)のポップな表現が前面に押し出された作品だったのに対し、本作はその後の『ダーリン・イン・ザ・フランキス』や『SSSS.GRIDMAN』に繋がっていくようなシリアス度の高い作品となっています。 痛みを感じない体質の高校生・阿形勝平(あがたかつひら)が主人公。彼は、ある日7人の同級生たちの“キズナイーバー”になったと告げられます。キズナイーバーとは、痛みを共有し合う仲間のこと。この繋がりをもった少年少女たちの群像劇が描かれていきます。 本作の大きな特徴は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で知られる岡田麿里(まり)が脚本を担当した点。彼女の持ち味である“繊細な人間ドラマ”と、トリガーの“心に迫る大胆な演出”があわさり、新たな魅力が生まれています。

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5.『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』(2016年4月〜7月)

トリガー(TRIGGER)の伝説的作品ともいえるのが『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』です。原作はアメリカ人コンビのブラッドレー・ボンド&フィリップ・ニンジャ・モーゼズが手掛けた小説。サイバーパンクな世界観にニンジャを組み込み、日本人や日本の文化・風習へのパンチを効かせた風刺が特徴的な作品です。 特徴はなんといってもその作画。まるでFLASHアニメのようなパートがほとんどで、1枚絵が上下左右に動いて動きを表現しています。そのコミカルな動きに対し、ストーリーは妻子をニンジャに殺された男の復讐劇というシリアスさ。そのギャップが、放送当時大きな話題となりました。 そして、油断をしていると突然始まる“アニメパート”に驚かされます。戦闘シーンなどはカッコいい演出と作り込まれた作画で、さすがとトリガーといったところ。いい意味で作品に振り回される、そんなアニメです。

6.『リトルウィッチアカデミア』(2017年1月〜6月)

『リトルウィッチアカデミア』は、先に短編アニメ・劇場版が公開されていた作品。これらが公開されたあと、改めて完全新作として最初から制作し直したものがTVアニメ版の『リトルウィッチアカデミア』です。 幼い頃の憧れを追いかけて魔法学校に入学したアッコが主人公。彼女は入学前に、偶然憧れの魔女・シャイニィシャリオの杖を拾います。やがて、このシャイニィロッドに秘められた魔法が蘇っていき……。 どこか懐かしい魔女っ子アニメを彷彿とさせるような画面づくりが印象的な作品です。レトロな雰囲気の絵柄も手伝って、幼い頃の夢や憧れていたものの存在を思い出させてくれる作品といえます。 また、魔女の動きへのこだわりが随所に感じられるのも特徴的。この躍動感あるキャラクターの動かし方が、トリガー(TRIGGER)らしさを感じさせてくれます。

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7.『SSSS.GRIDMAN』(2018年10月〜12月)

『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』は、円谷プロの特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』を原案とした作品。特撮ドラマ放送時は馴染みのなかった電子化社会という設定が、2018年にはリアリティを持っていたため、時代が追いついた作品としても知られています。 主人公は記憶喪失の少年・響裕太。彼はジャンクショップに置いてあった古いパソコンの中にいるハイパーエージェント・グリッドマンと合体し、グリッドマンとなって戦う力を手に入れることに。裕太は同級生の内海将、宝多六花とグリッドマン同盟を結成し、怪獣との戦いに身を投じていきます。 特撮作品へのオマージュをふんだんに取り入れつつも、深夜アニメとしてアニメファンに刺さる内容に仕上がっている本作。しかし、絵作りは特撮らしさが強く意識されており、円谷プロ作品のカメラワークや着ぐるみの動きなどをアニメで再現しています。随所に並々ならぬこだわりが光るアニメです。

8.『BNA ビー・エヌ・エー』(2020年4月放送開始)

