『うるわしの宵の月』全巻ネタバレ＆感想！無料で読める？rawやpdfはやめよう

『うるわしの宵の月』はやまもり三香が『デザート』にて連載中の、王子と憧れられるイケメン女子高生と、人気者の王子と呼ばれる先輩のW王子ラブストーリー。 見目麗しい2人の不器用な恋が最高にキュンとする！と話題の本作のあらすじを、最新10巻までのネタバレありで紹介します！ ※この記事は漫画『うるわしの宵の月』のネタバレを含みます。

少女漫画『うるわしの宵の月』は、『ひるなかの流星』『椿町ロンリープラネット』のやまもり三香が描く新感覚「W王子」ピュアラブストーリー。 王子と呼ばれるイケメン女子高生・滝口宵(たきぐちよい)と、人気者のもう1人の王子・市村先輩。2人の「王子」が出会ったことで動き出す恋がゆっくりと丁寧に綴られていきます。 宵は恋に疎く、市村先輩も本気の恋をしたことがありません。そんな顔の良い2人による初恋が動き出します。 ＞最新話のネタバレを今すぐチェック

少女漫画のヒーローのようだと女子に憧れられる王子こと滝口宵。ある日、彼女は自分の顔を「美しい」と評価するおかしな先輩・市村先輩に出会います。 王子と呼ばれる市村琥珀は、他の男子と違って、宵をヒロイン扱いをするのでした。ひょいっと宵をお姫様抱っこする先輩と、耳まで真っ赤な宵が最高です。 市村は宵に興味が湧き、宵も初めて異性に言い寄られて素直になれないながらも、先輩との時間は嫌いではありません。1巻ラスト、先輩がお試しでの付き合いを提案すると、宵は男らしく「いいですよ」と返答。宵の男前顔がヒロインなのにイケメンすぎます。

晴れてお付き合い(仮)が成立。ご丁寧に契約書を作成してきた、ちょっと斜め上な宵ちゃんがかわいいです。 初デートでいい雰囲気になるも、先輩は宵に言い寄る理由を「見た目」と答えます。宵はその感情が本当に恋かどうか不安に思い先輩にぶつけると同時に、先輩に好きになってほしいと思っていることを自覚するのでした。 一方の先輩は宵から目が離せない理由がわからず、友人にそれは「強烈な一目惚れ」だと指摘されます。本気の恋をしたことのない先輩は、宵にキスをして自分の気持ちを確かめようとするのでした。

直前に餃子を食べていたのでキスはお預けに。代わりに先輩は手をつなぐことを提案します。ゆっくり距離を縮めていく2人ですが、3人目の「王子」が登場。宵の実家のカレー屋に新しいイケメンバイト・大路拓人(おおじたくと)が入ったのです。 いい雰囲気でバイトをする宵と大路を見た先輩は、お試し期間がまもなく終わることもあって露骨に嫉妬していまいます。 お互い「本当の好き」を未経験ゆえに、味わったことのない感情やいつもと違う自分に戸惑ってばかり。とくにこの3巻は、恋一歩手前のモダモダが詰まっています！

嫉妬の一件があって、2人はどこかギクシャクしてしまいます。宵は大路のアドバイスで自分の感情が正真正銘「恋」だと自覚。 その瞬間、走り出して浴衣のレンタル店に駆け込み、本来は約束していた祭りへ行く宵ちゃんの行動力はやっぱりかっこいいですね。 宵は先輩のアプローチにすぐなびく女だと思われたくなくて素直になれなかったこと、本当はもっと自分にメロメロになってほしいと本音と吐露。先輩が「それって好きってこと？」と聞くと、背を向けたまま「はい」と答え、2人は本当のカップルに。 ここまで長かったですが、2人が美しいのでOKです！

恋人となった2人の初めての夏休みが到来！初心な宵に合わせてハグ以上はお預けとなっている先輩がやや不憫ですが、双方の友人を交えて一行は神戸旅行へ。 ボディタッチの多い先輩が、それ以外の気持ちの表し方が分からない、でも宵は大事にしたい……と余裕じゃない表情を見せる瞬間は思わずキュンとしてしまいます。宵も勇気を出して、先輩を朝のデートに誘うのでした。 デートをしながらもどんどん好きが募っていく様子が爽やか。先輩が家の重い事情を明かしたり、宵がデート服を着たり。まだおでこにキス止まりなので、次巻はさらに甘くなりそうです。

神戸旅行を通じてよりいっそう絆を深めた宵と先輩。かと思いきや拓人が宵に猛アプローチを仕掛け、ドキドキの三角関係が始まってしまいます！ しかし宵は告白をして去った拓人をすぐに追いかけると、誠実な態度でお断りをしました。宵ちゃんのこういうところ、ほんとカッコイイですよね……。その答えを聞いてあっさり引き下がる拓人もまた良いです。 一方、先輩のほうは幼なじみにご飯に誘われ、お互いに下心ゼロなうえ条件付きとはいえ、まんまと乗ってしまいます。それを見た拓人が先輩に苦言を呈し、波乱の予感です……！

