2020年3月18日更新

恐ろしい鬼が登場する映画4選 鬼軍曹・殺人鬼が印象的な作品も紹介

『鬼婆』
©Toho Company/zetaimage

鬼と言えば「桃太郎」などの昔話に登場するように、子供の頃に誰しもが恐れる存在。本記事ではそんな鬼が登場するおすすめの映画を紹介します!さらに鬼と見紛うほど強烈な人間が登場する映画もお届け!

目次

鬼が登場するおすすめ映画を紹介!

日本で「鬼」と言えば、昔話などで語られているため、知らない人はいないと言っていいでしょう。一般的には角や牙の生えた大男がイメージされますが、作品などでの描かれ方は様々です。 映画でも数多くの鬼が登場しており、本当に恐ろしいものから人間味あふれる鬼まで、個性的な鬼たちが生まれています。 この記事では、初めに“本物”の鬼が登場する映画を紹介。そして映画を愛するciatr編集部が考えた、インパクト抜群の“鬼〇〇”な人間の映画もお届けしましょう。殺人鬼から鬼軍曹まで、鬼のような人物が揃っています。

『神と共に 第一章:罪と罰』(2017)

「神と共に」は同名ウェブコミックを原作とした韓国のファンタジーアクション映画。全2章が公開され、「第1章:罪と罰」は韓国で歴代3位となる観客動員数1441万人を記録しました。 火災現場で少女を救って命を落とした消防官のキム・ジャホンの前に現れたのは、冥界の使者であるヘウォンメクとドクチュンでした。冥界の法では、死んだ人間が7つの地獄で裁判を通過すると転生できるとされており、使者のリーダー・カンニムを加えた4人は地獄へと挑みます。 生前に善行を積んでいたジャホンの転生は確実とされていたはずが、地獄巡りの道中に怨霊が現れ――。 冥界の使者たちはある意味で鬼とも考えられますが、本作では角や牙が生えた見た目ではなく、完全に人間と同じ姿をしています。スタイリッシュな彼らが繰り広げる剣げきアクションは必見です。

『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016)

宮藤官九郎が監督・脚本を務めた映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』。 平凡な高校生・関大助は修学旅行で乗っていたバスが事故に遭い、目を覚ますとそこにはホンモノの地獄が広がっていました。真っ赤な空に責め苦を受ける人々。戸惑う大助の前に、地獄専属ロックバンド「地獄図(ヘルズ)」のボーカル&ギター、赤鬼のキラーKが現れます。 大好きなひろ美ちゃんに会うため、大助は現世に蘇るべくキラーKの厳しい指導の下で地獄巡りに挑むのでした。 神木隆之介演じる大輔が地獄で出会ったのは、豪華俳優演じる鬼たち。長瀬智也演じるキラーKを初め、桐谷健太、清野菜名、皆川猿時、シシド・カフカ、古田新太といった面々が、特殊メイクで個性豊かな鬼に姿を変えました。

「青鬼」(2014&2015)

人気フリーホラーゲーム『青鬼』を基にした作品。映画は『青鬼』と『青鬼Ver.2.0』の2作が製作されましたが、「Ver.2.0」は続編ではないためストーリーの繋がりはありません。 大まかなストーリーは共通しており、怪物が出ると噂される謎の洋館「ジェイルハウス」に閉じ込められた男女が、青鬼の恐怖から逃れながら脱出を目指します。1作目では杏奈とシュン、2作目ではひろしと卓郎がメインとして描かれました。 青鬼は巨大な頭にアンバランスな身体で、その名の通り青い肌をしています。映画ではリアルさが増しており、不気味な化け物といった印象が強くなりました。「Ver.2.0」ではフワッティーも登場。一見かわいらしく見えるも、鋭い歯で迫ってくる姿は怖さ満点です。

『鬼婆』(1964)

『鬼婆』
©Toho Company/zetaimage

『鬼婆』は新藤兼人が監督を務めた1964年のホラー映画。海外でも有名な日本映画のひとつで、『エクソシスト』で知られるウィリアム・フリードキンも高く評価しています。 南北朝時代、中年の女とその息子の嫁は、戦争によって男手を失ってしまったため、落ち武者を殺してはその武具を売って生活していました。しかし夫が戦場で命を落としたと聞いた嫁は、若い男と逢引きをするように。 嫉妬と働き手を失う怖れから嫁を引き留めようとするも叶わず、中年女は敗将から奪った鬼の面を被るのでした。やがて鬼の面は取れなくなり、彼女自身が「鬼婆」となってしまいます。 面を無理矢理はぎ取った下から現れる、血に濡れ不気味な表情を浮かべた鬼婆の顔は、一度見ると忘れられません。

映画に登場する殺人鬼!鬼監督!鬼軍曹!

