2021年2月4日更新

Netflix会員2億人突破までの軌跡を辿る!DVD宅配レンタルから世界最大の配信サービスへ

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2020年有料会員数が2億人を突破し、今や世界最大のストリーミングサービスに成長したNetflix。同社はいったいどのような変遷をたどってきたのでしょうか。今回は、代表的なオリジナル作品とともにNetflixの歴史を振り返ってみましょう。

目次

【作品とともに振り返る】DVDレンタルサービスから始まった、Netflixの歴史

1997年にDVD郵送レンタルサービスとしてはじまったNetflixは、2021年1月、オンライン・ストリーミング・サービスの全世界の有料会員数が2億人を突破したことを発表しました。 2020年の作品では、『クイーンズ・ギャンビット』が6,200万世帯で再生、韓国の『Sweet Home-俺と世界の絶望-』が2,200万世帯、日本発の『今際の国のアリス』が1,800万世帯で再生されるなど、各国のオリジナルコンテンツも絶好調です。 VOD(動画配信)サービス乱立時代、なぜNetflixはこれほどの大成功を収めているのでしょうか?今回はNetflixの軌跡を、代表的なオリジナルコンテンツとともに振り返ってみましょう。

Netflix会員数の推移 世界190カ国以上へ海外進出

Netflix会員の遷移 Yahoo記事

Netflixの有料会員数は、2011年に本格的にオンライン・ストリーミング・サービスを開始してから年々増加し、2020年には全世界で2億人を突破しました。その背景にあるのは、アメリカ国外でのシェアの高さです。 ストリーミング・サービスの開始とともにカナダ、ラテンアメリカ、ヨーロッパなどに進出した同社は着実に有料会員を増やしていきました。2018年には海外の会員数がアメリカ国内を上回ることに。その後も国内では2013年以降は会員数が伸び悩んでいるのに対し、海外では成長をつづけ、割合はどんどん高まっています。

Netflixの歩み・アメリカ編【2020年、創業者たちの大奮闘が映画に】

1997年に創業したNetflixは、世界初のDVD郵送レンタルサービスを展開しました。そこで定額制の会員数サービスとして急成長します。しかし競合他社が次々と参入し、業績は低迷。そのため2011年からは動画配信サービスに集中し、自社でオリジナルコンテンツの製作も始めます。 2013年には初のオリジナルドラマシリーズ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を配信開始。デヴィッド・フィンチャー監督による本作は、同年のプライムタイム・エミー賞で、監督賞をはじめとする3部門を受賞しています。 2020年12月には、Netflixの創業者たちの仕事ぶりを追ったドキュメンタリー映画『NETFLIX/世界征服の野望』が公開され、注目を集めました。

Netflixの歩み・日本編【日本で有料会員500万人突破】

泣きたい私は猫をかぶる
© 2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会

2015年から日本でサービスを開始したNetflix。サービス開始から5年目を迎えた2020年、9月のオンライン説明会で、日本国内の登録者数が500万人を突破したことを発表しました。 Netflixにとってアジアで初の進出先となった日本では、『今際の国のアリス』をはじめ、オリジナルコンテンツの製作も盛んに行われています。2022年までに、日本発の実写オリジナル作品を15作品以上配信予定であることも発表されました。 また日本発のアニメ作品は海外でも人気が高く、2020年にNetflixで独占配信が開始された『泣きたい私は猫をかぶる』は、世界50カ国で最も観られた映画TOP10にランクインしました。

Netflixといえばこれ!今まで配信されたヒット作を振り返る

Netflixという配信サービスの普及とともに、世の中で話題になってきたオリジナル作品や独占配信作品。 ここからは、今までNetflixで配信され、多くの注目を集めたヒット作品を時系列で紹介していきます。観たことのある作品もあるのではないでしょうか?

