『聖女の魔力は万能です』を各章ネタバレ解説!2021年にアニメ化される“なろう”系小説の魅力を紹介
『聖女の魔力は万能です』はなろう発の人気小説!各章の重要ポイントをネタバレ解説
『聖女の魔力は万能です』は橘由華(たちばなゆか)が手掛けるファンタジー小説です。本作はもともと彼女が2017年より「小説家になろう」に投稿していた作品で、2017年に単行本化。同年コミカライズ版も発表され、2021年にはTVアニメ放送が決定している話題作です。 日本の普通のOL・小鳥遊聖(たかなしせい)はある日、聖女として異世界に召喚されてしまうことに。その世界はMPやHPといった魔法の存在する世界でした。 異世界召喚された聖の活躍が、よくある異世界召喚ものとは違う切り口で描かれる本作のあらすじをネタバレありで紹介します。
『聖女の魔力は万能です』の魅力はイケメンキャラ達!でも聖女は簡単にはなびきませんっ
小鳥遊聖/セイ
小鳥遊聖(たかなしせい)は「聖女召喚の儀」でスランタニア王国に召喚された20代のOL。王国ではセイと名乗っています。 日本では深夜まで働きづめのOLで、彼氏いない歴=年齢のいわゆる喪女です。恋愛経験が少ないため、王国で次々と現れる異世界のイケメンたちに戸惑う場面も。召喚に戸惑いながらも持ち前の行動力で、自分にとって快適な生活になるように奮闘していきます。
御園愛良/アイラ
御園愛良(みそのあいら)はセイと一緒に「聖女召喚の儀」で召喚された日本の女子高生。第一王子のカイルに聖女として迎えられたため、召喚以降は王宮内で大切に扱われます。この世界を学ぶために王立学園に通うことに。 アイラはセイとは対照的で内気でおとなしい性格。いわゆるゆるふわ系な見た目をした可愛らしい人物です。
アルベルト・ホーク
アルベルト・ホークは第三騎士団団長を務める超一流の騎士。金髪にブルーグレーの瞳が目を引く美男子で、性格も実直。部下からの信頼も厚い人物です。セイの就職先の上司・ヨハンの親友でもあります。 瀕死の重傷を負った際にセイのポーションで命を救われて以降、彼女に好意を抱くことに。恋愛偏差値の低いセイとゆっくりと関係を築いていきます。
ヨハン・ヴァルデック
ヨハンは薬用植物研究所の所長で、セイの上司にあたります。研究所に出入りしていたセイに研究員になることを冗談で提案したのも彼。その後セイが本気だと知ると、王宮に手回しをして彼女の研究所入りをスムーズに進めるなど、有能な人物です。 彼は伯爵家の次男で容姿も端正。そのため令嬢たちに人気がありますが、本人は貴族社会からは距離を取って過ごしています。
ユーリ・ドレヴェス
ユーリ・ドレヴェスは宮廷魔導師団の師団長で、年齢不詳の美青年。魔道において天才的な能力を持っており、国内最高の魔道師と称されています。 セイたちを呼び出した「聖女召喚の儀」も彼が行ったものでした。さらに彼は国内で唯一人物の鑑定ができる人物。魔道バカな一面があり、高い魔力を持つセイに興味を持っています。
ジュード
ジュードは薬物植物研究所の研究員で、セイの同僚。散歩中に立ち寄った薬草園で初めてセイに話しかけたのがジュードです。セイは彼との会話をきっかけに、研究所の仕事に興味を持っていくようになります。 セイが研究所に就職してからも、彼が教育係となって基礎を教えることに。子犬のように人懐っこくかわいらしい雰囲気を持つ人物です。
漫画版と小説版の違いは?作画の違いに注目!