宵と喧嘩になってしまった先輩。それでも、自分の嫉妬心から焦って喧嘩になってしまったことを先輩は謝罪しにやってきます。それもたくさんの甘いお菓子をたずさえて。 一生懸命言葉を紡ぎながら謝る先輩を見て、宵にも熱い感情が込み上げます。そして、2人はキスをするのでした。 数日経ち、運命という言葉を噛み締めながら先輩とのキスの余韻に浸る宵。そんなフワフワとしている宵の元に、ある情報が飛び込んできます。 それは、文化祭イベントのキングクイーンコンテストのキング候補に選ばれたというものでした。昨年キングになった先輩ももちろん候補に上がっていて……。文化祭編、開幕です！

キングコンテストの真っ最中に宵のことを「俺の大切な人」と全校生徒に紹介し、壇上でキスをした琥珀。一方、宵の友人・のばらは琥珀の友人・春のことが気になっていました。 とにかく春の事が知りたいと思ったのばらは「文化祭でもらったたこ焼きのお礼を言わなきゃ」と考えているうち、春のあとを尾行しているような形になってしまいます。 のばらが声をかけるタイミングをうかがっていた時、春から「何か用？」と聞かれてしまったことで自己嫌悪でいっぱいになったのばらはその場から逃げてしまうのでした。 その後春から「あと尾けるなら普通に話しかけてよ！」と笑顔で言われ、「私でも恋をしていいのかな？」と涙をこぼすのばら。 琥珀の実家で彼の両親に会った宵は、琥珀が兄の柳(りゅう)と比べられながら育ってきたことを知り……。

「先輩に何かしてあげたいな」 なにか琥珀の力になれることはないかと考え、クリスマスは琥珀と一緒に過ごそう！と考えた宵はクリスマスに大口のケータリングを依頼した仙太郎たちとパーティーをすることに。 そして、クリスマスパーティーが終わった後に琥珀と2人で過ごすことにした宵。琥珀の家に泊めてもらうことにした宵はマフラーをプレゼントし、「先輩のかっこ悪いところもダメなところも全部見せてほしい」と伝えるのでした。 その後、年末に別れを惜しむような表情で宵に会いに来た琥珀を見て違和感を覚える宵。一方、勇気を出して春に告白したもののあっけなくフラれてしまったのばらは「両思いって奇跡なんだ」と感じていました。 その後琥珀が学校を休むようになり、いやな予感を覚えた宵は「琥珀が学校を辞める」という噂を聞き……。

琥珀から「話したいことがある」ど電話がかかってきて、宵は琥珀のもとへ向かいます。 「オレ、留学するんだ」 うつむきながら噂の真相を尋ねた宵に答えを返し、「オレのことは忘れてくれて構わないから」と軽薄な笑みを浮かべる琥珀。 突然のことに整理出来ないままの感情を琥珀にぶつける宵に「宵ちゃんに言ったところで何も変わらないでしょ」と冷めた答えを返した琥珀は我に返りますが、宵は「もういい」と言ってもと来た道を戻ってしまいます。 その後、琥珀のことを相談した大路から「まずはちゃんと2人で話し合おう」とアドバイスされた宵はもう一度琥珀に会いに行くのでした。 しかし、ふたたび「オレのことは待たなくていい」と言われてしまった宵は自分の想いにケリをつけることを決意します。 「さよなら、せんぱい」 精一杯の笑顔で琥珀と別れることを決めた宵でしたが……。

滝口宵は高校1年の女子ですが、すらりと高い背と整った顔立ち、低い声が特徴で、周囲から「王子」として扱われています。 初対面の人から見惚れられるのはもちろん、同じ学校の生徒から貢物を送られたり「そこら辺の男子よりかっこいい」と称されたりすることもしばしばです。 しかし周りからいろいろと騒ぎ立てられているだけで、実は本人は「ヒロイン」にひそかに憧れています。王子扱いに複雑な感情を抱いていたところ、もう一人の王子・琥珀と出会い……。

市村琥珀は宵と同じ高校に通う2年生で、宵と同じく王子と呼ばれています。祖父が社長をしており、大豪邸に住むいいとこの坊ちゃんです。 明るい髪色とピアスが特徴のチャラめな男子で、お互いの頃をよく知らない頃に宵からは「ヤカラ」と評されていました。最初は宵のことを男子だと思っていましたが、女子だと気づいてからは彼女のことが気になるように。何かにつけてアプローチをし、宵を困らせてばかりいます。

圧倒的目の保養漫画！多少のドライアイなら治ってしまいそうなほど、どのコマを見てもタイトル通り麗しいです。 ザ・ヒロインといったヒロインではありませんが、自己肯定感が低かったり、女子高生と思えない老成した言動があったり。ただ顔が良いだけじゃない宵ちゃんに、こちらがメロメロになってしまいます。 宵の芯が強いので、あまりドロドロになりそうな感じもなく。このまま眼福胸キュン漫画としてきれいに終わってほしい作品です！