BL漫画『ENNEAD(エネアド)』全話ネタバレあらすじ＆感想！最終回・結末はどうなるか考察【MOJITO】

広告で話題になった韓国のBL漫画『ENNEAD(エネアド)』。エジプト神話をもとにした壮大な物語で、戦争と砂漠の神・セトをめぐる愛憎模様が描かれます。 この記事ではそんな『ENNEAD(エネアド)』について、第1部全話のネタバレを一挙に解説！第2部の展開や最終回の予想なども紹介していきます。 結論、『ENNEAD(エネアド)』を読むのにおすすめのサービスはコミックシーモアです！コミックシーモアでは、70%オフクーポンを利用することで本作をどのサイトよりもお得に読むことができます！

本作はエジプト神話を題材とする叙事詩BLです。舞台は古代エジプト。九柱神「エネアド」のひとりである戦争と砂漠の神・セトは、その暴政で人々を苦しめていました。しかし彼の力はあまりにも強大だったため、他の神々ですら刃向かうことができません。 そんな中、まだ神となっていない青年ホルスが彼に戦いを挑みます。ホルスは前王オシリスとその妻イシスの息子で、自身が父の正当な後継者であることを主張するのでした。 王座をめぐって幾度も戦いを繰り広げるセトとホルス。しかしその過程で2人の関係は少しずつ変化していって……？

タイトルであるエネアドとは、古代エジプトの「ヘリオポリス創世神話」に登場する九柱の神々のことを指します。そのなかのひとり、戦争と砂漠の神・セトがこの物語の主人公です。 セトはエジプトを治めていた兄・生命の神オシリスを殺し、身の毛もよだつような暴政を敷いていました。かつての彼は神としてふさわしい風格をそなえ、妻ネフティスと息子アヌビスを大切にしていましたが、とあることがきっかけで人が変わったようになってしまいます。 そんなある日セトは、突然現れたオシリスの妻・イシスとその息子・ホルス、そして他の神々によって、エネアド法廷に引っ張り出されてしまいます。実は一連の出来事には彼の息子・アヌビスも絡んでいました。 はじめにエジプト神話の説明があり少し混乱しましたが、物語が始まってからはテンポがよく一気に引きこまれます。セトは残酷さの裏に何かを抱えていそうなので、今後徐々に明かされていくことに期待です！

エネアドの裁判が始まり、ホルスは自身がオシリスの息子であり正当な後継者であることを主張しました。それを聞いたセトは、生前のオシリスに子どもがいなかったことを引き合いに出し、別に父親がいるのではないかとあざ笑います。 そんな中突如現れたのが復活したオシリス。彼はたしかにセトに殺されましたが、死体を自身の生命力で満ちたナイル川に放り込まれたため、運よく蘇ったのでした。 オシリスの証言により、セトは卑怯な手を使って王権を奪ったことに対する罪を問われます。しかし彼は「一番強い者が王になる」と開き直ると、自身の絶大な力を誇示してみせました。 そのときホルスがセトに勝負を挑んだのをきっかけに、ふたりは3本勝負をすることに。 オシリスが出てきましたが、一筋縄ではいかない雰囲気があってドキドキします。3本勝負の行方も、普通に考えればセトが勝ちそうなものですが、果たしてどうなることやら……。

早速やってきた第1試合の日。その試合内容はなんと「水中息止め対決」です。 セトは細かいルールが設定されていないのをいいことに、砂で作った蛇を駆使してホルスを攻撃します。しかしホルスも負けてはいません。さらにイシスがふたりの入った川を手中におさめ、水の流れを操ったことから、逆にホルスが有利な状況に。 と思った次の瞬間、セトは砂漠を動かし川を埋めてしまいます。ホルスは逃げきれず負けを確信しますが、その瞬間なぜか口元に笑みを浮かべます。 結果、勝者はセト。しかしイシスは高笑いする彼を見ながら、「笑っていられるのも…今のうちよ」と心の中でひっそりつぶやくのでした。 ホルスはセトに対して何やら思い入れがあるようですが、それがなぜなのかはまだよくわかりません。今後の展開のための重要な要素になりそうですね。