『聖女の魔力は万能です』は小説版と漫画版が発売されています。小説版のイラストは珠梨(しゅり)やすゆきが担当。一方で漫画版の作画は藤小豆(ふじあずき)が担当しています。 漫画版のほうがややキャラの輪郭が柔らかいものの、全体的に珠梨のイラストに絵柄が似ているのが特徴。そのため小説版の珠梨のイラストに慣れているファンも、違和感なく漫画版を楽しめるでしょう。 作中ではセイが自身のステータス画面を確認するシーンが時々登場します。こういったシーンは漫画版のほうがゲーム画面のようでワクワク出来るかもしれません。
『聖女の魔力は万能です』第1章をネタバレ解説
舞台は定期的に瘴気に覆われ魔物が大量出現するスランタニア王国。本来なら国内から聖女が現れるはずが、この時代には現れなかったため「聖女召喚の儀」を執り行うことに。これにより呼び出されたのが20代のOL・セイと女子高生・アイラです。 前代未聞の2人同時召喚でしたが、第一王子のカイルはなぜかひと目見てアイラを聖女、セイは聖女ではないと決めつけます。聖女ではないとされたセイは完全に放置され、暇を持て余した結果「薬物植物研究所」に就職することに。 セイの作った回復ポーションは高い回復能力を持ち、瀕死のホーク団長を救うのでした。これがきっかけでホーク団長との交流を持ち、恋愛下手ながらもセイは彼に惹かれていきます。 正式に魔法指導を受けるようになったセイは、ホーク団長に頼まれてついていった魔物討伐で突如「聖女の術」を発動。それは聖女にしか使えない強力な広域魔法で、あたりの瘴気や魔物を浄化させてしまいました。 これを機に聖女として崇める人々も現れ始めます。当初からセイを無視して軽んじてきたカイルは、セイの功績が気に食わず王宮で騒動を起こす羽目に。しかし国王に咎められ、カイルには謹慎処分が下ります。一方でセイは騒動後、はじめてアイラと交流を持ち和解するのでした。
『聖女の魔力は万能です』第2章をネタバレ解説
無尽蔵に魔力を使えるワーカホリック気味のセイは、どんどんとポーションを製造しついには薬草不足に。そんな折第三騎士団が薬草の産地として有名なクラウスナー領に討伐遠征へ向かうという話を耳にしたセイは、彼らに同行します。 以前「聖女の術」を発動したセイでしたが、その発動条件が分からず悩んでいました。しかし怪我をしたホーク団長がきっかけで再び術が発動したことで、彼女は術の発動条件がホーク団長を強く思い浮かべることだと自覚。これで彼女は自在に術の発動ができるようになります。 遠征応援に王都から宮廷魔道師団へ入ったアイラや師団長・ユーリが合流。スライムが大量出現する森の奥にある黒い沼の討伐へ出かけることに。クラウスナー領に来てから、不思議な植物の種の芽を出すために「聖女の術」を発動していたセイは、以前よりも慣れた様子で術を発動します。 彼女の活躍もあり黒い沼は浄化されました。しかしあたり一面の木々も荒れてしまったため、翌日彼女は団長らとこっそり森へ向かい、術の力で木々を芽生えさせます。MPを使い果たしたセイはそのまま倒れ、気付くとホーク団長にお姫様抱っこされていました。 そんな甘い思い出も出来た遠征は無事終わり、一行は王都へ帰還します。
『聖女の魔力は万能です』第3章をネタバレ解説
遠征から3ヶ月あいかわらずポーションを作ったり討伐に参加したりと、多忙な日々を送るセイ。仕事以外でも、彼女のつくった化粧品を売る商店がオープンし、港町でザイデラの商人を助けたお礼で和食の材料を手に入れるなど積極的にこの世界を楽しんでいました。 この世界の料理は味がいまいちなこともあり、セイは食事事情の改善にも取り組んでいます。その一貫としてお米を入手して和食を作ったセイ。彼女はただ祖国の味を食べたい一心だったのですが、お米を食べると魔法攻撃力と魔法命中率が上がるという嬉しい誤算も発見するのでした。 魔物の出現も落ち着き、聖女2人のお披露目の話が持ち上がります。そこに舞踏会はつきもの。セイはホーク団長にエスコートされ甘いひとときを過ごします。 無事お披露目が終わると異国ザイデラの王子・テンユウが留学してくることに。王国は聖女の身元を知られたくないため、セイと王子との接触を禁じます。しかし偶然遭遇してしまい、以来王子はなにかとセイにポーションづくりについて尋ねてくるのでした。 調べてみると王子は謎の病を治せるポーションを探しているとのこと。話を聞いたセイは自身が聖女であることは隠しつつ、万能薬の製造に取り組み始めます。
仕事中毒なOLが異世界で聖女に!?『聖女の魔力は万能です』を読んでみよう
聖女として異世界に召喚されたOL・セイが活躍する『聖女の魔力は万能です』は、異世界で柔軟に前向きに仕事に取り組むセイの姿が清々しいラノベです。ときどきホーク団長との甘い展開もありますが、基本的にはセイが研究員として奮闘する姿が描かれています。 聖女にしか使えない力を駆使しながら、仕事にのめり込んでいく姿は思わず応援したくなってしまうほど。周りの登場人物もいい人たちばかりで、気持ちよく読み進めることができます。 2021年にTVアニメ化も決定しますます盛り上がりを見せる『聖女の魔力は万能です』。この機会にぜひ読んでみてくださいね。