漫画『悪魔と疎まれた私は、天使のような王子の気持ちがわかりません。』を5話までネタバレ解説！全巻無料で読めるサービスはあるのか？

調査の結果、漫画『悪魔と疎まれた私は、天使のような王子の気持ちがわかりません。』は、2023年8月時点ではコミックシーモアで独占配信されていることがわかりました。 コミックシーモアでは、新規会員登録時にどの作品にも使える70％オフクーポンが配布されており、このクーポンを利用することで『悪魔と疎まれた私は、天使のような王子の気持ちがわかりません。』もお得に読むことができます。

残念ながら、『悪魔と疎まれた私は、天使のような王子の気持ちがわかりません。』を配信しているアプリはありませんでした。 もしアプリで配信されていたとしても、1日に読める話数には制限があったりもするので、やはりコミックシーモアで70%オフクーポンを使うのが一番お得で早い方法だと分かります。

グラシュエートには、古くから伝わる言い伝えがあります。鮮血のような怪しくきらめく赤い髪と、見るものを震えあがらせるまぶしい金色の瞳。その2つを持つ者は不幸を呼ぶというーー。 メイジャー家に赤い髪と金色の瞳を持って生まれた少女は、親から名前を付けられることもなく、屋敷に入ることも許されず、17年間を家畜小屋で過ごしてきました。 そんなある日、少女は街で暴走する馬車の前に飛び出して馬を鎮めたことで、王国の第二王子に見初められます。 専属メイドとして王宮に呼び寄せられた少女は、王子からアイリスという名を与えられ庇護されますがーー。悪魔と蔑まれた少女が、美しい天使のような少年と出会うことで紡がれるシンデレラストーリー！

歴史あるメイジャー家に、赤い髪と金色の瞳を持った少女が生まれました。しかし彼女が生を受けた地・グラシュエートには、古くからの言い伝えがあります。「鮮血のような怪しくきらめく赤い髪　見るものを震えあがらせる眩しい金色の瞳　この二つを持つは不幸を呼ぶ」と。 まさしくその両方を兼ね備えて生まれてきた少女は、あらゆる人々から忌避される対象でした。母親からは花瓶の水をかけられ、父親からは「家畜小屋に引きこもっていろ」と言われる始末です。名前すら与えられなかった彼女の友達は、その家畜小屋で共に暮らす動物たちでした。 街に出ても石を投げられる彼女に、ある日ひとつの知らせが舞い込んできます。少女を「下働きとして雇いたい」と申し出る人物が現れたのです。唯一気の許せる存在だった家畜たちに別れを告げ、彼女がやってきたのは「グラシュエート王宮」でした。彼女の雇い主は、かの国の第二王子だったのです。 「悪魔」として蔑まれた少女を暗がりから連れだしたのは、天使のような美しい王子・ミハエルでした。そして、彼は彼女に生まれて初めての名前を与えます。「アイリス」と――。

グラシュエート国の第二王子・ミハエルの専属メイドとなったアイリスですが、なぜか働くことは許されませんでした。そればかりか、彼はアイリスをまるで籠の中の鳥のように扱います。「仕事をするな、部屋から出るな」と申し付けられ、それまでの彼女の人生からは想像もできない待遇を受けます。 けれども、人の善意を知らないアイリスはその状況に落ち着けませんでした。なんとか役に立たねばと、細やかながら仕事を求めて王宮をさまよいます。しかし王宮と言えどそこはグラシュエート。王族のために働くメイドたちも、押し並べて言い伝えを信じています。アイリスを「恐ろしい悪魔」と忌み嫌い、彼女に対し親切に接する人間はいませんでした。 唯一、王宮のメイド長を務めるカレンだけは、アイリスと自然に会話をしてくれました。その他のメイドたちが彼女に嫌がらせを行う中、カレンは人間として接してくれます。その優しさに触れてゆくうちに、アイリスはカレンの役にも立ちたいと思うようになりました。 しかしある日の仕事中、アイリスは王宮の倉庫に閉じ込められます。その陰謀を企てた人物は、他ならぬカレンでした。

