漫画『九条の大罪』全巻ネタバレあらすじ&感想!九条の元に集うのは反社ときどき弱者
あの『闇金ウシジマくん』の作者である真鍋昌平氏の最新作にて、法とモラルの極限ドラマをコンセプトとした漫画『九条の大罪』。 主人公である九条のモラルガン無視で、弁護士として勝つことに徹底するその清々しいくらいの性格の悪さが話題を呼んでいます。そこで本記事では『九条の大罪』の各話ネタバレから、主要人物まで徹底解説していきます。
『九条の大罪』のあらすじ【ネタバレ注意】
『九条の大罪』 |
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半グレ、ヤクザ、前科持ちなど、どんなきな臭い人からも依頼を受け、擁護に務める九条間人(くじょうたいざ)。 被害者側の心などお構いなしに加害者を弁護するため、当然世間からは悪徳弁護士とバッシングを喰らいます。しかしどれほど罵られようと、「思想信条がないのが弁護士」という信念の元、その姿勢を崩すことはありません。 ある意味弁護士としての使命に忠実と言えるでしょう。そんなモラルのなさと法の知識で、今日も世間の常識をびっくり返していきます。
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1巻ネタバレ感想(1審~8審)
ビルの屋上でテントを張りながら暮らす、変わり者の弁護士・九条間人。合理性を取り離婚した元嫁に簡単に全財産を渡す様からも、彼の弁護士としての信念が見られます。 そして顧客は自転車で轢き逃げをした半グレ、麻薬の運び屋をやる青年、世間からは悪とバッシングされるべき存在ばかりです。しかし彼はそんなことお構いなしに、彼らの罪を軽くするために動きます。 その手際の良さ、決断の速さ、知識の豊富さには惚れ惚れさせられます。倫理的に見れば間違いなく悪いことをしているでしょう。ですがこんなにもカッコよく感じる悪徳弁護士が、他にもいたでしょうか?
2巻ネタバレ感想(9審~18審)
冒頭から九条のバックグラウンドが描かれます。亡くなった父の命日にかかってくる弁護士仲間からの電話。それぞれが貫きたい信念、金、正義感を元に生きているのが分かります。 その中でどんなきな臭い人間でも、報酬が安くても受ける九条は、ある意味弁護士の鑑と言えるでしょうか?勿論そのせいで警察からは疎まれていますが、そんな事ができるのは弁護人の手綱を引くのが上手いからですね。 結局どれだけ腕が良くても、弁護する人間が勝手なことをすれば刑を軽くすることなんて出来ない訳です。 仮に将来弁護士になりたい読者がいるなら、信念は真似なくても弁護人の手綱を引くテクニックからは学べることが多いでしょう。
3巻ネタバレ感想(19審~27審)
2巻に続き、3巻はかつての恩師である山城弁護士との争いとなります。前巻で舞い込んだ、認知症の親を騙した介護施設を訴えたいという依頼ですが、その裏には山城がいたのです。 なんと介護施設を経営していたのは半グレ達で、山城は彼らと手を組み資産のある老人に遺書を偽装させ利益を得ていたのです。 山城を見ると、利益を得るためではなくただ自分の信念のため、半グレを弁護する九条が聖人のように見えます。悪人だらけの世界で、筆者の感覚もおかしくなってしまったのでしょうか? かつての恩師との直接対決から目が離せない一冊です。
4巻ネタバレ感想(28審~36審)
クズ男に人生を狂わされ、最後は相手を殺害してしまった地雷女子にスポットライトを当てられます。この作品の特徴として、*依頼者はきな臭い人間だけでなく、社会からはみ出てしまったいわゆる「弱者」が中心と言うことです。 地雷女子はそのクズ男に搾取され最終的にAVに出演する生々しい展開です。そしてそれを許さない人間派弁護士が登場し、制作会社を相手取り裁判を起こすことになります。 そして制作会社が弁護士として依頼するのが、我らが九条という訳です。この巻を読んでいると、「その場所でしか生きられない存在」**というのが、この世には沢山いるということを身を持った感じさせられます。
5巻ネタバレ感想(37審~45審)