ここからは鬼にも引けを取らない人間たちを紹介。全員あまりにも常軌を逸した行動や言動をしているため、本当に同じ人間なのかと疑いたくなるほどの恐ろしさを誇っています。 それではciatr編集部おすすめの殺人鬼・鬼監督・鬼軍曹が登場する映画をお届け!

アントン・シガー/『ノーカントリー』(2007)

『ファーゴ』や『ビッグ・リボウスキ』で知られるジョエル・コーエンとイーサン・コーエンが監督・脚本を務めた『ノーカントリー』。コーマック・マッカーシーの小説『血と暴力の国』を原作としており、アカデミー賞で4部門を受賞しました。 舞台は1980年代のテキサス。ベトナム帰還兵のモスは、麻薬密売人による銃撃戦が行われた場所に残っていた大金を手に入れ、殺し屋のアントン・シガーに命を狙われることとなり――。 シガーは特徴的な髪型で、独自の武器によって殺しを行う不気味な殺し屋。そして何より恐ろしいのが、殺すことを一切ためらわない点。作中で出会った人物をほとんど手にかけており、その一方でコイントスの結果によって殺しを行わないなど、気まぐれとも言える残虐性を見せています。 まるで作業のように淡々と人を殺す姿は人間味が全く感じられず、人類に紛れ込んだ鬼なのではないかと錯覚してしまうほどです。

テレンス・フレッチャー/『セッション』(2014)

テレンス・フレッチャーを演じるJ・K・シモンズは、本作でアカデミー助演男優賞など多数の賞を受賞しました。 主人公のアンドリュー・ニューマンは一流のジャズドラマーを目指して、アメリカ最高峰のシェイファー学院へ入学。ある時、初等クラスに通っていたアンドリューを、学院最高と呼ばれる指導者のフレッチャーが最上位クラスのスタジオ・バンドチームに引き抜きました。 完璧を求めるフレッチャーの指導は苛烈を究めており、人格否定の侮辱や怒号が飛び交います。ほんの少しテンポがズレていただけでアンドリューの頬を張り、椅子を投げつけるフレッチャー。主奏ドラマーを決める際には、極端に早い演技を要求し、アンドリューは手から血を流しながらなんとか食らいつくのでした。 行き過ぎた狂気に捉われたフレッチャーをJ・K・シモンズが熱演。鬼気迫る表情には、観てるこちらも身がすくんでしまいます。

ハートマン軍曹/『フルメタル・ジャケット』(1987)

スタンリー・キューブリックの『フルメタル・ジャケット』では、ベトナム戦争下の新人海兵たちの姿が描かれました。 アメリカ海兵隊に志願した青年たちは、戦争に向けてキャンプで厳しい訓練を積むことに。そこには鬼教官・ハートマン軍曹に激しく叱責される日々が待ち受けていました。厳しく人を殺すことのみを教えられた青年たちは、徐々に人間性を失っていき――。 強烈な個性で映画史に残るアイコン的な存在となっているハートマン軍曹。衝撃的な罵詈雑言で新人たちを怒鳴りつけます。 「口でクソたれる前と後に“サー”と言え!分かったかウジ虫ども!」や「まるでそびえ立つクソだ」、「さっさと立て!隠れてマスかいてみろ、首切ってクソ流し込むぞ」、「お前を見たら嫌になる!現代美術の醜さだ!名前はデブか?」などなど……。 下品な言葉のボキャブラリーには、逆に感心してしまうほど。しかし鬼の形相で叫び散らす姿は恐怖そのもので、“鬼”軍曹と呼ぶにふさわしい人物と言えるでしょう。

鬼の顔が頭から離れなくなる?恐ろしくも愛らしいキャラクター

この記事では多種多様な鬼を紹介しましたが、恐ろしさの秘密は顔にあるのではないでしょうか。 例外もあるものの、鬼○○な人間も含める多くの鬼たちは、見ただけでも恐ろしく感じる表情をしていました。鬼の形相という言葉があるように、人は顔や表情から恐怖を感じやすいのかもしれませんね。 紹介した作品には本当に怖いものからユニークなものまで、様々な鬼が描かれているため、ぜひお気に入りの鬼映画を見つけてみてください。