ドラマ『ザ・トラベルナース』のあらすじネタバレ・キャスト最新情報!中園ミホ脚本の医療ドラマ
『ザ・トラベルナース』は2022年10月20日から放送がスタートしたテレビ朝日系ドラマ。フリーランスの看護師「トラベルナース」に焦点を当てた医療ドラマです。岡田将生が主人公を、中井貴一が彼の相棒役を演じます。 本記事では本作のあらすじやネタバレ、キャストや脚本家などについて紹介していきます。
『ザ・トラベルナース』のあらすじ
タイトルにもなっている「トラベルナース」とは、スーツケース片手に各地を渡り歩き、フリーで医療活動に従事する看護師のことです。日本ではまだほとんど存在を知られていないものの、アメリカでは全看護師の約1割がトラベルナースとして活躍しているといいます。 主人公の那須田歩はアメリカで働いていたトラベルナース。医者の指示がなくともある程度の医療行為を実施することができる「NP(ナース・プラクティショナー)」という資格を持っており、優秀な人物として知られていました。しかしとある事情で日本に帰国し、天乃総合メディカルセンターで働くことになります。 そこで歩が出会ったのが、清掃員と勘違いされるほどオーラのない看護師・九鬼静でした。しかし彼もまた、歩に負けないくらいの能力を持っていて……。
第1話:エリート医師を脅す嘘つき看護師!? 最強ナースコンビ誕生!!
優秀なトラベルナース・歩(岡田将生)は、ある人物の要請を受けて日本に帰国。天乃総合メディカルセンターでオペ看として働くことに。しかし日本で歩が医師の診立てに異議を唱えても、医師は全く聞き入れてくれません。 すると掃除ばかりしていた静(中井貴一)という男が、と当然「医者に盾を突くのは馬鹿ナース」と歩を一蹴。さらに、「この手術、中止になる可能性があります」と突然言い出したのでした。 その直後、執刀医であるゴッドハンド・神崎(柳葉敏郎)が倒れてしまいます。神崎は手間質性肺炎を起こし、すぐにICUへ。この静という男は、謎のスーパーナースだったのです。 歩と静は看護師寮に住むことになり、なんと相部屋に。歩はなぜ手術が中止になると分かったのかと静に問うと、「患者の命より自分のプライドを優先する神崎なんて消えてくださいと祈った」と言い出したのです。
患者の香澄(春木みさよ)は、もう1年も神崎の大動脈弁形成手術を待っており、ずっと不安を抱えていました。神崎はVIPの手術を優先していたのです。 すると夜、神崎はチューブに痰が絡んで突然呼吸不全に。歩が医療行為で神崎を助けようとするも、日本では逮捕されると静が止めに入ります。 歩が医師を呼びに行く間、静は苦しむ神崎に「待たされる苦しみ」を語りかけます。すぐに香澄の手術をするよう伝え、「手術するんじゃろうの?」と方言で詰め寄りました。神崎は無事助かったものの、歩たちにお礼を言うことはありませんでした。 静は、神崎が倒れる予兆があったと話します。そして歩に、「ナースは人を見て人を治す。あなたはプライドが高い馬鹿ナースです」と告げました。 翌日、ナースと医師の格差を嘆く看護部長に、静は「医者の事を一番知ってるのはナースです。ナースは人に寄り添い人を治す事ができる。」とナースの素晴らしさを語ります。 神崎は香澄の手術を優先するも、院長(松平健)は指示に従わなかった神崎を切り、別の医師を呼び寄せると宣言。神崎は歩をオペ看から外し、静は香澄の手を握りずっと香澄に寄り添っていたのでした。
第2話:資産家狙い!?嘘つきナースの企み!
