2021年6月17日更新

【ネタバレ】『パラノーマル・アクティビティ』シリーズのあらすじ&時系列を解説!

『パラノーマル・アクティビティ』
©Photofest/Paramount Pictures/Zeta Image

『パラノーマル・アクティビティ』は恐怖の怪奇現象を捉えたホラー映画!

パラノーマル・アクティビティ2
©Paramount Pictures/Photofest/Zeta Image

2007年に公開されたホラー映画『パラノーマル・アクティビティ』は若いカップルの身に起きる怪奇現象をビデオカメラで捉えた作品です。 タイトルの「パラノーマル・アクティビティ」とは、科学では説明できないような人知を超えた現象のこと。具体的には誰もいないのに物音がしたり、物が自然に動いたりする現象をあげることができます。 超低予算で作られた映画ですが、ホームビデオの生映像のような現実感が好評を博してシリーズ化されました。 ここでは『パラノーマル・アクティビティ』のあらすじをネタバレ紹介して、シリーズ全作品の関係を解説します。

カップルに降りかかる恐怖のストーリーをネタバレありで解説

怪奇現象に悩まされるカップルはカメラを設置して正体を探る

2006年、同棲中のデイトレーダー・ミカと女子大生・ケイティはカリフォルニア州サンディエゴの一軒家に引っ越してきました。 しかし引っ越してからというもの、子どものときから一時中断していた怪奇現象が再び身の回りで頻繁に起きるようになってケイティは悩んでいます。 そこでボーイフレンドのミカは、奮発して少し大きめの本格的なビデオカメラを購入。昼は持ち歩き、夜は寝室の三脚に固定して日常生活を撮影することで、超常現象を捉えようとやる気満々です。 一方、ケイティの依頼で家を訪れた霊能者・フレドリックス博士は、彼女に取り憑いているのは悪魔(デーモン)であることを見抜きます。悪魔はネガティブなエネルギーをエサにしてケイティを苦しめることが目的であるから、刺激したり交信したりしてはならないとアドバイスする博士。さらに幽霊専門である博士は悪魔の専門家に相談するよう勧めて帰っていきます。 この話を真に受けたケイティ。一方、ミカはあまり真剣でなく映像や音声に記録された怪奇現象を記録して、悪魔と交信しようとしてケイティの怒りを買います。

しかし怪奇現象は悪化していき遂には……

このようにミカが怪奇現象を記録して悪魔を挑発した結果、ケイティは夜にベッドから悪魔に引きずり出されて噛みつかれるなど状況が悪化していきました。 ある夜ベッドから抜け出したケイティは1階に降りていって悲鳴をあげます。彼女を助けに駆けつけるミカ。しかしミカの体はカメラに向かって吹き飛ばされ、その後ろに血まみれのTシャツを着たケイティが不気味な笑いを浮かべて立っているのでした。 「2006年10月11日、警察はミカの死体を発見、ケイティはその後行方不明になった」というテロップが最後に出て結末となります。

『パラノーマル・アクティビティ』全シリーズを時系列順に整理

パラノーマル・アクティビティ 呪いの印
©Paramount Pictures/Photofest/Zeta Image

第1作に続く「パラノーマル・アクティビティ」シリーズは、魔女の集団がトビーという悪魔をこの世に召喚する物語が軸になっています。 第3作でその名が明らかにされるトビーは、目に見えないものの数々の超常現象を引き起こす強い力を持った悪魔(デーモン)です。 ここからはトビーや魔女の集団の関係に焦点を置いて、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの時系列を整理してみましょう。

シリーズ1作目までに起きたことを解説

パラノーマル・アクティビティ
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『パラノーマル・アクティビティ3』(2011年)

ケイティの祖母であるロイスは、豊かさや幸運を手に入れるために自分の家族に生まれた最初の男の子を悪魔・トビーに捧げる契約を交わします。 1988年、ケイティ(8歳)とクリスティ(5歳)の姉妹は、トビーの正体を知らずに「空想の友だち」となりました。 ロイスは何も知らないケイティ姉妹の母親たちを殺して、悪魔を信奉する魔女の集団とともに彼女たちを育てることにします。

『パラノーマル・アクティビティ5』(2015年)

「パラノーマル・アクティビティ」3と2の間の出来事は、シリーズの完結編である5で明らかにされます。 1988年の事件の後、1992年までケイティ姉妹は魔女の集団のもとでトビーと交信するなど超能力を使う訓練を受けました。 1992年、ケイティ姉妹の家は火事で焼け落ちますが、魔女の集団はその跡地に新しい家を建てて、トビーを現世に召喚する準備を始めます。

『パラノーマル・アクティビティ2』(2010年)

成長したケイティ姉妹は、魔女の集団との連絡も断って普通の生活をはじめます。妹のクリスティは結婚して最初の男の子・ハンターを授かりました。 2006年8月、トビーはハンターを奪うため、クリスティの家で超常現象を引き起こして一家を恐怖のどん底に落とします。 クリスティの夫・ダニエルは、トビーをクリスティから追い払いますが、トビーは直近の親族であるケイティに取り憑きます。

『パラノーマル・アクティビティ』(2007年)

2006年10月、トビーに取り憑かれたケイティの家で超常現象が起きるようになるのでした。

シリーズ1作目から起きたことを解説

パラノーマル・アクティビティ
©Paramount Pictures/Photofest/Zeta Image

『パラノーマル・アクティビティ』(2007年)

