2023年12月8日更新

『ファーストペンギン!』最終回ネタバレ・全話あらすじ!改革の結末は?

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『ファーストペンギン!』は10月から放送がスタートした水曜ドラマ。「ぎぼむす」で知られる脚本家・森下佳子によるオリジナルストーリーです。 本記事では、本作のあらすじやキャストについて紹介。原作となった実話についても触れているので、ぜひチェックしてみてください。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

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【ネタバレなし】『ファーストペンギン!』のあらすじ

岩崎和佳は幼いひとり息子とともに生きるシングルマザー。寂れた港町にやってきた彼女は、ホテルの仲居として働き始めました。 仕事に子育てに忙しい毎日を送る彼女でしたが、あるとき漁師の片岡と出会ったことで、これまでとまったくちがう生活を送ることになります。 なんと片岡は和佳の機転の良さに目をつけ、地元の漁船団を立て直してほしいと言うのです。こうして和佳は漁業の世界に飛び込み、まったくの素人ながら新たなビジネスを興していきます。 とにかくまっすぐで一生懸命な和佳の行動は、やがて周囲の人間も巻き込んでいき……。

第1話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

シングルマザーの和佳(奈緒)は、息子の進(石塚陸翔)と港町・汐ヶ崎を歩いています。 和佳はこの町のホテルで働くことになり、地元漁協の組合長・杉浦(梅沢富美男)の古希を祝う宴会を担当。和佳は仕事をしながら宴会客に名刺を配り、他に仕事をもらおうと必死にアピールします。 すると「さんし船団丸」の社長・片岡(堤真一)は、和佳に亡くなった妻(中越典子)の面影を感じ、仕事を依頼することにしました。 片岡はこの町の活気を取り戻したいと熱弁。乗り気ではなかった和佳もこの町の魚のおいしさに感動し、町の活性化を引き受けることにします。和佳は東京の友人・琴平(渡辺大知)に何かいいアイデアがないか相談し、魚の市場価格を調べ始めました。

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ネタバレ

琴平は次に、漁協がダメなら国が支援するならどうかとアドバイス。和佳は漁師が加工、販売までを一貫して行う「6次産業化」の事業認定制度の存在を知り、魚を直販する「お魚ボックス」の提案を行いました。 統括支店長や市役所、県庁も承認し、最後に農林水産省の担当者・溝口(松本若菜)の元へ。溝口は「男性が多い業界なのに、これに気づいたのが女性とは」と驚き、認定を出したのでした。 しかしお魚ボックスの存在を知った杉浦が、和佳の元に怒鳴りこんできます。片岡たちはすっかり手のひらを返し、和佳が勝手にやったと言い出す始末。和佳は片岡に「クソ!タコ!」と言い放ってしまいました。 すると杉浦は、「今後、燃料も氷も出さず魚も買い付けない」と一切の関係を断ち切ると宣言。漁師たちは嘆くも、和佳は「つべこべ言わずついてこい!」と啖呵を切ったのでした。

第2話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

杉浦(梅沢富美男)を敵に回してしまった片岡(堤真一)たちは、杉浦に土下座。今後「お魚ボックス」はやらないと約束をしてしまいます。 和佳(奈緒)はお魚ボックスの注文が入ったため、魚を分けてほしいと漁師たちに頼むも、誰も手を貸してくれません。しかし梨花(ファーストサマーウイカ)だけは、内緒で市場に出回らない魚を分けてくれたのでした。 杉浦は和佳の働くホテルにも手を回し、和佳は仕事も辞め寮も出ていくはめに。さらに溝口(松本若菜)からも、お魚ボックスを許可した統括さん(伊沢弘)が、和佳に脅されて判を押したと言い出していると聞きます。

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ネタバレ

和佳は統括さんを問い詰めるも、「ごめん」と逃げられてしまいます。こうして和佳の心は、限界を迎えてしまったのでした。 しかし琴平(渡辺大知)に背中を押された和佳は、溝口と「女」であることを逆に利用しようと作戦を練ります。女性蔑視発言で責任を問われている農林水産大臣のため、女性を6次産業化の認定者第1号にしようというのでした。 すると和佳の元に、漁師の永沢(鈴木伸之)から片岡が県庁に拉致されたと聞かされます。県庁では、杉浦、統括さん、市の担当者などが集まり、和佳を非難。 しかし片岡は、和佳の資料を開いて「みんなが幸せになる商売なんです!」と断言。するとテレビでは、農林水産大臣が6次産業化認定第1号として、和佳のビジネスを認めると公言したのです。 和佳は改めて杉浦を説得し、杉浦もお魚ボックスを認めます。笑顔を見せた杉浦でしたが、突然「あの子は詐欺師かもしれん……」と呟いたのでした。