セトのことを思い浮かべながら、ひとり拳を握りしめるホルス。セトはホルスの存在を知らないようでしたが、なぜかホルスの回想では幼い頃にセトと会ったような描写があるのが気になります。 またホルスが太陽神ラーの娘・ハトホルからもらった手鏡に閉じ込められる場面があり、そこには外の世界で幽閉されているネフティスは偽物だと語る「もうひとりのネフティス」がいました。結局ホルスはすぐに外に出られましたが、今後の伏線になりそうな謎めいたシーンです。 一方、アヌビスは幽閉されている母のもとを訪れ、セトの息子をやめたと宣言します。彼はかつて生きることへの絶望から川に身を投げ、そのときオシリスに救われたという過去がありました。それでオシリスこそが王にふさわしいと考え、イシスたちに協力していたのです。 話数が進むごとに、人間関係がどんどん入り組んできました。セトの妻であるネフティスも何かを隠していそう……。

第2試合の内容は「石船競争」。石船を作り、それに乗ってより早くゴールにたどりついた方が勝ちというシンプルなルールです。 神であるセトは一瞬にして船を作り川に出てしまいますが、ホルスが船を完成させるにはかなりの時間がかかりそうです。それにもかかわらず、しばらくするとホルスの船がセトに追いついてきました。 さらにイシスがセトの船を壊したため、一気に形勢は逆転。ホルスは船を奪おうとしてくるセトを逆に投げ飛ばし、見事勝利をおさめます。 しかしその後、セトはホルスの船が石船ではなく木造船だと主張。妨害のため乗り込んだ際、足の感触でわかったというのです。彼はルール違反を厳格に裁くべきだと叫びますが、切って確かめてみるとホルスの船はきちんと石でできていました。 ずっと見ているうち、次第にセトって結構可愛いんじゃないか……と思えてきます(笑)。恐ろしい神ではありますが、子どもじみた一面を見せることもありますし。この時点ですでにそうなのだから、今後はいっそう彼の魅力が醸し出されていくことでしょう。

実はホルスの船作りにはアヌビスが絡んでいました。彼は同型の木造船と石船を持っており、まず木造船に石灰を溶いたものを塗って偽装し、セトより先にゴールして船をすり替えることをホルスに提案したのです。 その後、敗北に苛立つセトの前に、厄災の神セクメトが姿を現します。彼女はかつてセトに「嫉妬」を吹き込み、彼の人格を変えた張本人でした。 セクメトは今回セトに対し、オシリスへの復讐のためホルスに“恥辱を与える”ことを提案します。そこでセトはホルスに夜這いをかけますが、突如獣のようになった彼に逆に襲われてしまいました。その裏には、どうもセクメトの力が関係しているようですが……。 諸悪の根源セクメトも登場して、これからの展開がますます楽しみです！セトの本心が垣間見える部分もあり、なんともいえない気持ちになりました。

オシリスへの恨みのあまり、彼の息子であるホルスを犯そうとしたセト。しかし彼は逆に、ホルスから動けない状態にされて襲いかかられてしまいます。 ホルスに犯されたことで、セトは完全にオシリスへの憎悪を思い出してしまいます。これまでずっとオシリスの掌の上で踊らされていたことに気づいた彼は、彼への憎しみをどんどん増幅させていくのでした。 セトとオシリスの過去が明らかになり、セトのことが可哀想になりました……。

イシスとの言い合いの中で、実はオシリスはセトにしか興味がないということを知らされたセト。さらにオシリスが自分以外にも肉体関係を持っていると思った彼は、オシリスのところに殴り込みにいきます。 荒れ狂うセトに対してオシリスが優しく声をかけると、セトはついに彼の前で弱音を吐くのでした。 こじれているセトとオシリスの関係が動きそうで、ハラハラする巻でした。

