AIマンガとは?絵が下手でも一瞬でイラストが描けるフィルターが話題【TikTok】
「AIマンガ」をご存知ですか?TikTok内で使用できるフィルターのひとつで、簡単にAI絵を生み出すことができます。 昨今画像を読み込ませるだけで、綺麗な絵を生み出せる手軽さからAI絵画は人気を博しています。 今回はそんなAIマンガを実際に使ったレビューと、この技術がもたらす漫画家やイラストレーターの未来について、考えていきたいと思います。
「AIマンガ」とは?
「AIマンガ」とは、TikTok上で流行っている、同アプリのフィルター機能の一種です。 自撮りや撮影した風景など、なんでもフィルターでイラスト化してくれる優れものです。これがAIを学習させるなどの手間がなく手軽で、遊び感覚でイラストを生み出せることから人気を博しています。
Meituという中国初の自撮りアプリでブームに!危険性はある?
昨今AIノベリストなど、AIにイラストを描かせるアプリなどが大流行しています。pixivなどでも「#Novel AI」というタグで、 AIが描いた絵が沢山見受けられます。 このように誰でも簡単に綺麗な絵が描けるAI絵画ですが、使うには少し手間がいります。そこでMeituというフィルターアプリの、絵画機能が注目されたのです。 無料でアプリをインストールだけで使える点。ただ画像をアップするだけで、 AIが絵画にしてくれる手軽さも後押しし人気を博しました。 しかしMeituでは個人情報の収集が行われており、またアップした画像の著作権はMeituに帰属するなど、使用には注意が必要そうです。 そのため、このアプリを使うのを躊躇う人も増えました。
TikTokでも「AIマンガ」フィルターが登場!
Meituの危険性が問題視された後、注目されたのがTikTokの AIマンガフィルターです。 人物を撮影する際にフィルターとしても使えますし、画像をアップすればそれをAI絵にしてくれる優れものです。 またこちらも事前のAIに学習させる手間などがなく、フィルターで簡単に行ってくれる点が優秀です。 こういった他アプリの敷居の高さや、個人情報の観点から、TikTokのAIマンガフィルターが大流行しているのです。
「AIマンガ」フィルターの使い方レポ!どんな画像でも一瞬でイラストに
本記事の執筆にあたり、筆者もAIマンガフィルターを初使用してみました。 AIマンガ作成の手順も紹介しながら、使用感のレビューもしていきます!
元になる画像を用意する
まずフィルターに読み込ませるための画像を用意してください。これはイラストでも、撮影した画像でもOKです。 あなたが描いたラフ画なんかでも大丈夫。なんでもAIがマンガ化してくれるので、安心して委ねましょう。 今回はフリー素材のお姉さんと花束を使用しました。
TikTokで「AIマンガ」フィルターを検索
画像を用意したら、TikTokを起動して撮影ボタンをタップします。そして左下のエフェクトボタンを押してください。 エフェクトボタンを押して出てきた項目の中から、AIエフェクトを選択すれば準備完了です。 そのままフィルターを使って撮影したい時は、そのまま画面をタップしてください。用意した画像を使いたい場合は+のボタンを押し、画像を選択してください。 そうすると自動で画像の変換が行われます。
完成!同じ画像で複数パターン作れる
たったこれだけで綺麗なイラストの完成です!お姉さんが儚げな天使に!花束は何故か葉っぱに変換されていますね。 しかも同じ画像を使用していても、再読み込みすれば全く違うAI絵を生み出してくれます。 特徴的なシルエットはそのままに、顔や背景も含めて、かなりバリエーション豊富に作成してくれます。 こんな簡単に綺麗な絵を、しかも複数パターン作れるなんて、凄い時代になりましたね!
AIマンガが普及したら漫画家の仕事が奪われる……?
広告・PR漫画はAIマンガで代用できるかも?
このAIマンガを使えば、ビジネスの幅は格段に広がることが予想されます。例えばYouTubeなどでも流れる、商品のPR漫画などはAIで代用出来るようになるでしょう。 広告関連のイラストは、今よりも低予算で制作出来るようになるはずです。 また「イラストや」などのフリー素材を使う仕事であれば、AIマンガの機能に頼るのもありですね! また文章力はあるけど、絵心がないような方の表現を広げることができますね!今まで文章でしか説明出来なかった体験談を、イラストにすることが容易になりそうです。 こうして優秀なAIが生まれたことで、「ただ上手い絵を描ける」というだけでは、イラストレーターは食べていけない時代になるでしょう。
漫画やイラストに必要なのは「絵のうまさ」だけじゃないはず
しかしAIに仕事が奪われるケースが増えるだけで、全てが奪われるとは限りません。むしろ筆者は人が描く魂の籠った作品は、この世から決して無くならないと考えています。 考えてみてください。私たちが今まで楽しんできた漫画は、ただ「絵が綺麗」だから愛されてきたのでしょうか? 『進撃の巨人』を例に考えてみても、連載当初はお世辞にも絵が上手い漫画とは言えませんでした。しかし上手くないながらも、あのダークな世界観を表現する、作者のクセがあの絵には籠っていました。 きっとその作者特有のクセや味は、AIでは代用できないものでしょう。サブカルチャーとは「綺麗だからいい」という単純なものではないのです。 だからこれからの時代は「絵が綺麗」という1要素だけでなく、「総合的にいいもの」がより評価される時代だと考えています。
「AIマンガ」とあなたはどう向き合う?
AIマンガの解説をしてきましたが、皆さんはAIマンガのことどう感じましたか? 仕事を奪われる怖さか、新しい可能性が生まれるワクワクか、きっと様々でしょう。勿論あくまでAIマンガはツールでしかありません。活かすも殺すも使い手次第です。 これを読んだあなたが、この新しい技術とどう向き合うのか楽しみです。