2020年4月放送開始予定の作品が『BNA ビー・エヌ・エー』です。獣人と人間が共存することになった社会を描く作品。 自然が減り、住む場所がなくなった獣人たちは、ある日突然人類の前に姿を現しました。主人公の影森みちるは、そんな世界のなかで突然人間から獣人になってしまった女の子。彼女は、獣人特区アニマシティにやってきますが、そこにもまた危険があり……。 トリガー(TRIGGER)の持つ動きやテンポの良さが存分に発揮されそうな獣人というテーマに期待が高まる作品です。他の作品にもみられるような、ひとつの存在がやがて世界の核となっていくダイナミックなストーリー展開にも注目したいところ。

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9.『SSSS.DYNAZENON』(制作決定)

『SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)』は、『SSSS.GRIDMAN』の主要スタッフが手掛ける完全新作アニメ。2019年12月に制作が発表され、2020年3月現在さらなる情報解禁が待たれている作品です。 位置づけとしては『SSSS.GRIDMAN』の新作アニメーションとのことですが、TVアニメか劇場版か等の詳細情報は発表されていません。 『SSSS.GRIDMAN』の最終回のラストシーン。この世界のとある重大な秘密が明かされるという仕掛けがありました。新作では、この設定が関わってくるのかどうかはわかりませんが、トリガーアニメならではの遊び心のある設定がまた用意されているかもしれません。

【トリガー制作のアニメ映画】

ここからはトリガー(TRIGGER)制作のアニメ映画作品を紹介していきます。人気シリーズとなった「リトルウィッチアカデミア」など、全3作品です。

1.『リトルウィッチアカデミア』(2013年3月)

『アニメミライ2013』の1作として公開されたのが、『リトルウィッチアカデミア』です。原案・脚本・キャラクターデザインなどを手掛けたのは吉成曜。 彼は『天元突破グレンラガン』のメカデザインや原画などを手掛け、業界内でもその高い技術からファンの多い人物。そんな彼の初監督作品が本作です。 主人公は落ちこぼれのアッコ。彼女は魔法学校の実習授業中に、シャイニィシャリオの杖を拾います。そして、その杖を手に封印から解き放たれた竜と対峙することに。 25分という短い作品ですが、アッコの成長を軸に、夢と希望、そしてスリルも詰め込まれた完成度の高い作品です。

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2.『リトルウィッチアカデミア魔法仕掛けのパレード』(2015年10月)

『アニメミライ2013』の際に公開された『リトルウィッチアカデミア』は、とくに海外のアニメファンに高く評価されました。続編制作のためのクラウドファウンディングを募ったところ多くの支援を受け、2015年に公開されたのが『リトルウィッチアカデミア魔法仕掛けのパレード』です。 前作とキャラクターや設定は同じですが、前作のリメイクではなく本作で描かれるのは別のエピソード。アッコとロッテ、スーシィの問題児3人組を中心に、クラスメイトたちとの交流も本作では大きく取り上げられています。 魔法学校を飛び出し、ふもとの街でおこなわれる魔女パレードを描いていく本作。ひとつ外の世界に飛び出したことで、新たな視点が加わり、彼女たちの活躍がより楽しめる作品になっています。

3.『プロメア』(2019年5月)

『天元突破グレンラガン』『キルラキル』で独特で熱い世界観を生み出してきた、監督・今石洋之、脚本・中島かずきタッグによる劇場作品が『プロメア』です。 炎を操れる人類バーニッシュが存在する世界を舞台に繰り広げられる、炎を消す男と燃やす男との戦いを描く物語。お互いに譲れない信念・流儀を胸に、文字通り火花散らす戦いが展開されていきます。観るものの心を燃え上がらせる作品といえるでしょう。 特筆すべきは、物語のキーとなる炎の表現。本作ではあえて赤や橙・青といった炎らしい色以外で炎を表現しており、作品に独特な質感を与えています。炎のエフェクトや彩色ひとつひとつをじっくり楽しんでほしい作品です。

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【トリガー制作のWEBアニメ】

ここでは、トリガーが制作したWEBアニメを紹介していきます。YouTubeやニコニコ動画などを中心とした動画配信サービスなどを中心に放送された作品です。

1.『インフェルノコップ』(2012年)

