『異種族レビュアーズ』とは?2020年アニメ化が決定した異色すぎる作品
「異種族レビュアーズ」のTVアニメ化を記念して、原作の天原先生と作画のmasha先生からお祝いコメント&イラストが到着しました????
— TVアニメ「異種族レビュアーズ」公式 (@isyuzoku) June 28, 2019
天原先生!masha先生!ありがとうございます!
原作漫画はニコニコ漫画の「ドラドラしゃーぷ#」にて大好評連載中です! #isyuzoku
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『異種族レビュアーズ』は、天原(あまはら)が原作、mashaが作画を務める同名漫画を原作としたアニメ作品。2020年1月より、早速アニメ放送が始まっています。 人間の他、エルフや獣人などが共に生きるファンタジー世界を舞台とした内容。主人公たちは様々なクエストをこなしていきます。 ここで誤解してはいけないのが、この作品は冒険物語ではないということ。主人公たちは、サキュバスの「大人のお店」に行って、様々なサキュバス嬢を抱いてはその感想をレビューすることに無上の喜びを見出しているのです。従って、本作の主題は、冒険者たちが様々な種族のサキュバス嬢をレビューするというもの。これまでには見ることのなかった、全く新しい着眼点が設定された作品です。 本作のベースは、原作者が同人作家の頃から既に描かれていました。今回のアニメ化は、満を持しての企画であったと言えるでしょう。
ファンタジー世界の風俗事情を描いた独特な世界観!登場人物はどんなキャラ?
【CDジャケット公開!】
— TVアニメ「異種族レビュアーズ」公式 (@isyuzoku) December 18, 2019
1月22日(水)に発売するTVアニメ「異種族レビュアーズ」のテーマソングシングルCDのジャケットを公開!
マイクをもったスタンク、ゼル、クリムの楽しそうなイラストです????
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本作の世界観は、剣と魔法のファンタジー世界。冒険者ギルドが存在し、冒険者はランクに応じた依頼をこなしては報酬を得るという、今ではさして珍しくもない世界設定です。 その他、種族同士の間に特別な敵対感情が見られないのも特徴的。エルフとオークや、天使と悪魔によく見られる因縁は、特に描かれていません。 なお、本作の世界では、売春は固く禁じられています。ただし、サキュバスかインキュバスに限り、性的サービスを提供する風俗店の営業が可能です。従って店で働く者はみな、サキュバス(あるいはインキュバス)の血が入ったハーフであるという建前の下で行われています。どう見てもスライムだとしても、「サキュバスとのハーフ」という暗黙の了解の中で、営まれているのです。 さてここからは、作中で「レビュアー」として活躍するメインキャラについて紹介していきます。
スタンク
【キャラクター発表①】
— TVアニメ「異種族レビュアーズ」公式 (@isyuzoku) November 1, 2019
「異種族レビュアーズ」に登場するメインキャラクターの設定イラストを紹介!
まずは、“レビュアーズ”の筆頭格のスタンク!種族は人間です!https://t.co/Qlsmylz1Z2#isyuzoku pic.twitter.com/FVRBi51sCo
人間のレビュアーで、「レビュアーズ」の筆頭格。顔に刀傷のあるスゴ腕の冒険者で、後述するゼルとコンビを組んでいます。エロに対する強い情熱を持ち、あらゆる種族を抱くことが何よりの生きがい。エルフのサキュバス嬢を好みますが、他のレビュアーからは理解してもらえない様子。
ゼル
【キャラクター発表②】
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「異種族レビュアーズ」に登場するメインキャラクターの設定イラストを紹介!
続いては、スタンクの相棒のゼル!種族はエルフです!https://t.co/Qlsmylz1Z2#isyuzoku pic.twitter.com/SzHJpI761o
エルフのレビュアーで、「レビュアーズ」の主要人物。年齢が200歳以上と最高齢であることから、レビューの発行責任者となっています。レビューの掲載順は1番目のスタンクの次がほとんど。強い魔力を持った娘が好みで、容姿以上にその点を重要視しています。
クリムヴェール
【キャラクター発表③】
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「異種族レビュアーズ」に登場するメインキャラクターの設定イラストを紹介!
続いては、スタンクとゼルに助けられ、レビュアーズの仲間入りをしたクリムヴェール(通称:クリム)!種族は天使です!https://t.co/Qlsmylz1Z2#isyuzoku pic.twitter.com/dPaPrabhf5
天使のレビュアーで、見た目は少年ですが、性別的には両性の持ち主。スタンクたちに助けてもらって以来、レビュアーとして共に行動しています。レビュアーたちの中における唯一のモラリストであり、ツッコミ役。両性ゆえ、男性女性を問わず、包容力があって凛々しい人がタイプ。
スタンクが大好きなエルフ(500歳)のレビュー!他種族的にはNG?