ミハエルからの寵愛を一身に受け、あまつさえ彼の私室にも足を踏み入れたアイリスを、10年王宮のために身を粉にしてきたカレンは許せませんでした。その愛憎は歪な暴力として現れ、アイリスの監禁へと繋がってしまいます。 やがて彼女の不在に気付いたミハエルは、必死にその行方を探し求めます。そこで力を貸してくれたのは、彼女が愛した動物たちでした。どうやら、アイリスは動物と深い絆で結ばれているようです。一羽の鳥に導かれるように、ミハエルは倉庫へと向かいました。 すべての悪事が白日の下に晒され、カレンは自身の罪を白状します。当然、ミハエルの怒りは収まりません。10年も王族のために身をやつしてきたカレンに対し、「貴様には王族に従事する資格はない。この城から出ていけ」と勧告します。 その状況に待ったをかけたのは、監禁されたアイリスでした。たとえ偽りだったとしても、彼女は自分に向けられた人間の優しさや笑顔が嬉しかったのです。アイリスの恩赦によって、カレンは許されました。 ようやく彼女に平和が訪れたかに見えたのもつかの間、突如現れたミハエルの兄、すなわちグラシュエートの第一王子によって、アイリスは転移魔法でどこかへ飛ばされてしまいます。

あてもなく森をさまようアイリス。暗く、足元もおぼつかない状態で、あやうく彼女は崖から転落しかけてしまいます。その状況を救ったのは、森の精霊でした。動物だけでなく、アイリスは超常的な存在とも心を通わせることができるのです。 このとき、彼女は極めて重要な情報をその精霊から聞き出しました。ミハエルの母・マリアも人間ならざる存在の声を聞くことができ、さらにはアイリスと同じく赤い髪と金色の瞳を持つ女性だったのです。けれども、マリアが感知できるのは声だけで、精霊の姿かたちは認識できなかったようです。 その精霊はアイリスに言います。「君は呪われた悪魔などではない」と。その不思議な力ゆえに、彼女は動物たちに愛されてきたのでした。それを自覚した時、自身が持つ動物たちへの愛情が決して一方通行ではなかったことを改めて思い知るのです。 またもや決死の捜索活動に及んでいたミハエルによって、アイリスは無事に救出されました。

4話まではアイリスの視点で語られてきた本作ですが、5話は基本的にミハエル目線で物語が進みます。彼女を転移させたルキウス・グラシュエート王子から逃がすため、ミハエルはアイリスを別邸に匿います。結果として王宮から追い出してしまったことに対し、彼は自責の念にかられます。 その埋め合わせとして、彼は視察先で購入したペンダントを彼女に渡します。それはミハエルが人生で初めて、自分から女性に贈ったプレゼントでした。それを渡したあと、彼はアイリスが自身にとって特別な存在なのだと気付きます。 アイリスを自由にしたい一心で遮二無二あがく彼の前に、再びルキウスの姿が……。そしてミハエルに向かって、「私が何も知らないと思うなよ」とのたまうのでした。

6話ではアイリスの視点へと回帰し、2人に降り注ぐ困難が描かれます。互いを思い合う気持ちも強くなり、彼女たちの距離感は縮まってゆくばかり…。でもなく、やはり生まれてからずっと「悪魔」と呼ばれ続けた少女の運命は過酷で、2人の前には次々と障壁が現れます。 その壁の高さ、そしてそれを乗り越えるアイリスとミハエルの姿こそが本作の最大の魅力でしょう。何せ、1話目から容赦のない描写でしたから。ページを読み進める手が止まる瞬間も間々あるのですが、読者もそれらを乗り越えなければなりません。それはまさしく、アイリスの奮闘に応えられる唯一の手段でしょう。 辛い現実と過酷な運命に立ち向かう場面は、我々の日常にも度々出現します。現在進行形でそれらと対峙している人にとって、本作はまさしく、森の精霊のような漫画になり得るでしょう。

コミックシーモアにて『悪魔と疎まれた私は、天使のような王子の気持ちがわかりません』を絶賛連載中の漫画家／イラストレーター・おうせめい。 2022年には別冊ハーレクイン７号にて、『伯爵夫人の出自』(原作は二コラ・コーニック)のコミカライズを担当しました。主に女児向けの児童書や女性向けの少女漫画、イラストを中心に活躍しています。 『悪魔と疎まれた私は、天使のような王子の気持ちがわかりません。』では原作から担当しており、丁寧かつテンポの良い描写が広く支持を集めています。