2020年5月25日更新

印象的な社長・ボスが登場するおすすめ映画【お手本にも反面教師にも】

『マイ・インターン』
©Warner Bros./Photofest/zetaimage

社長やボスが描かれた映画では、才能ある人間のドラマチックな人生を追体験でき、失敗談や人生哲学から「生き方」を学ぶこともできます。本記事では社長・ボスが主人公、または印象的な立ち位置で登場する映画を厳選して紹介します。

目次

映画の社長・ボスから「生き方」を学ぼう!

映画の主人公として描かれる社長やボス。人並外れた情熱、才能、人徳、重責……など、ある意味「選ばれし者」だけが歩むことを許されたドラマチックな人生を追体験できるのが、彼らを主人公とした作品の魅力です。実在の人物をモデルにした作品も多く、リアルな失敗談や人生哲学から「生き方」を学べるという意味では、この上ない「教材」でもあります。 本記事では、社会派ドラマやSF、アニメなど様々なジャンルから「社長・ボスが登場する映画」を厳選し、紹介します。

『マイ・インターン』(2015年)

アン・ハサウェイが公私に悩むやり手女社長に!

アン・ハサウェイ、ロバート・デ・ニーロの2大オスカー俳優が共演したハートフルコメディ。アン・ハサウェイが、公私に悩むやり手の女社長を好演。持ち前の華やかさが映画によくマッチしています。 主人公のジュールズは、ニューヨークでファッションサイトの運営を手掛ける若手社長。会社は急成長し、結婚もしてすべての幸せを手に入れたかに見えましたが、多忙すぎる生活から公私ともにピンチを迎えます。そんな彼女を救ったのは、シニアインターンとして雇った70歳の部下、ベンでした。 経験豊富なベンの機転で、ピンチが次々に好転していく展開が痛快。アン・ハサウェイの「キャリアウーマン」、ロバート・デ・ニーロの「できる男」がそれぞれ見事にはまり役で、働くことや年を重ねることの素晴らしさも感じさせてくれます。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)

マーティン・スコセッシ×レオナルド・ディカプリオが描く「成り上がり」と「破滅」の人生

ウォール街で「ウルフ(狼)」と呼ばれた実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回想録を原作とする伝記映画。数々の名作を生み出してきたマーティン・スコセッシがメガホンをとり、レオナルド・ディカプリオが主演を務め、成り上がりと破滅の人生を描き出しています。 22歳で金融の中心地・ウォール街の世界に足を踏み入れた主人公のジョーダン。彼は詐欺まがいの手法と巧みな話術で瞬く間に成り上がり、会社を設立して富と名声を手に入れます。一方で荒稼ぎした金を乱痴気騒ぎのパーティーに浪費し、セックスやドラッグに溺れる破滅の道を突き進んでいき……。 本作は、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたレオナルド・ディカプリオのとにかくぶっ飛んだ演技が見どころ。ジェットコースターのようなジョーダンの生き方から、「お金とは何か」「成功とは何か」を考えさせられます。

『スティーブ・ジョブズ』(2016年)

「デジタル革命」の舞台裏!スティーブ・ジョブズの知られざる苦悩

言わずと知れたアップル社の共同設立者スティーブ・ジョブズの苦悩を、『スラムドッグ$ミリオネア』の名匠ダニー・ボイル監督が描いた伝記映画。 本作ではジョブズの真の姿に迫るため、「マッキントッシュ」「ネクスト・キューブ」「iMac」の新作発売直前の舞台裏にスポットを当てました。どんな境遇であっても、デジタルで世界に革命を起こす情熱を失わなかった一方、わがままで傲慢な性格から周囲を傷つける彼の一面も浮かび上がらせています。 ジョブズを演じたマイケル・ファスベンダーがアカデミー賞主演男優賞、開発チームの女性エンジニアを演じたケイト・ウィンスレットがアカデミー賞助演女優賞に、それぞれノミネートされました。

『ソーシャル・ネットワーク』(2011年)

奇才デヴィッド・フィンチャーが描く「Facebook」誕生秘話!

