2020年10月1日更新

社会に影響を与えた女性の実話をもとにしたおすすめ映画5選【追悼ルース・ベイダー・ギンズバーグ】

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『ビリーブ 未来への大逆転』ジャスティン・セロー、フェリシティ・ジョーンズ、アーミー・ハマー
© UNIVERSAL PICTURES/zetaimage

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【追悼ルース・ベイダー・ギンズバーグ】社会に一石を投じた実在の女性たちを描いた映画を紹介

ルース・ベイダー・ギンズバーグ
© Jeff Malet Photography/Newscom/Zeta Image

アメリカ最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグが、2020年9月18日に転移性膵臓がん合併症のために逝去されました。リベラル派の判事として、常に女性や弱者に徹底的に寄り添う姿勢で若者を中心に絶大な人気を誇った彼女。その死に、多くの人々が悲しみに包まれています。 今回は彼女の伝記映画『ビリーブ 未来への大逆転』とともに、社会に一石を投じた女性たちの実話をもとにしたおすすめ映画を紹介しましょう。

『ビリーブ 未来への大逆転』(2018年)

米最高裁判事への道はここからはじまった!男女平等に向けた前代未聞の裁判

『ビリーブ 未来への大逆転』ジャスティン・セロー、フェリシティ・ジョーンズ、アーミー・ハマー
© UNIVERSAL PICTURES/zetaimage

ルース・ベイダー・ギンズバーグが初めて弁護士として法廷に立った「男女平等裁判」を描いた『ビリーブ 未来への大逆転』。 ハーバードやコロンビアの法科大学院で女子学生に対する差別に耐えつつ、ガンに冒された夫の看病と子育て、そして学業をこなしてきたルース。ロースクールを主席で卒業したにも関わらず、女性であることを理由に裁判所や弁護士事務所に就職することができなかった彼女は、仕方なく教授として働くことに。 そんなとき、彼女は税法専門の弁護士である夫に舞い込んだある案件に興味を持ちます。それは「親の介護費用の控除が受けられるのは、女性か妻と死別した男性のみ」という法律に基づき、控除を受けられない独身男性からの訴えでした。 彼女はさまざまな妨害に遭いながらも、家族や友人の助けを得て依頼人のため、そして男女の法の下の平等を実現するために動き出します。 アメリカ最高裁判事にまで登り詰める彼女の原点となった裁判を映画化した本作。本人もカメオ出演していますので、ぜひチェックしてみてください。

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社会に一石を投じた女性の実話をもとにしたおすすめ映画

ルース・ベイダー・ギンズバーグのほかにも、それぞれ違った分野で社会に変革をもたらした女性たちの、実話をもとにした映画を紹介しましょう。 あの歴史的出来事や有名政治家の裏側、そして近年盛り上がりを見せるMeToo運動の先駆けとなった実話を題材にした映画も取り上げてみました。

『エリン・ブロコビッチ』(2000年)

大企業を相手取った集団訴訟を勝利に導く

『エリン・ブロコビッチ』ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー
© UNIVERSAL/zetaimage

無職で3人の子供を抱えるシングルマザーのエリン。交通事故をきっかけに法律事務所で働くことになった彼女は、そこで深刻な環境汚染の実態を知ることに。大企業の環境汚染を暴いた彼女は住民たちの署名を集め、正義感と情熱だけを胸に史上最大の集団訴訟に挑みます。 主演のジュリア・ロバーツの演技は絶賛され、アカデミー賞およびゴールデングローブ賞の主演女優賞をはじめとする多くの賞を獲得しました。

『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011年)

誰も知らないイギリス初の女性首相の苦悩

『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』メリル・ストリープ
© FILM4/zetaimage

『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』は、女性として初めてイギリス保守党党首、そして首相となったマーガレット・サッチャーの人生を描いた作品です。政界引退後、認知症を患った彼女が、すでに亡くなった夫の幻覚とともに過去を振り返るかたちで物語は進んでいきます。 政治家の父の影響を受け、実業家の妻として34歳のときに初当選。異色の存在として政治活動をつづけるなか保守党党首に担ぎ上げられた彼女は、「鉄の女」として強硬な政策を進めていきます。 アメリカ人であるメリル・ストリープが、完璧なイギリス英語でサッチャーを演じたことでも話題になりました。

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『ドリーム』(2016年)

アメリカの宇宙開発には黒人女性たちの多大な貢献があった

 『ドリーム』
© 20TH CENTURY FOX/zetaimage

人類初の月面着陸、「アポロ計画」の足がかりとなった「マーキュリー計画」の裏にあった黒人女性たちの活躍を描いた『ドリーム』。 幼いころから数学の天才だったキャサリンとエンジニアを目指すメアリー、計算室室長のドロシー。彼女たちは黒人であること、そして女性であることでさまざまな差別や妨害を受けながらも自分の夢や権利を勝ち取るため、その能力を周囲に見せつけていきます。 史実と違う部分も多く指摘されていますが、差別を受けながらもその優秀さで苦難を乗り越える姿に、誰でも勇気づけられるお仕事映画です。

『スキャンダル』(2019年)

放送局重役のセクハラを告発した女性キャスターたち

『スキャンダル』シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビー
© Lions Gate Entertainment Inc.

2016年、アメリカ最大のニュースネットワーク、FOXニュースの人気女性キャスターが社長をセクハラで提訴する事件が発生。訴えを起こしたグレッチェン・カールソンは世論の逆風にさらされながらも決して諦めず、同じく被害にあった女性職員の証言を集めていきます。 MeToo運動の先駆けとなった出来事を描き、称賛を集めました。 実在の人物であるグレッチェンをニコール・キッドマンが、メーガン・ケリーをシャーリーズ・セロンが演じた本作。日本出身のメイクアップアーティスト、カズ・ヒロがアカデミー賞ヘアメイクアップ&スタイリング賞を受賞したことでも話題になりました。