『TERRACE HOUSE BOYS & GIRLS IN THE CITY』(2015年配信)

「テラスハウス」(プレス)
(C)フジテレビ / イースト・エンタテインメント

もともとはフジテレビの深夜に放送していた「テラスハウス」。その新シーズンがNetflix日本オリジナルコンテンツとして製作され、世界中で人気を博しました。 ひとつ屋根の下に住む男女6人のシェアハウス生活を映し出すリアリティショーは、日本では恋愛模様やスタジオコメンテーターの発言が話題に。海外では、「正式に付き合うと決まるまでキスもしないなんて!」と日本の独特な恋愛観も話題になったようです。

『ザ・クラウン』(2016年配信)

『ザ・クラウン』シーズン1
© Netflix/Photofest/zetaimage

イギリス女王エリザベス2世の半生を描いたドラマシリーズ『ザ・クラウン』。エリザベス2世は 夫フィリップとの結婚後、父ジョージ6世の突然の崩御による25歳という若さで即位します。その後も彼女に政治的困難や家族の問題が降りかかる様子がリアリティを持って描かれ、本作は世界中で人気を博しました。 シーズン1〜3までにゴールデングローブ賞を3つ、プライムタイム・エミー賞を10個獲得するなど、高い評価を受けています。2020年現在、シーズン4まで配信中です。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2017年配信)

『ストレンジャー・シングス』シーズン1(イレブン/ミリー・ボビー・ブラウン)
© Netflix/zetaimage

1980年代のアメリカを舞台にくり広げられる、SFホラードラマシリーズ。スティーブン・キングやジョン・カーペンター、スティーブン・スピルバーグなど80年代ポップカルチャーへのオマージュが満載で、若者のみならず、当時の映画ファンの心もわしづかみにしました。 メインキャストの子役たちは本作で人気・知名度を上げ、多くの作品で活躍するように。2020年現在、シーズン3まで配信されています。

『13の理由』(2017年配信)

13の理由
©Netflix

10代のいじめと自殺という重いテーマに真正面から切り込んだドラマ『13の理由』。リアリティのある描写に批判が殺到し、配信後一部のシーンがカットされるなど、良くも悪くも配信ならではの対応がなされた作品でもあります。 シーズン1ではハンナ・ベーカーの自殺のめぐる人間ドラマ、シーズン2では学校やいじめ加害者の責任を問う法廷論争と、シーズンごと様々なテーマを設定した本シリーズ。2020年に配信されたシーズン4で、完結しました。

『ROMA/ローマ』(2018年配信)

ROMA/ローマ

アルフォンソ・キュアロン監督による全編スペイン語の映画『ROMA/ローマ』。メキシコシティで育った監督自身の経験をもとにした半自伝的映画で、ある中流家庭とその家政婦の生活が描かれます。 Netflixが配信権を獲得した本作は、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞するなど、各国の映画賞で高い評価を獲得。しかし興行収入が公表されなかったため、アカデミー賞の対象作品になるかどうか論争になりました。 結果的には10部門にノミネートし、監督賞、撮影賞、外国語映画賞を受賞しています。

『アイリッシュマン』(2019年配信)

『アイリッシュマン』アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ
© Netflix/Photofest/zetaimage

マーティン・スコセッシ監督、アル・パチーノとロバート・デ・ニーロが主演を務めた映画『アイリッシュマン』は、2019年11月1日にアメリカで限定劇場公開。その後、同月27日からNetflixで配信されました。 原作は、チャールズ・ブラントによるノンフィクション小説。老人ホームで暮らすフランク・シーランは、かつてマフィアのヒットマンとして裏社会に生きていました。戦後から80年代まで、彼はその人生を回想していきます。

『愛の不時着』(2020年配信)

『愛の不時着』
©lim hyo seon

パラグライダーの事故で北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢と、彼女を救助した軍人の間に愛が芽生えていく様子を描き、2020年大ブームとなったドラマ『愛の不時着』。切なくも笑えるラブコメディです。 アジア圏にとどまらず欧米でも人気となり、アメリカのPCマガジンの集計によると、VOD(動画配信)サービスで世界で最も多く見られた作品第4位となりました。日本では本作や同じくNetflixで配信された『梨泰院クラス』、『サイコだけど大丈夫』のヒットによって韓国ドラマブームが再燃しています。

映画を“配信する”サービスから、映画を“つくる”サービスへ!Netflixの今後にも期待

2021年にはオリジナル映画71作品が配信されることが発表され、いまや映像コンテンツを配信するだけでなく、製作会社としても存在感を強めているNetflix。各映画賞で高く評価されるなど、その品質の高さも注目される理由となっています。 今年も注目作品が目白押しのNetflix。動画配信サービスにはじまり、映画業界の景色を変えた企業として、今後も業界を引っ張っていく存在になるのではないでしょうか。