世界的SNSサイト「Facebook」誕生の裏で、創設者マーク・ザッカーバーグが様々なものを失っていく過程を描いた伝記映画。『セブン』『ファイト・クラブ』などの奇才デヴィッド・フィンチャー監督が持ち味を存分に発揮し、アカデミー賞で作品賞を含む8部門にノミネート、編集賞、作曲賞、脚色賞の3部門を獲得しました。 主人公のマークは、ハーバード大学在学中にプログラミングの腕前を活かしてFacebookを立ち上げ、サイトの大成功によって巨万の富と名声を手に入れます。しかし、かつての仲間からのアイデア盗用などで訴訟を起こされてしまいました。 裁判と会社立ち上げ当初の様子が交互に描かれ、かつては仲の良かった仲間たちが引き裂かれていく光景が、観客の胸に訴えかける本作。マーク役のジェシー・アイゼンバーグが、痛々しいほどに成功に執着していく主人公を見事に演じ切り、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2018年)

女性経営者の草分け的存在をメリル・ストリープが熱演!

機密文書を巡る新聞社の内部論争や、政府との対決を描いた実話ベースの社会派サスペンス。女性経営者の草分け的存在として、アメリカで尊敬を集めるキャサリン・グラハムをメリル・ストリープが熱演し、アカデミー主演女優賞にノミネートされました。 キャサリンは、ワシントン・ポストの社主。1971年、ライバル紙のニューヨーク・タイムズが、ベトナム戦争に関する米政府の最高機密文書の一部を暴くスクープを出します。彼女の部下であるベンは、別の文書を入手してスクープを抜き返そうと奮闘。しかし政府の圧力を受け、キャサリンはスクープを出すことで自社が倒産することを恐れ、苦悩します。社の命運を託された彼女の決断は……。 根強い男社会の中で毅然と振る舞うキャサリンの姿が印象的。スティーブン・スピルバーグ監督がメガホンを取り、本作で初共演を果たしたトム・ハンクス、メリル・ストリープの名優2人が、重厚なドラマを紡いでいます。

『アルマゲドン』(1998年)

ブルース・ウィリス演じる男気あふれる社長にシビれるSF超大作!

『アルマゲドン』
© 1998 - Walt Disney Studios

小惑星衝突の危機から地球を救う男たちを描き、大ヒットしたSF超大作。男気あふれる親分肌の社長を演じた主演ブルース・ウィリスが格好良すぎて、シビれます。 20世紀末、各国を突如として襲った流星の雨をきっかけに、あと1か月足らずで巨大な小惑星が地球に到達することが判明。小惑星の深部に爆弾を仕掛けて衝突を回避する計画を立てたNASAは、採掘任務をこなせるスペシャリストとして、石油会社を経営するハリーのチームに白羽の矢を立てます。果たして、不可能ともいえる任務は成功するのでしょうか。 「トランスフォーマー」シリーズなどで知られるマイケル・ベイ監督が、十八番のド迫力映像とトラブル続発のハラハラする展開で観客を宇宙空間のミッションに引き込みます。エアロスミスによる主題歌「ミス・ア・シング」も感動的なストーリーを引き立て、大ヒットしました。

『海賊と呼ばれた男』(2016年)

破格のスケールで生きた商売人の一代記!

出光興産の創業者・出光佐三をモデルとした百田尚樹のベストセラー歴史小説を映画化。2014年の邦画興行収入第1位に輝いた『永遠の0』のチームが再結集し、破格のスケールで激動の時代を生き抜いた商売人の一代記を描きました。 主燃料が石炭の時代にいち早く「石油」の将来性に目をつけた国岡鐵造。「国岡商店」を創業して石油業に乗り出し、常識を覆すアイデアと行動力で次々と難事業を成功させていきます。戦後、国際石油カルテルの包囲網で日本が窮地に陥ると、国家と社員のため、経済封鎖中のイランからタンカーで石油を輸入する奇策に打って出ることに。 大勢の社員を家族同然に命がけで守り、世界を相手に大立ち回りを演じる主人公のスケールの大きさに、終始圧倒されます。山崎貴監督が得意とする迫力のVFXや、主演の岡田准一をはじめとする超豪華キャストの熱い演技も見どころです。

『空飛ぶタイヤ』(2018年)

巨大企業の闇を暴く社長の闘いを描いた社会派ドラマ!