トビーの超常現象の恐怖で我を失ったケイティは、悪魔に完全に支配されてミカを殺害、行方不明になります。

『パラノーマル・アクティビティ 呪いの印』(2014年)のラスト

時間の門を通じたタイムトラベルの要素が加わったこの作品のラストで、ミカがケイティに殺される場面が別の視点から捉えられます。

『パラノーマル・アクティビティ2』(2010年)のラスト

2006年10月、悪魔に取り憑かれたケイティは、クリスティとダニエルを殺害した後ハンターを誘拐して行方をくらまします。

『パラノーマル・アクティビティ第2章 TOKYO NIGHT』(2010年)

日本のスタッフとキャストのみで製作された独自の続編である本作は、2010年の東京に暮らす山野家で起きる超常現象を描いた作品です。 この家の長女・春花がアメリカ旅行中にケイティの関与した交通事故に巻き込まれたため、日本に帰ってから超常現象が起きるようになります。

『パラノーマル・アクティビティ4』(2012年)

2011年11月、まだ悪魔に取り憑かれていないハンターは、ネルソン家に養子に迎えられて暮らしていました。 その家の前の道路を挟んだ向かいの家に、悪魔に取り憑かれたケイティがロビーという名前の男の子と一緒に引っ越してきます。 やがて次々と異変が起きるネルソン家はパニックとなり、そのすきにケイティと魔女の集団はハンターを誘拐していくのでした。

『パラノーマル・アクティビティ 呪いの印』(2014年)

2012年6月、ラテン系アメリカ人のコミュニティーで怪奇現象が次々と発生。世界中の魔女たちが、ハンターの他にも男の子を悪魔に捧げていることが明らかになります。

『パラノーマル・アクティビティ5』(2015年)

2013年12月、ケイティ姉妹の家の跡地に魔女の集団が建てた家に住むフリージイ家で、次々に超常現象が起きるようになりました。 悪魔に支配されたケイティと魔女たちの狙いは、ハンターと同じ日に生まれたこの家の娘・リーラを誘拐してトビー召喚の儀式を完遂することだったのです。

『パラノーマル・アクティビティ』のここが凄い!

パラノーマル・アクティビティ 呪いの印
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『パラノーマル・アクティビティ』の凄いところは、無名の監督がお金のかかる技術を使わないで撮影した映画が世界で大人気になった点です。 固定カメラを多用することで、観客はいつ怪奇現象がおきるか、あるいはカメラの見えないところで何が起きているか手に汗握りました。 ここからはこんな『パラノーマル・アクティビティ』の凄いところや怖いポイントを解説します。

無名の監督による低予算映画がハリウッドを席巻

本作は、オーレン・ペリという当時無名の監督の自宅で、無名の俳優を使って1,500ドル(約16万円)という超低予算で製作されました。 7日という短期間で仕上げるため、昼夜の別なく撮影を進める一方、監督のパソコンで特殊効果や編集の作業が並行して進められました。ペリ監督は当時を振り返って「とてもハードな1週間でした」と語っています。 こうして完成した最初のカットが、スティーブン・スピルバーグが経営の一端を担うドリームワークスによって買い取られます。 ドリームワークスは、オリジナルをボツにして大予算のリメイクを作る予定でした。しかしオリジナルの試写会を開いたところ大好評だったのでリメイクを断念、再編集と新しい結末に変えただけで劇場公開に踏み切ります。 こうして2009年秋に全米の劇場で公開された本作は、あっという間に週末興行収入で全米第1位に。全世界の興行収入合計は1億9,300万ドル(約212億円)に上り、史上最大規模の投資収益となりました。

定点カメラの実録という新しい形式が怖さを生み出す

『パラノーマル・アクティビティ』がホラー映画の歴史の中で画期的であったのは、定点カメラを多用したことです。 本作で映像の大半は三脚に固定したり、机などの上に置いたりした固定カメラで撮影されています。 このため観客は生映像を見ている感覚で、誰もいない部屋や暗闇の寝室でいつどのような怪奇現象が起きるかドキドキする緊張感を味わうことになりました。

『パラノーマル・アクティビティ』のリブート版制作が明らかに!

「パラノーマル・アクティビティ」シリーズは2015年に公開された5で完結したことになっていました。しかし2019年6月に新作の製作が進められていることが明らかにされています。 2021年2月には、ウィリアム・ユーバンク監督、クリストファー・ランドン脚本という製作陣が公表されました。アメリカで2022年3月にParamount+での独占配信が予定されています。 ユーバンクは『シグナル』(2014年)や『アンダーウォーター』(2020年)といったSFスリラーを手掛けた比較的若手の監督。一方、ランドンは「パラノーマル・アクティビティ」2~4の脚本と「呪いの印」の監督・脚本を務めたシリーズの大ベテランです。

生まれ変わる『パラノーマル・アクティビティ』の新たな恐怖に備えよう!

パラノーマル・アクティビティ
©Paramount Pictures/Photofest/Zeta Image

無名監督が高額の技術は一切使わずアイデアだけで世界中の観客を震撼させた『パラノーマル・アクティビティ』。その後も新旧さまざまなビデオカメラやデジタル機器を取り入れて、いつも観客を新たな恐怖で震撼させるシリーズとなりました。 その屋台骨ともいえるランドンが脚本を執筆、若手のユーバンク監督を迎えて製作が進められるリブート作品。シリーズの特長を活かしつつ、観客は未体験の恐怖を味わえる映画となることが期待できますね。新たな恐怖に備えつつ、続報を待ちましょう!