【鬼滅200億突破!】気になる海外の反応は?あの有名メディアも取り上げるほどの快進撃
ついに煉獄さんが“200億の男”に!「鬼滅の刃」国外からも注目を集める
大人気公開中の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が、公開24日でついに興行収入204億円を突破!『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年)の最終興収203億円を超えて、歴代興行収入5位にランクインしました! 同ランキング第1位の『千と千尋の神隠し』(2001年)が、興収100億を達成するまでに25日かかったことを考えると、ほぼ同期間で2倍の興行収入を稼ぎ出しています。 そんな「鬼滅の刃」に世界も注目!2020年10月30日には、英BBCニュースが本作の驚異的な大ヒットを紹介しました。さらにBBCだけでなく、世界の名だたる有名メディアがこの快進撃を報じています。 今回は、本作に関する海外メディアの記事や、海外レビューサイトでの反応をいくつか紹介しましょう。
BBCだけじゃなかった…!劇場版「鬼滅の刃」のスゴさを報じた海外有名メディア
英国『BBCニュース』(2020年10月30日)
英BBCのサイトでは、映画「鬼滅の刃」が日本で大ヒットしていることに関して、作品の概要や日本の映画館でのコロナ対策などを紹介しています。 世界でふたたびコロナウイルスの感染が広がり、各地の映画館が閉鎖されている中、これほどの人が映画館につめかけたことが大きな注目を集めたようです。 また同紙では、なぜここまで「鬼滅」がヒットしたのかということについて専門家の意見も掲載していました。記事によると、米サウスカロライナ大学のノースロップ・デイヴィス教授は、「鬼滅」大ヒットの理由を以下のように分析しています。 「従来の欧米のコミックでは、悪役は伝統的に一面的だ。一方で日本の漫画では悪役が多面的に描かれ、読者が悪役の動機を理解できるようになっている。『共感』と言ってもいいだろう。この作品では、悪役の鬼も含め、登場人物の背景がよく練られている」 「キャラクターの多面性」は、日本のファンも本作の魅力の1つとして挙げていますね。
米国『ニューヨーク・タイムズ』(2020年10月20日)
10月20日の『ニューヨーク・タイムズ』では、日本国内のみでの公開にも関わらず「鬼滅」公開初週の興行収入が、日本以外の全ての国で封切られた映画興行収入合計を上回り、“世界最大のオープニングになった”と報じています。 多くのハリウッド大作映画が公開延期になり、競争相手がいないこともこの快挙の要因として紹介。コロナにより多くの国で映画館が封鎖されているなかで、安全が保証されれば観客は映画館に戻ってくることを示している、ともしています。 また加藤勝信官房長官が「映画業界に多大な貢献をしている」と発言したことや、西村康稔経済再生担当大臣が自身のTwitterで「コロナで苦労されている文化・エンターテイメント業界での快挙」と評したことも紹介されました。
米経済誌『フォーブス』(2020年10月19日)
経済誌『フォーブス』では、2019年に大ヒットとなった『アナと雪の女王2』が日本での公開初日から3日間での興行収入が1,820万ドルだったのに対し、「鬼滅」は同期間で4,400万ドルを記録したことを報じました。 同時に9月半ばから映画館の座席数制限が緩和されたことを紹介し、それもこの快挙を後押ししたとしています。
米週刊誌『ニューズウィーク』(2020年10月19日)
10月19日付けの『ニューズウィーク』の記事では、コロナ禍で公開されたクリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』(2020年)が公開8週で全米興行収入5,060万ドルを達成したことを引き合いに出しつつ、「鬼滅」が公開3日で4,400万ドルを稼ぎ出したことを報じました。 同誌は、本作が2021年初頭に北米で公開されることも伝えています。
劇場版「鬼滅の刃」への海外ファンの反応・評価は?
海外大手データサイト『インターネット・ムービー・データベース』(IMDb)では、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の評価は10点満点中8.5点の高得点を獲得。アメリカではHuluやFunimation、Crunchyrollなどで配信されているアニメシリーズも、8.7点の高得点をマークしています。 2019年公開の『アナと雪の女王2』の同サイトでの評価が6.8、『名探偵コナン ゼロの執行人』(2018年公開)の評価が6.2であることを考慮すると、「鬼滅」の評価の高さがうかがえますね。 同サイトのユーザーレビューでは、ストーリーはよくある冒険ものとの意見も散見されますが、多くのユーザーが本作の迫力あるアクションシーンや美しい映像を高く評価。 また「鬼は人間にとっての地震や噴火、洪水、疫病といった未知の恐怖を象徴している」と、現在のパンデミックと重ねる意見もありました。
台湾も「鬼滅の刃」公開に沸く!アニメ映画の興行収入歴代1位
「鬼滅」人気は日本だけにとどまらず、本作は10月30日に台湾でも公開されています。 公開初日からの3日間での興行収入は、『アナと雪の女王2』(2019年)や『君の名は。』(2016年)を超えて、1.17億台湾ドル(約4.3億円)を記録。累計観客動員数も約47万人を達成しました。 公開直前に開催された「鬼滅の刃」マラソンイベントには約1万人が参加。高い注目度のなか、一部の映画館では公開初日に57回という驚異的な回数を上映しました。 日本でも1日に40回以上上映する映画館が多くありましたが、それ以上のインパクトです。 台湾の配給会社であるMuse Communication社は「初動で1億台湾ドル超えるとは想像もしませんでした。作品を担当させていただきとても光栄です。台湾で新たな歴史を作っていきたいと思います。」と歓喜のコメントを寄せています。 さらに11月6日からはIMAX版の上映が開始。今後は中国語吹替版の上映も決定しており、まだまだ勢いは止まりそうにありません。
まだまだ世界で、頑張れ炭治郎!!
すでに台湾をはじめ、マレーシアやシンガポールでも先行公開され、話題となっている映画「鬼滅の刃」。年内にはタイやベトナム、ミャンマーなど東南アジア諸国での公開も予定されています。 またインドでは、本作の劇場公開を求めて署名活動が行われています。映画大国のインドですが、アニメ映画が劇場公開されることはほとんどないのだとか。 しかし2019年には『天気の子』の公開を求めて5万人以上の署名が集まり、上映が実現しました。「鬼滅の刃 無限列車編」も、インドの観客が劇場で楽しめるようになるといいですね。 アメリカやカナダなどでは2021年初頭の公開が予定されており、「鬼滅」は今後も世界規模で大躍進をつづけていきそうです!