「ザ・スースク2」のキング・シャークを徹底解説!声優を務めたのはあの大物ハリウッド俳優?
映画「ザ・スースク2」に登場!かわいいキング・シャークの生態に迫る
DCエクステンデット・ユニバース(DCEU)の第10作目『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』が、ついに2021年8月13日に公開されました! 80年代のDCコミックシリーズに着想を得て、新キャラクターも登場した本作。今回招集された「スーサイド・スクワッド」のメンバーの1人が、キング・シャークです。 コミックでは少しマイナーですが、半魚人のような見た目で目を引くキング・シャーク。彼の映画での活躍と、原作での設定を紹介しましょう! ※この記事には『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のネタバレが含まれます。未鑑賞の場合は注意してください。
キング・シャークの基本能力は?
多くのスーパーヴィランたちは、超人的なスピード、パワーや知性などを持つのが特徴です。コミックでのキング・シャークには見た目通り、サメに由来する能力が備わっていました。 彼の水中に適応した身体は素早く泳ぐことができ、その鋭い歯や爪で相手を攻撃。さらにスタミナや耐久力も桁外れです。ソナーのような索敵能力があり、またある程度の傷であれば治癒能力で再生が可能。もともと寿命が長いのも特徴です。 こうした能力から、コミックでは手のつけられない凶暴なヴィランとして登場してきました。しかし映画版では、その怪力や耐久性などの能力以外は、あまり描かれていません。
【ネタバレ】キング・シャークが大事にした「友だち」
食べることしか頭にないため、当初スクワッドのメンバーも食べようとしていたキング・シャーク。しかしラットキャッチャー2が彼の純粋な心を見抜き、「友だちも食べる?」「友だちになろう」と言ったことで、メンバーを食べようとはしなくなりました。 その凶暴さから孤独だったキング・シャークは、ラットキャッチャー2というはじめての友だちを得て、ほかのメンバーも信頼するようになったのです。 すぐにお腹が減って人間を食べようとするキング・シャークですが、スクワッドのメンバーは「友だち」だから食べない、と理解したのでしょう。そのほかにも、彼が別の「友だち」を見つけたかと思われたシーンがありますが、それは後述します。
【ネタバレ】キング・シャークが見せたかわいいシーン3選
爆弾の粘土でお人形を作っちゃう
怪獣の研究をしている施設を破壊するため、スクワッドのメンバーたちは、手分けしてその塔に爆弾を仕掛けることにします。 そんななか、キング・シャークは爆弾を壁に貼り付けるための粘土で、ともに行動していたピースメーカーの人形を作って遊んでいました。そしてよろこんでピースメーカーに見せましたが、怒られてしまいます。 危険な作戦の最中の子どものような行動に、思わず和んでしまいますね。
お魚たちと遊びたかったのに……
塔のなかで迷子になってしまったキング・シャークは、大きな水槽のある部屋へとたどり着きます。そこには色とりどりの変わった魚が。 魚たちは、集まってキング・シャークの体のかたちや動きをまねするなど、友好的に見えました。キング・シャークは大喜びで水槽の前を駆け回り、魚と追いかけっこをしていましたが、そこで予期せぬ爆発が。水槽も破壊され、大量の水が流れ出してきました。 さっきまで楽しく遊んでいたはずの魚たちは、水と一緒に流されて驚いたのか怒ったのか、キング・シャークに次々と噛みつきます。彼は必死で魚を引き剥がしますが、その体には噛まれた痕が残ってしまいました。
ラットキャッチャー2と熱いハグ!
アマンダの命令を無視して、スターロ退治に向かった面々。キング・シャークも勇敢に立ち向かいますがまったく歯が立たず、スターロにふっ飛ばされてしまいます。 しかしラットキャッチャー2の能力でネズミたちを集め、絶体絶命のピンチを乗り切ることができました。 その後、とぼとぼと戻ってきたキング・シャークを見て、よろこんだラットキャッチャー2は彼にハグ!友だちとの再会に、キング・シャークもハグを返すのでした。
映画「ザ・スースク2」で声優を務めたのは?
英語版でキング・シャークの声優を務めたのは、なんとシルベスター・スタローン! メガホンをとったジェームズ・ガンとは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年)以来のタッグとなります。 2020年11月の時点で彼の出演は判明していたものの、役柄については不明のままでした。しかし2021年3月、スタローンとガンは予告編の公開を待って、それぞれのTwitter上で詳細を報告。 ガンはファンからキャスティングに関して問われ、「あなたのためにこの役を書いたんだ」とスタローンを口説いたことを告白しています。 日本語版では、「ランボー」シリーズなど、多くの作品でスタローンの吹替をしている玄田哲章が起用されました。 彼はそのほかにも、アーノルド・シュワルツェネッガーの吹替や、「トランスフォーマー」シリーズのオプティマスプライム(コンボイ)役など、アニメ、洋画の吹替問わず幅広く活躍しているベテラン声優です。
父はサメの神?原作コミックで描かれたバックグラウンドを紹介
キング・シャークは本名を「ナナウエ(コミックではネイナウ)」といい、人型のサメの姿をしたスーパーヴィラン。父親はすべてのサメの王であり神で、生みの母親は人間の女性です。 コミックでの彼はハワイで多数の行方不明者を出し、何年もシリアル・キラーとして生きてきました。捕らえられたこともありますが、彼を雇用しようとしたシリコンドラゴンが救出。しかし母親の家に向かう途中で、キング・シャークは彼をも殺害します。 母親はキング・シャークが他人を襲わないように、餌として自身の腕を噛ませていたようです。 DCEUはマルチユニバースですが、DCコミックや関連作品は世界線が複雑になっています。そのため、キング・シャークの設定に若干の違いもあるようです。
初登場コミックは「スーパーボーイ」打ち負かされてスースクに加入!
キング・シャークは1994年発売のDCコミック『スーパーボーイ#0』が初登場ですが、この時はカメオとしての登場でした。 のちに『スーパーボーイ#9』で正式に登場し、ハワイに来たスーパーボーイに打ち負かされます。彼がとある任務のため「スーサイド・スクワッド」に招集された際、自身も参加を余儀なくされ、ノックアウトらとともに“自殺分隊”に加わりました。 任務からは生き延びたものの、スーパーボーイに敗れ海へと追い出されます。その後はワイルドランドに姿を現し、彼とその仲間たちとの死闘で満身創痍に。 キング・シャークが再び大きく取り上げられるのは、アクアマンの関連人物としてです。 アーサー・ジョセフ・カリーが新たなアクアマンになると、渋々ながらも自分の知識を与え、彼を導く相棒のような役割を果たします。 また2011年からの大規模リランチ「NEW 52」では、キング・シャークはアマンダ・ウォラーに拷問され、彼女が統括する「スーサイド・スクワッド」に強制収容されました。
サメだけど怖くない!キング・シャークは魅力たっぷりのヴィランだった
サメはパニック映画ではおなじみの、とても恐ろしい印象がある存在です。キング・シャークも凶暴ですが、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』では、どこか憎めないかわいらしいキャラクターとして人気となっています。 少し天然で食べることしか頭になかった彼ですが、スクワッドのメンバーと友情を育み、大活躍を見せました。そんなキング・シャークの姿を、映画でもう1度楽しむのもいいかもしれませんね!