2020年11月24日更新

Netflixで映画『浅草キッド』が制作決定!ビートたけしの過去を描くあらすじやキャストは?

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『浅草キッド』
©︎Netflix

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Netflixで『浅草キッド』を映画化!ビートたけしと深見師匠の関係を描く

北野武
©︎Cinzia Camela/WENN.com/Zeta Image

唯一無二の天才・ビートたけしと、その師匠・深見千三郎の絆に迫るNetflix映画『浅草キッド』が制作されることが決定しました。「お笑いBIG3」の一角を担い、俳優や映画監督など多岐に渡り活躍するたけしの原点とは、いったいどのようなものなのでしょうか。 この記事では、映画『浅草キッド』のあらすじやキャストなど最新情報をお届けします!

映画『浅草キッド』のあらすじは?

『浅草キッド』
©︎Netflix

『浅草キッド』の舞台は、昭和40年代の浅草。大学を中退したたけし(柳楽優弥)は、「浅草フランス座」という劇場で芸人見習いを志願し、深見千三郎(大泉洋)に弟子入りします。 深見は当時、“ストリップとお笑いの殿堂”と呼ばれた同劇場の経営者で、座長も務めていました。独特な指導を行い、日常生活でも芸人の心構えを求めた深見。東八郎、欽ちゃんこと萩本欽一ら大人気芸人を育てた伝説の師匠のもとで、たけしは笑いの修行に励んだのです。 しかし世間でテレビが普及し始めると同時に、演芸場の客足は減る一方でした。 厳しくも愛情深い師匠との日々の中で、個性と才能に溢れる仲間たちと出会うたけし。彼が過ごした青春時代、そして芸人・ビートたけしの誕生秘話が明かされます。

深見師匠とビートたけしってどんな人物?2人の関係性とは

深見師匠

ビートたけし・きよしの「ツービート」や東八郎、萩原欽一らお茶の間を席巻した芸人たちに慕われ、伝説の師匠と呼ばれた深見千三郎。 深見は1945年に「深見千三郎一座」を旗揚げしたのち、1959年頃からストリップ劇場の「幕間」コントで活躍し、多くの弟子を育てています。時事ネタなども織り交ぜたコントは評判でしたが、テレビ出演を嫌っていたとされ、資料もあまり残っていません。 それゆえに、浅草界隈でのみ知られる「幻の浅草芸人」だった深見。芸人は“笑われるのではなく笑わせろ”という美学、毒舌・早口・アドリブなどの芸風は、たけしにも受け継がれました。毒舌で指導は厳しかったものの、好んで弟子や周囲の世話を焼くなど、とても人情家だったそうです。 1983年2月2日、アパートの自室で発生した火事により、59歳でこの世を去りました。

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ビートたけし

タモリや明石家さんまと共に、日本の「お笑いBIG3」と呼ばれるビートたけし。80年代に漫才コンビ「ツービート」で一世を風靡し、90年代以降は番組司会、映画監督を中心に活躍中です。 映画監督・北野武としては、1989年公開の『その男、凶暴につき』でデビューを飾り、“世界のキタノ”とも呼ばれています。『HANA-BI』(1997年)は第54回ヴェネツィア国際映画祭にて、邦画では40年ぶりに金獅子賞(最高賞)を受賞する快挙を達成! バラエティ番組『世界まる見え!テレビ特捜部』などでは、自由かつ破天荒に出演者をイジっていますが、実際は優しいと有名だそうです。芸能界を目指す素人に仕事を紹介したエピソードや彼を慕う「たけし軍団」の存在からも、その面倒見の良さが感じられます。

