バイクが印象的なおすすめ映画5選 いつの時代も変わらない魅力がそこに
バイクの魅力が詰まった映画を厳選!リアルからフィクションまで
映画ではよくバイクが重要なアイテムになっていることや、バイクに乗ったアクションシーンが描かれることがあります。そんな映画の中のかっこよさに憧れて、乗り始めた人も多いのではないでしょうか。 この記事ではバイクが魅力的に描かれている映画を紹介!さらに実在のバイクだけではなく、ciatr編集部がおすすめする近未来のバイクが登場する映画もお届けします。
『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004)
キューバ革命の英雄としてとして知られるチェ・ゲバラこと、エルネスト・ゲバラの青年時代を描いた作品。1952年、喘息持ちの医大生だったエルネストは、先輩で親友のアルベルド・グラナードと共に、南米大陸縦断の旅に出ました。 12000キロもの旅路を1台のバイクに跨って進み、2人は様々な出来事に遭遇します。事故や徒歩、ヒッチハイクにイカダといった困難を経験したエルネストとグラナード。先住民族やチリの最下層の労働者、ハンセン病患者らと出会い、南米南米社会の現実を思い知ることとなり――。 ちなみにポデレーサ(怪力)号と名付けられた2人の愛車・ノートン500は、元々長距離ツーリングに適したものではありませんでした。 しかし泥だらけになりながら楽し気に乗る様子を見ると、バイクが長距離に適しているかどうかは二の次に、観ているこちらも2人乗りしたくなってしまいます。
『イージー・ライダー』(1969)
本作はアメリカン・ニューシネマを代表する傑作ロードムービー。ドラッグの密売で大金を得たワイアットとビリーはバイクに乗り、ロサンゼルスから謝肉祭の行われるニューオーリンズを目指して旅に出ることに。 農家で食事をご馳走になったり、ヒッピーのコミューンに滞在したりと自由気ままに旅する2人。しかし自由を求めた旅路の中で、2人はアメリカの現実と直面するのでした。 ビリーが乗っていたのは1965年型のハーレーダビッドソンで、「パンヘッド」と呼ばれるエンジンを積んでおり、排気量は1200㏄。 ワイアットが乗っていたハーレーダビッドソンは、ハンドルのグリップの位置が高いチョッパーというタイプです。チョッパーと言えば『イージー・ライダー』と言えるほど、その存在を印象付けました。
『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)
記者のミカエル・ブルムクヴィストは大物実業家の武器密売をスクープしたことで名誉棄損で訴えられ、全財産を失ってしまいました。そんなミカエルの元に、ある大物資産家から40年前の少女失踪事件の真相を解明する依頼が舞い込みます。しかも依頼を達成すれば、裁判の判決を覆す証拠を渡すというのです。 背中にドラゴンのタトゥーをした天才ハッカー・リスベットと共に捜査を進めるミカエルは、事件に隠された一族の闇を知ります。 全身ピアスにゴスメイク、パンクファッションにドラゴンのタトゥーという奇抜な出で立ちのリスベット。そんな中にも、演じるルーニー・マーラによってどこかかわいらしさを感じられ、多くのファンが存在しています。 そんな彼女が駆るのは、HONDA CB350をカスタムしたカフェレーサー。カフェレーサーとは、快適性や利便性を捨て、速度や旋回性能を追求した改造を施されたバイクを指します。 この映画でバイクは主題ではありませんが、クールな雰囲気で乗るリスベットが印象的なため、女性ライダー必見と言えるでしょう。
「HiGH&LOW」シリーズ
「HiGH&LOW」はEXILEのHIROが総合プロデュースを務めた、EXILE TRIBEの総合エンタテイメントプロジェクト。2015年にドラマ1作目が放送され、以降ドラマや映画で多数のシリーズが展開されました。 かつて伝説のチーム「ムゲン」が街を支配していましたが、最悪最強の極悪兄弟「雨宮兄弟」との抗争が勃発し、決着が付かないまま「ムゲン」は解散。その後街では複数のチームが台頭を始め、各勢力のプライドを賭けた、ギャングたちの死闘が始まるのでした。 本作ではムゲンが元々バイクチームとして立ち上げられたのもあり、とにかく数多くのバイクが登場します。中でも抗争の際に大型バイクに乗ったギャングたちが大挙して押し寄せる姿は圧巻です。 ちなみにほとんどのバイクがハーレーダビッドソンをカスタムしたもの。映画を観ればギャングたちのワイルドさとバイクの無骨さにノックアウトされてしまうのではないでしょうか。
