2018年11月13日更新

【マーベルの父】スタン・リーの功績と魅力を徹底解説

©Sthanlee Mirador/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

人気映画『スパイダーマン』や『アイアンマン』。これらの映画が人気アメコミが原作となっていて、同じ出版社から出版されていることはご存知でしょうか?今回はそれらの出版元であるマーベル、またマーベルの生みの親であるスタン・リーについて徹底解剖していきます。

人気キャラクターたちの産みの親、スタン・リーに迫る!

世界的なヒット作となった映画『スパイダーマン』や『ハルク』、『アイアンマン』などスーパーヒーローが主役の映画。これらの映画はアメリカンコミック(通称アメコミ)が原作となっており、マーベルという同じ出版社から出版されています。 マーベルはアメリカを代表するアメコミ出版社の一つであり、1939年にその前身であるタイムリー・コミックス社として設立され、その後1957年にその名をマーベル・コミックス社に変更をしました。 マーベルから出版された漫画の多くは映画化やゲーム化されており、その多くが、のちにマーベル・コミックス社の社長となるスタン・リーによって生み出されています。 この記事では、「マーベルの父」とも言えるスタン・リーの経歴とその功績を紹介していきます!

スタン・リーが生み出した代表的なキャラクターとは?

ブラックパンサー(ゼータ
©Supplied by LMK

マーベルが生み出したスーパーヒーローのほとんどは、スタン・リーが生み出したといっても過言ではありません。 超人ハルク、パワードスーツを着ることでスーパーヒーローとして活躍するアイアンマン、特殊なクモに噛まれたことにより壁に張り付いて移動することができる能力を取得したスバイダーマン、チベットの魔術師の教えにより特殊な能力を会得したドクター・ストレンジ。 これらのスーパーヒーロたちは原作を読んだことがなくとも、誰もが耳にしたことのあるでしょう。そしてこれらのスーパーヒーロたちの生みの親はスタン・リーなのです。 2018年公開の映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、これらのスーパーヒーローたちが一堂に会して活躍しています。 またアメコミ界初の黒人ヒーローが活躍し、2018年に実写版が公開された『ブラックパンサー』。この映画で活躍するヒーロー、ブラックパンサーもスタン・リーによって生み出されています。

巨匠スタン・リーの経歴、軍隊ではポスター作りも

数々のスーパーヒーローを生み出してきたスタン・リーは1922年にアメリカのニューヨークで生まれました。子供のころから映画や読書に親しみ、文章を書くのが得意で、作文コンテストで入賞したこともあり、また俳優を志し演劇学校に通った経験もあります。 その後1939年に叔父であるマーティン・グッドマンが設立したタイムリー・コミックス社に編集助手として入社し、その後すぐに原作に携わるようになりました。その後兵役のため3年間アメリカ陸軍に所属しますが、その間も軍のポスター作成などに携わっていました。 兵役後、タイムリー・コミック社に戻り、その当時流行っていた西部劇やSF作品を中心に制作を続けましたが、人気作品とはならず、そんな中、倒産覚悟で初のスーパーヒーロー作品『ファンタスティック・フォー』を生み出します。それが大ヒットし、その後次から次へとスーパーヒーローが活躍する作品を生み出すことに! 1968年に制作の第一線からは退き、その後はマーベル・コミックスの宣伝活動に従事するようになります。 一時は社長業に従事したこともありましたが、自分には向いていないと即判断し、自身の作品のアニメ化や映画化の製作に携わったり、また自身の映画化作品にカメオ出演をするなど、様々な形で宣伝活動を続けています。

スタン・リーがアメコミ界に与えた制作スタイル、「マーベルメソッド」とは?

アニメ作品を製作するにあたり、スタン・リーはアーティストたちにまず物語のプロットを渡し、そして作画が完成してからセリフを入れていくという手法、いわゆるマーベルメソッドを取り入れました。 これは一時スタン・リー本人が、一人で月80本をも超える作品の脚本を手がけていたことから生み出された手法ですが、このマーベルメソッドを取り入れたことにより作品の質も向上し、また売り上げも向上したため、競合他社もこのメソッドを取り入れていくようになりました。

目立ちたがり屋?

スタン・リーは自身の作品のナレーターを務めたり、またカメオ出演をするなど、その目立ちたがり屋の性格でも有名です。 『X-メン』ではミュータント化した議員を発見する群衆の一人として、『スパイダーマン』では落下してくるコンクリートの塊から少女を守る老紳士として、『ハルク』では警備員として、また『ファンタスティック・フォー』では郵便配達人として、姿を見せています。 そして2018年公開の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『ブラックパンサー』の両作品でももちろんカメオ出演をしていると本人が語っています。

ギネスにも登録されている!

様々な世界公式記録が登録されているギネス世界記録。スタン・リーはギネス世界記録に世界で最も多くの作品が映画化されたコミック作家、そしてカメオ出演した映画作品の興行収入が世界一の俳優として登録されています。

人は彼を「スマイリー・スタン」と呼ぶ

スタン・リーは自らをスマイリー・スタン(笑顔のスタン)を称するほど、インタビューなどでは常に笑顔でジョークを絶やさず、穏やかで優しい性格と知られています。 アメコミ界の重鎮であるにもかかわらず、横柄ではなく、誰にでも笑顔で接する、これが彼が多くの人を魅了し続けている理由の一つであることは間違いないでしょう。

ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームへの殿堂入りも果たす

ハリウッド (フリー画像)

アメリカのカリフォルニア州ハリウッドにある歩道、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム。エンターテイメント界で活躍した人の名前が彫られた星形プレートが埋め込まれており、多くの観光客が訪れる観光名所としても有名です。 2011年の時点で、アメリカ歴代興行収入トップ100のうちの7月がスタン・リー原作の作品であり、この功績によりスタン・リーも2011年に殿堂として選ばれており、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに彼の名前が彫られた星形プレートが埋め込まれました。

スタン・リーは物忘れがひどい?あのキャラクターの命名秘話

スタン・リーが手がける作品の多くのキャラクターは、『スパイダーマン』のピーター・パーカー(Peter Parker)、『ドクター・ストレンジ』のスティーヴン・ストレンジ(Stephen Strange)など頭文字が同じになっています。 これは実はスタン・リー自身が物忘れが激しいためと言われています。スタン・リーは間違いなく歴史に名を残す偉大なアーティストですが、そんな彼にも苦手なことはあるんですね!

彼自身が偉大なヒーローだった!ありがとうスタン・リー!

2018年11月12日。スタン・リーは95歳でこの世を去りました。それまでに心臓手術を受けたことや、2018年の年明け早々肺炎を患っていたというニュースも飛び込んできていましたが、一部メディアはその後順調に回復をしてきていると報じていた為、突然の訃報となりました。 しかし、偉大なアーティストだったスタン・リーが残したヒーローたちは、これからも活躍を続け、世界中の人々に愛され続けるでしょう。そして、彼らを生み出してきたスタン・リーもまた、これからも愛され続けることは間違いありません。