おすすめワニ映画6選 印象的なワニキャラが登場する作品も紹介
隠れた名作が多い、世界のワニ映画を紹介
今から2億年以上前に出現し、爬虫類の頂点に君臨するワニ。非常に獰猛な性格をしていることで知られ、昔から人間を含めた多くの生物に脅威を与えています。 映画の世界でも古くから現在に至るまでさまざまな作品に登場し、観客を恐怖のどん底に引き込んできました。 今回はおすすめのワニ映画をご紹介します。同じワニでも作品によってここまで描かれ方が違うのかと驚きです。あなたはどのワニがお好みですか?
『クロール ―凶暴領域―』(2019年)
台風!洪水!そしてワニ!三大苦が巻き起こす大パニック!
2019年に公開された、恐らく世界最新のワニ映画が『クロール -凶暴領域-』です。制作には『死霊のはらわた』や『スパイダーマン』を手掛けたサム・ライミが参加していることでも注目を集めました。 巨大ハリケーン襲来により冠水したフロリダを舞台に主人公の女子大生と、その家に住み着いたワニとの戦いが描かれています。警官や隣人に助けを求めるも、彼らも次々とワニの餌食に。徐々に家が浸水していく中、主人公たちはワニに対して決死の作戦に挑むことになります。 ハリケーン、洪水、そしてワニと、さまざまな要素が組み合わさっているため、常に緊張感が途切れずに物語が進行していきます。ジリジリと追い詰められていく主人公たちの姿を固唾を飲んで見守るような作品です。
『U.M.A レイク・プラシッド』(1999年)
ワニが次々と巻き起こす凄惨なシーン!正統派パニック映画
1999年に公開された本作。『13日の金曜日』の初期シリーズで監督とプロデュースを担当したスティーヴ・マイナーがメガホンを取った作品です。 アメリカ北部・メイン州の湖で、ダイバーが下半身を食いちぎられ死亡する事件が発生。遺体には何者かに噛み千切られた跡がありました。女性調査員のケリーが地元の保安官たちと湖を捜索すると、彼らの前に現れたのは体長10メートル以上の巨大ワニだったのです。 ボートの上や水中など、行動が制限される状況でワニの襲撃を受けるシーンは、思わず手に汗握るほど緊迫感があります。また特殊メイクの出来栄えも素晴らしく、凄惨なシーンは思わず目をそむけたくなるほど。正統派のパニック映画として楽しめる作品です。
『アリゲーター』(1980年)
巨匠クエンティン・タランティーノも惚れ込んだ、名作パニック・ホラー!
1980年に公開されたアメリカのパニック映画。ハリウッドの巨匠、クエンティン・タランティーノのお気に入り作品ということでも有名で、主演のロバート・フォスターを何度も自身の作品に起用しています。 下水道に捨てられたワニがホルモン剤を投与されていた犬を食べ続けた結果、驚異的なサイズに巨大化して市街地で大暴れ。多くの犠牲者が出る中、刑事のマディソンは女性博士と協力をしてワニの撃退に挑みます。 日本公開時のキャッチコピーは「誰でも12回は飛び上がります」というものでした。来るぞ来るぞと分かっていても驚かされる、観ているものを引き込む演出が素晴らしいです。今でも根強いファンがたくさんいる、知る人ぞ知るパニック映画の名作です。
『ブラック・ウォーター』(2008年)
実話をもとに作られた、リアリティ溢れるシチュエーション・ホラー
2008年のオーストラリア映画です。2003年に実際に起きた事件をもとにしたパニック・ホラー作品。撮影には本物のアリゲーターを使用し、ロケも実際の沼で行われました。 マングローブを見るために沼地へボートで繰り出した男女が、突如ワニに襲われます。ボートが転覆しマングローブの上へ避難する一同でしたが、一人また一人と巨大ワニの餌食になっていくのでした。生き残った主人公たちは決死の覚悟で水中を移動する決意をしますが……。 実際に起きた事故をもとに制作されたこともあり、派手なアクションというよりも息をのむようなシーンが静かに展開していく作品です。登場人物も少なくとてもシンプルな構成ですが、思わず見入ってしまいます。非常に設定が作りこまれた作品です。
『キラー・クロコダイル』(1989年)
ド派手な暴れっぷりが気持ちいい!?豪快イタリアン・パニック映画
1989年のイタリア・アメリカ合作の映画。日本では劇場公開はされませんでしたが、テレビで放映され人気を博しました。思いっきりホラーに寄せたワニの造形が話題となった作品です。 放射性物質が不法投棄されている場所を調査しに来た若者たち。しかしそこには恐ろしい人喰いワニが潜んでいたのでした。次々とワニの犠牲になっていく若者たちは、地元のハンターと力を合わせてワニの爆殺を試みます。 とにかく冒頭からワニが派手に暴れまわる点が特徴的な作品です。息をのむような怖さではなく、どちらかというと怪獣映画のような派手な展開が楽しめます。また、テーマ曲が「ジョーズ」のものにそっくりということでも知られている一作。聞き比べてみるのも面白いかもしれません。
『ディノクロコ』(2004年)
こんなワニ見たことない!最凶B級パニック・ムービー!
