2021年2月11日更新

役所広司の役どころを“犯罪度”で番付TOP5!不器用な殺人犯からヤク中極道まで【アウトローすぎる】

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『すばらしき世界』
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会 subarashikisekai-movie.jp

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役所広司の役どころ“ワル度”ランキングTOP5!【『すばらしき世界』で再び殺人犯に】

『すばらしき世界』
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

直木賞作家・佐木隆三の小説を、『永い言い訳』(2016年)などの西川美和が映画化する『すばらしき世界』が、2021年2月11日に全国公開されます。 映画では舞台を約35年後に移し、人生の大半を刑務所で過ごした男・三上を通して、彼を取り巻く「今」や社会のあり方を描きました。主演の役所広司は、西川監督と初タッグを組み、社会に置き去りにされ、もがきながらも生きるアウトロー役を演じます。 今回ciatr[シアター]では、役所が出演映画で演じたアウトロー役を5つピックアップ!犯した罪の重さを基準に、キャラクターの“ワル度”も加味してランキングしました。 ※作品のネタバレを含んでいる箇所もあるので、まだ観ていない人は注意してください。

5位:ロクデナシ元刑事パパ『渇き。』(2014年)

第5位にランクインしたのは、中島哲也監督の『渇き。』(2010年)より、主人公・藤島昭和。妻や娘にも見放され、荒んだ生活を送る元刑事の役です。 深町秋生のベストセラーを原作に、ある日突然、元妻から藤島に連絡があり、失踪した娘・加奈子の捜索を依頼されるという物語が展開します。彼は優等生だった娘の裏の顔を知るたびに、激情に駆られ、関係者への恫喝や拷問を繰り返していくのでした。 あらすじだけ読むと、藤島は無茶をしてでも娘を捜す良い父親だと一瞬思いますが、実はかなりのロクデナシ。刑事をやめたのも、妻の不倫相手を半殺しにしたからです。その時々の感情に突き動かされる、不器用な人物なのかもしれません。 また、加奈子にもかつて暴行を働いておきながら、それを忘れていたという事実も!非人道的な部分がある一方で、殺人は犯していないことなども加味し、第5位となりました。

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4位:ヤクザより“ワルい”悪徳刑事『孤狼の血』(2018年)

孤狼の血
©2018「孤狼の血」製作委員会

第4位は『孤狼の血』(2018年)から、伝説の悪徳刑事・大上章吾がランクイン!白石和彌監督の容赦ないゴア表現が炸裂した本作は、主人公の大上も“ワルい”男です。 暴力団対策法成立の直前、昭和63年。広島県にある架空の都市「呉原」を舞台に、ヤクザ同士の抗争とその間に立つ刑事、彼らの正義と矜持ぶつかるさまを描きます。 大上の捜査は、予告編の「警察じゃけえ何をしてもええんじゃ」という台詞そのままに、協力を拒んだホテルへ放火、窃盗や違法侵入……と違法なものばかり。加古組の構成員・吉田に美人局を仕掛け、麻酔なしで局部の真珠を切り出すという拷問や、ヤクザとの癒着までありました。 凶行の割に上位に入らなかったのは、法で守られないカタギをヤクザから守りたい、という思いからの「必要悪」だからです。柚月裕子の原作では、取締りに手段を選ばなくなるには十分な過去が語られており、それも考慮しての順位となりました。

3位:これは“ワルい”役所広司なのか?証言を変える殺人事件の被告『三度目の殺人』(2017年)

福山雅治、役所広司『三度目の殺人』
(C)2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ

TOP3最初の役は、第41回日本アカデミー賞で6冠を達成した、是枝裕和監督作『三度目の殺人』(2017年)で演じた三隈です。 この三隈という男は、勝ちにこだわる弁護士・重盛が弁護を担当する容疑者。解雇された工場の社長を殺害し、殺人の前科があるため死刑は免れないと思われました。しかし、その証言は面会のたびに二転三転し、事件の全容もぼやけていき……。 三隈の人物像そのものがあいまいなので、2度目の殺人はおろか、1度目の殺人の犯人だったのかすらも疑わしく感じられます。ラストで死刑が確定しますが、タイトルが示す「三度目の殺人」の真相も、三隈が殺したのかも結局わかりませんでした。 監督が本当に描きたかったのは、三隈が悪人かどうかではないのかもしれません。とは言え、もし三隈の殺人が真実ならば、第5位の藤島、第4位の大上よりも重い罪を犯しているので、第3位となりました。