実際の自動車メーカー不祥事に着想を得た池井戸潤の経済小説を映画化。日本アカデミー賞では作品賞、監督賞など9部門にノミネートされました。 主人公の徳郎が経営する運送会社のトラックが脱輪事故を起こし、死傷者を出す大惨事となってしまいます。整備不良を疑われた徳郎は、トラックの欠陥の可能性に気付いて真相を突き止めようとしますが、重大な事実を隠そうとする巨大組織が立ちはだかり……。 「闇」を抱える巨大企業と闘いを繰り広げる、熱血漢の社長を演じた長瀬智也がはまり役。ディーン・フジオカ、高橋一生ら人気俳優が脇を固めます。長いものに巻かれることなく、正義を貫く苦しさと尊さを訴えかける社会派ドラマです。

「社長シリーズ」(1956年~1970年)

森繫久彌主演、昭和に人気を博した東宝の喜劇シリーズ!

東宝が1956年から1970年にかけて公開した喜劇シリーズ。サラリーマンの世界をユーモアたっぷりに描いて人気を博しました。在りし日の森繁久彌が主人公の社長を軽快に演じ、喜劇俳優としての才能をいかんなく発揮しています。 シリーズは、第1作『へそくり社長』から最終作『続・社長学ABC』までの33作品。森繫久彌が高度経済成長期の様々な企業の社長に扮し、キャラの立った部下たちとのドタバタ劇や必ず失敗する美女との浮気などを「お約束」として繰り広げます。香港やハワイでロケが行われたり、名優の三船敏郎が出演したりと作品によって見どころも様々です。

ciatr厳選!グループのボスやリーダーが印象的な映画

ここまでは何かしらの企業を経営する「社長」たちにスポットを当てた映画をラインナップしました。 ここから先は、社長ではありませんが様々なグループの「ボス」や「リーダー」たちに幅を広げて、おすすめ映画を紹介します!

「ゴッドファーザー」 シリーズ(1972~1991年)

そうそうたる名優たちがボスを演じたマフィア映画の金字塔!

巨匠フランシス・フォード・コッポラによるマフィア映画の金字塔。マフィアのボスを演じるのは、マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロと、まさにそうそうたる名優たちです。 イタリア系マフィア「コルレオーネ・ファミリー」の盛衰を3作通じて描く大河ロマンであるこの三部作。第1作は、「ゴッド・ファーザー」の異名をとるファミリーの首領ヴィトーの死と、代わって家長となった息子マイケルがボスとして覚醒していく物語です。第2作では、マイケルがファミリーを守るため抗争に明け暮れる姿と、若き日のヴィトーの活躍を交錯させ、第3作では心身ともに衰えたマイケルの晩年の苦悩が描かれます。 記憶にこびりつくショッキングな暗殺・抗争シーンの数々、キャストの圧倒的なオーラと演技など、見ごたえ充分。第1作と第2作で、アカデミー賞作品賞に輝く快挙も成し遂げた、映画史に燦然と輝く傑作シリーズです。

『ライオン・キング』(2019年)

世界中で愛されるディズニーの傑作アニメを「超実写版」映像でリメイク!