これまで愛したアヌビスが自分の息子ではないことを知ったセトに対し、意味深な言葉を放ったオシリス。次の瞬間にセトは強い目眩に襲われ、その場に倒れ込んでしまいます。 セトの弱みを握った後、そのまま彼と行為に及んだオシリス。彼はやっとセトを自分のものにした喜びで、何度も繰り返しセトの身体を求めるのでした。 オシリスと彼に強引に犯されるセトのラブシーンが濃厚で、たまりません！

イシスと話す中で彼女の思いを聞いたセトは、呆然としてしまいます。次の瞬間にイシスから術をかけられたことで、少しずつ話しだしたセト。 彼は執着から逃れたかったあまり、機転を利かせてオシリスを冥界へと追いやってしまったのです。セトからオシリスを殺した経緯をすべて聞いたイシスは、好きにしたらいいと言い残して姿を消します。 オシリスのセトへの執着がすごいですが、セトもオシリスの気持ちを少しわかってほしいです。

狩りで勝負することになったセトとホルスは、お互いに怪獣を狩ることに。狩りが得意なセトはハンデを課され、支給された武器を使って互いに攻撃をしていいことになりました。 試合はどんどん進んでいくものの、お互いに内心は戦いたがっていないような素振りを見せます。 お互いに探り合うセトとホルスの姿に、少しソワソワしてしまいます。

セトに距離を詰められたホルスは完全にピンチに陥りますが、なにやらホルスはセトを助けたい様子。ホルスは母であるイシスと和解して欲しいと彼に伝えますが、セトは聞く耳を持ちません。 ホルスはセトと何日も過ごすうちに、彼の魅力に惑わされていったのでした。 いつの間にかセトに心を奪われたホルスが可愛く思えてきます。

セトと一緒にいたいがために、彼の正気が戻らないように努力し続けるホルス。しかし実際は自分がアヌビスの代わりであるということに気づいたホルスは、いつしかアヌビスに強い憎しみを持つようになるのでした。 暴走したホルスはアヌビスに対し、「すべてを捨ててどこかに行けばいい」とそそのかします。 ホルスのセトに対する愛が重すぎて、少し怖くなってきました……。

戦いに敗れたセトはエジプトの神の座から失脚。法廷の場に立ったイシスは、新たなエジプトの支配者として「魂ごとセトを消滅させる」と宣言します。 すると長らく牢獄に閉じ込められていたネフティスが現れ、セトが凶行に及んだ原因は自分にあるとして、彼の罪を軽くして欲しいと申し出てきました。 そしてそれと同時にアヌビスの実の父親がセトではなく、オシリスであると暴露したのです。 法廷は混乱状態に。結局その後現れた太陽神ラーの助言により、セトはアヌビスや人間たちの呪いを解き太陽の船行きの刑になることが決定しました。

第2部は神の力や権限を全て奪われたセトが、人間たちが暮らすエジプトの地へと降り立つところから始まります。そこでセトは人間たちとの関わりを通して、神だったころには知りえなかった感情に向き合っていくことになるのです。 そして今後も重要なポイントとなるのがセトをめぐるホルス、オシリスの三角関係！特に死してなおセトを求めるオシリスの執着は相当なものです。歪んだ愛によってこれ以上セトが苦しまなければいいのですが……。 とはいえ本作は作者がハッピーエンドを宣言しているので、安心して読み進めて大丈夫でしょう！個人的にはセトがアヌビスたちと再び家族になり、幸せになるラストを期待しています！

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本記事では、BL漫画『ENNEAD(エネアド)』のあらすじをネタバレ解説してきました。個性豊かなエジプト神話の神々が登場し、それぞれのドラマに引きこまれる壮大な物語です。 一度ハマったら抜け出せない、そんな本作の魅力をぜひ体感してみてください！