第3話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

和佳(奈緒)の味方になったかと思った杉浦(梅沢富美男)ですが、杉浦は和佳を詐欺師だと言いふらして追い出そうと試みます。 そんな和佳は、東京に営業に出る毎日。最終新幹線で東京に戻って事務作業をし、寝る間もなくお魚ボックスを普及していました。 進(石塚陸翔)の誕生日も東京に行った和佳は、進の子守りを片岡(堤真一)に託します。進の好きなあんぱんを買って帰る約束をしましたが、その夜和佳は帰ってきませんでした。 翌朝帰ってきた和佳に、片岡は「もう一緒に仕事はやれん」と告げます。漁師の磯田(吹越満)が、片岡が和佳に預けていた会社の口座から150万円近くが引き出されていたことに気づいたのです。

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ネタバレ

和佳はお金は東京での営業のためと、改めて説明。しかし聞き入れてもらえず、和佳は進を連れて出ていきました。 そこに、和佳が営業した店の大将(六平直政)から電話がかかってきます。実は昨夜和佳が倒れ、急性腎障害を抱えているとのこと。和佳は寿司を食べては吐くを繰り返し、営業先の多くのメニューを食べて営業をしていたのでした。 和佳の営業ノートを見た片岡は「あの子には逆らえん」と言い、和佳を追いかけます。片岡は和佳に頭を下げ、「わしらの社長になってくれ」と頼み和佳も承諾。 後日、和佳は琴平(渡辺大知)に誘われてシェフ・流山(速水もこみち)のいる店へ。琴平は和佳に、漁師たちへ敬語を止めるよう勧めました。琴平は「若い女の子にタメ口叩かれたいんですよ、あの人たち」と、まるで漁師たちを知っているかのような発言。 和佳は「あの人たち?」と聞くも、琴平ははぐらかしてしまったのでした。

第4話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

片岡(堤真一)たちの元にやってきた漁協の安野(遠山俊也)は、今度は氷や燃料を使わせないと言い出します。しかし和佳(奈緒)は、燃料は近所で半額近くで買えることを大きな声で伝え、漁協は再び折れる形となりました。 お魚ボックスの注文は順調でしたが、トラブルが絶えません。送った魚の8割にクレームがつく事態となり、赤字は120万円。また銀行の融資も断られ、和佳はまた杉浦(梅沢富美男)が根回しをしているのではと考えます。 片岡はついに、クレームには対応しないと言い出します。困った和佳は、今後のお魚ボックス、そして漁師たちのために一度お魚ボックスがどう買い手に渡っているかを見に行くことに。

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ネタバレ

漁師たちは東京でナメられないようにと、気合を入れた恰好で流山(速水もこみち)の店へ。片岡は、梱包した時と届いた時の魚の違いに驚きます。 漁師たちは手のかかる血抜きだけはしたくないと思っていましたが、和佳の説得で1匹1匹血抜きをし、漁師たちは最高の状態で届けることを決めました。 お魚ボックスのクオリティは格段に上がり、流山は琴平(渡辺大知)に「そろそろ潮時なんじゃない?」と謎の言葉告げます。 ずっと漁師の仕事に慣れずにいたたくみ(上村侑)は、今回の件を見て漁師の仕事に誇りを感じるように。チャットアプリを使っての連絡ツールを提案し、漁師や和佳たちは前向きになったたくみに感心しました。 その頃杉浦は和佳たちに、貸したお金を返済期限前に返済を迫る、貸し剥がしをするため動き出していました……。

第5話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

銀行の新支店長・平沼(石井正則)は、お魚ボックスに将来性を感じて融資をしてくれることに。漁師たちへの報酬も2万円となり、事務員として和佳(奈緒)のママ友のそよ(志田未来)を迎え、ますますお魚ボックスは盛り上がりを見せていました。 そんな中、琴平(渡辺大知)が東京から和佳の元にやってきます。喫茶店で話していると、居合わせた杉浦(梅沢富美男)が「祐介!何しとるんだ」と琴平に声をかけました。 杉浦は、すぐに片岡(堤真一)に連絡。 琴平は、病気がちな和佳の息子・進(石塚陸翔)の担当医でした。そして、なんと片岡の息子だったのです。血は繋がっておらず、片岡の亡くなった妻・みやこ(中越典子)の連れ子が琴平でした。

