『氷の城壁』ネタバレ&感想!もどかしい青春ストーリーを最終話まであらすじ解説
広告で話題の『氷の城壁』は、もどかしくて愛しい青春がぎゅっとつまった青春漫画です。繊細な心理描写が秀逸な本作のあらすじをネタバレありで最終話まで紹介します! ※この記事は2022年11月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
『氷の城壁』のあらすじ【ネタバレ無し】
『氷の城壁』はクセありの4人の高校生が織りなす日々を描く、阿賀沢紅茶による縦読み漫画。登場人物みんながそれぞれに抱える悩みはどれも等身大で、感情移入しやすい繊細な心理描写が話題の青春ストーリーです。 中学時代の苦い経験から人と関わらず高1の半分以上を孤独に過ごしてきた氷川小雪(ひかわこゆき)。人との間に壁を作ってしまう小雪は、ある日別のクラスの雨宮湊と出会います。それをきっかけに孤高だった小雪の高校生活が変わっていくのでした。
1話〜20話ネタバレと感想
孤高な存在で浮いている小雪と、アイドル扱いされているけど本当はがさつな美姫は親友同士です。美姫が中学時代から知り合いだった関係で、距離ナシでぐいぐい来る湊、バスケ部でのんびり屋の陽太を交えて4人で勉強会をするように。 小雪は壁の中にぐいぐい入ってくる湊が苦手でした。ですがどうやら美姫は湊が好きな様子。しかしそれは小雪の勘違いで、美姫は湊に小雪を「可哀想」扱いするなと釘を刺していました。 まだ序盤ですがそれぞれ抱えているものが多そうでヒヤヒヤします。
21話〜40話ネタバレと感想
4人で過ごしても、小雪は湊への苦手意識がありました。自分を知ろうとする湊に暴言を吐いてしまったことをきっかけに、小雪は猛省。仲直りをきっかけに、小雪は自然に湊と過ごせるようになります。 感情は頭で制御できると考えてきた湊が、小雪のことに関しては制御できなくて感情がモレているの、いいですね。 陽太は実は美姫に片思い中だと小雪に打ち明けますが、当の美姫は小雪と陽太がお似合いだと思っています。さらに湊は仲良さげな小雪と陽太に嫉妬して、矢印が混線状態に。
41話〜60話ネタバレと感想
美姫はありのままでいたいと金髪にイメチェン、脱学校のアイドルをします。 小雪が陽太と美姫を2人きりにしようと気遣いする結果、小雪は湊といる時間が増えることに。湊は小雪への恋を自覚しますが、同時に小雪は陽太が好きだと思っていて悶々。さらに中学時代のトラウマの一因である五十嵐が小雪の元彼と知って、湊の苦悩は続きます。 春、進級した4人は同じクラスに。湊と小雪はいい雰囲気になりますが、湊狙いの新入生・栗木桃香が登場し波乱の予感です。
61話〜80話ネタバレと感想
小雪もついに湊への恋心を自覚しますが、意識しすぎて自然に振る舞えません。その態度を受けて、湊も脈なしだとネガティブな方向に考え始めます。最高にもどかしい。 同時期に陽太が美姫に玉砕。その2人のこともあって、湊は友達として小雪が好きだと陽太に言いますが、偶然それを小雪が聞いてしまいます。小雪は告白する前に振られてしまう結果に。 湊はその話を聞かれたことを知りませんが、相変わらず読めない小雪の気持ちに暗い表情を見せるように……。
81話〜100話ネタバレと感想
小雪が気持ちの整理をつけようと頑張る間に、ほころびをうまくつついた桃香が湊に告白。2人は付き合うことになっていました。つらい。 それからも4人の友情関係は継続。小雪は恋愛の好きも友達の好きも大切にしたいと思い、せめて友達として湊と関係を持っていたいと頑張ります。こゆん健気すぎる。 当の湊は、自分の心が空っぽだと気づいてメンタルが限界に。桃香に別れを切り出します。 一方で美姫は陽太への想いを自覚して戸惑うのでした。
101話〜117話ネタバレと感想【最終話】
様子がおかしい105話~108話サムネイル's pic.twitter.com/hysdKfTxRK
— 阿賀沢紅茶 (@agasawa_tea) March 3, 2022
湊が自己嫌悪で倒れそうなとき、小雪の言葉は湊を救いました。湊は小雪を、小雪は湊を、美姫は陽太を。それぞれの好きを抱えたまま向かった修学旅行で、ついに湊と小雪は想いを打ち明け合い両思いになります。ここまで長かったけど本当によかった……! 多くを望まずに生きようとしてきた陽太も、いっときは美姫の告白にキャパオーバーになったものの、最後はちゃんと恋人に。 最後に小雪と親との間にあった氷の壁も解けて、物語は大団円を迎えます。
『氷の城壁』の感想&レビュー
1話をなぞる形での最終回がすごくいい。最終話までの2年のなかで、こゆんが変わろうと頑張ったことや、あえて変わらなかった部分、それをちゃんと受け止めた周りのみんなを思い返して、じんわりと感動が広がっていく構成でした。 甘いとか胸キュンとかもあるけど、それは置いておいて、人との接し方や自分の心との向き合い方で多くの気づきを得られた作品です。単純に恋愛漫画とはくくれない、くくりたくないおもしろさがありました。単純に2組のカップルの恋愛ものとしてもおもしろいですけど!
『氷の城壁』あらすじをネタバレ解説しました
心理描写が巧みな阿賀沢紅茶が描く『氷の城壁』を紹介しました。群像劇的に4人の目線で語られるスタイルなので、全話一気読みがおすすめ。完結もしているので、まとめて読んで登場人物たちと一喜一憂してみてください!