クレイヴン・ザ・ハンターはスパイダーマンを“狩る”?単独映画情報をお届け
映画「クレイヴン・ザ・ハンター」が企画進行中?
2018年の『ヴェノム』やジャレッド・レト主演の『モービウス』に続き、ソニー・ピクチャーズが製作する「スパイダーマン」シリーズのヴィラン単独映画として『クレイヴン・ザ・ハンター』の企画が報じられています。クレイヴン・ザ・ハンターはスパイダーマンの宿敵である人気ヴィランです。 ソニー・ピクチャーズはマーベル・コミックの「スパイダーマン」シリーズを独自に映画化しており、「ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター (SPUMC)」と名付けられています。その第1弾が『ヴェノム』でした。 第2弾となる2021年に公開予定の『モービウス』の後に『ヴェノム』続編が控えているSPUMC作品。それに続くのが『クレイヴン・ザ・ハンター』になるのかはまだわかりませんが、企画は進行している模様です。 ここでは、この企画についての最新情報と、クレイヴン・ザ・ハンターというキャラクターについてお届けしていきます。
監督は『トリプル・フロンティア』J・C・チャンダーか?
2020年8月には、「クレイヴン・ザ・ハンター」映画化の監督としてJ・C・チャンダーの名が挙がりました。新進気鋭の監督である彼は、脚本家としても著名で、2011年には長編映画デビュー作『マージン・コール』でアカデミー賞オリジナル脚本賞にノミネートされています。 2019年には、監督・脚本を務めたベン・アフレックとオスカー・アイザック主演のクライム・アクション『トリプル・フロンティア』がNetflixで配信。 その前にも『オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜』(2014年)や『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(2015年)など硬派な作品を手がけました。 8月以降、2020年10月時点では新しい情報がないため、現在も交渉中とみられます。もしJ・C・チャンダーが監督を務めることになれば、クレイヴン・ザ・ハンターも硬派なヴィランとして華々しくスクリーンデビューするに違いありません。
「クレイヴン・ザ・ハンター」のあらすじ・キャストは?
この企画がスタートした段階では、クレイヴン・ザ・ハンターのオリジン・ストーリーを描くことが構想され、コミックの『クレイヴンズ・ラスト・ハント』が原案として考えられていたようです。 「クレイヴンズ・ラスト・ハント」は1987年に発行されたコミックで、クレイヴン・ザ・ハンターがスパイダーマンを倒した後の様子が描かれていました。彼がなぜスパイダーマンを宿敵として執拗に追うことになったのかといった、前日譚としてのオリジン・ストーリーになることも予想されます。 キャストは2020年10月時点では未定のようです。ciatrでは随時最新情報を更新していきます!
映画『クレイヴン・ザ・ハンター』にスパイダーマンは登場する?
企画が始まった当初の脚本作業を担当していたリチャード・ウェンクは、クレイヴン・ザ・ハンターがスパイダーマンと“対面することになる”とインタビューで語っていました。 2019年9月にはソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオがトム・ホランド版「スパイダーマン」の3作目を共同製作する旨を発表。 その際、マーベルのケヴィン・ファイギ社長はスパイダーマンが“複数のシネマティック・ユニバースを横断する唯一のヒーローとなる”ことにも触れていました。 スパイダーマンを“狩ること”に執念を燃やすキャラクターであるクレイヴン・ザ・ハンターを、スパイダーマンありで描けるのかが焦点となる本企画。今後もSPUMCとMCUのクロスオーバー実現を願うほかありません。
【ヴィラン】クレイヴン・ザ・ハンターとは何者?
スパイダーマンの宿敵は孤高の狩人!
クレイヴン・ザ・ハンターとは、マーベル・コミックの「スパイダーマン」シリーズに登場するヴィランの一人。初登場したのは、1964年の『アメイジング・スパイダーマン』15号でした。 本名はセルゲイ・クラヴィノフといい、ロシア帝国に生まれた貴族の末裔です。ロシア革命が起こると貴族の身分によって逃亡を余儀なくされ、一家はイギリスへ。異国の地で疲れた母が自殺し、父は若いメイドと結婚して息子(後のカメレオン)をもうけます。 家族に絶望したセルゲイは世界各国を放浪し、たどり着いたアフリカのジャングルで狩猟の仕事に就きました。そして、著名なハンターとして名を馳せていったのです。
クレイヴン・ザ・ハンターは薬によって強化された!
