2021年8月10日更新

『犬王』あらすじや声優キャストを紹介!能をテーマにしたアニメ映画が2022年に公開

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犬王
©“INU-OH” Film Partners

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湯浅政明監督による映画『犬王』のあらすじやキャストを紹介

湯浅政明監督によるアニメ映画『犬王』が2022年の夏に公開することが決定しました。本作は第78回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出されており、注目を集めている作品です。 この記事では、あらすじやキャスト情報などを紹介していきます。また豪華な制作陣についても触れているので、ぜひ最後までチェックしてください。

映画『犬王』あらすじ

京の都、近江猿楽(おうみさるがく)の比叡座(ひえいざ)の家にある1人の子どもが生まれました。その子供は、後に室町時代の民衆を熱狂させる能楽師の「犬王(いぬおう)」です。ところがその姿はあまりにも奇怪だったため、全身を衣服で包み、顔には面をして姿が分からないようにされていました。 ある日、犬王は盲目の少年「友魚(ともな)」と出会います。犬王は琵琶法師である友魚に、自分の人生を琵琶の曲にするように頼みました。やがて2人の間には友情が芽生え、才能が開花していきます。 そして友魚が生み出す曲は次々とヒットし、犬王も隠していた身体の一部を解いていき、2人は人々を魅了していきました。 エンターテイナーとして頂点を極めた2人の先に待ち受けているものとは……?

声優を務めたメインキャストを紹介!アヴちゃん×森山未來の最強コンビ

『犬王』のメインキャストはなんと、女王蜂のアヴちゃんと森山未來です。2人の共演は2011年に公開された映画『モテキ』以来となっています。ここからは2人のプロフィールや声優を務めたキャラクターについて紹介していきます。

犬王
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能楽師・犬王(いぬおう)役/女王蜂・アヴちゃん

女王蜂のアヴちゃんが演じるのは、能楽師となる犬王です。犬王は生まれつき体が醜く、産んだ母親でさえも直視できないほど人間離れした姿をしていました。しかし犬王は自分の姿に絶望することはありません。 むしろ自分の姿を晒して周囲を驚かすなど、前向きに生きていました。そして兄たちが学んでいる「猿楽」を独学で身につけ、人生の歯車が回り始めていきます。 そんな犬王を演じるのは、女王蜂のアヴちゃんです。女王蜂は絶大な人気を誇るバンドで、圧倒的なカリスマ性から注目を集めています。アヴちゃんは女王蜂のボーカルを務めていて、ジェンダーレスでミステリアスな風貌も魅力の1つです。

琵琶法師・友魚(ともな)役/森山未來

森山未來が演じるのは、もう1人の主人公、友魚です。友魚は平家の呪いによって盲目となった少年で、呪いの元を知るために旅をしていました。友魚はその旅の途中で師匠と出会います。そしてやがて都でも琵琶法師として成長し、有名になっていきました。 そんな友魚を演じるのは、実力派俳優と呼び声が高い森山未來です。彼は2004年の映画『世界の中心で、愛をさけぶ』で注目を集め、『モテキ』(2011年)や『怒り』(2016年)などの映画作品に出演しています。アニメ声優としての出演は2013年のアニメ映画『聖☆おにいさん』以来の2度目となります。 彼は本作について、「自由な発想で演じられる作品で、ジェットコースターのような現場でした」とコメントしています。また、世界最古のミュージカルと言われる「能楽」の豊かな可能性を感じて欲しいとも語っていました。

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監督は『夜は短し歩けよ乙女』(2017年)などを手掛けた湯浅政明

そして今回監督を務めるのは、2017年に公開された映画『夜は短し歩けよ乙女』を手がけた湯浅政明です。彼は人気アニメ『クレヨンしんちゃん』や『ちびまる子ちゃん』などにも携わった経験があり、天才とも呼ばれるクリエーターです。 また、2004年公開のアニメ映画『マインド・ゲーム』では数々の賞を受賞しており国内だけでなく、海外からも高い評価を得ています。 監督は本作について、「胸が熱くなるものを感じるはずだ」とのコメントをしています。また、「本作を通じて、時代を問わず真直に生きている人たちが報われるべきであることを多くの人に知って欲しい」と熱い思いも語っています。

音楽を「花恋」の大友良英が手掛けるなど制作陣も超豪華!

音楽:大友良英

『犬王』の音楽を担当したのは、『花束みたいな恋をした』(2021年)にも携わっていた大友良英です。彼は映画やドラマの音楽の作曲を数多く手がけています。2013年の連続テレビ小説『あまちゃん』では、レコード大賞作曲賞ほか数多くの賞を受賞しました。 ドラマ音楽制作の他にもギタリストとして活動をしたり、2017年には札幌国際芸術祭の芸術監督を務めたりなど、幅広く活動を行なっています。

キャラクター原案:松本大洋

キャラクター原案は、『青い春』、『鉄コン筋クリート』などの作品を生み出した漫画家の松本大洋が務めました。スポーツや闘いを題材にすることが多く、男の美学や独特な世界観を描きます。 こうした世界観は多くの監督を魅了しており、『青い春』や『ピンポン』、『鉄コン筋クリート』など、作品の多くが映画化されています。

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脚本:野木亜希子

脚本を務めたのは、野木亜紀子です。彼女は36歳の時に『さよならロビンソンクルーソー』(2010年)で第22回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞し、脚本家としての才能を開花させました。 その後、映画『図書館戦争』シリーズやテレビドラマ『空飛ぶ広報室』(2013年)、『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)など、漫画や小説を原作とする実写映像化作品の脚本に多く携わっています。 また、2018年以降はオリジナル脚本にも挑戦しており、『アンナチュラル』(2018年)、『MIU404』(2020年)などの話題作を生み出すなど、今後の活躍に目が離せない脚本家です

原作『平家物語 犬王の巻』では実在の能楽師「犬王」を描く

ところで、犬王という人物が実際に存在していたことはご存じですか? 犬王は、南北朝時代から室町時代にかけて実際に活躍していた人物なのです。犬王は能を大成したとされている観阿弥と同時期に人気を二分していました。 映画『犬王』は、そんな犬王の実際の活躍を描いた『平家物語 犬王の巻』を原作としています。本小説は『平家物語』の現代語訳を手掛けた古川日出男により、『平家物語』に連なる物語として2017年に刊行されました。 古川日出男は日本の小説家で、『アラビアの夜の種族』で第55回日本推理作家協会賞と第23回日本SF大賞を受賞するなどの経歴があります。

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アニメ映画『犬王』は2022年公開!あらすじやキャストの続報に期待

犬王
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2022年に公開予定のアニメ映画『犬王』は豪華キャスト、製作陣による注目の作品です。能をテーマにした本作は、犬王と友魚の友情が見どころとなっています。 ミステリアスな雰囲気を放つアヴちゃんと演技派として評価の高い森山未來によって、キャラクターはどのような仕上がりになっているのでしょうか。今後の続報が待ち遠しいですね!