ヴァルチャー、『スパイダーマン:ホームカミング』のヴィランに迫る!【アイアンマンとの因縁も!?】

2017年8月11日更新

『スパイダーマン:ホームカミング』に登場するヴィラン、ヴァルチャーはアイアンマンことトニー・スタークと因縁深いキャラクター。今回はこれまで映画版『スパイダーマン』シリーズには登場してこなかったこのヴィランに迫ります。

ヴァルチャー、『スパイダーマン:ホームカミング』のメインヴィランに迫る!

2017年8月11日公開の『スパイダーマン:ホームカミング』。 本作のメインヴィランとなるのはヴァルチャーですが、彼はこれまでのスパイダーマン映画には登場していません。 しかしコミックの『スパイダーマン』シリーズでは、とても重要なヴィランのひとり。シリーズの最初期からスパイダーマンを苦しめつづけているキャラクターです。 今回はそんなヴィランを徹底紹介します。 コミックからの変更点は多くありますが、それも含めて『スパイダーマン:ホームカミング』を楽しめるのではないでしょうか。

本名はエイドリアン・トゥームス!ヴァルチャーの基本プロフィール

コミックでのヴァルチャーの正体は、エイドリアン・トゥームスというハゲ頭の老人です。 トニー・スタークと並ぶ天才科学者だったトゥームスは、グレゴリー・ベストマンという人物と企業を立ち上げ、ビジネスパートナーとして働いていました。 経営をベストマンに任せ、自分は製品開発をしていたトゥームスでしたが、ベストマンが会社の資金を使い込んでいたことが発覚。トゥームスは法的措置に出ることもできず、職を失ってしまいます。 失業したトゥームスは、当時開発していたウィングスーツで超人的な力を手に入れられるのではないかと考え、"ハゲワシ"という意味のヴァルチャーを名乗り犯罪を行うことにしました。

”裏のトニー・スターク”と呼ばれるヴァルチャーの持つ能力

さきほどプロフィールでご紹介したウィングスーツが、ヴァルチャーの主な能力の源です。 このウィングスーツは翼のついたハーネスのようなもので、コミックでは腕にそのまま羽が生えたような形になっています。 この装置は飛ぶだけでなく身体能力を強化し、俊敏な動きも可能にします。しかも、何度も改良をかさね、より強力になっているとか。 また、バルチャーは生物化学的な技術を使って、別のスーパーヒューマンの死体からスーパーパワーを抜き取ったり、特殊な装置で一時的にスパイダーマンの若さを盗んだりしています。 一説では、ヴァルチャーとしてウィングスーツを使いつづけることで、トゥームスは驚異的な長寿になったとも言われています。

なぜこれまでの映画にヴァルチャーが出てこなかったのか

人気ヴィランのひとりであるヴァルチャーは、実はこれまでのスパイダーマン映画でも登場が検討されていました。 しかし様々な理由から実現には至らず、今回の『スパイダーマン:ホームカミング』でようやく初登場することに。 ここからは登場が検討されていた作品と、結局見送りになった経緯を見てみましょう。

サム・ライミ版『スパイダーマン3』で登場が見送られた経緯

2007年に公開されたサム・ライミ監督の『スパイダーマン3』。当初の予定では、この作品のヴィランはヴァルチャーになる予定だったそうです。 『ガンジー』(1982)などで有名なベン・キングスレーを起用する予定でしたが、脚本の変更などでヴィランはヴェノムとサンドマンになり、ヴァルチャーの登場は見送られました。 ベン・キングスレーは、その後『アイアンマン3』(2013)でヴィランのマンダリンを演じ、MCU作品に出演しています。

『アメイジング・スパイダーマン』シリーズではなぜ登場しなかった?