2004年のアメリカ映画。「低予算映画の帝王」という異名を持つ映画監督、ロジャー・コーマンが手掛けた作品です。常軌を逸した設定の数々と、先の読めないストーリー展開が一部で話題となりました。 ある日巨大なクロコダイルの化石が発掘され、バイオ企業がそこからDNAを抽出し巨大ワニを現代に蘇らせました。しかし巨大ワニは施設を脱走し、次々と人々を襲い始めます。ついには軍隊までもが出動し、人間と巨大ワニの激しい戦いが幕を開けるのでした。 もはやワニというよりは恐竜に近いモンスターが大暴れをするパニック映画です。冒頭から主役級のキャラクターが次々と餌食になっていくなど、先の読めないストーリーにわくわくさせられること間違いなしの一作となっています。
ciatr厳選!印象的なワニキャラが登場する映画
ここからはciatr編集部が厳選した印象的なワニのキャラクターが登場する映画を紹介します。キュートなアニメキャラから実験によって凶暴化したワニなどバリエーション豊かなキャラクターが勢揃いです!
『ピーターパン』(2003年)
古典童話『ピーター・パン』の実写映画作品。原作同様、映画の中でもワニが重要な役割を果たしています。 ネバーランドを征服しようとするフック船長を、ピーターパンが少しずつ追い詰めます。そして最後には、フック船長はワニに食べられてしまい、ピーターたちはハッピーエンドを迎えるのでした。 またフック船長の左手がないのも、以前ワニに食べられてしまったからなんですよ。それ以来フック船長はワニ嫌いになったのでした。
『ペット』(2016年)
イルミネーションが2016年に発表したアニメ作品。飼い主が不在の間のペットのやり取りを描いた作品で、2019年には続編も公開されました。 本作にはデリックという巨大なワニのキャラクターが登場します。捨てられたペットで結成されたチーム「元ペット団」に所属していて、敵役ながらコミカルな性格が人気となりました。
『ランペイジ 巨獣大乱闘』(2018年)
2018年に公開された本作。様々な動物が巨大化し人間に襲い掛かる作品です。 もちろんワニも巨大化して登場します。そのサイズは全長68.5メートル、重さ150トンという桁違いのもの。ウロコはチタンよりも硬く、足の指は車よりも大きいモンスターとなり大暴れをします。その見た目はワニというより、恐竜やドラゴンに近いものになっています。
『チェブラーシカ』(2010年)
チェブラーシカは1966年に誕生したロシアの児童向け絵本で、何度も映画化されています。 作中でチェブラーシカが最初に仲良くなるのが、ワニのゲーナというキャラクター。動物園で「ワニ」として働くワニです。とても紳士的で正義感が強い性格ですが、少し寂しがり屋な一面も。アコーディオンと歌が得意で、いつも周りを楽しませています。
襲われたら最後?映画界の名脇役ワニ
恐怖の対象としてはもちろんのこと、特にアニメーションではかわいらしくてフレンドリーなキャラクターとしても描かれることもありました。 ギョロっとした目や地べたに這いつくばった姿が時には恐ろしく、そして時にはかわいらしく見える。そんな不思議な魅力を持ったワニは、これからもさまざまな作品で活躍してくれることでしょう。まさに渋く映画を彩る、映画界の名脇役と言えますね。