利用されてるだけの状況に絶望した女性は、とうとうクズ男を刺し殺してしまいます。しかし死のうとしても死ねず逮捕された彼女は、自身の弁護に九条を選びます。 軽度の知的障害と、男の洗脳による心身消耗を理由に、執行猶予付き判決を狙いに行こうとします。しかし本人は死刑を望んでおり……。 また人間派弁護士の亀岡のバックグラウンドも描かれ、彼女なりに自分を守るために動いてることが分かります。 この作品の面白いところは、ただの正義か悪で測れないことです。そして弱者を守るため法律を使うもの、法律を犯し制裁するものが交わる点も他にない魅力ですね。
6巻ネタバレ感想(46審~54審)
この巻では役者を目指して上京した数馬と、そんな数馬の恋人である千歌の話です。一時は恋愛リアリティショーのオーディションに受かり、売れっ子俳優への道を歩み始めたかと思われました。しかし転落し借金を作ることに。 そんな数馬に壬生は金持ちになるためには、「まず100万を集めてから自分の所にこい」と告げます。必死に100万を貯めます。全ては彼女である千歌のためでした。 しかし売春を斡旋し金を稼いでいた千歌には、既に彼の想いは届かず……。 そして九条は伏見組という反社の専属弁護士になるよう誘われます。かなりの修羅場が描かれる本巻は必見です。
7巻ネタバレ感想(55審~63審)
「反社の使いっ走りになるな」という忠告を九条が無視したため、烏丸が事務所から去ってしまうことになった本巻。 事業がなんと軌道に乗り、成功を収めていた数馬。しかし詐欺師の口車に乗り数千万の負債を背負ってしまうことになります。 前巻からそうですが、改めて九条が相手をしているのは、自分の生活すら壊しかねない人間達だということがよく分かりますね。例え自分の信念であっても、筆者は反社とは関わらないですね。 そこが九条の弁護士としての優秀さであり、人間として欠落している部分と言えるでしょうか?
主要登場人物紹介
九条間人
九条間人(くじょうたいざ)は本作の主人公です。一言でいうならモラルを燃えるゴミに出してしまった人間でしょう。 法を用いてどんな悪人であろうと、依頼者なら全力を持って弁護します。 しかし心がないのかと言われるとそうではなく、時に社会的弱者の心に寄り添う優しさも見せます。介護疲れしていた主婦には労いの言葉をかけたり、殺人を犯した地雷女子には「出社したら事務所にこい」の居場所を与えようとしました。 彼にとって依頼者は、等しく救うべき人間なのです。そして弱者には居場所が必要なのだと理解しています。
烏丸真司
烏丸真司(からすましんじ)は九条間人の事務所で働いている居候の弁護士です。東大法学部を首席で卒業した超エリートですが、なぜか悪徳弁護士の九条の元で働いています。 かつては大手法律事務所で働いていた実績もあります。余計九条の元で働く理由がわかりませんが、その理由は「九条先生が面白いから」と、こちらも中々ぶっ飛んだ人間です。 自身の友人が自殺した過去を持っており、彼自身も九条と同じく深い闇を抱えています。
壬生憲剛
壬生憲剛(みぶけんご)は九条にきな臭い人間を紹介する裏社会の住人です。本作の九条の依頼者は、大抵この壬生が連れてきます。本作のゴタゴタの中心にある人物と言っても、過言ではないでしょう。 表向きは自動車整備会社の社長で、裏では水商売など手掛けています。裏切り者やマナーの悪い客を許さず、殺しや拷問まがいのことを平気でやります。 九条が法で弱者を守る者なら、彼は法を犯して裏社会のルールを破るものを制裁する存在といえます。
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『九条の大罪』の感想&レビュー
やはりウシジマくんの作者ということもあって、アングラな世界観や、人間のダークな部分の描写の巧みさで引き込まれていきます。 また九条がただモラルのない人間ということでない点も非常に魅力的です。自身の依頼者であれば、例え裏社会の人間であっても、自身の知識を用い全力で擁護する弁護士としての忠実さ。 そして時に、社会的弱者の心に寄り添う暖かさのバランスに、思わず夢中にさせられます。自信を持ってお勧めしたい一冊です。
『九条の大罪』あらすじをネタバレ解説しました
ここまで『九条の大罪』について解説させていただきました。筆者も今回執筆にあたって初めて読んだのですが、余りの面白さに手が止まらなくなってしまいました。 この機会に是非、愛読する一冊の候補に入れてみてはどうでしょうか?