歩(岡田将生)は孤独のグルメの漫画に出てくる店で、1人食事中。すると居合わせた二階堂(キムラ緑子)という女性が倒れ、適切に対応。その後、歩は静(中井貴一)と二階堂を担当することになりました。 二階堂は脳梗塞の後遺症で、話すことも食べることもできません。しかし静はすぐに食べるトレーニングを開始し、歩は猛反対。 その頃院長(松平健)は、スーパー外科医の神野(六角精児)を病院に迎えます。神野は患者よりもグルメのことで頭がいっぱい。しかし手術の腕は確かでした。 その後二階堂が実は資産家であることが分かり、二階堂は急にVIP待遇へ。担当医・郡司(菜々緒)たちは二階堂の胃ろうの手術をしようとしますが、静は再び嚥下トレーニングを開始。二階堂も「食べたいので手術をしません」と一筆残し、郡司は手術を迷うようになります。
しかし二階堂の嚥下検査は失敗に終わり、神野は自分が手術をすると意気込みます。そして手術当日、神野は電話を受けどこかへ行ってしまいます。手術は急遽延期になり、この隙に歩は二階堂と再度検査へ。検査は無事成功し、二階堂は徐々に食べられるようになったのです。 二階堂は、今月で閉店するうな丼を食べるために必死にトレーニングを頑張りました。そしていよいよ退院の日、二階堂は「うな丼の店、今月閉店しないじゃないの!」と静に怒りながらも、笑顔で退院します。 実は神野の手術の日、静は店に手を回して神野に貴重な白トリュフを食べさせていました。その店で、静は院長と食事に。そして静は院長へ「那須田歩の事は利用しないでください。ナースは医者の手下ではないので」と釘を刺したのでした。
第3話:モンスター患者の秘密!「貴方の腐った性根、直します」
歩(岡田将生)たちの元に、三雲(村杉蝉之介)というモンスターペイシェントが入院してきます。三雲は大部屋を嫌がり、ナースたちにもセクハラ三昧。歩はそんな三雲に度々キレつつ、静(中井貴一)は冷静に対処していました。 その頃看護師・麻美(恒松祐里)は、仕事がうまくいかず悩んでいました。遠くに暮らす彼氏に、励まされる日々。しかし麻美は急に彼氏に「新しい彼女と、できちゃったみたい」とフラれ、落ち込んでしまいます。 そんな中、三雲が夜病院内を歩いていて骨折し、院内は大騒ぎに。その後麻美は、三雲と入院患者の礼(荒木飛羽)の点滴を取り違えてしまったのです。幸い睡眠導入剤だったため、大事には至りませんでした。
三雲はこの事態を知り、骨折させられたことと点滴の取り違えを歩のせいにして訴えることに。三雲の妻・弓枝(杉田かおる)も激怒し、麻美は責任を感じて退職願を出しました。 静はずっと三雲にキレ続けている歩に、「プライドが高いだけの馬鹿ナース」とふっかけます。歩は静の胸倉を掴みますが、「もう一件訴訟を増やすのですか?」と、静はいつも冷静。 後日静は、三雲を屋上に連れ出します。なんと静はこれまでの三雲のセクハラを録音、録画していました。病院で骨折したのも、隠れてお酒を飲んでいてフラフラになっていたから。それを見た弓枝は三雲に激怒し、訴えを取り下げることになったのです。 録音・録画していたのは、礼でした。礼は筋線維芽細胞腫の手術を受けたものの、再発し再び入院することに。そんな時でも麻美は寄り添ってくれ、礼は麻美の存在に助けられていました。 礼は麻美が辞めてしまうということで、静に協力。麻美は病院を辞めることなく、もう一度ナースとして頑張る決意をしたのでした。
第4話:馬鹿ドクターVS手術したがる患者
外科医の郡司(菜々緒)は、上司から見下され治療方針の変更も伝えられないなど、医師としての自信を失いつつあります。挙句の果てに、ナースの歩(岡田将生)にも指示の遅さを指摘される日々。 そんな中、末期の大腸がんを患った四方田(岸本加世子)が入院してきます。手術は難しい状態で、上の指示で緩和ケア病院に移ってもらうべくと郡司が四方田に説明。 しかし四方田は、「治らなくてもいいから手術してほしい」と頭を下げ、他の入院患者たちにお菓子を配り歩いていたのです。 歩は四方田の病状を見て、まだ手術を検討する余地があると郡司に訴えます。さらに四方田のオペプランまで提案し始め、郡司は歩に「ナースのくせに医者に口出ししないで!」と声を出してしまいました。
歩は、四方田に啓介(元之介)という息子がいることを知ります。啓介はパティシエで、四方田は啓介の店のお菓子を飲み仲間に買ってもらい、配っていました。実は啓介と四方田は絶縁状態……。四方田が手術を希望していたのは、手術をすれば啓介に連絡がいくからだったのです。 歩は啓介の店に出向き、四方田の容体を伝えます。しかし啓介はもう会う気はないとのこと。一方郡司も、四方田をこのまま緩和ケア病院に移していいものか悩みます。 そんな郡司を見た静(中井貴一)は、郡司の愚痴を聞きつつ、「問題はあなたにある」と指摘。郡司は四方田の手術のため、歩に謝罪し一緒に治療方針を検討し始めたのです。 しかし四方田の容体が急変し、郡司は静とともに緊急手術へ。その頃歩は、再度啓介の説得に向かっていました。四方田の手術後、四方田の前には啓介が……。しかしそれは歩で、歩は啓介のふりをして四方田に寄り添ったのでした。 四方田はその後緩和ケア病院に移り、啓介と再会。その頃静香は院長(松平健)と話し、静香は何か院長の過去を握っている様子を見せたのでした。
第5話:11月17日放送
ネタバレは放送終了後更新します。
メインキャスト一覧
『ザ・トラベルナース』では岡田将生と中村貴一が相棒同士を演じます。2人が共演するのは映画『プリンセス・トヨトミ』(2011年)以来11年ぶりのことです。 主人公の2人につけられたキャッチコピーは「新時代のナイチンゲール・コンビ」。直球タイプ×変化球タイプの凸凹コンビということで、彼らがどんな掛け合いをみせてくれるのか期待が高まります!