クレイヴン・ザ・ハンターは秀でたハンターとしての腕はもちろん、格闘や射的の腕も高く、様々な武器のエキスパートでもあります。さらに、アフリカの秘薬で身体能力が強化され、老化も抑制されているようです。
原作からクレイヴン・ザ・ハンターの動向を予想!【ネタバレ注意】
原作者はスタン・リー&スティーヴ・ディッコ!
クレイヴン・ザ・ハンターというキャラクターを創り出したクリエーターは、マーベル・コミックの伝説的人物であるスタン・リーと作画家のスティーヴ・ディッコ。二人はスパイダーマンやドクター・ストレンジといったマーベルの人気キャラクターを生み出し、シリーズ化していきました。
スパイダーマンの最初の敵、カメレオンと共闘?
クレイヴン・ザ・ハンターがアフリカでハンターとして活躍していた頃、異母弟のカメレオンが一緒にスパイダーマンを倒してほしいと助けを求めてきました。本当の力を発揮する機会を得たクレイヴン・ザ・ハンターは、スパイダーマンを“狩る”ことを決心します。 しかし最初の「狩り」はスパイダーマンの力を見くびって失敗。それ以降、彼はスパイダーマンを狩ることに執念を燃やして、何度も戦いを挑むことになります。
「シニスター・シックス」の初代メンバー!
クレイヴン・ザ・ハンターは、ドクター・オクトパス、ミステリオ、サンドマン、エレクトロのヴィラン5人とともに、「シニスター・シックス」というチームを結成します。 クレイヴン・ザ・ハンターはシニスター・シックスの初代メンバーとして、スパイダーマンと戦ってきました。シニスター・シックスはその後もメンバーや人数を変え、『デアデビル』や『ファンタスティック・フォー』などに登場しています。
スパイダーマンを倒す?そして……?【ネタバレ注意】
1987年に発行された「クレイヴンズ・ラスト・ハント」では、クレイヴン・ザ・ハンターがスパイダーマンを倒すことに成功する様子が描かれました。しかしそれでも満足感を得られず、自らの名誉を回復するため、スパイダーマンに扮して代わりにヒーロー活動を行います。 以前スパイダーマンがキャプテン・アメリカと二人がかりで倒したバーミンを一人で捕獲し、“スパイダーマンに勝った”という自信を得た後、満足したクレイヴン・ザ・ハンターは自ら死を選ぶのです。
クレイヴン・ザ・ハンターには2代目、3代目がいる?【ネタバレ注意】
初代クレイヴン・ザ・ハンター、セルゲイの跡を継ぐのは?
初代クレイヴン・ザ・ハンターのセルゲイが自殺した後、その名を継いだのは彼の息子のアリョーシャでした。アル・クレイヴンとも呼ばれています。 2代目クレイヴン・ザ・ハンターとなったアルは、サンドマンが率いるシニスター・シックスにも参加しました。
2代目クレイヴン・ザ・ハンターを倒すのはなんと……?
その2代目のアルを倒したのが、アナ・クラヴィノフ。なんと彼女はセルゲイの娘であり、アリョーシャの妹だったのです。 初登場は2008年の「アメイジング・スパイダーマン」第565号。2010年の「アメイジング・スパイダーマン」第634〜637号の「グリム・ハント」で、兄アリョーシャと戦って倒し、父から3代目クレイヴン・ザ・ハンターの名を授かりました。
トム・ホランド主演「スパイダーマン3」のヴィランに?
トム・ホランド主演の「スパイダーマン」シリーズで監督を務めたジョン・ワッツが、インタビューで「クレイヴンが好き」というコメントを残しています。これは3作目のヴィランが、クレイヴン・ザ・ハンターになる可能性を示唆しているのでは?と注目されました。 2020年7月には撮影も開始され、MJ役をゼンデイヤが続投することも判明していたトム・ホランド版「スパイダーマン3」。2020年4月に2021年7月16日から11月5日、さらに同7月には2012年12月17日全米公開と、コロナ禍による延期に次ぐ延期が続いてファンを落胆させています。 次のニュースはぜひ、“3作目のヴィランがクレイヴン・ザ・ハンターに決定!”といった嬉しい知らせであることを願いたいですね。
魅力的な敵クレイヴン・ザ・ハンターから目を離せない!
スパイダーマンの宿敵として人気の高いクレイヴン・ザ・ハンター。単独映画の企画の進展も気になるところですが、トム・ホランド版「スパイダーマン」シリーズに登場する機会があるのかということにも注目が集まっています。 スパイダーマンがSPUMCとMCUを軽やかに行き来する唯一無二のヒーローとなることとともに、人間味あふれる最強のヴィラン「クレイヴン・ザ・ハンター」が堂々たるスクリーンデビューを果たす日が待ち遠しいですね!