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ネタバレ

しかし琴平が高校生の時にみやこが急死し、医師を目指す琴平はみやこの実家に学費を援助してもらうことに。そこで片岡と琴平は言い合いになり、絶縁になってしまったのです。 琴平は和佳の相談に乗り、片岡の助けになろうとしていました。片岡と琴平は和解し、琴平は汐ヶ崎に戻り病院を引き継ぐつもりだと告白。喜ぶ片岡は、和佳と琴平に「一緒になる気はないんか?」と発言。 すると琴平は、「結婚するつもりはない」と告白。琴平の恋愛対象は男性で、パートナーと汐ヶ崎で暮らすつもりとのこと。しかし片岡は突然の告白に動揺し、「戻ってこんでもいい!」とまた2人は距離ができてしまいました。 和佳は進に、パパが戻ってこない理由として「ママが嫌われちゃって」と伝えます。しかし進は「僕はママのこと大好きだよ」と和佳を抱きしめました。 一方漁師の一希(鈴木伸之)は、和佳を呼び出します。和佳は告白されると思っていましたが、一希は「今月で退社したい、子供ができたかもしれない」といきなり申し出てきたのでした。

第6話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

和佳(奈緒)は一希(鈴木伸之)に子供ができたと言われ、早速一希の彼女のアイナ(足立梨花)に会うことに。2人は遠距離恋愛をしていて、和佳は汐ヶ崎での子育てを提案。しかしアイナは、一希に漁師を辞めてほしいと思っていました。 アイナに「漁師の将来性を見せてくれたら考えてあげる」と言われた和佳。そんな和佳の元に、テレビ局から取材の依頼が入ります。和佳は片岡(堤真一)たちに相談し、片岡は一希の件もあるならと、取材を許可しました。 取材日までテレビ出演のことは内緒にする予定だったのですが、漁師たちが騒いでしまい漁協による嫌がらせが始まります。そよ(志田未来)の息子や磯田(吹越満)の母・靖子(鷲尾真知子)まで嫌がらせの被害を受け、和佳は取材を断ろうか悩みました。

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ネタバレ

しかし和佳は、「あいつら潰してやろう!」と取材で漁協の嫌がらせを暴露すべく、証拠を集めます。いよいよ取材当日、和佳と片岡はテレビ局員に証拠のデータを渡し、その姿を見た杉浦(梅沢富美男)たちは、焦り始めます……。 しかし放送では、お魚ボックスのことだけが取り上げられ嫌がらせの件は放送されませんでした。実は和佳は告発するふりをして、漁協の嫌がらせを辞めさせたかっただけ。漁協はすぐに嫌がらせを辞め、謝罪の品を送ったのでした。 一方アイナはテレビを見ても、一希に漁師を辞めてほしい気持ちは変わらず。一希はさんし船団丸を去る決意をし、和佳は「私はいつでもここにいる。いつでも戻ってきていいからね」と涙を流します。 その後、お魚ボックスは取材の影響で大繁盛。しかし、再び新たな敵がやってきたのでした……。

第7話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

杉浦(梅沢富美男)がさんし船団丸をなかなか潰せずにいたことで、ついに地元の有力者である辰海(泉谷しげる)が現れます。辰海は、工作員をさんし船団丸に忍び込ませることにしました。 一方お魚ボックスは売り上げ好調で、人手が足りなくなります。そこで小森(北川尚弥)、岡室(長谷川ティティ)、逢坂(矢崎広)の3人が新たに仲間に加わりました。 そんな中、和佳(奈緒)は溝口(松本若菜)から水産開発研究所・所長の野々宮(寺泉憲)が行っている6次化推進の活動に参加するよう誘われます。そして和佳は、溝口から「水産業界を救うジャンヌダルクになるんです!」と期待される存在に。