『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ(2012、2014)では、第3作目のヴィランにヴァルチャーが予定されていたそうです。 しかし、ご存知のとおりこのシリーズは2作目までで打ち切られてしまったため、彼の登場も必然的に無くなってしまいました。 『アメイジング・スパイダーマン2』のエンディングで、デイン・デハーン演じるハリー・オズボーンが収容された施設には、ヴィランたちが使うであろう衣装や装置がたくさん置いてあります。 その中にはウィングスーツもあり、次作以降での登場が示唆されていました。

ヴィランを演じるのは元ヒーロー!?マイケル・キートン

本作のヴィラン、ヴァルチャーを演じるのはマイケル・キートンです。 ペンシルベニア州出身のキートンは、スタンダップ・コメディアンを経て俳優に転身し、1982年の『ラブ IN ニューヨーク』で映画デビュー。 その後、ティム・バートン監督の『ビートルジュース』(1988)で主演を務めたのがきっかけで、人気を獲得するとともに有名になりました。

続いて同監督の『バットマン』シリーズ(1989、1992)でブルース・ウェイン/バットマンを演じ、こちらも好意的に受け止められました。 キートンは声優としても活躍しており、英語版『紅の豚』(2005)のポルコ・ロッソや『カーズ』(2006)のチック・ヒックス、『トイ・ストーリー3』(2010)のケンなどを演じています。 また、2014年の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』では、ゴールデングローブ賞主演男優賞をはじめ数多くの賞を受賞。 アカデミー賞主演男優賞にもノミネートし、その後も主演作品をはじめ大作への出演がつづいています。

ヴァルチャーとトニー・スタークの因縁とは?

『スパイダーマン:ホームカミング』でのバルチャーの設定は、原作コミックから大きく変更されているようです。 本作のエイドリアン・トゥームスは、”ニューヨークの戦い”(『アベンジャーズ』(2012))で、ヒーローたちが残した地球外物質などを含む残骸を処理する会社を経営していた人物という設定になっています。 しかし、この事業はトニー・スタークが立ち上げた政府組織に引き継がれることになってしまいました。 職を失ったトゥームスは、家族を養うため武器商人として裏の仕事を始めます。こうしてトゥームスは、スタークに恨みを抱くようになったのです。

ヴァルチャーは『スパイダーマン』コミックで初めて2回目の登場を果たしたキャラクター!

ヴァルチャー/エイドリアン・トゥームスが初めて登場したのは、1963年5月に刊行された『Amazing Spider-man #2』です。 それまで普通の犯罪者を相手にしていたスパイダーマンが、2番目に戦った特殊能力を持つスーパーヴィランでした。 その後ほかにもスーパーヴィランが登場しましたが、同年10月の『Amazing Spider-man #7』で再び登場し、スパイダーマン史上初めて2回以上登場したヴィランキャラクターとなります。 トゥームスは、1967年の『Amazing Spider-man #48』で刑務所仲間のブラッキー・ドラコにバルチャーのウィングスーツを譲るまで、定期的に現れてはスパイダーマンを苦しめつづけました。

ヴァルチャーはマーベル・ユニバースを股に掛ける大物ヴィラン!?

ヴァルチャーはマーベル原作映画のなかで、スパイダーマンシリーズだけでなく『デアデビル』でもヴィランとして登場しました。 また、スーパーヴィランのチーム、シニスター・シックスの一員として、『ファンタスティック・フォー』やクロスオーバー作品『シビル・ウォー』にも登場しています。 当初、打倒スパイダーマンを目的にドクター・オクトパスが結成したシニスター・シックスには、グリーンゴブリンやヴェノム、サンドマン、エレクトロなど、これまでのスパイダーマン映画に登場したヴィランも参加しています。

シニスター・シックスは、登場する作品によりメンバーやその人数、名称が変わりますが、ヴァルチャーだけが共通してすべてのチームに参加しています。 『スパイダーマン:ホームカミング』は、MCUともつながっていますので、もしかしたら今後の作品にシニスター・シックスが登場する可能性もあるかもしれません。