トリガー設立の翌年に公開されたのが、この『インフェルノコップ』。アメコミ風のキャラクターたちが、ほぼ動かないまま話が進んでいく紙人形劇風のアニメです。 主人公は妻子とともに殺され、地獄の刑事として蘇ったインフェルノコップ。自身の命を奪った秘密結社サザンクロスの断罪を目的として登場しますが、ストーリーは超展開を見せていくことに。どこに転がっていくのか予想が出来ない、突飛なストーリーが特徴です。 『宇宙パトロールルル子』にコラボ作品として登場するなど、長年愛されているキャラクター。トリガーが得意とするパロディや小ネタを楽しみたい人は、ぜひ抑えておきたい作品です。

2.『ターニングガールズ』(2013年)

YouTubeのオリジナルチャンネル『アニメバンチョー』で2013年に配信されたのが『ターニングガールズ』です。曲がり角を迎えた女子たちの生態を描く、あるあるネタが詰まったショートアニメ。 本作のプロデュースは“薔薇ミリ”を名乗るなぞの集団とコミックス・ウェーブ・フィルムとなっています。スタッフには、トリガー(TRIGGER)設立メンバーのひとり大塚雅彦の名前も。 女性スタッフが多い作品で、それだけに同性だからこそ気付ける女性への鋭い視点が組み込まれています。シュール系アニメが好きな人におすすめです。

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3.『電光超人グリッドマン boys invent great hero』(2015年)

『SSSS.GRIDMAN』の前に制作されたのが、この『電光超人グリッドマン boys invent great hero』。『SSSS.GRIDMAN』を手掛けた雨宮哲監督が、日本アニメ(ーター)見本市で本作を発表しました。 円谷プロの特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』の後日譚を描いており、見どころはなんといってもバトルシーン。5分ほどの作品ですが、そのメインは特撮ものの醍醐味であるバトルに割かれています。 監督がリアルタイムで観ていたという原作へのリスペクトを感じる絵作りが、短い時間でも楽しめる作品。グリッドマンや怪獣の動かし方には、監督からの愛が感じられます。

4.『SEX and VIOLENCE with MACHSPEED』(2015年)

『Sex&VIOLENCE with MACHSPEED』は、GAINAX時代に今石洋之監督が手掛けた『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』を彷彿とさせる作品。「パンスト」スタッフが集まり、より過激な内容となっているのが特徴です。 美人探偵局で働く3人が、そこに舞い込む依頼をこなしていくバイオレンスドタバタコメディ。刺激を求める人におすすめの内容です。 監督の得意とするスピーディーな展開を、動きの力で見せていく本作。さらに、作品を盛り上げているのは山寺宏一と林原めぐみのハイテンションな掛け合いです。このキャスト陣の演技を聴けるだけでも、一見の価値あるアニメではないでしょうか。

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5.『POWER PLANT No.33』(2015年)

『POWER PLANT No.33』は日本アニメ(ーター)見本市で公開された、スタジオ・リッカとの共同制作作品です。 レトロな雰囲気漂う世界観のなか繰り広げられる、超巨大発電体・エレキマグマと、謎の超巨大ロボット・プロトタイタンの戦いを描くというストーリー。怪獣と巨大ロボットの対決という、少年の夢を詰め込んだような作品に仕上がっています。 短編ながら、練られた設定が光る本作。長編でも観てみたいと思わせる内容となっています。バトルシーンでは、特撮とはまた違ったアニメーションならではの表現や動かし方が光り、アニメだからこそ表現できる世界観を楽しんでもらいたい1本です。

“熱い”アニメ観るならトリガー(TRIGGER)作品!

今回はトリガー(TRIGGER)が手掛けた作品を紹介してきました。じっくり腰を据えて観たい場合はTVアニメを、サクッと楽しみたい場合はWEB配信の短編アニメーションがおすすめです。 同社の作品は、魂震える熱い展開、圧巻のスピード感を体感できるものが多く揃っています。心たぎらせたいとき、ぜひトリガー作品に触れてみてください。

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