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ネタバレ

片岡(堤真一)は和佳に代わって、3人の新人教育を行うことに。しかし指示に従わない小森たちと山中(梶原善)が揉めてしまう事態に……。小森はあまり人の気持ちを考えられず、自分の気持ちを押し付けてしまっていました。 そんな小森ですが、ある日船の命綱であるロープが痛んでいることに気づきます。小森はロープの痛みを指摘しますが、山中たちは「大丈夫」と取り合いません。しかし途中でそのロープが切れ、船が転覆しそうになったのです。 磯田(吹越満)のおかげで危機は脱しましたが、山中は小森がロープを切ったのではと疑います。小森は山中のミスだと責め、山中は出て行ってしまいました。 翌日、和佳はさんし船団丸に片岡と小森しか残っていないことに驚きます。他の漁師たちは、山中を追いかけて出て行ってしまったのでした。そして、その様子を陰から見ていたのは、 逢坂でした……。

第8話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

さんし船団丸から漁師たちがいなくなってしまい、和佳(奈緒)たちは対応に追われます。そんな中、和佳は溝口(松本若菜)に頼まれ「水産交流フェア」で講演をすることに。和佳は片岡(堤真一)に、そこで経験豊富な漁師を探そうと提案します。 しかし簡単に漁師は見つからず、それは和佳の狙い通り。和佳は講演を成功させ、そこでビジネスコーディネーター・波佐間(小西遼生)と出会います。波佐間はお魚ボックスに興味を持ち、早速連絡先を交換。 その後片岡は和佳と言い合いになってしまい、和佳は東京に片岡を置いて小森(北川尚弥)と帰ってしまったのです。

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ネタバレ

その頃そよ(志田未来)は、ロープを切ったのは逢坂(矢崎広)ではないかと推理。逢坂の経歴を調べると、全て嘘。逢坂にロープの修理費1千万を負担させられ、喧嘩させられ、和佳たちは全て逢坂に踊らされていたことが分かりました。 そんな和佳の元に、瀬戸中銀行が融資打ち切りと連絡してきます。さらに杉浦(梅沢富美男)も「貸している金を全額耳を揃えて返せ」と言ってきたため、和佳たちは大ピンチに。それは、全て辰海(泉谷しげる)の指示……。 しかし和佳は、波佐間の助けで杉浦に全額お金を返済。さらに一緒にビジネスをして、お魚ボックスを海外展開していこうという話にまでなったのです。 その頃東京に置き去りになった片岡は、琴平(渡辺大知)に助けられます。仲間たちからメールもたくさん来ていて、片岡は急いで帰ることに。しかしそこには波佐間がいて、さんし船団丸が波佐間に助けられたことを知ります。 片岡は自分はもう必要ないと感じてしまい、その場から立ち去ります。ちょうどその時、事務所には一希(鈴木伸之)がやってきたのでした。

第9話のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

一希(鈴木伸之)が、突然さんし船団丸に戻ってきました。それは、アイナ(足立梨花)のお腹の子が一希の子ではないと分かったから。和佳(奈緒)たちは、一希が戻ってきたくれたことを喜びます。 一方の片岡(堤真一)は、まだ琴平(渡辺大知)の家に住みついていました。すっかり琴平の交際相手・楽(大貫勇輔)とも打ち解けています。しかしその間もお魚ボックスの注文は増え、ついに波佐間(小西遼生)が手伝ってくれることに。 そんな波佐間は、作業も早く皆に信頼されていきます。新しい水産業を作っていきたいと夢を語った波佐間は和佳に、「この浜を1つの会社にしませんか?」と提案したのです。

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ネタバレ

波佐間と和佳は、早速他の船団を集めて説明会を行います。杉浦(梅沢富美男)が怒鳴りこんできたものの、波佐間のおかげで杉浦は退散。その姿を見た漁師たちは、次々とさんし船団丸に入ることを決めました。 和佳は波佐間に紹介された「新撰オーガニクス」と契約を結ぶも、一希は不安になり片岡を連れ戻すことに。一希は「波佐間のことを好きになれない」と片岡に相談し、波佐間の言う通りに動く和佳のことを心配していたのでした。 溝口(松本若菜)もさんし船団丸を訪ね、「新撰オーガニクス」が日本を狙って買い漁りをしている外国企業だと忠告します。和佳はこの事態に気づき、「私、この浜を売り渡してしまった!」と皆に頭を下げました。 すでに資金提供を受けてしまった今、和佳たちは浜を取り戻すことができるのでしょうか……?