【TOKYO MX 第1話放送】
— TVアニメ「異種族レビュアーズ」公式 (@isyuzoku) January 11, 2020
まもなく25時30分より、TOKYO MXにて「異数族レビュアーズ」第1話の放送が開始いたします!https://t.co/qJK4uPfrOy#isyuzoku pic.twitter.com/Jak8OvAZXH
本作の面白さは、なんといってもサキュバス嬢に対する各種族レビュアーの実体験レビュー紹介でしょう。様々な種族がいる中で、その感性は実に多様なものとなっているのです。それを端的に表しているのが、500歳のエルフのサキュバス嬢に関するレビュー。作中において最初に描かれたレビューです。 エルフという種族は寿命が長いため、年齢が数百歳を過ぎようとも、その容姿は若いまま。それゆえ、スタンクのような人間からすれば、若くて綺麗で経験豊富なエルフは最高の存在ともいえます。一方、同種のゼルからすれば、魔力も衰えている500歳のエルフは気持ち悪いものでしかありません。その他、獣人からは腐葉土のような加齢臭がするなどと酷評されています。 エルフはいつまでも若くて綺麗という感覚は、他種族感覚を理解できない人間特有のものなのです。他種族からすれば、極めて特殊な性癖としてその目に映るのでしょう。
異世界では50歳の人間が上々の評価!レビューの中身は種族によって十人十色
【BS11 第1話放送】
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まもなく25時30分より、BS11にて「異数族レビュアーズ」第1話の放送が開始いたします!https://t.co/qJK4uPx3d8#isyuzoku pic.twitter.com/Wdojmw5Egu
続いて、先に紹介した500歳エルフと同時に行われた、50歳の人間に関するレビューです。 “人間”の感覚で言えば、50歳のサキュバス嬢はもはやただのおばちゃん。これまた“スキモノ”でもなければ、なかなか理解されがたい感覚でしょう。そして、作中においてスタンクはそんな人間種らしい反応を示しています。 対して、他の種族の反応はどうかといえば、全く異なるものでした。ゼルをはじめ一部のレビュアーたちは、50歳の人間に対して低くない評価を与えていたのです。レビューの評価は、種族ごとにまちまち。それは、彼らが何を重要視しているかは種族ごとに異なっているからです。 人間という種族の中にあっても、これだけ多様な価値観が併存することを考えれば、種族間の考え方の違いなど当然のことなのでしょう。しかしながら、ここまで種族間の感性差に踏み込んだ作品は、今まで見たことがありません。
『異種族レビュアーズ』は発想が面白い!新しい切り口で種族感覚の差に迫る
【第2弾キービジュアル】
— TVアニメ「異種族レビュアーズ」公式 (@isyuzoku) December 20, 2019
未知の体験がキミを待っている!
TVアニメ「異種族レビュアーズ」の第2弾キービジュアルを公開!#isyuzoku pic.twitter.com/YCCFTmTxLg
全く新しい切り口で、ファンタジー作品の奥行きを広げた『異種族レビュアーズ』。そんな本作における面白さ・魅力とは以下の点だといえます。 1つが、徹底して異種族感覚に触れている点。種族固有の特性に触れ、何より、人間をいち種族として扱っている点が大きいでしょう。“人間目線”で観る感覚が削ぎ落とされているため、非常に新鮮な感覚で楽しめるのです。 そしてもう1つが、「風俗」というテーマをネガティブに捉えていない点です。サキュバス嬢の詳細レビューは描かれますが、生々しさはなく、あくまでファンタジー。そのため、「風俗」というものに抵抗なく触れることができます。 また、種族感覚差を浮き彫りにする上で、風俗を描くという手法は理にかなったもの。生物は動物的本能に最も鮮明な違いが表れるからです。 合理的に作られていながら、その設定ゆえに新しい風を吹きこんでくれる本作は、間違いなく稀有な作品だといえるでしょう。
『異種族レビュアーズ』は一見の価値あり!気軽な気持ちで見られる新風アニメ!
【キービジュアル公開】
— TVアニメ「異種族レビュアーズ」公式 (@isyuzoku) November 1, 2019
TVアニメ「異種族レビュアーズ」のキービジュアルを公開!
レビュアー達の溜まり場である「食酒亭」を舞台に、総勢17人が集まった豪華なイラストです!
2020年1月よりTVアニメ放送開始!
公式サイトもリニューアルオープンしました♪https://t.co/Qlsmylz1Z2#isyuzoku pic.twitter.com/36pJsYoNtV
ファンタジー世界で、サキュバス嬢の実体験レビューを行う作品。そう聞いて、最初は何が行われていく作品なのか、全くイメージできませんでした。そのくらい劇的な発想の転換が、本作によって行われたといっても過言ではありません。 加えて、ファンタジー世界における種族の違いと、その面白さにフォーカスを当てるという非凡ぶり。作者の発想は、完全に予想の斜め上をいくものでした。 と言えば、非常に革新的な作品のように捉えてしまうかもしれませんが、ハードルを上げる必要はありません。作風もある種非常にバカっぽく作られているため、何も考えずにそのまま楽しめます。小難しいことは抜きに、面白おかしく観られる作品です。 これからの令和の時代にふさわしい、尖った作品であることは間違いないでしょう。このまま尖りきった状態で、勢いよく突っ走ってくれることを願ってやみません。