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2位:不倫妻と相手の男を殺し、人間不信になった男『うなぎ』(1997年)

カンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)に輝いた、今村昌平監督の名作『うなぎ』(1997年)。本作で演じた前科持ちの男・山下拓郎が、第2位にランクインです。 8年前に妻の浮気現場を見て逆上し、行為真っ最中の妻と相手の男を殺害した山下。彼はそれから人間不信に陥り、出所後は“うなぎ”だけが話し相手でした。ある日、自殺未遂を図った女性・桂子を助けたことから、その心境に変化が訪れます。 自首しに警察署へ向かう道中、石原裕次郎の「夜霧よ~」を鼻歌で歌う姿には、殺人を犯した後悔は微塵も感じられません。妻を「好きだから浮気を許せなかった」と語ったことや、賛否を呼んだラストの解釈などから、独善的な一面も伺えるでしょう。 そこが裏目に出て、カッとなりやすい“ヤバさ”を抱えたキャラクターと言えます。 礼儀正しく真面目な性格の殺人犯で、模範囚として刑期を終えていることから、2月11日公開の映画『すばらしき世界』とも共通点がある役どころかもしれません。

1位:覚醒剤で日本を幸せにしたいヤクザ?!『シャブ極道』(1996年)

シャブ極道

“ワルい”役所広司第1位は、『シャブ極道』(1996年)のヤク中極道・真壁五味!弱小暴力団「巌竜組」の若頭で、シャブ(覚せい剤)と女に溺れる役どころです。 原作は、指定暴力団「山口組」の顧問弁護士も務めた元弁護士・山之内幸夫による小説。真壁と日本最大級の暴力団幹部・神崎との抗争や、運命の女性・鈴子との出会いなど、ヤクザの破滅的な日々が描かれました。 真壁は覚せい剤取締法に違反している上に、出所後に部下と“シャブしゃぶしゃぶ”を食べるシーンは、もはや伝説レベル!“シャブしゃぶしゃぶ”とは、しゃぶしゃぶのタレに覚醒剤の粉を溶かし入れ、それに肉を付けて食べるというもの。彼は覚醒剤で日本をハッピーにしたい、と至極真面目に考えています。 さらに真壁は、賭博で失敗した組長を殺害しているので殺人犯です。また、そもそも彼が仕事として行っている借金の取り立ては暴力団対策法違反であり、犯罪者としては文句のつけようがありません。 そんなヤバすぎる役を、名作映画『Shall we ダンス?』で主演男優賞を総なめにした同年に演じきっている役所広司は、さすが日本が誇る名優ですね。

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【番外編】違う意味で“悪い男”『失楽園』(1997年)

最後に番外編として、アウトローとはまた違う“ワルさ”が魅力の役も紹介しましょう! 90年代に大ブームとなった『失楽園』(1997年)は、渡辺淳一によるベストセラー小説を、名匠・森田芳光監督が映画化した不倫ドラマ。役所演じる久木は、勤め先の出版社で突然、閑職である調査室へ異動になってしまいました。 虚無感を抱えていたある日、凛子という美しい女性と出会い、2人は不倫関係に陥ります。彼らの関係は、家族や会社にも知られ、世間から孤立していきました。 本作は全年齢ギリギリの過激な性描写が特徴で、若い人妻を性の悦びに目覚めさせ、破滅の道へ突き進んでいく“ワルい”役所広司と出会うことができます!タイトルの「失楽園」はダブル不倫を意味しており、同年の流行語大賞にも選ばれました。

最高に“ワルい”男が見たいなら、役所広司の映画を観ろ!

『すばらしき世界』
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

今回のランキングでは、シャブでみんなハッピー!な『シャブ極道』の主人公・真壁五味が、断トツの犯罪度&ワルさで1位となりました。 最新作『すばらしき世界』では、人生のレールを踏み外し、半生を刑務所の中で過ごしてきた元殺人犯という役どころに挑んだ役所広司。今度はどんなアウトローを見せてくれるのか、期待がかかります。 最高に“ワルい”役所に興味が出た人は、ぜひ取り上げた映画を観てみてくださいね!