最終回のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

波佐間(小西遼生)が和佳(奈緒)に紹介した「新撰オーガニクス」は、外国の企業と判明。浜は外国企業に売り渡され、和佳たちは取り戻す方法を模索します。 契約を破棄するためには汐ヶ崎の船団全体で、新撰オーガニクスと契約を破棄しなければなりません。そこで、片岡(堤真一)たちは他の船団を説得します。 和佳は杉浦(梅沢富美男)にも頭を下げ、一緒に浜を取り戻してほしいと頼みます。こうして和佳たちは波佐間に契約解除を申し出ますが、他の船団は新撰オーガニクスとの契約を続けると言い出しました。 焦る和佳でしたが、波佐間の元に新撰オーガニクスのほうから契約解除したいと申し入れが……。何者かが、新撰オーガニクスに圧力をかけていたのです。

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ネタバレ

その正体は、元議員の辰海(泉谷しげる)でした。辰海は和佳と杉浦を自宅に呼び、和佳にお魚ボックスを辞めるよう宣告。あの杉浦もお魚ボックスを続けたいと辰海に頭を下げました。 納得しない辰海に和佳は、お魚ボックスは辞めない代わりに自分が水産の世界から去ると約束。辰海はそれを受け入れたのでした。 和佳は皆に辞めることを言わず、少しずつ自分の仕事を周りに引き継ぎ始めます。しかし一希は和佳の様子がおかしいことに気づき、和佳はさんし船団丸を辞めることを伝えました。すると片岡は、和佳がいなくなるならお魚ボックスを辞めると言い出したのです。 和佳はそれを聞いて、「馬鹿なのか!?」と激怒。お魚ボックスをここで辞めるなんて許せないと、和佳は怒鳴りながらお魚ボックスを続けてほしいと頼みました。和佳が去ったあと、片岡は約束通りお魚ボックスを全国に広めていきます。 その後、一希はアイナ(足立梨花)と結婚。杉浦は辰海が亡くなったあと、漁協組合長を引退し次の道を切り開こうとしています。 10年後、コロナ禍のせいで漁業は勢いを失い、溝口(松本若菜)は漁業流通の改革を発表。お魚ボックスも徐々に浸透してきました。 その頃さんしには、ある高校生が……。片岡はすぐ、その高校生が和佳の息子、進(城桧吏)だと分かりました。進は汐ヶ崎の高校に進学したのです。 そして和佳は、ホタテの殻の再生や林業に携わり、相変わらずの勢いで元気に暮らしていたのでした。

『ファーストペンギン』最終回はどうなる?結末の考察と予想!

ドラマの結末は『ファーストペンギン』のタイトルどおり、和佳(奈緒)が「お魚ボックス」という新分野のチャレンジに対して、成功をおさめる姿が描かれるのではないかと予想します。 シェフである流山(速水もこみち)と和佳の相談相手である琴平(渡辺大知)の関係性について、琴平の恋愛対象は男性ということ、流山と琴平の間柄が親しいことから、二人はパートナーなのでは……? シングルマザーの和佳が、再婚をすることも十分に考えられるでしょう。再婚相手は船団長・片岡洋(堤真一)が第一候補に挙がるのではないでしょうか。 また、「お魚ボックス」は今後、全国展開するブランドにまで拡大していくと考察します。和佳の会社や漁場にも人員が増え、さらに発展していくでしょう。

『ファーストペンギン』は実話を元にしている!原作は?

ドラマ『ファーストペンギン』は、シングルマザー社長である坪内知佳の実話をもとに制作された作品です。彼女が「漁師たちをまとめるボス」となった半生を綴った自伝も出版されています。 舞台は山口県の漁場。魚のことは素人であった彼女が気性の荒い漁師たちとぶつかり合いながら、萩大島の漁業を新しいビジネスへと変化させるべく奮闘する姿が記されています。

坪内知佳は福井県出身で、高校在学中のオーストラリア留学を経て名古屋外国語大学に入学しました。しかし体調不良が原因で大学を中退し、結婚と出産、離婚を経験します。その後港町への移住をきっかけに、それまで縁のなかった漁業の世界に飛び込むことに。 彼女は漁船団を設立した後、漁師が生産・加工・販売をすべておこなうという6次産業化を達成しました。さまざまな古い常識を打ち破り、漁業関係者を中心に数多くの人間から注目されています。過去に「AERA 日本を突破した100人」などに選ばれていることからも、その影響力の大きさが明らかです。 2022年11月現在は山口県萩市在住で、「株式会社GHIBLI」の代表取締役を務めています。