1994年に公開されて大ヒットし、アカデミー賞主題歌賞など数々の栄冠に輝いたディズニーの傑作アニメーション『ライオン・キング』をフルCGでリメイク。世界中で愛される挫折と再生の物語を、『アイアンマン』のジョン・ファブロー監督が、究極の映像美で蘇らせました。 舞台はライオンが統治するサバンナの王国「プライドランド」。王の後継者である子ライオンのシンバが、父の死や王国からの追放といった苦難を乗り越え、危機に瀕した王国を救う姿を描きます。ストーリーや名曲の数々は、オリジナル版にほぼ忠実に作られました。 ディズニーが自信を込めて「超実写版」と表現した躍動感あふれる動物たち、雄大な大自然の映像は圧巻。王としての自らの使命に目覚めていくシンバの成長物語は、いつの時代にも感動的です。

『ボス・ベイビー』(2018年)

見た目は赤ちゃん、中身はおっさんの「ボス・ベイビー」が活躍する怒涛のコメディ!

見た目は赤ちゃん、中身はおっさんという奇想天外な主人公の活躍をコミカルに描いたアニメ映画『ボス・ベイビー』は、全米で初登場1位の大ヒットを記録しました。 7歳のティムは、新しく両親が連れてきた赤ん坊の弟が黒スーツ姿でブリーフケースを持っていることに不信感を覚えます。おっさんのようにしゃべる赤ん坊は、自らを「ボス・ベイビー」と名乗り、子犬勢力に奪われた人気を、赤ちゃん勢力に取り返す任務を負っていました。ティムは彼とチームを組み、壮大な冒険を繰り広げます。 荒唐無稽なストーリーと、ギャグが怒涛のテンポで繰り出される痛快なコメディ。日本語吹き替え版は、ボス・ベイビー役でムロツヨシ、ティム役で芳根京子が参加しています。

『チェ 28歳の革命』(2009年)

伝説の革命家の「器のデカさ」をベニチオ・デル・トロが体現!

『トラフィック』でアカデミー賞監督賞と助演男優賞を制したスティーブン・ソダーバーグ監督と、ベニチオ・デル・トロが再びタッグ組んだ二部作。カストロ兄弟とともに、キューバ革命を率いた伝説の革命家チェ・ゲバラの半生を描いていています。 キューバの独裁政権打倒を目論むフィデル・カストロに従い、ゲリラ戦の指揮官として、革命を勝利に導くアルゼンチン出身の医師ゲバラ。それと並行して、革命後に国連総会の演説に臨むためニューヨークに滞在する様子が、前編にあたる『チェ 28歳の革命』では交錯して描かれます。 強い信念と統率力、さらに敵兵以外に決して危害を加えない美徳までも兼ね備えたゲバラの「器の大きさ」を、ベニチオ・デル・トロが見事に体現。カンヌ国際映画祭で最高賞にノミネートされ、男優賞を獲得しました。

『キャプテン・フィリップス』(2013年)

海賊の人質になった実在の船長をトム・ハンクスが熱演!

貨物船の船長がソマリア海賊に拉致された実話を基にした伝記映画。主人公の船長を名優トム・ハンクスが演じ、センセーショナルな事件の顛末を臨場感たっぷりに再現しています。 2009年4月、ソマリア沖で貨物船「マースク・アラバマ号」が4人組の海賊に襲われます。抵抗むなしく囚われたフィリップス船長は、船内に隠れた乗員たちとひそかに連携を図り、制圧された船の奪還に成功。ところが、逃亡する海賊たちに救命艇で連れ去られて人質の身となってしまい……。 船の主導権を巡る海賊と乗員たちの緊迫の攻防戦、人質の船長と海賊たちとの人情味も感じさせるやり取りが見どころ。トム・ハンクスの風格と演技力が、船長の並外れた責任感と勇気に説得力を持たせています。

映画で社長・ボスのドラマチックな人生を追体験!

気になる作品は見つかりましたか?『アルマゲドン』のハリー、『キャプテン・フィリップス』のフィリップス船長のように誰が見ても格好いいリーダーもいましたが、大半の作品では主人公である社長の弱さ、挫折、失敗が印象深く描かれています。 ぜひ映画を通して、社長・ボスのドラマチックな人生を追体験してみてください。ひと通り観終わるころには、あなたの人生観が変わっているかもしれません。