2020年4月7日更新

卓球映画おすすめ4選 “温泉で卓球”ブームの火付け役は映画だった【もう地味なんて言わせない!】

『ミックス。』
(C)2017『ミックス。』製作委員会

ロンドン、リオオリンピックをはじめ、世界大会における日本人選手の活躍が目立ち、過去にないほどの盛り上がりをみせる「卓球」界。まだまだ知られていない、競技としての奥深さや進化を続ける卓球の魅力がつまった映画を厳選して紹介します。

目次

我々は本当の卓球を知らない?卓球の魅力がつまった映画を紹介

日本人選手が次々と台頭し、Tリーグの創設など今最も注目を集めるスポーツ「卓球」。誰もが気軽にプレイできる球技でありながら、競技としての攻撃性は凄まじいですよね。 卓球映画は実は少ないのですが、卓球の根源的な魅力である“ラリー”、その裏にある対戦相手やペアへの思いやりは人生にも通じ、映像作品の題材にピッタリなのです。人間ドラマの要素を交えて描くことで、シングル、ペア、ミックスと、種目ごとの違いもわかりやすくなるでしょう。 この記事では、意外と知らない卓球の魅力がつまった映画をピックアップしました。試合映像を観るだけではわからない、卓球の奥深さを感じてみてください。

1.『ミックス。』(2017年)

古沢良太のオリジナル脚本を、新垣結衣、瑛太のW主演で映画化した作品。「東京2020オリンピック」で初採用された、卓球の男女混合(=ミックス)ダブルスをテーマに描かれました。 かつて天才卓球少女と呼ばれた富田多満子が、亡き母が遺した卓球クラブの再建と元恋人への復讐を果たすべく奮闘する、恋と人生の再生ストーリー。最初は不真面目に見えたクラブのメンバーも、事情を抱えながら卓球と向き合っており、ペア同士の絆も見どころです。 日本卓球協会と卓球用具メーカー全面協力のもと、石川佳純、水谷隼をはじめ、世界で戦うアスリートたちがペアを組んで参戦しました。広末涼子、遠藤憲一や蒼井優らの好演を素晴らしく、卓球のラリーのようにテンポの良いかけ合いにクスリと笑えます。

2.『ピンポン』(2002年)

松本大洋の同名漫画を、主演の窪塚洋介、ARATA(現・井浦新)や中村獅童らの共演で実写映画化した、卓球映画の不朽の名作。長らく映像化不可能とされた、原作の独特なタッチと壮絶な卓球シーンを、曽利文彦監督がVFXを駆使して見事に再現しました。 勝つことに絶対的な自信を持つペコと、クールな性格のスマイル。対照的な2人の男子高校生が、お互いを含む強敵たちと切磋琢磨し、卓球に青春をかける青春ドラマです。 選手のラケットとそれに貼るラバーの違い、「右ペンホルダー 前陣速攻型」や「右シェークハンド カット主戦型」など、戦型(プレースタイル)も細かく設定されています。本格的な描写と幼なじみのライバル、という組み合わせはスポ根の鉄板ですし、卓球の奥深さに驚かされるかもしれません。

3.『ハナ~奇跡の46日間~』(2012年)

日本でも知られる韓国の人気女優ハ・ジウォン、ペ・ドゥナが実在したダブルスペアを演じ、感動の実話を映画化した韓国映画『ハナ~奇跡の46日間~』。 1991年、日本が開催地となった第41回世界選手権は、史上初めて韓国と北朝鮮が南北統一卓球チーム「コリア」を結成した大会でした。韓国のスター選手ヒョン・ジョンファを軸に、両国の選手が練習方法や価値観に違いに戸惑いながらも、優勝を手にするまでを描きました。 南北統一への道は厳しく、大会が終われば選手同士が会うことはもちろん、連絡もできません。スポーツに国境なしとはよく言われますが、「コリア」はまさにそのもの。卓球が繋いだ選手たちの絆と、奇跡のような46日間に目頭が熱くなるでしょう。

4.『卓球温泉』(1998年)

映画『Shall we ダンス?』(1996年)のプロデュースチームが再集結し、主演の松坂慶子、牧瀬里穂、大杉漣らの共演で製作された『卓球温泉』。本作は“温泉=浴衣で卓球”という流行を生み、卓球ブームの火付け役となった隠れた名作です。 家事に追われる毎日に嫌気が差した専業主婦・藤木園子が、家出先に選んだ竜宮温泉で卓球による町興しに関わり、温泉街の人々と共に奮闘する様が描かれました。 印象的なのは、「ねるとん卓球」(ラリー競技)中に相手に強い打球を打ち返した夫を園子がたしなめ、“勝負は二の次、卓球はまず続けることが大事”と伝えるシーン。園子の「打てないような玉を返さない」というルールは、お互いを思いやらないとできないことで、卓球を通したコミュニケーションの魅力が表れているのかもしれません。

映画を通して急速に進化する卓球の世界を覗いてみよう!

佐野勇斗、広末涼子『ミックス。』
(C)2017『ミックス。』製作委員会

今回は、卓球の魅力がつまったおすすめ映画4選を紹介してきました。以前は地味な印象が強いスポーツの一つでしたが、思っているよりもずっと激しく、熱いスポーツなのです。 一方で、年齢や性別を問わず楽しめる特性とラリーの魅力から、企業がコミュニケーションのツールとして導入する「オフィス卓球」も流行しています。卓球は球技の中でも特殊な競技と言われ、世界で加速度的に進化している影響から、卓上の頭脳戦も激化しているんだとか! ちょっと興味はあるけど……と言う人は、まず映画から卓球の世界に触れてみてください。