岩崎和佳役/奈緒

岩崎和佳は一人息子とともに寂れた港町に越してきた女性。ひょんなことがきっかけで、漁船団の立て直しに携わることになりました。やる気と活気に満ちた力強い人で、周りを巻き込みながら新しいことをどんどん始めていきます。 そんな和佳を演じるのは女優の奈緒。彼女は当初モデルとしてデビューしましたが、ワークショップへの参加がきっかけで女優に転身します。若手実力派として知られており、ドラマ『あなたの番です』(2019年)の「尾野ちゃん」役などで話題を集めました。 奈緒は自身が演じる和佳について、「強くてカッコいい女性」「まさに“大きな波を起こす人”」と語っています。これまであまり演じてこなかったタイプのキャラクターとのことで、一体どんな演技を見せてくれるのか期待大です!

船団長・片岡洋役/堤真一

片岡洋は漁船団「さんし船団丸」の船団長。まっすぐで熱い男で、周りからも非常に頼りにされています。一方で頑固なところもあり、「○○とはこうあるべき」とカッコつけたがることも。 和佳に漁船団立て直しを依頼した張本人で、彼女とぶつかり合いながらともに新事業に取り組んでいきます。人間くさくて不思議な魅力のある人物です。 そんな片岡を演じるのは俳優の堤真一。ドラマ『やまとなでしこ』(2000年)で大ブレイクを果たし、その後も『クライマーズ・ハイ』(2008年)や『妻、小学生になる。』(2022年)など、さまざまな作品で活躍してきました。コミカルからシリアスまで幅広い役どころをこなす実力派俳優です。

永沢一希役/鈴木伸之

鈴木伸之

永沢一希は「さんし船団丸」に所属している若手漁師です。漁のことを何も知らない和佳をことあるごとにフォローしてくれます。 和佳にとって心強い助っ人・一希を演じるのは、劇団EXILEのメンバーである鈴木伸之です。彼はこれまで、『お茶にごす。』(2021年)や『ケイ×ヤク -あぶない相棒-』(2022年)といった作品で主演を務めてきました。作品によっては名脇役としての顔を見せることも多いです。

琴平祐介役/渡辺大知

渡辺大知

琴平祐介は和佳の良き相談相手で、東京に住んでいます。物腰がやわらかく穏やかなですが、何を考えているのかイマイチつかめない、ミステリアスなタイプです。実はとある秘密を抱えているようですが……。 そんな祐介役は俳優の渡辺大知が務めます。彼は演技未経験の身でありながら『色即ぜねれいしょん』(2009年)で主演を務め、本作の演技で第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞したという変わった経歴の持ち主です。謎多きキャラクターをどう演じてくれるのか、期待が高まります。

その他キャスト

杉浦久光役/梅沢富美男:漁協の組合長で、地元社会を取り仕切るボス的な人物です。 磯田高志役/吹越満:ベテラン漁師で、片岡を支える右腕的存在です。 山中篤役/梶原善:同じくベテラン漁師。おバカで素直なところが愛されています。 山中たくみ役/上村侑:山中の一人息子でさんし船団丸のメンバー。ただしサボりの常習犯です。 山藤そよ役/志田未来:和佳のママ友で、彼女の愚痴をいつも親身になって聞いてくれます。 溝口静役/松本若菜:農林水産省の職員。和佳を応援しており、陰ながらサポートします。 重森梨花役/ファーストサマーウイカ:魚市場に出入りする仲買人。口は悪いですが実は優しい人物です。

脚本は「ぎぼむす」を手掛けた森下佳子が担当

義母と娘のブルース
©TBS©桜沢鈴/ぶんか社

『ファーストペンギン!』の脚本を担当するのは森下佳子。ドラマ『JIN-仁-』(2009年)や「ぎぼむす」(2018年)、「天国と地獄」(2021年)などの作品で知られる脚本家です。 彼女は「ザテレビジョンドラマアカデミー賞 脚本賞」を数度にわたって受賞するなど、たしかな実力を持つ人物として知られています。ヒューマンドラマを得意としていることもあり、本作の題材はぴったりだともいえるでしょう。

ドラマ『ファーストペンギン!』最終回ネタバレ・全話あらすじを紹介

本記事では、ドラマ『ファーストペンギン!』のあらすじネタバレやキャストについて紹介してきました。 パワフルでハートフルな主人公和佳にたくさん勇気づけられる素敵な作品でした。ドラマは最終回を迎えてしまいましたが、ぜひ本記事であらすじネタバレを復習してみてください!