『ホットロード』(2014)
同名の少女漫画を能年玲奈(現:のん)と登坂広臣で実写化した映画です。能年演じる宮市和希は親からの愛を感じずに育ち、学校でも孤独に過ごしていました。 そんなある日、友人の紹介で暴走族「ナイツ」の一員・春山洋志と出会います。やがて彼らの世界に居場所を感じ、春山に惹かれていく春山。一方で暴走族のリーダーとなった春山は抗争に巻き込まれていき――。 春山は元々ホンダCBR400Fを改造したものに乗っていましたが、リーダーを引き継いでからは、その証であるホンダ・ドリームCB400FOURに乗るように。CB400FOURは通称“ヨンフォア”と呼ばれています。
ciatrおすすめの近未来のバイクが登場する映画
これまで紹介したバイクは、ハーレーダビッドソンやホンダなどの実在するメーカーのものでした。 しかしSF作品などでは、バイクをモチーフとした特殊なマシンが最早お約束と言えるほど数多く描かれています。そこでここからはciatr編集部が自信を持っておすすめする、近未来のバイクが登場する映画を紹介! どれも個性的なデザインをしており、実際のバイクにはない魅力を持っています。
『AKIRA』
『AKIRA』は大友克洋の同名漫画を映画化した、SFアニメーション映画の伝説的作品。第3次世界大戦後の荒廃したネオ東京を舞台にしており、その独自の世界観と完成度の高さから、世界中で評価されています。 そして作品の象徴とも言えるのが、主人公・金田の乗るバイク。金田のジャケットと同じ真っ赤なカラーリングにスタイリッシュなボディがファンの心を掴みました。 金田のバイクを彷彿とさせるようなデザインのバイクが作られることもあれば、イベントにレプリカが展示されるなど、長きにわたって愛されています。 2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグの映画『レディ・プレイヤー1』にも金田のバイクが登場しました。
『トロン: レガシー』(2010)
本作は1982年のSFアドベンチャー映画『トロン』の続編で、当時3D映画として注目を集めました。 デジタル界のカリスマのケビン・フリンが突然失踪。その20年後、息子のサムが父のメッセージに導かれ、コンピューター内にある理想世界「トロン」へと向かいます。そこには父とトロンの秘密が隠されており、サムは未知の敵と戦うことを余儀なくされるのでした。 サムは光るラインが特徴のスーツに身を包み、「ライトサイクル」と呼ばれるバイクに乗ったバトルに挑みます。一見バイクに思えないような流線形のボディと光るラインが未来を感じさせます。 中国の上海ディズニーランドには、ライトサイクルをイメージしたバイク型ジェットコースターのアトラクション「トロン・ライトサイクル・パワーラン」があり、「トロン」の世界を体験できます。
『ダークナイト』(2008)
アメリカンコミックの「バットマン」を原作とした「ダークナイト・トリロジー」の2作目にして、映画史に残る不朽の名作。 ゴッサムシティにジョーカーと名乗る白塗りの犯罪者が現れ、街を混乱の渦へと導いていきます。バットマンは地方検事のハービー・デントとゴッサム市警のジム・ゴードンと協力し、街から犯罪を根絶するために戦い続けていました。しかしそんな彼を追い込むため、ジョーカーはバットマンの想い人レイチェルとハービーに目をつけ――。 「バットマン」シリーズでは、バットマンが扱う様々なガジェットも魅力の1つ。中でもバットモービルと呼ばれるバットマン専用の車は、作品ごとに様々なデザインで描かれてきました。 『ダークナイト』で登場したものは“タンブラー”と呼ばれており、強靭なボディを誇るだけでなく、緊急時には前輪部を分離させた「バットポッド」というバイクが飛び出します。 マシンガンなどの武装も備え、さらにはタイヤを横向きに回転させることで、普通のバイクでは不可能な動きを披露。無骨なデザインとアクションによって、根強いファンを獲得しました。
バイクの魅力を映画で再確認しよう!
今日本ではバイク人口が減少の一途を辿っています。日本自動車工業会の発表によれば、ピークだった1982年に比べると、2016年の国内バイク販売台数は約1割にまで減ってしまいました。 今回のラインナップはどの映画もバイクがかっこよく描かれているため、鑑賞すればバイクの魅力を再確認できるはず。映画をきっかけに、バイクに乗ってみるのもありかもしれませんね!