もとになっているのは、ビートたけしによる自叙伝「浅草キッド」

『浅草キッド』の原作は、たけしが「浅草フランス座」時代の日々を綴った自叙伝です。2002年にもダンカン脚本、水道橋博士の主演で映画化されました。 深見師匠から芸人の生き様を学び、気の良い踊り子、芸人仲間たち浅草の人びとに囲まれて、たけしが才能を開花する過程を描いた青春エッセイです。終盤では深見師匠の死にも触れられており、過去に語られなかった深見千三郎の半生記とも言えるでしょう。 たけしが作詞・作曲・歌唱した同名の楽曲も存在し、同じく今回の映画の原作となっています。 いつか売れる日を夢見て、もがき続ける若手芸人の気持ちを歌う名曲「浅草キッド」は、映画『火花』(2017年)の主題歌に起用され、菅田将暉と桐谷健太がカバーしました。

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監督・脚本を務めるのは劇団ひとり

本作の監督と脚本を務めるのは、お笑いタレントの劇団ひとりです。たけし同様に芸人や作家、俳優に映画監督とさまざまな分野で活躍しています。 劇団ひとりは高校1年生だった1992年、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』内のコーナー「お笑い甲子園」への出場をきっかけに芸能界デビュー。2006年には『陰日向に咲く』で小説家デビューし、番組MC、声優……と活躍の場を広げていきました。 映画でメガホンを取るのは、監督デビュー作『青天の霹靂』(2014年)以来、約6年ぶり。脚本は6年前から準備していたと言い、「僕が憧れた人、街、物語を皆さんと共有できる日が待ち遠しいです。今まで培ってきた全てを注ぎ込んだ作品にします」と、意気込みを語りました。

W主演に大泉洋×柳楽優弥!

大泉洋/深見師匠

大泉洋(真戸呉緒/東京喰種)
©️ciatr

伝説の師匠こと深見千三郎を演じるのは、北海道発のバラエティ番組『水曜どうでしょう』で人気を集め、一躍全国区となった俳優・大泉洋です。 大泉は大河ドラマ『真田丸』(2016年)、「ハケンの品格」シリーズなどの話題作に出演する一方で、バラエティでは芸人顔負けのお笑いセンスを発揮することも。 2020年は飛ぶ鳥を落とす勢いを見せ、年末の『NHK紅白歌合戦』で白組司会に抜擢されました。 前作『青天の霹靂』に続き、劇団ひとり監督からオファーを受けた大泉。今回も昭和の世界観を再び演じられる喜びを感じつつ、「あのたけしさんが“笑い”を師事した幻の浅草芸人、深見千三郎さんを演じさせていただくというのは、この上ない喜びとともに重すぎる重圧を感じております」と、緊張をのぞかせました。

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柳楽優弥/ビートたけし

ビートたけしを演じる柳楽優弥は、演技未経験ながら映画『誰も知らない』(2004年)の主演に抜擢され、天才子役として世間を騒がせました。 当時まだ14歳でしたが、史上最年少でカンヌ国際映画祭最優秀主演男優賞を獲得したほか、国内外の新人賞を総なめにしています。その後、連続テレビ小説『まれ』(2015年)で大ブレイクし、ドラマ『ゆとりですがなにか』(2016年)や「銀魂」シリーズなどに出演しました。 今や演技派俳優と呼ばれる柳楽にとって、ビートたけしはバイブル的な存在だそうです。 だからこそ、「ご本人役をいただき、正直“どう演じればよいのか?”と怖い気持ちもあります。単なるモノマネにしてしまって、作品が持つ力強さやメッセージ性を消してしまうわけにはいかない……」と、強い意気込みを語りました。

映画『浅草キッド』は2021年冬にNetflixにて全世界配信スタート!

日本中が活気と人情に溢れた時代を舞台に、芸人・ビートたけしの原点に迫る『浅草キッド』。 本作は知られざる師弟の絆、そして昭和の浅草で生きた人びとの人間模様を軸に、希薄になりつつある人と人の繋がりの「奇跡」を描く作品になるようです。 Netflix映画『浅草キッド』は20201年冬、Netflixにて全世界同時配信が開始となります!