那須田歩役/岡田将生
那須田歩はアメリカからやってきた若きトラベルナース。プライドも意識も高く歯に衣着せぬ物言いをするので、一見したところ感じが悪いです。 しかしその気の強さは優秀さゆえのもので、指示なしで一定の医療行為を実施できる「NP」の資格も持っています。患者を救いたいという想いも人一倍強いのです。欧米で働き続けるつもりでしたが、ある人に呼ばれ天乃総合メディカルセンターにやってきます。 そんな歩を演じるのは俳優の岡田将生。おもな代表作は映画『重力ピエロ』(2009年)や『さんかく窓の外側は夜』(2021年)などです。さわやかな雰囲気が特徴で好青年を演じることが多いですが、実は闇を抱える人物や狂気的な人物など幅広い役柄をこなすことでも知られています。
九鬼静役/中井貴一
九鬼静は謎めいた雰囲気の看護師で、歩と同じ時期に天乃総合メディカルセンターで働き始めました。歩以上のスキルを持つ超優秀な人物でもあります。 普段は柔和な雰囲気ですが、実は毒舌で歩を「馬鹿ナース」とこき下ろすこともしばしば。患者を救うことを第一としており、そのためなら手段を選ばないところがあります。実はとある大きな秘密を抱えているようですが……。 そんな静を演じるのは俳優の中井貴一。2020年には紫綬褒章も授与された大御所俳優です。映画『ビルマの竪琴』(1985年)やドラマ『共演NG』(2020年)などの代表作で知られています。
郡司真都役/菜々緒
「天乃総合メディカルセンター」の外科医・郡司真都。「女だから」と見下されながらも真面目に働いていましたが、歩と静がやってきたことで状況が変わっていきます。 初の医師役に挑戦する菜々緒。専門用語が多い医師役に不安を感じつつも「看護師さんやお医者さんの応援にもなるようなドラマにしていきたい!」とコメントしています。
脚本は中園ミホ!「ドクターX」とも繋がりが?
『ザ・トラベルナース』の脚本を務めるのは中園ミホです。大ヒット医療ドラマ「ドクターX」の脚本家として知られる彼女が、今回は看護師に焦点を当てた作品を生み出します。 公式サイトでは「痛快医療ドラマ」と紹介されており、シリアスとコミカルのバランスが絶妙なストーリーを楽しめそうです。
「ドクターX」の那須田灯と関係がある?
作品ファンのあいだでは、『ザ・トラベルナース』と「ドクターX」の世界はつながっているのではないかという予想がされています。というのも「ドクターX」には那須田灯というキャラクターが登場し、彼女もまたフリーランスの看護師として活躍していたからです。 「那須田」という名字がそれほどありふれたものではないことを踏まえても、灯と歩のあいだには何らかの関係があると考えたほうが自然でしょう。もしかすると歩が日本に来るきっかけとなった「ある人」というのが、灯を指すのかもしれませんね。
ドラマ『ザ・トラベルナース』のあらすじネタバレやキャストを紹介!
本記事では10月から放送されるドラマ『ザ・トラベルナース』のあらすじやキャストについて紹介してきました。岡田将生と中村貴一演じる「新時代のナイチンゲール・コンビ」の活躍を描く、痛快な医療ドラマです。 「ドクターX」の中園ミホが脚本を手がけ、シリーズとの関連性も期待される本作。次回は第5話で、11月17日放送です。今後の展開が楽しみですね!